作業療法士を辞めたい人へ=つらい職場を上手に辞める方法

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波止 鏡子

波止 鏡子

結婚を機に転職エージェント勤務8年を得て退職。人事コンサルティング会社へ転職すると同時に、キャリアパス相談を日々こなしながら原稿執筆にも邁進中。花の30代。

作業療法士を辞めたい人へ=つらい職場を上手に辞める方法




記事の目次

医師からも看護師からも薬剤師からも「下」にみられるのは覚悟の上…だけど同じ職場で自尊心を保つのは難しい。

作業療法士は、病院や各種施設で日常生活における動きをスムーズにするために身体と心の両方から患者のリハビリをサポートしています。患者も子供からお年寄りまで幅広いのが特徴です。

仕事中に病気や怪我で悩んでいる方から感謝の気持ちや言葉を頂く事で、それが原動力となってやりがいを実感している人は多いと思います。

しかし作業療法士としての仕事にやりがいを感じる一方で、仕事が体力的にハードだったり、施設での人間関係に悩んでいたりする人が少なくありません。リハビリでも重要な役割を担っているにも関わらず、世間から仕事内容を理解されていないと感じることもよくあるかと思います。中には業務の重要性を理解してもらえず、悔しい思いをしたことがある人もいるのではないでしょうか。

こうした仕事の悩みや気持ちのジレンマから作業療法士を辞めたいと思っている人が少なくありません。周囲からは「せっかく国家試験に受かって作業療法士になったのに!」と言われることもありますが、それを手放してでも辞めたいだけの理由が存在します。

作業療法士業界ならではの、就業中の不満、大変さ、辛さと悩み

辞めたい理由と悩み1:患者とのコミュニケーションに失敗すると、大きな心理的負担を抱えてしまう

作業療法士は他の業種と比べて心理的な負担が大きく、ストレスがたまりやすいです。その背景にはリハビリ中に患者さんが指示通りに動いてくれなかったり、治療方針や指導をを聞いてくれなかったりということがあります。

基本的にリハビリは患者さんを中心に業務が進んでいきます。そのため自分のペースで仕事が出来ないことにストレスを感じる人は正直辛いかもしれません。いくら患者さんには直接感情を出さないようにしていても、内心は「何故言うことを聞いてくれないのか?」、「何故ちゃんと指示通りにやってくれないのか?」と思った経験は誰しもあるのではないでしょうか。中にはいけないと分かっていても患者さんに腹を立ててしまった経験がある人も居るかと思います。

こうした状況から精神的なストレスをためてしまう作業療法士は少なくありません。中にはこうしたストレスが原因でうつ病や自律神経失調症といった精神的な病気を患ってしまうケースがあります。

辞めたい理由と悩み2:日々の激務は作業療法士自身の肉体を蝕み、疲弊させてゆく

「悩み1:他の業種と比べて心理的な負担が大きい」で紹介したような心理的な負担に加えて、激務による肉体的な疲労も仕事が辛いと感じる要因です。業務時間が長いことや残業時間の多さ、病院や施設によってはシフト勤務のため労働時間が安定していないことなどが理由として挙げられます。

作業療法士の場合は勤務時間が終わっても、施設で行われる定期勉強会や会議資料の作成など通常業務以外にも仕事が山積みです。休日には学会や技術講習会に参加しなくてはならないこともしばしばあります。

こうした仕事環境のため、アフターファイブや休日でも休息出来ていない人が多いのが現状です。人によってはこうした勤務を続けることで体調を崩してしまう場合があります。それだけ作業療法士という仕事には大きなストレスがかかっているのです。

辞めたい理由と悩み3:同じ職場の人間関係、決して覆らないヒエラルキー序列に絶望する

作業療法士の皆さんの多くは「施設の一員」として働かれているのではないでしょうか。同僚である作業療法士はもちろん、他の療法士を始めとするスタッフや同じ職場の他の職員さんなど、細かなところで多くの人と接点を持つのがこの職業の特徴です。

作業療法士の中でも特に若手の人が最初に苦労することがあります。それは、自分よりも年上のスタッフへの業務依頼や仕事の連携です。こちらからお願いしても「これまでと違うから・・・」と聞き入れてもらえなかったり、「それなら自分でやったら」と冷たい言い方をされてしまったりなど泣きたくなることがしばしあります。皆さんの中にも同じような状況を経験したことがある人もいるのではないでしょうか。

病院や施設の場合には医師や看護師をはじめとする医療スタッフなど働く場所が変われば関わる人も変わるのがこの仕事の特徴であり、ヒエラルキーの上位職(医師、看護師、薬剤師)には、決して逆らうことが許されません。

こうした人間関係の難しさや煩わしさは作業療法士の皆さんに毎日のようにストレスとしてのしかかってきます。

辞めたい理由と悩み4:仕事の内容と重要性をなかなか理解してもらえない

作業療法士は「リハビリ」という重要な役割を担っているにも関わらず、周囲から仕事内容をきちんと理解されていないために、業務の重要性を分かってもらえないことが多々あります。

単純に忙しいだけであれば「それも仕事!」と我慢出来ます。しかし、自分の仕事内容や苦労を分かってもらえないのは想像以上に辛いのではないでしょうか。現在、作業療法士の認知度は少しずつ高くなってきてはいますが、その業務内容を理解してもらえていないところがあるのも現実です。

辞めたい理由と悩み5:平均年収が低い上に待遇も良くない

働き先によっては、作業療法士は心と身体に負担がかかる仕事の割には平均年収が低く、待遇があまり良くないという特徴があります。

医療関連の業務のため「安定して働ける」、「人手不足だからリストラが無い」とイメージしている人は少なくありません。ですが給料の面では、一般企業比べると少ないのが現状です。業界内では「収入の増加が見込めるのは管理職になる40代後半辺りから」と言われています。

どんなに辛い仕事であっても納得のいく給料を貰えていれば多少は我慢出来ます。ですが待遇に関して不安を抱えている人にとっては、この現実ではモチベーションを維持することはまず難しいでしょう。

では、作業療法士として勤めるあなたはどうすればよいのでしょうか?
この先もつらい現実に耐えながら生きていかなけばならないのでしょうか?
いいえ、作業療法士の人生を変える解法」はきちんと存在していますので、それを今からご説明いたします。

あなたの「職場を辞めたくなる悩み」への対応策

1.作業療法士として働くメリットを再度見つめなおしてみる

仕事を辞めたいと思う人の中には「作業療法士の仕事は好きなんだよね!」という人もいらっしゃるのではないでしょうか。そうした人におすすめしたいのが、今一度ご自身が作業療法士として働くメリットや思いを振り返ることです。

作業療法士として働くメリットや思いについていくつかまとめました。もちろん、これは一例なので、ぜひご自身でも考えてみてください。

【作業療法士として働くメリット】
  • 患者さんやスタッフと接することでコミュニケーション能力が必然的に高くなる
  • 相手の立場に立って物事を考える共感力が身につく
    リハビリに携わる中で根気強さや粘り強さが鍛えられる
  • 患者さんに対する責任から、責任感や洞察力といったスキルが増す

などが挙げられます。

これらのスキルは他の企業や業種でも必要とされますし、こうしたスキルを持つ人は転職市場において貴重な存在となります。キャリアアップを望むのか、結婚や子育てといったライフバランスを重要視して活動をするのかで人によって大きくキャリア設計は異なってくると思います。

作業療法士においては「患者さんのために」とやりがいを感じている人も多いでしょう。仕事に誇りを持って取り組んでいるのであれば無理に辞める必要はなく、作業療法士での経験やスキルに磨きをかけるべきです。

ですが、改めて作業療法士で働くメリットをご自身の中で見直した時に、転職という選択肢がでてきてもおかしくはありません。その時には、早い段階で転職活動を始められることをおすすめします。

2.同時に転職するメリットも考えて比較してみる

作業療法士の仕事を続けるメリットと同時に、思い切って作業療法士を辞めて転職した場合のメリットを書き出し、双方を比較した上で「今の自分はどうすべきか」を冷静に思案します。

【転職するメリット】
  • 厳しい労働環境から解放されることで、心身の負担が軽くなる
  • 本当にやりがいのある仕事を見つけて取り組むことでモチベーションがアップする
    業種や職種によっては作業療法士として働くよりも高い給料がもらえる
  • 自分の時間を犠牲にして勉強会や学会へと参加する必要がなく、プライベートの時間を確保出来る
  • 規則正しい勤務時間によって生活リズムを整えることが出来る

などが挙げられます。

身体に加わる負担から解放され、収入が増える可能性もあることから理学療法士の皆さんが転職するメリットは大きいです。辞めたくて仕方がない状況が続いている人は「転職する選択肢もある!」と前向きに考えてみてください。

転職に対して不安を持つ人も少なくありませんが、これまで自身が行ってきた仕事や経験を信じてぜひ一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

3.転職にメリットを感じるならば…作業療法士の経験が活かせる他業種へ思い切って転職をする

作業療法士から他業種へ転職することは、正直難しくありません。それは通常の業務を通して他業種で働く上で必要なスキルや経験、能力を常に磨いているからです。

基本的に作業療法士は、その仕事柄から共感力やコミュニケーション能力が高い人が多いです。患者さんとのリハビリを通して忍耐力の強い人も少なくありません。

仕事柄培われた共感力やコミュニケーション能力はどの企業や業種でも重宝されますし、転職市場においても貴重な存在となります。これまで培ってきたスキルや技能を上手にマッチングさせられれば、他業種でも問題なく働ける人材とみなされるに違いありません。

他業種への転職…不安はよくわかります。

しかし、まく作業療法士勤務を抜け出して、人生の立て直しに成功した人の多くは、作業療法士以外への道を選択した人々なのです
この件について、以下でより詳しく説明いたします。

作業療法士の勤務経験が優遇される、より就労条件のよい「おすすめ転職先」の例

1.これまで働いていた環境とはまったく違う職場への転職を考えてみる

作業療法士として程度の期間働いていた人なら、作業療法士としての心構えや仕事のスタイル、働く上で有利となる各種資格も多数取得しているのではないでしょうか。そうした人におすすめしたいのが、これまで働いていた企業や職場とは違う環境での再出発です。

今の職場や環境で働き続けるのは辛いけど「患者さんのために!」という人や「出来ることなら作業療法士として働きたい!」という人は検討されてみてはいかがでしょうか。

同じ作業療法士とはいえ、勤務形態や職場が変わればお客様も一緒に働く同僚も全く違います。そのため労働環境さえ変われば、問題なく作業療法士として働き続けられるという人も少なくないのです。

2.リハビリのエキスパートとして福祉や介護の現場に携わる

「作業療法士としてはもう働きたくないけど、リハビリに関わる仕事がしたい!」、「元作業療法士という肩書きを上手に利用したい!」という人には、介護や福祉に関する企業に転職するという道があります。

国家資格である理学療法士を取得していることから、リハビリのプロとしても施設運営に携わっていくことが可能です。施設によっては働きながら介護関連の資格を取得することも出来ます。

こうした企業では先輩作業療法士が転職、再就職をしている実績があるため、受け入れてもらいやすいのも特徴の一つです。このような企業で「作業療法士」という資格を持っていることは、一目置かれる要因にもなります。

3.高い共感力やコミュニケーション能力を武器に接客業へ転職

作業療法士として働く中で、リハビリで辛い思いをしている患者の気持ちを想像する力や共感力、円滑に業務を進めるためのコミュニケーション能力が求められてきました。これまで磨いてきたそのセンスを、今度は接客の場で活かしてみませんか。

中には「自分には接客なんて・・・」と思う人も居るかもしれませんが、作業療法士で働いてきた皆さんでしたら、間違いなく通常の人よりもお客様の心を感じる力に長けているはずです。

接客業の場合には、お客様への対応など医療業界とは異なる部分が多数出てきます。医療とは全く違う世界で働いてみたいという人にはぜひおすすめしたい職種です。

これまでとは毛色が違う業務になるため、自身をアピールする時には、作業療法士として得た能力や経験が「これらの仕事にどのようにマッチングしていくのか?」について伝えることが大切になります。そのため、これまで培ってきた能力を転職先で「どのように活かせるのか?」を今一度自分の中で整理する必要があります。

人生の選択肢は常にあなた自身が持っている

作業療法士勤務のあなたの人生を変えるために、まず一番注目すべきことは「作業療法士以外の職場もあることを知る」ということです。
案外、外部と交流がない作業療法士業界人は井の中の蛙になることが多いです。
自分の会社以外のことを全く知らないというケースも非常に多いようで、勇気を出して一歩外に踏み出せば大きな海が広がっているということを、改めて考えてみてはどうでしょうか。

兎に角、どうしても今の悩みが解決できなければ「別に辞めればいい」「辞めたっていいんだ」「自分は自由に人生を選択できるんだ」と割り切ること。

周囲からの目を気にしたり、あなたの人生と無関係な上司のメンツを立てて、自分の人生を後回しにしてします思考こそが「今の職場を辞められなくなってしまう」ことの最大原因であり、悩みをより深くして人生を間違えてしまう事につながります。

転職コーディネーターに無料相談することから始める

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また、辞めづらい今の職場で、(転職先を紹介してもらった後に)スムーズに次の職場に移動するための方法やタイミングなどもしっかり教えてくれますよ。

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