美容師を辞めたい人へ=つらい職場を上手に辞める方法

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波止 鏡子

波止 鏡子

結婚を機に転職エージェント勤務8年を得て退職。人事コンサルティング会社へ転職すると同時に、キャリアパス相談を日々こなしながら原稿執筆にも邁進中。花の30代。

美容師を辞めたい、辞める人




記事の目次

ハードワークに満たない給料と出世の見込みも不透明な大競争時代を迎え淘汰の嵐に耐える美容師業界

お客様の髪を綺麗にカットし、好みに合わせてセットするという美容師の業務に世間の人は華やかなイメージを持っていることがしばしばです。中には「カリスマ美容師」として雑誌やテレビに取り上げられている美容師もいることから、このイメージはより強いものとなっています。

華やかなイメージが先行しているため一般の人には気づかれにくいのですが、こうした活躍をしている人は美容師の中でも一握りの人たちです。その業務の大変さから美容師は離職率が高い業種であることを知らない人が多いのではないでしょうか。

美容師の中でも特にアシスタントとして業務に携わっている時が、心身ともに辛い人が多いです。朝から晩まで働き通しであることや、給料が何とか自分一人で生活出来るぐらいである事などその要因は様々です。

自分のお客様を持てるぐらいになってからも、大変なのは変わりありません。新規開拓は常に心がけておかなくてはなりませんし、これまでのお客様にも定期的に手紙を書くなど「お店に来てもらう努力」を心がけなくてはならないからです。

誰しもが一流として成功するわけでもなく、努力に比例して賃金が上がることが確約されていないのが美容師という世界です。こうした内容に不安を持って転職や退職を検討する人が後を絶たちません。

美容師業界ならではの、就業中の不満、大変さ、辛さと悩み

美容師を辞めたい人、辞める人へ

辞めたい理由と悩み1:あまりに報われないことで有名になってしまった「アシスタント時代」が苦痛で耐えられない

国家資格を取得しても直ぐに一人前になってお客様の前に立てるわけではなく、まずはアシスタント時代を乗り越えなければなりません。この業務に耐えることが出来ず、「自分には向いていない」、「もう辞めたい」と考える人は正直多いです。特に就職を機に一人暮らしを始めた人はこうした気持ちになりやすい傾向にあります。

アシスタント時代の激務
  • 職場の誰よりも朝早く出勤して夜遅くに帰らなければならない
  • 基本的に雑務が担当のため、チラシ配りなど本来の業務とはかけ離れたことが多い
  • 練習はお店の営業が終わってから行うため、アシスタントの時のプライベートな時間は少ない
    徒弟制度の考え方が根強く残っている職場もあり、先輩からパワハラまがいの行為を受けることもある
  • 自分がお客様の全てを担当出来ないことでフラストレーションがたまる

などが挙げられます。

アシスタント時代はこのような業務が続き、平均して2年間〜5年間は取り組む必要があります。スタイリストもアシスタントも同じ美容師なのですが、「早く一人前になりたいと思う人」は業務とのギャップから美容師として続けていけるのかを不安に思いやすいです。

辞めたい理由と悩み2:長時間の立ち仕事と頻繁にかがむ動作は美容師の身体を破壊する

美容師の離職率の高さの要因の一つに、「立ち仕事」が挙げられます。立ち仕事を続けることによるデメリットや悪影響には以下のようなものがあります。

立ち仕事によるデメリットや悪影響
  • 血液やリンパの流れが悪くなって脚がむくんだり、痺れたりする
  • 疲れがたまることで、慢性疲労に悩まされやすくなる
  • 腰痛や骨盤の歪みなどにつながる

などが挙げられます。

そのため、残念ながら1時間でも立っているのがツラいという人や体力に自信がないという人は美容師に向きません。関節や腰に持病を抱えている人も、長時間働くのは難しいです。

辞めたい理由と悩み3:同い年のOLと比べると、悲しくなるくらい低い給与水準が美容師のやる気を奪う

美容師は一般的な企業と比べると給与水準が低く、生活を支える立場からすると「全く稼げないから辞めたい」と考えることが少なくありません。体力的にハードな業務をこなしているとはいえ、それに見合った給料が支給されていないのが現状です。

美容師のようにお客様の都合に左右されやすい商売では、営業時間が変わりやすくサービス残業が当たり前という会社も少なくありません。休憩もお客様の状況次第のため、しっかりとした休憩時間が確保出来ないこともしばしばです。

美容師として収入を大きくアップしたいのであれば、別の企業へ転職するだけでなく、独立してフリーで活躍するなどの道を検討する必要があります。

辞めたい理由と悩み4:安い給料には我慢できても、圧倒的に少ない休日は、美容師の身体だけでなく心も蝕む

同年代と比べて激務の割には給料や年収が低く、辞めたい気持ちになることも少なくありません。特に30代以降で収入に幅が出やすくなります。

朝から夜まで働かなければならないハードな仕事だとしても、自分が満足出来るような収入を得られていれば我慢は出来ると思います。しかし、美容師は勤務形態や会社の規模によって多少の収入の違いはありますが、残念ながら高収入の職業とまでは言えません。

先にも触れましたが、美容師の低給与については美容師本人だけでなく、今やあらゆる外部の方々にも知れ渡っている問題ですから、それだけ業界内の給料と休日のバランスが取れていないという問題は、美容師の皆さんの間では気にするまいと思っても、どうしても気になるテーマです。

そしてさらに、時期によって休みが取れる時期と取れない時期が出てきます。特に20代〜30代にかけては遊びも仕事も両立したいという人が多いため、休みが取れない美容師を辞めたいと考える要因になります。

辞めたい理由と悩み5:少人数の職場がほとんどなので人間関係のもつれは即、精神的なストレスやイジメにつながる

職場の人間関係のもつれが理由で精神的なストレスがたまり、自分には合わないと辞めていく人がたくさんいます。

特に女性スタイリストやアシスタントの多い美容室ではこの傾向が強く、狭い空間の中で一緒に過ごさなければならないからこそ様々なトラブルが引き起こされやすいのです。以下に、人間関係のトラブルを経験したことのある美容師の皆さんが特に辛いと思ったことをまとめます。

美容師の人間関係で特に辛いことは?
  • 自分と相性の合わない先輩や後輩と1日中同じ空間にいるのが辛い
  • 先輩の教え方があまりにも厳しいため、仕事を投げ出したくなる
  • 一度職場で揉め事があってから良好なコミュニケーションを取れなくなった
  • 一度人間関係に躓くと陰湿な「イジメ」につながりやすい

などが挙げられます。

美容師の場合は企業規模にもよりますが、基本的に配置換え等は難しいです。そのため、辛くても同じ環境で働かなければなりません。こうした労働環境からうつ病や自律神経失調症といった精神疾患に悩まされる美容師も少なくありません。

特に美容師の場合には過酷な労働環境が更に追い打ちをかけてくるため、肉体的にも精神的にも蝕まれている人が多いのです。

では、美容院に勤めるあなたはどうすればよいのでしょうか?
この先もつらい現実に耐えながら生きていかなけばならないのでしょうか?
いいえ、美容師の人生を変える解法」はきちんと存在していますので、それを今からご説明いたします。

あなたの「美容院を辞めたくなる悩み」への対応策

美容師を辞めたい、辞める人へ

1.美容師として働くメリットを再度考えてみる

仕事を辞めたいと思う人の中には「美容師としての仕事は好きなんだよね!」という人もいらっしゃるのではないでしょうか。そうした人におすすめしたいのが、今一度ご自身が美容師として働くメリットや思いを振り返ることです。

美容師として働くメリットや思いについていくつかまとめました。もちろん、これは一例なので、ぜひご自身でも考えてみてください。

美容師として働くメリット
  • お客様と円滑にコミュニケーションを取る必要があるため、必然的に接客スキルが高くなる
  • お客様の理想のイメージをキャッチして提供する観察力や判断力が養われる
  • に世間の流行にアンテナを張っているため、美的感覚やセンスが養われる
  • ・独立している人であれば、集客スキルやマネジメントスキルが身につけられる

などが挙げられます。

これらのスキルは他の企業や業種でも必要とされますし、こうしたスキルを持つ人は転職市場において貴重な存在となります。キャリアアップを望むのか、結婚や子育てといったライフバランスを重要視して活動をするのかで人によって大きくキャリア設計は異なってくると思います。

美容師おいては「お客様からの『ありがとう』のために」とやりがいを感じている人も多いでしょう。仕事に誇りを持って取り組んでいるのであれば無理に辞める必要はなく、美容師としての経験やスキルに磨きをかけるべきです。

ですが、改めて美容師として働くメリットをご自身の中で見直した時に、転職という選択肢がでてきてもおかしくはありません。その時には、早い段階で転職活動を始められることをおすすめします。

2.それでもダメならスッパリ美容師を辞めて他業界に転職する

どうしても今の職場に我慢ができなかったら、体や心を壊してまで美容師にこだわり続ける必要はないと思います。そんな場合はスッパリ美容師は辞めるべきでしょう。

美容師の仕事を辞めて転職するメリットを以下にいくつか挙げます。

美容師が転職するメリット
  • 立ち仕事から解放されるので腰痛や肩こりなど身体的な負担が和らぐ
  • シャンプーなどの水仕事から開放されるため手荒れなどの肌トラブルを解消出来る
  • アシスタントやスタイリストとして働くよりも高額な給料を貰える
  • 転職先によっては土日や祝日などに休日をとってプライベートの時間を確保出来る
  • 成果主義から解放されて、安定した収入が得られる
  • 女性ばかりの職場から離れれば陰口や妬みなどが少なく、人間関係によるストレスがたまりにくい

などが挙げられます。

収入面はもちろんのこと、心身の安定が得られるのも美容師から転職するメリットです。転職に集中することで収入が無くなったら怖いと考えている人はいますが、美容師としての仕事を続けながら転職活動を行えばこうした焦りや不安は無くなります。

美容師の経験が活かせる他業種へ転職する

美容師が他業種へ転職することは、実は思ったよりもしくありません。それは通常の業務を通して他業種で働く上で必要なスキルや経験、能力を常に磨いているからです。

基本的に美容師は、その仕事柄から体力や判断力が高い人が多いです。お客様と円滑にコミュニケーションを取る必要があるため接客スキルや提案力が高い人も少なくありません。

仕事柄培われた判断力や接客スキルはどの企業や業種でも重宝されますし、転職市場においても貴重な存在となります。これまで培ってきたスキルや技能を上手にマッチングさせられれば、他業種でも問題なく働ける人材とみなされるに違いありません。

他業種への転職…不安はよくわかります。

しかし、まく美容院勤務を抜け出して、人生の立て直しに成功した人の多くは、美容師以外への道を選択した人々なのです
この件について、以下でより詳しく説明いたします。

美容師の勤務経験が優遇される、より就労条件のよい「おすすめ転職先」の例

1.全く他業界である「一般企業」に転職

美容師としてある程度の期間働いていた人なら、美容師としての心構えや仕事のスタイル、働く上で有利となる各種資格も多数取得しているのではないでしょうか。そうした人におすすめしたいのが、これまで働いていた企業や職場とは違う環境での再出発です。

今の職場や環境で働き続けるのは辛いけど「お客様の綺麗のために!」という人や「出来ることなら美容師としては働きたい!」という人は検討されてみてはいかがでしょうか。

同じ美容師で働くとはいえ、勤務形態や企業が変わればお客様も一緒に働く同僚も全く違います。そのため労働環境さえ変われば、問題なく美容師として働き続けられるという人も少なくないのです。

2.鍛えた能力と肩書きを上手に利用!フリーへの転職

「職場環境は合わないけど、美容師としては働き続けたい!」、「元美容師という肩書きを上手に利用したい!」という人には、独立して開業するという道もあります。

もちろんフリーで働き始めるというのは、ある程度実務経験を積んでいないと難しい選択肢です。ですが、この機会に思い切ってチャレンジしてみるのも一つの手です。

いきなりフリーになるのは抵抗があるという人は、独立前提で働くことが可能な職場で期間を決めて働くという方法もあります。目標と期間を決めることで、働くことに緊張感とやりがいが生まれるからです。特に期間を決めて働くことで、仕事に対するモチベーションを高めることが出来ますし、人間関係も割り切って接することが可能です。

3.美容師の経験を活かして、美や介護に関わる職業へ転職

中には「美容師とはまったく違う仕事がしたい」という人も多いかと思います。そうした人におすすめしたいのが、美容師としての実績を活かしつつ働ける「美や介護に関わる職業」への転職です。

おすすめはエステサロンやネイルサロンといった美容関連企業や在宅介護や訪問介護といった介護関連企業です。このような美容と親和性のある業界への転職であれば、今までの経験を大いに活かすことが出来ます。

特に介護の現場では「何歳になっても綺麗でありたい!」という高齢者の要望から、訪問でのカットや化粧といったサービスが拡大し始めています。これまで美容師として培ってきた経験を新しい環境で発揮してみませんか。

これまでとは毛色が違う業務になるため、自身をアピールする時には、美容師として得た能力や経験が「これらの仕事にどのようにマッチングしていくのか?」について伝えることが大切になります。そのため、これまで培ってきた能力を転職先で「どのように活かせるのか?」を今一度自分の中で整理する必要があります。

人生の選択肢は常にあなた自身が持っている

美容師を辞めたい人、辞める人

美容院勤務のあなたの人生を変えるために、まず一番注目すべきことは「美容師以外の職場もあることを知る」ということです。
案外、外部と交流がない美容師業界人は井の中の蛙になることが多いです。
自分の会社以外のことを全く知らないというケースも非常に多いようで、勇気を出して一歩外に踏み出せば大きな海が広がっているということを、改めて考えてみてはどうでしょうか。

兎に角、どうしても今の悩みが解決できなければ「別に辞めればいい」「辞めたっていいんだ」「自分は自由に人生を選択できるんだ」と割り切ること。

周囲からの目を気にしたり、あなたの人生と無関係な上司のメンツを立てて、自分の人生を後回しにしてします思考こそが「今の職場を辞められなくなってしまう」ことの最大原因であり、悩みをより深くして人生を間違えてしまう事につながります。

転職コーディネーターに無料相談することから始める

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