消費者金融を辞めたい人へ=つらい職場を上手に辞める方法

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土門 加奈子

土門 加奈子

大学卒業後に大手消費者金融に勤務した後、製薬会社、ホテル勤務を経験。現在はライター、編集者、某士業と多彩な業務を手掛けている。

消費者金融を転職して辞めたい人へ




記事の目次

イメージが悪い企業の代表格、消費者金融

私は大学を卒業して新卒で大手消費者金融に就職しました。何故よりによって消費者金融なのか、と家族にも友人にも反対されましたが「銀行だって保険だって金融でしょどうして消費者金融だとダメなの」と言い返して、逆に頑なになって、消費者金融の内定をもって就職活動を終了しました。面接のときの面接官も好印象で、清潔そうな企業の印象を受けました。

最初の2か月ほど研修があり、すぐに現場の配属になりました。大阪の中心にある基幹店の有人店舗です。朝8時半ごろ出勤して掃除、9時前に朝礼、そして仕事が始まります。朝礼中も、業務に入っても、電話が鳴ったら3コール以内に電話を取らなければなりません。1日のルーティン作業は郵便物の確認、追貸追加貸し出しの営業の電話、回収の電話、ATMの精査、手が空いたらすぐに掃除という日常です。

一般的な「サラ金」とはかなりかけ離れた一見行儀良い職場です。ただし、電話の内容は、口調は丁寧でもやっていることはかなりストレスフルなものです。一旦契約したら、限度額まで貸し込んでいき、返済が滞ってくると一気に回収にかける、というハードな仕事内容です。

貸金業規制法で取り立てのルールは厳しく制限されているので、その範囲内での回収業務となるのです。また企業イメージを悪くしないために、言葉遣い、態度については徹底的に教育されます。

同僚、先輩との関係は、同じ店舗にいて「チームプレイ」などは存在せず、全員がライバルです。出来るだけ属性の高い、つまり限度額の大きい顧客ファイルをキープして、それは他の社員に絶対渡しません。キープといっても顧客台帳を手元に置いておくわけにはいかないので、顧客台帳の入ったクリアファイルに自分の担当を示すカラーテープを貼るのです。

その人から問い合わせの電話があって対応しただけでも、あとで「なんで私に電話を代わらなかったの、私の客よ!」という感じです。言い方は悪いですが、担当顧客を絶対手放さないという点ではホストやキャバクラのシステムと変わりません。

回収と追貸のノルマ、周りの同僚との関係、内と外にストレスの原因のある職場が消費者金融です。

消費者金融業界ならではの、就業中の不満、大変さ、辛さと悩み

罵倒されるのは当たり前、電話で仕事をする辛さとその悩み

辞めたい理由と悩み1:家族や友人から眉をひそめられる仕事

テレビのCMで頻繁に宣伝しているくらい認知度が上がった消費者金融業界。昔のイメージは、あまりに高い利息で多重債務者を出したり、自己破産したり、最悪自ら命絶ったりと何かと問題を引き起こす業界でした。だんだん法規制が厳しくなり、以前のようなトラブルは減りましたが、その「サラ金」のイメージは未だに消えていません。

消費者金融に勤めている人は、何か訳ありな人と見られてしまうのです。あるいは何か人格に問題があってどこにも就職先がなかった人というイメージです。仕方なく入る会社であって好んで入る会社ではないのです。

実際には、大手の消費者金融はほとんど銀行の子会社で、見方によっては非常に安定した就職先です。私も安定性を求めて大手消費者金融を選びました。ただし、世間のイメージはやはり「サラ金」なのです。特に年配の方には冷たい目で見られます。「サラ金で働いているかわいそうに」という言葉を受けます。仕事はハードでストレスは大きいですが、かわいそうだとは自分では思っていないのですが。

恋愛でも消費者金融に勤めていることはやはりマイナスになります。友人が消費者金融に勤めていてもなんとも思わない人でも、自分の恋人にするとなると話は別。結局彼女や彼氏が消費者金融に勤めていると「カッコ悪い」と思うものなのです。

仮にその人が受け入れたとしても、その親が今度は壁になります。「消費者金融やめときなさい」となるのです。

世間から特殊な業界で仕事をしているよう見られることは、想像しているより強いものなのです。本人のいないところで悪口を言われる仕事としての中で、消費者金融はかなり上位になるでしょう。

辞めたい理由と悩み2:仕事の内容に誇りが持てない

金融の仕事というのは、その行為によって会社、個人の経済活動が活発となり、そのことによって、さらにそのお金を大きくし社会に貢献出来ている、と誇りを持てる仕事です。お金の流れをスムーズにして経済発展に役立てるのです。

例えば銀行が企業に融資して、企業はそのお金で工場を建てる。そこで人を雇うので近隣の経済が活発化する。工場で作られた新しい製品は国内外に羽ばたいていく。そんなイメージです。

一方消費者金融は、生活費や遊ぶお金に困った個人にお金を貸し出し、利息を付けてそれを回収するというスタイルです。同じ「金融」といっても、生み出すものは何もありません。金融は、投資であるからこそその価値があるのです。消費者金融は結局、借り手の可処分所得を減らしているだけに過ぎません。通常の金融とは逆に、経済活動を縮小させているのです。その利ザヤが消費者金融会社に入ってくるだけです。

何かやりたい事業があって、その為に借入するのと、お金に困っているから少しでもいいから貸してくださいというのとでは金融の性質が全く違います。消費者金融はつまるところ「ベニスの商人」なのです。言い方は悪いですが、人の弱みにつけこんで高利でお金を貸し付ける仕事です。

私は消費者金融に就職するときは、同じ金融だからと思っていましたが、その違いにすぐ気づきました。やはり自分の親や友人が言っていたことは正しかったと言えます。たとえ給料は少し低くても、もっと誇りを持てて働ける会社は他にあったかもしれないと後悔しました。後に書く厳しいノルマや電話などの悩みよりも、私にとって一番大きな悩みだったのは「この仕事って社会に貢献しているの?」ということでした。

辞めたい理由と悩み3:個人名で電話をかけるという不自然なことを日々行わなければならない

通常会社の仕事で電話をするときには、会社名を名乗ってから「○○さんいらっしゃいますか」と呼び出すのが普通です。ところが、消費者金融会社が、顧客に電話をする場合、会社名は個人が確定されてからではないと名乗ってはいけない決まりになっています。貸金業規制法で、借り入れをしている事実を家族も含めた他人に知らせることは禁じられているのです。

例えば新規顧客がすべての情報を入力したあとにする在籍確認。実際にその会社に勤めているか確認するのですが、それも個人名で行います。

自分「○○(自分)ですけど、△△さん(顧客)いますか」

相手の会社「△△なら今は営業に出ています。」あるいは「今日は有給を取っております」

こんなスムーズにいけばいいのですが、たいていの場合

「どちらの○○さんですか」と聞かれます。

それはそうですよね、何故携帯電話にかけずに会社に個人が電話をかけてくるのか不自然です。

「●●大学の同期で」とかごまかすのですがあまりに苦しすぎる言い訳。

よく顧客から「□□生命を名乗ってください」とか言われるのですが、それはしてはいけないと決められているのです。だったら大学の同期ならいいのか、と言われればそれもダメなのですが。

最悪「ああ。在籍確認ですね、どこの会社ですか」とこちらの意図を見破り聞かれることもあります。なんとかごまかして収めるのですが、支店長から、ものすごく怒られます。あとで顧客が「会社にバレた、どうしてくれる」といったクレームが入ることもしばしばです。

 この在籍確認の電話は想像以上にストレスフルです。回収のときにも会社に電話をかけて同じことをするのですが、その時は「返さないお客が悪い」あるいは「会社が気づいて代理弁済してくれるかも」という気持ちがあるので、ここまでストレスはかかりません。人によるとは思いますが。

特に申込者が免許証、保険証、給与明細のいわゆる3点セットを持っている場合、在籍しているのは明らかなので、余計に在籍確認することが躊躇われます。支店長によっては「しなくていい」と言ってくれる支店もありますが、私が勤めていた支店は「ルール通り」在籍確認をしていました。

在籍確認が嫌で、契約を断られることも多々あります。だから顧客を安心させて在籍確認を行い、問題なく済ませることはものすごく神経を使うことなのです。

辞めたい理由と悩み4:ノルマのストレスで意を痛める社員が多い

厳しい営業のノルマ

営業といっても外に出かけての新規開拓やルートセールスではありません。顧客台帳を手に取って、パソコンの画面を見つめながらひたすら電話をし続けるのです。ほとんどが限度額の引き上げの電話です。信用情報センターの他社状況と自社の返済状況を見て、支店長が限度額の引き上げを決めるのです。

支店長が決める、といっても人の入り込む余地はほとんどありません。属性情報家族、勤務先などと他社借入状況で自動的に与信システムが計算し、最終決裁を支店長がするというシステムです。

けれども与信システムで限度額引き上げを認められた顧客というのは、たいていそれ以上の融資を望んでいません。他社の借入がある場合、まとめるなら利息を下げるという営業手法もありますが、後述するように50万円以下の限度額では利息の引き下げに関しては決裁が厳しく、あまり通りません。

 結局「顧客が望まない電話」をすることになります。営業の本質というのは、不必要なところに需要を作ることなので仕方がないのかもしれませんが、必要ないお金を貸し付けるという仕事は非常に精神的に辛いところがあります。

さきほどと同じように「個人名」で電話をするのです。そして確認出来たら社名。たとえ携帯電話でも、その顧客の隣に人がいて会話が聞こえるかもしれません。実際に「借りているのがバレた、どうしてくれる」というクレームは非常に多いです。

それでも電話で営業をかけ続けないと「対前月比貸出残高○%アップ」は達成できません。店頭窓口から見えないスペースに各社員の進捗状況が張り出されます。そして毎日朝礼で追及されるのです。

ベテラン社員は、営業しやすい顧客を握りしめているので、キャリアの浅い若手は営業のかけづらい、あるいは限度額の低い顧客が担当となります。支店長はそのことをわかっていますが、結果的に数字が上がればそれでいいのでそのことについては黙認しています。

営業しやすい、または成績が上がりやすい顧客とは「50超(ちょう)」といわれる、50万円を超えて貸し出し可能な顧客です。いわゆる属性の高いがまだ取引の浅い顧客台帳をキープしておき、50超の仮審査を本社の与信システムにかけるのです。それで100万円や200万円の融資が可能です、この仮審査が通ったのを確認してその顧客に営業をかけます。

50万円までの借入には収入証明が不要ですが、超えると必要になります。そして給与明細、源泉徴収票を提出すると限度額が一気に広がると伝えます。50超の場合は利息の軽減がセットになっていることが多いので、顧客が来る確率も高くなります。

若手が20万円から30万円という細かい数字を必死で上げ続けるのに対し、ベテラン社員が一気に50万円から100万円、200万円という数字を1人の顧客でたたき出すという不公平な競争があるのです。

外回りの営業なら、疲れたら喫茶店などに入って途中休憩をとることが出来ますが、内勤営業というのは逃げ場がありません。常に監視された状態で1日に100件程度の電話をかけるのは非常にストレスのかかる仕事です。

厳しい回収のノルマ

回収のノルマは営業に比べさらに過酷です。貸倒引当金で倒産した大手の消費者金融もあるくらいです。企業の業績に直結しているのです。各担当の上限延滞率が決まっており、それを下回らないと最悪本社からの呼び出しを受けることとなるのです。

回収は朝から晩まで、つまり貸金業規制法で認められている午前8時から午後9時まで電話をかけ続けることになります。ただし、大手消費者金は自主規制で午前8時半から午後8時までなど、それより厳しい時間制限をしていることが多いです。

電話は一人の顧客に対し1日3回までと社内ルールで決まっています。やみくもに電話をかけるのも貸金業規制法違反なのです。まずは携帯電話にかけますが、うっかり返済忘れた場合を除き、顧客が電話に出ることはまずありません。こちらの電話番号を見れば絶対に出ないのです。また回収の電話で留守番電話を残すことも社内ルールで禁止されています。だから、プレッシャーの意味で着信を残すための電話なのです

会社に電話を掛ける行為が回収のメインとなります。「個人名で」電話をして延滞している顧客を呼び出すのです。そこでは長い話は出来ないので「後で必ずかけなおしてください」と伝えます。顧客からの電話は3回のうちにカウントされないのです。

顧客は「今日は忙しいから明日返す」などいろいろ言い訳をしてきますが、それだけで延滞が解消されるほど回収の仕事は甘くありません。信用情報センターからの情報で、他社の借入、返済日等を調べて「まだ弊社の返済のお金を用意する手段はあると思うので、よく考えてください」などと伝えます。

回収時に、他社から借りて返済するように促すことは禁じられています。だから口を濁して「自分で考えなさい」というのです。他社の借入が例えば25万円で返済期日がまだ来ていなければ、5万円は借りられるでしょうという意味です、限度額に中途半端な額を設定する会社はないので、この顧客の他社の枠は30万円であろうと想定して、5万円は余裕があると考えそのような言い方をするのです。

会社に電話したり自宅に電話したりするのは相手にプレッシャーを与えるためです。会社の教育研修の名目上は、返済に困っている顧客の相談にのって、延滞を解消させなさい、とありますが、そんなことは不可能です。甘い顔を見せると、自社への返済が後回しになります。面倒な会社から返済していくのです。特に大手であるからこそ言葉は丁寧に話さなければならないし、法令も順守します。利息も中小より低めです。だから逆に回収業務が難しくなっているのです。

回収業務をしていると心がすさんでいくような気持ちになります。携帯電話に、会社に、自宅に電話して、顧客の気持ちを追い込んでいくのは、やっている社員にとってもものすごくストレスのかかることなのです。

では、消費者金融に勤めるあなたはどうすればよいのでしょうか?
この先もつらい現実に耐えながら生きていかなけばならないのでしょうか?
いいえ、消費者金融社員の人生を変える解法」はきちんと存在していますので、それを今からご説明いたします。

あなたの「会社を辞めたくなる悩み」への対応策

1.給与水準がある程度高く、安定しているので我慢して働く

大手消費者金融はメガバンクの子会社です。また金融業界というのは一般的な企業よりも給料が高い傾向にあります。大手消費者金融の平均は勤続10年で約600万円です。東証一部の大企業とそん色ない金額です。仮に貸倒引当金の増加で経営が傾いたとしても、銀行が支えるので倒産するリスクはほとんどありません。

銀行にとっても消費者金融の子会社は収益源なのです。いくら低金利で預金者からお金を集めても貸し出すところがないというのが銀行の現状です。そんな中で、高金利で貸し出す消費者金融は優良子会社なのです。

仕事はキツいが、金銭面では安心して働くこと出来る先という点では、消費者金融はいい企業であると言えます。

2.時間拘束が比較的短いのでプライベートを充実させて人生を楽しむ

貸金業規制法で債権回収の時間が決められているので、他の企業に比べると残業は少なくなります。一番長く働いたとしても午前8時から午後9時半までくらいが実情です。パソコンの電源が午前8時から午後9時までしかオンにならないので、残業してもやることがないのです。

私の場合だと、普段は残業をしていると逆に支店長から怒られていました。雑務での残業はもってのほかで、どうしても残業しないと連絡できない顧客がいる、または顧客からのコールバックを待っているという具体的な理由がないと残業できないのです。

デートの約束があったとして、それをキャンセルするようなことはほとんどありませんでした。仕事の中身はストレスフルでハードでも時間拘束は少ないのです。

なにかこだわりを持った趣味があり、それに時間を当てたかったり、何か習い事に通ったりしたいと思えばそれもかなう職場なので、わりきって働くことができます。

3.在籍中に出来るだけ多くの資格を取得する

会社からの資格取得のバックアップは非常に手厚いです。資格取得受講料の9割を負担してくれていました。金融系の資格だけでなく、ペン字やビジネスマナー講座なども対象になっています。やはり消費者金融は会社としてのイメージが悪く、そこで働く人もイメージが悪くなりがちなので、ビジネスパーソンとして恥ずかしくない教養を身に着けるために、という理由で資格取得支援が充実しています。

宅建、ファイナンシャルプランナー、貸金業務取扱主任者については、資格を取得すれば毎月手当が出ていました。

社員にとって時間的な余裕はある業界なので、計画的に学習すればいろいろな資格を取得することが出来て、将来の転職にも役立てることが出来ます。

4.消費者金融を辞めて他業界へ転職する

あなたを取り巻くストレスから解放されるもっとも効果的な方法は、スッパリと消費者金融業界から抜け出して他業界へ転職をすることでしょう。厳しい消費者金融業界で培ったビジネススキルを生かせる職場は、あなたが思っている以上にたくさん存在しています。

他業種への転職…不安はよくわかります。

しかし、まく消費者金融勤務を抜け出して、人生の立て直しに成功した人の多くは、消費者金融以外への道を選択した人々なのです
この件について、以下でより詳しく説明いたします。

消費者金融の辞め方とタイミング

辞め方とタイミング1:ボーナス前後の退職は避ける

ボーナス時は営業についても、回収についても非常に重要な時期です。ボーナス払いで自動車を買って、思っていたほどにボーナスが出ないのはよくあることです。テレビCMも頻繁に打たれます。新規顧客が非常に増える時期です。

消費者金融は「待ちの営業」なので、新規顧客を自分から取りに行くことはできませんが、既存客の追貸の営業には絶好の時期です。限度枠を上げられる顧客はすべて上げて電話で営業をかけます。

回収に関しては、ボーナスの他社との奪い合いになります。いつもより大きい金額の回収が見込めるので、早め早めのアクションをとります。信用情報センターの他社情報に神経を尖らせます。

こんな時期に退職するのは、社会人として問題のある行為です。仮に結果的にこの時期に退職になるなら前もって伝えておき、引継ぎをきちんとしているという前提での退職です。

また、たまに労働法を少し知っている社員が「退職は2週間前に知らせればいい」と言って2週間前に退職届を提出し、すぐに有給消化で休みに入り、そのまま退職、というケースもあるますが非常識です。最終出社日がいつになるかが一番重要なので、支店長とよく話し合いましょう。

以前に比べて消費者金融は、はるかに待遇が良くなったのは事実ですが、やはり消費者金融に実際に就職してみて「こんなはずじゃなかった」「思っていたのとは違った」とうことはよくあります。

大手消費者金融はブラック企業ではないので、辞める時に引き留めはするでしょうが、きちんと礼節を踏んで退職するのであれば快く送り出してくれます。

辞め方とタイミング2:転職先に自分の担当の顧客がいないか調べる

転職しようとしている会社をある程度絞っている場合は、社内のデータベースで特に配属部署に注意して、検索をかけて対象者がいないかどうか確認します。滅多にないことですが、転職先に自分の元顧客がいるとトラブルになりかねないからです。部署が違えば問題は起きませんが、部署が同じならパワハラにあったりする危険性があります。

消費者金融からの転職、というだけで転職に不利な時代はもう終わっています。仮にそれを理由に拒む企業は体質の古い企業なので、体質が一新された大手消費者金融からの転職にはそもそも適していません。

ただし、自分が借入で苦しんでいて、その担当が後輩になったとなれば話は別です。企業対企業ではなく、個人対個人です。自分が関係なければ消費者金融出身であることは問題ないですが、債務に苦しんでいるのなら話は別なのです。顧客に恨みを買われることもあるというのは消費者金融に勤める人の宿命かもしれません。自分が配属される予定の部署のチェックは忘れないようにしましょう。

辞め方とタイミング3:会社の与信システムで転職したい企業を調べる

どのような申し込み方法でも、顧客が働いている会社がどんな会社かによって限度額を決めるシステムがあります。データのアクセス権にもよりますが、アクセスできるなら転職したい会社のデータを調べておきましょう。一見大企業で優良企業見えても、実際にはあまりいい企業ではない場合があります。逆に想像していたより良い会社だったりします。

 データベースに載っていない会社は転職先としてふさわしくないことは消費者金融に勤めていればわかることだと思います。データベースに載っていないということは、非常に小さい会社であるか、営業の実態のない会社。あるいは社名を転々と変えている会社。良い会社とは言えません。

存在確認の取りにくい企業に、メガバンクの子会社である大手消費者金融から転職するのは賢い選択ではありません。自分が顧客と仮定して、属性が高い顧客となるような転職をすべきなのです。

消費者金融の勤務経験が優遇される、より就労条件のよい「おすすめ転職先」の例

1.保険代理店の対面販売窓口に転職する

商品は違いますが、同じ金融なので消費者金融からの転職に向いています。利息の計算や契約内容など、難しいことを出来るだけわかりやすく伝えるという点から、保険契約と融資契約はよく似ています。また、「待ちの営業」であることも同じです。来客したお客は社員にとっては宝のようなものです。自分から新規来店を促すことはできないのですから。

その新規来店した顧客を確実にものにする、つまり契約にまで結びつけるというのが保険代理店の対面窓口営業です。消費者金融で叩き込まれたビジネスマナーと営業力が十分に活かされます。保険業界も、特に営業に関しては消費者金融ほどではないにせよ、強引な勧誘で問題になったことのある業界です。だからこそビジネスマナーを重視しているのも共通点なのです。

また金融商品の契約に間違いは許されません。記入漏れや計算間違いは絶対にあってはならないことなのです。消費者金融で身に着けた書類作成時の注意深さも役立ちます。

類似点を並べましたが、決定的に違うのは「顧客に感謝される」ことです。これは消費者金融では本当の意味では味わうことが出来ないものです。いざとなったときに助けるのが保険で、はしごを外すのが消費者金融である、という意地悪な言い方も出来ます。

2.携帯電話キャリアの対面販売窓口スタッフに転職

消費者金融は単純に言えばお金を貸すのが仕事、携帯電話の対面販売窓口は携帯電話を売ることです。一見全く違う仕事のように見えますが、単純な内容と裏腹に、契約内容が非常に複雑であることは一致しています。

消費者金融の場合、毎月の最少返済金額はいくらなのか、利息の計算、提携ATM利用時の手数料、など説明すればキリがないことを短くわかりやすく説明しなければなりません。顧客からすれば、お金さえ借りられたら早く帰りたいと思っているのに、説明しなければならないのです。

携帯電話の販売の場合、月々の基本料、パケットの上限、オプション、携帯電話本体の割賦価格、値引きなど、料金体系が非常に複雑になっています。買う側からすれば、早く家に持って帰ってその携帯電話を使いたいのです。しかしながら、契約内容について説明しなければなりません。

万が一のトラブルが発生しないように、契約内容の説明がどちらも法律で義務付けられているのです。

しかしながら消費者金融では味わえないのが携帯電話を手にしたときの顧客の笑顔です。携帯電話販売店に来る顧客はみんな携帯電話が大好きなのです。一方消費者金融は、仕方なく来るところです。出来れば高い利息を払ってお金を借りたくないのです。

仕方なく訪れる顧客を相手にすることでは得られない精神的な満足感を携帯電話の対面販売では味わうことが出来ます。

3.一般企業の債権回収担当に転職

上に挙げた2つの例とは真逆の考えかもしれません。回収のプロになるのです。どんな企業でも一般債権を抱えています。しかしながらそれを回収するノウハウはあまり持ち合わせてはいません。そこで消費者金融経験者が重宝されるのです。消費者金融では、貸金業規制法という、極めて厳しい枠の中で回収行ないますが、企業の一般債権にはこの法律は適用されません。あくまで生業として貸金を営む会社に適用されるのです。

厳しい法律の枠の中でも回収が出来るのですから、その枠がなければもっといろんな方法をつかって回収を行うことが出来ます(ここには書きませんが)。企業の社員の中ではいい部署とは思われないかもしれませんが、勤務する会社は消費者金融ではなくなります。世間の冷たい目にさらされるのに耐えられない、でも自分は回収の仕事に向いているし嫌いではない。

そんな風に考えるのであれば、一般企業の債権回収担当、というのは良い選択肢です。ただし、この求人がオープンに募集されていることはほとんどなく、転職サイトを通じてのスカウト、という形です。自分からすぐにアクションを取ることが出来ないのはもどかしいですが、転職サイトのプロフィール、職務経歴書に、自分がいかに債権回収に長けているかアピールするようにしましょう。

人生の選択肢は常にあなた自身が持っている

消費者金融勤務のあなたの人生を変えるために、まず一番注目すべきことは「消費者金融以外の職場もあることを知る」ということです。
案外、外部と交流がない消費者金融業界人は井の中の蛙になることが多いです。
自分の会社以外のことを全く知らないというケースも非常に多いようで、勇気を出して一歩外に踏み出せば大きな海が広がっているということを、改めて考えてみてはどうでしょうか。

兎に角、どうしても今の悩みが解決できなければ「別に辞めればいい」「辞めたっていいんだ」「自分は自由に人生を選択できるんだ」と割り切ること。

周囲からの目を気にしたり、あなたの人生と無関係な上司のメンツを立てて、自分の人生を後回しにしてします思考こそが「今の職場を辞められなくなってしまう」ことの最大原因であり、悩みをより深くして人生を間違えてしまう事につながります。

転職コーディネーターに無料相談することから始める

自分自身でまず何をしてよいかわからないならば、人材紹介会社に登録するのも手。
転職コーディネーター経由で他の業界、企業の内情を知ることができますし、冷静な第三者の目で、あなたのスキルと経験を活かせる新しい職場を用意してくれます。

また、辞めづらい今の職場で、(転職先を紹介してもらった後に)スムーズに次の職場に移動するための方法やタイミングなどもしっかり教えてくれますよ。

いきなり仕事を辞めたりはせず、まずはじっくり転職エージェントと無料のアポイントを取って、今後の動き方を相談しつつ、あなたの希望に沿った新天地候補をじっくりと紹介してもらうべきでしょう。

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