証券会社(証券営業)を辞めたい人へ=つらい仕事と会社を上手に辞める方法

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野村 龍一

野村 龍一

医療系転職コンサルタント企業で700名以上の医師転職支援に関わる。近年は医療以外にも様々な業種からの「私も会社を辞めたい」という転職相談が相次ぎ、転職成功者のインタビューを敢行中。2016年12月より一般転職に関する情報提供、人生相談を当サイトにて開始。




記事の目次

「数字が人格」を叩き込まれ感覚がマヒ。強引な手数料稼ぎに手を染めないわけにはいかない証券営業マン達。

「カードの支払?家賃が払えない?すぐに電話を取って客に株を売りつけろ」

「金が稼げればすべての問題は解決する」

「野獣になれ、容赦するな。俺たちは電話のテロリストだ」

「株を客の喉に突っ込み、窒息させろ。窒息するまで10万株を売りつけろ」

「相手が株を買うか、そのクソが死ぬまでだ」

これらはレオナルド・ディカプリオ主演、マーティン・スコセッシ監督で2014年に公開された映画「ウルフ・オブ・ウォールストリート」の一幕です。

強引な手法でペニーストックと呼ばれる屑株を多数売りつけて財を成した、実在の証券マン(ジョーダン・ベルフォード)の実話人生をディカプリオが演じましたが、全くこれは大げさではなく、日本の証券営業の現場も似たり寄ったりかもしれません。

東大、京大、早慶上智を出ていなくても「年収1000万円サラリーマン」になれる、そんな夢を抱いて証券営業の世界に飛び込んだ人は少なくないでしょう。
「厳しいノルマも体育会で鍛えた忍耐力で乗り切ることができる」そのように高をくくっていた人も、これまた多いのではないでしょうか(あなたもその一人かもしれませんね)。

確かに社内には、生きる伝説と呼ばれるスーパー営業マンがいます。また、テレビの経済番組のコメンテーターにまで登りつめた人もいます。
しかし、あなたの証券会社でこうした成功者の同期社員は、何人残っているでしょうか。
証券営業マンお決まりの鬱病発症、激務による心筋梗塞や脳梗塞での入院、中には故郷に戻って農家を継いだ人もいます。

優秀な証券営業マンは「ワーク・ライフ・バランス」という言葉を聞くと、鼻で笑うでしょう。「24時間働けますか?」と聞かれて、即座に「はい!」と答えられなければ勤まらない仕事ですね。

しかしすべての証券マンがその考えに賛同しているわけではないでしょう。
拝金主義の業界構造が抱える矛盾やブラックに限りなく近い労働環境に心底疲れて果てている証券営業マンの方が、数としてはマジョリティです(あなたはどちらかというとこちら側ではないですか?

成功者か廃人か、証券営業マンの将来像はこの2つしかなく、ある人は「それは運が決めること」と言い、ある人は「死ぬほど働けるかどうかにかかっている」と言います。
そして賢者は「転職という道もあるよ」と教えてくれます。

証券営業業界ならではのノルマ主義と、人間として顧客に対する自然な感情との間に挟まれる苦悩

悩み1:人権無視に近い上司の罵詈雑言にも不感症となり、機械のような営業電話ロボットと化す

ある新人証券営業マンAさんを紹介しましょう。
彼は、入社研修が終了し、初めて職場に赴いた日のことを鮮明に覚えています。
三つ揃いのスーツを着込んだ課長が笑顔でAさんを迎え入れてくれました。
ところが朝礼が始まると課長は豹変しました。ノルマの達成率を大きな声で読み上げるさまは、まさに応援団です。
事情が分からないAさんは「何かのパフォーマンス?」と思って笑いそうになりました。

朝礼が終ると、すべての課員が課長のところに行って文書を渡し、二言三言会話が交わして自分の席に戻ります。
Aさんは後で知ることになりますが、課長が受け取った文書は「見込み表」といい、その日、どの客から、いくら売り上げるかを書いたものです。
そして最後に見込み表を渡した社員を、課長は怒鳴り付けました。

「お前またやれもしねえ数字を作ってんじゃねえか。今日こそは許さねえからな。ここに書いてあること、全部やれよ」

その社員の風貌から、新人のAさんでも「ダメ社員」であることが分かりました。
うつむきながら自席に戻った彼は、何か書き物を始めました。
するとまた課長が「作文してちゃ、カネになんねえべや」と怒号を浴びせます。
ダメダメ社員は、昨日の業務日誌を書いていたのです。

Aさんがそんな様子にあっけにとられているうちに、課員の半数がいなくなっていました。
外回りに出ているのです。
また自席に座っている社員は、ものすごい勢いで電話をかけまくっています。
冒頭のウルフ・オブ・ウォールストリートさならがの電話営業攻勢をかけているのです。

すると課長は再び紳士の顔に戻り、「おい、○○君、コーヒーでも飲みに行くかあ」とAさんに声をかけました。
Aさんは「はいっ!」と勢いよく立ち上がります。

課長に連れられて事務室を出るとき、Aさんはダメ社員をちらっと見ました。
彼はまだ業務日誌を書いていたのです。
「ああいうふうにはならないぞ」Aさんがそう思った瞬間、課長が「あいつみたいになるなよ」と、彼に聞こえるボリュームでAさんに忠告しました。

配属2日目にAさんに課せられた仕事は、新規顧客の獲得です。
富裕層が住む街を歩き、インターフォンを鳴らし続けるのです。
大抵はインターフォンに向かって「○○証券ですが」と社名を言った途端に切られます。
この飛び込み営業の目的は個人顧客の口座獲得ですが、そんなことは「非現実的」に思えてきます。
20軒も回っていないのに、玄関のドアを開けてくれただけでも「成功」に感じるほどです。

2カ月間、1件も口座を獲得できませんでした。
しかし課長は、「今日は何軒のインターフォンを押したんだ?」と尋ねるだけです。

ところが3カ月目に入ってすぐの日の朝礼で、課長がAさんの名前を呼びました。
怒鳴っています。
しかしAさんは、自分を呼んでいるのだとは気付きませんでした。
というのも、Aさんと同じ苗字の先輩がいて、その人も叱られがちだったからです。

しかし課長は、「お前だよ、お前、下の名前なんだったっけ?」と言いました。
Aさんが下の名前を答える間もなく、「てめえ、なんで自分じゃねえって思ったんだよ」と言われたのと同時に、硬くて長いものがAさんの頭に当たりました。
それは課長の私物のパーカーのボールペンでした。
金属製で重量があるのでとても痛かったのですが、それより屈辱感が勝って声は出ませんでした。

課長は課員全員に向かって「こいつはよお、いまだに1件も口座を取ってないんだよ」と言ってから、Aさんの仕事っぷりを披露しました。
Aさんは頭がくらくらしましたが、それでも例のダメダメ社員がどのような表情で自分のことを見ているのか気になりました。
すると課長が「てめえ、きょろきょろしてんじゃねえよ」と注意しました。

課長は「お前、インターフォンを押したとき『馬鹿野郎』と言われたことあるか?」とAさんに聞きました。朝礼はまだ続いています。Aさんは「ありません」と答えました。

「じゃあ、包丁持って『二度と来るな!』と言われたことは?」

「ありません」

「庭のホースで水をかけらたことは?」

「ありません」

「だからダメなんだよ! 今日は口座を取ってこなくていい。その代り、馬鹿野郎と言われてこい。それを録音して夕礼でみんなに聞かせろ」

この指示は、Aさんの仕事のやり方を一変させました。
「粘り」というものが心の中に芽生えました。
インターフォン越しに「奥さん、どうせ暇なんでしょ」「絶対に儲けさせますから」「お宅様だけに元本を保証します」「損させたら坊主になりますから」という常識外れの言葉が次々Aさんの口から出てきました。

Aさんは課長の指示通り、スマホをインターフォンに押し付け、録音機能を使って家の中の人の声を録音しました。
Aさんは3件の「馬鹿!」と2件の「死ね!」を録音して、会社に帰りました。

夕礼でそれを課長以下すべての課員に聞かせたところ、全員大笑いしました。
課長がそのノリにつられて「よし、今日はキャバクラに連れて行ってやる」言ったとき、Aさんはみんなの前で大粒の涙を流しました。

それから2週間後に、Aさんは初めて口座をゲットできました。
いま思うと心が痛みますが、その顧客は78歳の耳が遠い、品のいいおばあちゃんでした。でも当時は「老人はちょろい」と思いました。

もうその頃には、Aさんは課長に怒鳴られても何も感じなくなっていました。
「課長、安心してください、来週は大口取れますよ」と軽口を叩けるようにまでなっていたのです。

次第に人間としての自然な心を失い、ただ客に株を売りつけるロボットのような人格になっていくAさんの例は証券業界では珍しくありません。

営業に身を入れているときは、そんな自分の変化に気付かないこともザラですが、ふとしたきっかけで証券営業という仕事に疑問を持ったとき、ビジネスマンとして顧客の役にほとんど立てない拝金ロボットと化してしまったことへの自責の念がやまなくなるのです。

悩み2:販売モラルが著しく低く、顧客とのトラブルが絶えない

日本中の証券営業マンが2015年まで売りに売りまくっていた商品が、投信「グロソブ」です。正式名はグローバル・ソブリン・オープンといい、「毎月分配型」という仕組みが、投信に詳しくない顧客に好評を博していました。

毎月分配型とは、その名の通り、毎月、分配金が顧客の懐に入ってきます。
ですので営業トークとしては「200万円でこの投信をご購入ください。するとすぐに8000円が銀行口座に振り込まれますよ。翌月も8000円、翌々月も8000円です」と言えばいいのです。

これを聞いて「そんなにうまい話しがあるはずがない」と思った人は、正解です。
実はこの分配金は、預貯金の利子とはまったく異なるのです。
しかし、この営業トークを聞けば、誰だって預貯金の利子のように「元本の200万円が8000円の利益を生んでいる」と思うでしょう。

ご存じのとおり、グロソブから出てくる分配金は、元本を削って支払われています。
ですので200万円でグロソブを買い、翌月8000円の分配金を受け取ったら、それ以降は199万2千円で運用されるだけです。
翌々月にも8000円を受け取ったら、運用資金は198万4千円に減ります。
もちろん投資運用会社の投資がうまくいき、償還(満期)までに発生する利子を合せると、プラスになることもあります。
しかしグロソブは海外投資が含まれるので、とてもリスクが高い商品なのです。

当然のことながら、証券営業マンはリスクの説明をします。
しかし顧客その前に「分配金=利子のようなもの」という間違ったイメージが植え付けられているので、リスクの話を聞いても深刻にとらえません。
そのような状態で、証券営業マンが「まあ、銀行の預金だって、その銀行が倒産すれば無傷で済みませんから、リスクのない資金運用はないといえます」と付け加えれば、顧客は笑顔でうなずくことでしょう。

そもそも株式は元本保証どころか、常に相場によって変動するリスクの高い有価証券です。
ところが、それを多くの証券営業マンたちは「元本保証」「確実に儲かります」などと偽って販売しているケースすら過去には普通にみられました。

1990年以降にバブル経済がはじけ、相場の急落が始まった時代や、2008年のリーマンショック以降においては、不誠実な証券、債券の販売を原因として、大口の顧客とトラブルを抱える証券マンが続出。

良心の呵責に耐えらえれず、らの多くが業界を去りました。
同じような体験を、あたなや周囲の先輩、同僚もされているのではないでしょうか。

悩み3:手数料こそ証券マンの命。顧客意向を無視して、株より投資信託を転がす日々だが、勉強不足で実際の商品知識は皆無に近い

あなたを含め、証券営業マンならば誰でも、株価の上下を的確に予測して顧客利益に貢献したいと本心では望んでいることでしょう。
早朝から日経新聞をチェックして、業界ウォッチを欠かさず、為替や原油価格にも気を配るのは、利益目的もありますが「世の中を見渡す」喜びがあるからです。

実際に、あなたの株価の予想が当たり始めると、顧客の信頼度はグンッと上がります。
顧客から「少々の損なら目をつむる。長い期間で利益を出してほしい」と言われたら、あなたも単なる「株屋」から「資産管理人」に格上げになった証拠です。

しかし株式相場は長期間の「凪(なぎ)」に入ることがあります。
日経平均が低迷すると、顧客の投資マインドも冷え込みます。
そんなときに証券営業マンがやるのが「投信転がし」です。

証券営業マンなら誰しも一度ならず、顧客に株を売らせて、その資金で投信を買わせたことがあるでしょう(あなたも会社の意向として、やむを得ず行っているのでは?)。
株価は低迷しているわけですから、顧客に損切りをさせなければなりません。その説得作業は困難を極めたはずです。

しかしそれと同時に海外投資の投信をドラマティックに説明すれば、顧客は決断しやすくなります。
これが営業トークなのですが、なぜなら「海外の話」には必ずバブルに似た話と不安定材料が混在しているからです。
政情不安や長期安定政権の情報を提供することで、「意外に知られていないあの国での儲け話」に花が咲くことでしょう。

そして投信転がしには、証券営業マンにもうひとつの「ご褒美」があります。
それは証券会社としては、投信の方が株式よりうまみが大きいということです。
株式を1000万円売り買いしても、手数料収入は10万円ほどです。
しかし投信には、手数料のほかに信託報酬が証券会社に入ります。
信託報酬は、顧客が投信を保有しているだけで発生するのです。

しかも投信の顧客のほとんどは、手数料のことは気にしても、信託報酬については気にかけません。
それは「手数料は証券営業マンの手間賃だから払いたくない」「信託報酬は必要最低限のコストだから仕方がない」と感じているからです。
もちろん顧客にとってはどちらも「出費」ですし、証券営業マンにとってはどちらも「ノルマ」です。

証券営業マンなら誰しも、お金持ちには嫌われたくありません。
それで、自分の顧客リスト上位の人には、売る必要のない株を売らせたり、買う必要のない投信を買わせたりすることはしません。
いわゆる「本当のタイミング」を伝えます。

ただ、それでは営業成績が上がらないので、顧客リストの中位から下位にかけて、投信転がしを進めるのです。
とても心が痛む仕事です。

しかし、株でも投信でも、全員が儲かる仕組みにはなっていない以上、証券営業マンはこのような営業行為に慣れるしかないとされています。

更に悪いことに、投資信託を含め、年々複雑化していく金融商品への知識をキャッチアップするのは非常に労苦と時間が伴います。
そのため、会社の知名度にかまけて自己研鑽を怠り、相場を満足に見極められない力量不足の営業マンが非常に多く、無責任なフォローで顧客からの信頼を急速に失っていっている現状もあります。

悩み4:会社の意向に沿った営業活動があだとなり訴訟され、敗訴する法的リスク。

大阪地方裁判所は2006年に、証券会社の従業員による株式投資信託等の勧誘行為が違法であると判断し、約1400万円の損害賠償請求を認めました。

事件のあらましはこうです。
証券営業マンのY被告は、当時66歳だった専業主婦の原告Xに対し、リスクの高い金融商品を約2億1000万円分購入させました。
ところがその後、資産価値が下がり、最終的には1600万円の損失となりました。

金融商品は、株式投信、他社株転換可能債、国内上場株、外国株、外債でした。

裁判所は「証券営業マンYによる株式投資信託等の勧誘行為が、複雑なしくみでリスクの高い金融商品を対象としており、顧客はその内容等を理解し自らの証券知識・学識経験・財産状態・投資意向等に即した投資判断をするだけの能力に乏しかったこと、無意味な反復売買・乗り換え売買であるということなどから、一連の取引に適合性原則違反・説明義務違反・無意味な反復売買・乗り換え売買が違法である」と認めたのです。

この判決を聞いて、「自分は絶対にセーフ」と言い切れる証券営業マンはいらっしゃいますでしょうか。

これも「顧客は金づるに過ぎない」という、証券業界の各社に共通した考え方に短所を発するものであるのは間違いありません。

因みに、外部での証券業務に携わるには、法律的には証券外務員資格などの専門的な免許が必要なのがご存じのとおりです。
証券取引法では免許取得まで、新入社員は一切の外務行為が禁じられていたのですが、度胸試しとして無免許の新人に外務行為をさせたりと、禁止事項を遵守しない証券会社があとを絶たない時代がありました。
今のあなたの会社は、こうした悪しき風習を完全に払しょくしたと言い切れますか?

出典:【国民生活センター】http://www.kokusen.go.jp/hanrei/data/200708.html

では、証券会社に勤める営業マンのあなたはどうすればよいのでしょうか?
この先もつらい現実に耐えながら生きていかなけばならないのでしょうか?
いいえ、証券営業マンの人生を変える解法」はきちんと存在していますので、それを今からご説明いたします。

あなたの「会社を辞めたくなる悩み」への対応策

1.余計な考えを「かなぐり捨てる」ことで、証券営業マンの道を「割り切って」突き進む

あなたの心を苦しめる顧客への思いのような「余計な考え」をすべてかなぐり捨てて、証券営業マンとして徹底を究めるという道が、選択肢の1つとして考えられます。

証券営業マンは「自分はエリートサラリーマンだ」と思ったら負けです。
それは「エリート」という言葉の中に、「人の上に立つ人」というニュアンスが含まれているからです。
しかし顧客が「この証券営業マンは上から目線で話すなあ」と感じた途端、あなたの話をシャットアウトするでしょう。

有力政治家の中には、選挙カーの上からではなく、歩道に空のビールケースを置き、その上に乗って演説をする人がいます。
長靴を履いて田んぼに中にずかずか入っていき、作業中の農家と握手する議員もいます。
閣僚経験者や党の要職にある議員でも、これをやる人がいるのです。
これらはすべて「地べたを這っています」「必死です」とアピールするためです。証券営業マンはこの姿勢を見習うべきでしょう。

大手証券会社の地方支店で優秀な成績を残し、見事、東京本社に栄転したある元証券営業マンは「毎日50枚の名刺を集めることを自分に課した」と当時を振り返ります。
その人によると、50枚の名刺を集めるには、200件の飛び込み営業が必要だといいます。

彼がそんな「苦行」に取り組んだきっかけは、どうしても追い抜けなかった先輩の存在でした。
先輩に頭を下げて営業のコツを聞くと、「毎日名刺を50枚集めている」と教えてくれたのです。
しかしその話を聞いた彼は「50枚は絶対に無理」と思い、先輩に「どうやったらそんなことができるのか」と問いました。
先輩は、「お前は昼飯を座って食べているんじゃないか? 俺は歩きながら食べる」と答えたのでした。

先輩は間もなく東京に栄転し、その先輩を真似て昼飯を歩きながら食べるようになった彼もまもなく地方を離れることができたのです。

証券営業マンとして活躍するのであれば、100あるうちの99個のプライドは捨てましょう。
手元の残してよいのは1つのプライドだけです。
それは、「プライドを捨てるプライド」です。
勝ったときに笑えばいい、それまで泥水を飲み続ける、そう考えないとこの世界では成功しませんし、そしてその「勝ち」をどこに置くのかによって、成功の大きさが決まるのです。

まあ、このように完全に割り切って考えらえる方ならば、そもそも証券営業の仕事について悩むことなどないのかもしれませんが…。

2.カウンセラーやセラピストに悩みを打ち明け、心と体のSOSをきちんと認めながら仕事をする

証券会社に勤務する営業マン達は、プライドを心にしっかり貼り付けているので、プライドをはがすときに心を傷つけることになります。
加えて「絶対に終わらない過労」を遂行しなければなりません。
大手証券会社であれば30代に、中堅証券会社でも40代には、年収は1000万円に到達するでしょう。
しかしそのころにはきっと「1000万円?なんて安いんだ」と思っています。

人には物事に耐えられる力「耐性」というものがあり、耐性が弱い人が心の傷を負い、そして過労が重なると、鬱病や心臓や脳の病気を引き起こします。
それでもストレスがなくならないと、その後に待っているのは、自殺による死や突然死です。

しかしこの世の中に、死に値する仕事はありません。心や体がSOSを出したら、それを聞き入れて、思い切って証券業界から抜け出してください。
どうしてもそれが叶わないならば、産業医、精神科医、カウンセラー、セラピストといった、日々仕事に疲れているあなたの悩みを聞いてくれるプロフェッショナルに相談するのも手です。

現代のように仕事が複雑化し、証券営業マンに限らず、多くのビジネスマンが心に問題を抱えるのは「むしろそのほうが普通」といえる状態です。
そして、あたたと同じく、心に傷を負った多くのビジネスマンたちは、プロフェッショナルに悩みを打ち明けることで、心の救済を成し得、また仕事に立ち向かう勇気を得ています。

相談したい|治療や生活に役立つ情報|みんなのメンタルヘルス総合サイト
こころの耳:働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト
メンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」(過労死・うつ病・自殺予防、職場復帰、パワハラ・セクハラ対策)あなたの悩みに耳を傾けてくれる専門の相談機関があります。一人で悩まずに客観的な意見を取り入れ、問題解決に向けて第一歩を踏み出してみませんか。

例えば、ある元証券営業マンは「体を壊して故郷に帰ると言っても、猛烈に引き留められた」と告白しています。

この方は働きすぎたことで倒れて、1年もの入院治療と自宅療養を余儀なくされました。
そして回復の兆しが見えたとき、支社に行き上司に退職願を渡しました。
まずはその上司が引きとめました。
しかしこの人の意思が固いことが分かると、上司はなんと、この人を連れて支社長室に行き、支社長に報告したのです。

上司から報告を受けていた支社長は、てっきり「退職しないことになりました。引き続きお願いします」という決意表明をするものだと思っていたので、まったく逆の申し出を受けて激怒しました。
「懲戒免職にして、二度と働けなくしてやる」と恫喝したのです。

ただその後、会社側の態度が軟化して、ようやく退職することはできましたが、この方は「いま考えてもぞっとする」と振り返ります。

そんな彼も、屈託なく悩みを打ち明けることができるカウンセラーに出会うことができ、すっかり落ち込んだ心の傷を治すことができ、今では他業界に転職が成功して、すっかりと元の元気を取り戻しています。

3.証券営業を辞めて他業界に転職する

証券営業に疲弊しきったあなたは、もしかして「証券営業は潰しがきかない」と落胆しているかもしれません。「このまま数字を追い続けるしかないんだ」とあきらめの境地にあるかもしれません。

しかし、最も心が傷ついた証券営業マンにとって、他業界への転職は最も効果的な悩み解決策でもあり、十分に証券営業マンを諸手で受け入れる業界市場が育っていることをご存じでしょうか。

実は、証券営業マンで培ったスキルは、実は他業界が喉から手が出るほど欲しているのです。「初対面の人でも飽きさせないトーク術」「損をさせた顧客のところに謝罪に出向いて商品を売る営業力」そして何より「おカネへの嗅覚」は、必ず次の職場、次の業界で活かせます。

他業種や他社への転職…不安はよくわかります。

しかし、まく証券営業勤務を抜け出して、人生の立て直しに成功した人の多くは、証券会社以外への道を選択した人々なのです

この件について、以下でより詳しく説明いたします。

証券営業の勤務経験が優遇される、より就労条件のよい「おすすめ転職先」の例

1.イベント企画会社に転職する

意外に感じるかもしれませんが、証券営業マンとして培ったスキルが活きる1つの業種は、イベント企画会社です。
イベント会社御三家は、株式会社乃村工藝社、株式会社丹青社、株式会社スペースです。
もちろんこの3社への入社は簡単ではありませんが、証券会社での実績を引っ提げて採用面接に臨めば、可能性はあります。

平均年収は証券会社に劣りますが、大手イベント会社であれば、40代であれば少々の落ち込み程度で食い止めることが可能です。
しかし、その多少の年収落ち込みを補って余りあるメリットがあなたを待っています。

イベント会社は、電通や博報堂などの広告代理店の下につき、企画、運営、施行を行っています。
「人の集まるところにイベントあり」ですので、イベント会社の仕事場は、ショッピングモール、野外、美術館、リゾート施設、野球場など「日本全国」です。

人の気持ちを高揚させたり気持ちよくさせたりする営業トークが活きる職場といえます。
また、証券営業マンは「自分の個性を殺せる」という特技がありますので、調整役が必要になるイベントの現場で重宝されます。

そして何より、イベントの仕事は「おカネを使う」ことです。「おカネを集め」「おカネを増やす」証券営業の仕事とは180度立場が逆転します。
「おカネはこうやって使うと人々の笑顔を増やせるんだ」という気付きがあるのです。

そして、企画したイベントでは企画だけでなく「司会業務」にも是非挑戦してほしいものです。
実はこれこそが元証券マンに共通する「業界人特有の能力」でもあるのですが、話が上手で、相手をその気にさせる話術に長じた証券の営業マンであれば、観衆をその気にさせる軽快なテンポの、イベントの司会業などが向いています。
実際に、元証券営業マンでイベント司会者として引っ張りだことなってしまっている、業界内の有名人もいらっしゃいます。

代表的なイベント企画会社と年間売上高Top3
Rank 企業名 年間売上高
1位 株式会社乃村工藝社 759億2500万円
2位 株式会社丹青社 567億6347万5000円
3位 株式会社スペース 482億4977万1000円
※「転職ステーション」イベント会社売上高ランキングによる

2.銀行のリテール営業に転職する

もしあなたが「金融の仕事は続けたい」という場合には、銀行のリテール営業がおすすめ転職先候補となりましょう。
個人を相手にする点では、証券営業マンと同じですし、中途採用枠も頻繁に求人があります。違いは、証券営業マンは顧客のおカネを増やすことを至上命題としますが、銀行リテール営業の焦点は顧客のライフプランに合わせた資産形成にあります。

例えば銀行リテール営業マンは、顧客の家族構成を把握しておかなければなりません。
結婚資金、教育資金、住宅資金、年金資金などなど、人生の各ステージにおいて必要なおカネを準備できるように手助けしなければならないからです。

よって、生え抜きの銀行リテール営業マンは、物腰が柔らかい丁寧な接客を得意とする人が多いでしょう。
証券営業マンからの転身は、保険の知識を身に付けたり、新規顧客の開拓は苦労すると思いますが、逆にそれさえ乗り切れば、「体育会系」「なりふり構わず」といった強みが強烈に活きてきます。

また元証券営業マンであれば、資産家や富裕層が証券営業マンのターゲットになっていることを熟知しているので、顧客を守ってあげることもできます。

「顧客と一緒にひと儲けする」営業から、「顧客に寄り添う」営業への転身は、あなたにとって新鮮味を堪能できるだけでなく、強烈なまでのノルマ地獄や顧客営業への心の葛藤を和らげてくれる、大きな人生の分岐点になりえます。

銀行リテール営業職の平均年収
年収Rank 規模 平均年収
1位 大手都市銀行 747万円
2位 地方銀行 632万円
3位 第2地方銀行 560万円
※「平均年収.jp」平均年収調べによる

3.一般企業の経理担当に転職する

「もう外回りと苛烈なノルマに辟易している」「もう営業スマイルを作りたくない」というあなたなら、一般企業の経理担当を新たな道に選んではいかがでしょうか。

簿記の知識では、生粋の経理マンにはかないません。
しかし戦略的な財務戦略を展開している企業であれば、あなたが活躍できる余地は十分あります。

というのも、経理も財務も一緒くたにしている企業がいまだに少なくありません。
特に中小企業の経理部門では、財務会計と管理会計の区別が全くついていないのです。
そのような会社では、社長たち経営陣が財務戦略を指示しているのに、実際に会社のおカネを管理している経理部長は、経理的な視点でしか仕事ができないのです。

財務的業務をこなす経理マンの主な仕事は、資金調達と資金運用です。
つまり、おカネを集めておカネを使う仕事です。
最近では、中小企業でもM&Aを活用して事業規模の拡大を図っています。
外に向かっておカネを吐き出すことも必要なのですが、簿記が得意な経理マンにはそれは苦手です。

その点、あなたをはじめとする元証券営業マンは、おカネへの嗅覚が鋭いのが武器
財務はおカネを回す仕事ですので、細心の注意が必要ですが、そのときにあなたの嗅覚が活かされるでしょう。

証券の営業マンの仕事は「数字を作ること」これだけに尽きますが、営業成績の良い証券マンは、数字を細かく管理する術と分析力に長じています。
数字に携わるという点で、一度簿記をマスターすれば、一般企業の経理マンになっても成功するのは間違いありません。

一般企業経理の年代別平均年収と中央値
年代 中央値 平均年収
20代 未掲載 345万円
30代 未掲載 431万円
40代 未掲載 554万円
※「DODA」 平均年収調べによる

人生の選択肢は常にあなた自身が持っている

証券営業のあなたの人生を変えるために、まず一番注目すべきことは「証券会社以外の職場もあることを知る」ということです。
案外、外部業種と交流がない証券会社営業マンは井の中の蛙になることが多いです。
自分の会社以外のことを全く知らないというケースも非常に多いようで、勇気を出して一歩外に踏み出せば大きな海が広がっているということを、改めて考えてみてはどうでしょうか。

兎に角、どうしても今の悩みが解決できなければ「別に辞めればいい」「辞めたっていいんだ」「自分は自由に人生を選択できるんだ」と割り切ること。

周囲からの目を気にしたり、あなたの人生と無関係な上司のメンツを立てて、自分の人生を後回しにしてします思考こそが「今の職場を辞められなくなってしまう」ことの最大原因であり、悩みをより深くして人生を間違えてしまう事につながります。

転職エージェントに無料相談することから始める

自分自身でまず何をしてよいかわからないならば、人材紹介会社に登録するのも手。
転職エージェント経由で他の業界、企業の内情を知ることができますし、冷静な第三者の目で、あなたのスキルと経験を活かせる新しい職場を用意してくれます。

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