
北野筆太

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記事の目次
女子仕事の頂点「ファッション業界」は光と影の差があまりにも激しい。ほんのわずかな勝ち組と大多数の負け組社員…。
「なんか潮時って感じでしたね。っていうか、このとき人生で初めて『シオドキ』っていう言葉の意味が分かりました。あこがれの世界でしたけど、でも、自分の根っこは地味な性格なんだってことも分かりました。華やかさについていけなくなったんですよね」
池田ユウキさん(仮名、29歳)は、とても美しい女性です。某ファッションブランドに8年間勤めていました。仕事は、当初は店舗配属の「ファッションアドバイザー」で、のちにマスコミ対応を行う「プレス(広報・PR担当)」をしていました。
先ごろ退職して、アパレル企画・デザインを請け負うフリーランスとして独立しました。
「アパレルって給料が安いから、会社勤めのころからそれほどもらっていませんでしたが、フリーになったらもっと厳しい現実が待っていましたね。でも、自分のペースで仕事を進めることができて、心に余裕ができました」
ファッションアドバイザー兼プレスの仕事に疲れたものの、洋服や装飾品といった「女性を美しく彩るもの」には携わり続けたかったそうです。
ユウキさんはいま、インターネットのブログ型広告「アフィリエイト」のスキルを獲得中で、近くブログを立ち上げて、ファッション記事の執筆を始めるそうです。
「ネットで、他の人が書いたファッションやアパレルやブランドの記事を読むんですけど、全然面白くないんですよね。『私ならこう書くのに』って思っていたら、アフィリをやっている友人から『ユウキなら商品知識が豊富だから、おカネになるよ』って言われて。本業はあくまで洋服の企画とデザインですけど、アフィリで飲み代くらいは稼ぎたいなって思っています」
ユウキさんは、美人な上に前向きで、エネルギーにあふれた人です。
ただ、エネルギッシュといっても「熱い」とか「うざい」という感じは一切なく、涼しげにスムーズに突き進む人、といった印象です。
ですので、ファッションアドバイザーもブランド企業のプレスの仕事も、ユウキさんにとても合っていると思いました。そのことを伝えると、ユウキさんはこう言いました。
「『見られること』に疲れたんだと思います。ファッションアドバイザーって、お客様からめっちゃ見られるんです。そしてプレスも『ブランドの顔』として振る舞わなければならず、やっぱり色々な人から見られます。一度、ファッション雑誌に載ったこともあるんです。雑誌社がそれぞれのブランドのプレスたちを集めて、自分で自分のブランドをPRするっていう特集記事で、私も自社の服を着て写真を撮られました。私は、絶対に嫌だって断ったんですが、それもプレスの仕事だって上司に言われて。本当に嫌な思い出です」
ユウキさんは、8年に及ぶファッションアドバイザー兼プレスの仕事を通じて、「自分は裏方の方が向いている」と切に感じたそうです。
「でも、会社を辞めた本当の理由は別にあるんです。それは『しわが増えたな』『シミがあるぞ』『尻が大きくなったなって』って言われるようになったからなんです。
そんなことを言うのは男性ですから、セクハラといえばセクハラなんですけど、でもこれって『お前にはもう華やかな仕事は無理だぞ』っていう警告だと思ったんです」
もちろん、ユウキさんの外形は、まったくそういった「衰え」は感じないのですが、それはファッション素人の著者の感想であって、毎日「1ミリでもキレイを増やしたい」と奮闘しているファッション関係の方々は、わずかな下降傾向も許せないのでしょう。
あなたもファッションにたずさわる人間なら、ユウキさんの溜息の意味が理解できるのではないでしょうか。
かつて「溜息をすると幸せが逃げる」と言われていましたが、最新の科学では、溜息にはストレスを減らす効果があるそうです。
溜息は、バランスが崩れた神経の働きを回復させようとする、自然な行動なんだそうです。あなたもユウキさんの話を聴いて、一緒に溜息をつきませんか。
参考資料「ため息つくと「幸せが逃げる」? 実は体にいいんです 緊張ほぐし、自律神経のバランスを調整」(NIKKEI STYLE)


ファッションプレス、ファッションアドバイザー業界ならではの、就業中の不満、大変さ、辛さと悩み

出世しても良いことはない。正社員になっても変わらなかった。何を改善すれば希望の光が見えるの?
辞めたい理由と悩み1:高級ブランド出身の上司は体育会系の指導。スパルタ教育に脱落者が続出。
池田ユウキさん(仮名、29歳)は、高校を卒業してファッション系の専門学校に入り、そこを出てすぐに中堅ブランド会社に契約社員として働き始めました。
その会社は当時、ヤングプレミアムの新しいジャンルのブランドを立ち上げたばかりでした。新入社員のユウキさんは、その新ブランドを扱う店舗に配属されました。
ヤングプレミアムとは、若者向けファッションでありながら、値段は少々高めというコンセプトです。「おカネを貯めてしっかりしたモノを買って背伸びしたい10代~20代前半」をターゲットにしていました。
ですので、ユウキさんたちファッションアドバイザーたちは、接客術を徹底的に叩き込まれました。「自分と同年代や年下のお客様がいらっしゃっても、富裕層のミドルを接遇するように応対しなさい」と指示されました。
ユウキさんたちを指導したのは、世界のセレブから愛される「あの」某ラグジュアリーブランドから引き抜かれた人でした。
その人の役職はチーフで、店長に次ぐナンバー2でしたが、ユウキさんの見立てでは、知識、センス、人脈、指導術、どれをとっても店長以上でした。店長自信もすぐに実力差を認め、チーフにおうかがいを立てるほどだったそうです。
「とにかく厳しい人で、同僚が何人も辞めていきました。私が踏ん張ることができたのは、チーフの指導方法がフェアであると思えたからです。ダメなものは絶対ダメなんですが、そのダメ出しが公平なんです。私たち新人ファッションアドバイザーに叱る強さと、店長や本社社員に反論する強さが同じなんです。それと、チーフの熱い思いも心地よかったです。本気で『このヤングプレミアムブランドを日本一にする』って思っていたんです」
しごきに屈することがなかったユウキさんでしたが、職場で5センチ以上のヒールが必須だったことはとてもつらく感じていました。
ユウキさんはどちらかというと「やせ」の体型ですが、それでも身長が175センチもあったので、ヒールが足に食い込みます。始業から3時間もしないうちに痛みが激しくなり、我慢できなくなるとトイレにかけこんで足をマッサージしていました。
また、価格帯が高い商品ばかりを並べていたので、10代の女の子たちが気軽に立ち寄る雰囲気ではありません。この店舗の来店者数は、同じ会社の他ブランド店より少ないのは事実でした。販売数ではなく、販売単価で稼ぐビジネスモデルだったのです。
チーフがスタッフたちに特に厳しく注意したのは、「暇なときほどビシッと」でした。
店舗の中に入ってこないだけで、このブランドにあこがれている女の子たちは、ショーウインドー越しに店の中の様子をうかがっているのです。
店に客がいないときの店員たちの所作がしっかりしていればしているほど、ティーンエイジャーたちはこのブランドへのあこがれを強める、と考えていたのです。
「辛抱強さが必要でした。暇な時間でもボーっとしていることは許されません。常に店内を歩き回りながら、洋服を片付けたり掃除をしたり、声を出さなければなりませんでした。私、高校のころソフトボール部に所属していたんですが、ノリとしてはそのときとまったく同じです。絶対王者の部活顧問は社長、信頼のおけるあこがれのキャプテンがチーフ、そんな感じでした」
ユウキさんは毎日、「好きな仕事だけど厳しすぎる」「厳しいけど好き」という気持ちを抱きながら出勤していました。
あなたも現役のファッションアドバイザーなら、ユウキさんが発する言葉の意味がご理解いただけると思います。
「辞めたいけど続けたい」「続けたいけど辞めたい」
真逆の考えに襲われる毎日は、とてもつらいことでしょう。
カリスマ・ファッションアドバイザーの仕事の流儀
とあるブランドショップの売上ナンバー1ファッションアドバイザーに「どうやってファッション販売戦術を立案しているのか」について聞きました。
質問 | ブランド店やブティックで働くファッションアドバイザーたちは「洋服を売る」以外にどんな仕事をしているのですか? |
回答 | ファッションアドバイザーのメインの仕事は「売ること」ではありません。
「コーディネートの相談にのること」が、ファッションアドバイザーの最も重要な仕事です。そのコーデがマッチングしたときに商品を買ってもらえるのです。ファッションアドバイザーには売り上げのノルマがありますが、「売る」をメインにしている店員さんは、必ずつぶれてしまいますね。 最初のころは売れていても、急に売れなくなってしまうのです。新人のファッションアドバイザーのそのほかの仕事としては、
などです。 これを嫌がる新人さんも多いのですが、そういう人もすぐにいなくなっちゃいますね。地道な積み重ねがないと、お客様から飽きられちゃうのです。 ブランドに飽きる前に、店員が飽きられたら終わりです。 |
質問 | ベテランになると仕事に違いが出てくるのですか。 |
回答 | お客様のコーディネートができるようになったら、次はマーチャンダイズの仕事が待っています。マーチャンダイズとは、日本語で「品ぞろえ」と訳したらいいんでしょうか。 |
質問 | 品ぞろえとは、売れる商品を集めるということですか。 |
回答 | でも、売れる品物をそろえればいい、というわけではないんです。ファッション専門店などは、それぞれのコンセプトがあって、それに沿って売らなければなりません。
例えば、2,000円ぐらいの価格帯の財布が流行になっても、中級から上級のショップでは扱うわけにはいきませんよね。 消費者は2,000円の財布を買い求めるから、そういう高級店に置いてある1万円の財布は一時的にさっぱり売れなくなりますが、それでも2,000円の財布をそこに置いてしまったら、常連さんは「この店も落ちたな」って思いますよね。 コンセプトと売れ筋商品の両方を考えなければならない「品ぞろえ」の仕事は、とても難しいんですよ。 |
質問 | 「できるファッションアドバイザー」になるには、まず何を身に付けなければならないのでしょうか? |
回答 | ファッションセンス、コーデセンス、美的センス、流行の把握、こうしたスキルは持っていて当然、という前提でお話しますね。
というのも、この4つは自分で学ぶしかありませんし、このスキルを自分の力で獲得できない人は、2年と続かないでしょう。 この4つ以外で、ファッションアドバイザーに最も必要な資質とは、「本音」を引き出す「会話」術です。 |
質問 | それって、どのファッションアドバイザーさんもやっているように思えるのですが。 |
回答 | これができていないファッションアドバイザーはたくさんいます。私の印象では、8~9割の店員は、お客様の本音を引き出さずに、ただ単に商品を売りつけているだけです。 |
質問 | そういうふうに言われると、他人の本音を引き出すのはとても難しいように感じます。どうしたらいいんですか。 |
回答 | お客様の本音を引き出すために、ファッションアドバイザーに与えられる「武器」は「会話」しかありません。
でも、8~9割のダメなファッションアドバイザーたちは「会話時間が長い」=「コミュニケーションが深まった」と勘違いしてしまいます。 ファッションアドバイザーが話している時間が長かったり、雑談で盛り上がったりしても、お客様の「ファッション本音」は引き出せません。 |
質問 | 「ファッション本音」を引き出す「会話術」を教えてもらえませんか。 |
回答 | 何も特別なことをしているわけではありませんよ。
例えば、いわゆるキャリアウーマンで高額所得のお客様が来店したとします。こういう方は日々の激務で疲れ果てているので、たまにショッピングをしてストレスを発散しようと考えています。 だからファッションアドバイザーが普通に尋ねれば、お客様は「とりあえず上質なモノを買いたい」と答えますが、それは「ファッション本音」ではありません。 疲れているから「とりあえず」って言ってしまうのです。 この方が、いまのストレスフルな生活から解放されたときに身に付けたいモノを、ファッションアドバイザーは見つけないとならないのです。 こういうお客様の顧客リストには、きっと「トラディショナルなファッションがお好み」と書かれてあるでしょう。そういう服をたくさん買われているので、そう書かれてあるのは当然です。 しかし「その日に」対応したファッションアドバイザーが、そのメモ書きを真に受けて、その日もトラディショナルな服をおすすめしたら、そのお客様は「じゃあ、とりあえずそれをちょうだい」というでしょう。 でもそれはその方の「ファッション本音」ではありませんよね。 |
質問 | ではファッションアドバイザーは、キャリアウーマンに対して、どのような会話をふればいいんですか。 |
回答 | そのキャリアウーマンが銀行の総合職の方でしたら、私ならアメリカ大統領についての雑談から入りますね。 |
質問 | 高級服を買いに来た女性に、トランプ政権についての話題をふるんですか?驚きです。 |
回答 | もちろんコアな政治の話はしませんよ(笑)。アメリカ大統領って奥様を同行することが多いじゃないですか。ファーストレディたちのお洋服って実は最新モードなんですよ。
トランプ夫人のお洋服もステキですが、実はミシェル・オバマさんのファッションセンスがすごく良くて、決して派手な色は使わないんですが映えるんです。 例えばニュース番組で、アメリカ大統領夫妻とフランス大統領夫妻が並んだ映像が流れたら、2人の奥様が着ている服のブランドを調べたり、推測したりします。 銀行の総合職の女性でしたら、そういったお話はとても興味深く聞いてくださいますよ。そういった会話を続けていると、お客様の口からふと「ファッション本音」が漏れ出てくるものなんです。 |
質問 | ファッションアドバイザーのトーク術は、一般の営業活動にも応用がききそうですね。ファッションの話というより、ビジネスの話を聞けたような気がします。ご協力、ありがとうございました。 |
辞めたい理由と悩み2:1日ノルマは厳しく、到達率が低いと「自腹購入」という罰が待っている。
「辞めたい」と「続けたい」の間で揺れ動きながら、結局、退職を決意したファッションアドバイザーたちの多くは、「ノルマの厳しさ」を口にします。
ノルマは、ファッションアドバイザーたちの宿命です。
宿命とは、避けることができない運命的なことをいい、そしてその「運命的なこと」の多くは「嫌なこと」です。あなたも1度ならず「ノルマさえなければ、この職場を続けたいんだけど」と思ったことでしょう。
ヤングプレミアムをコンセプトにしたブランド店のファッションアドバイザー、池田ユウキさん(仮名、29歳)も「ノルマは毎日設定されていて、その日に未達金額があれば、その金額分の自社商品を、自腹で買わなければなりませんでした」と証言しています。
かといって、ある日にノルマを大幅に超える売上を記録しても、その日の売上とノルマの差額は「貯金」できません。その翌日にノルマ未達になれば、自腹が発生します。
ただ、ノルマを大幅に超える売上が続けば、「びっくりするくらいの金額」(ユウキさん談)のインセンティブが支給されました。
つまり、こういう仕組みです。
AさんとBさんは同じショップのファッションアドバイザーで、1日のノルマは2万円です。そして両人の1~4日までの売上は、どちらも12万円でした。
しかしAさんは、ある日の成績は抜群に良くても、別の日にはノルマを下回ることが多く、結局この4日間で2万円分の「自腹買い物」をしなければなりません。
一方のBさんは、毎日コンスタントに売上げているので、毎日ノルマを達成しています。なので自腹は発生しませんが、しかし一方で「爆発的に売れる日」はありません。
同じ売上なのに、Aさんはひどい目に遭っている、と思いませんか。
Aさん:4日間で120,000円を売上げても自腹が20,000円発生する | |||||
ノルマ:1日20,000円 | |||||
日付 | 1日 | 2日 | 3日 | 4日 | 計 |
売上 | 60,000 | 10000 | 40000 | 10000 | 120,000 |
ノルマとの差 | 40000 | -10000 | 20000 | -10000 | |
自腹 | 0 | 10000 | 0 | 10000 | 20000 |
Bさん:4日間で120,000円を売上げても自腹が発生しない | |||||
ノルマ:1日20,000円 | |||||
日付 | 1日 | 2日 | 3日 | 4日 | 計 |
売上 | 30,000 | 30000 | 30000 | 30000 | 120,000 |
ノルマとの差 | 10000 | 10000 | 10000 | 10000 | |
自腹 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
これでは、「Aさんのやる気がなくなるのでは?」と懸念すると思いますが、しかしこれこそが、会社の狙いなのです。
ユウキさんのブランドとしては「ものすごく売れる日と、全然売れない日がある」ことを嫌っているのです。プレミアムブランドというものは得てして、バーゲンなどの瞬発力で儲けたくない、と考えます。
ですので、ブランド企業の本社社員としては「Aさんは業務態度にムラがあるのではないか? テンションが高いときはお客様に喜ばれるかもしれないが、テンションが下がったときは店の雰囲気が悪くなっているのではないか」と心配するのです。
しかしBさんは、毎日3万円を売上げています。本社社員としては「お客様の来店予測や日頃の段取りができているからなんだろう。安心安心」となります。
ただ、もしAさんがほぼ連日、4万円や6万円の売上を叩きだしていたとしたら、それはさすがに企業としてもAさんにご褒美をあげなければならないでしょう。それがインセンティブなのです。
ユウキさんの会社は、東京、名古屋、大阪、京都、福岡に計12店舗を展開し、そのすべてのファッションアドバイザーの日々の売上金額が、業務用パソコンで閲覧できました。この売上金額画面は、バイトにも見ることが許されていました。
「スタッフ間の闘争はすさまじかったですよ。なにしろ全店舗全スタッフ同士の個人売上、個人単価、店舗売上がオンラインで見れるんですからね。私たちの闘争心があおられ、同僚間でお客様の取り合いです。近隣店舗のお客様を『強奪』することも珍しくなかったですよ」
ユウキさんは、この会社に8年も勤めていながら、社内に友達と呼べる人が1人もできなかったことを残念に感じています。
「ビジネスの世界なので、本当の友達ができないのは理解していますが、それでも会社がもう少し働く人たちの気持ちを考えてくれたら、あんなにギスギスしなかったと思うんですよね」
あなたにとって、同僚はどういう存在ですか。頼りになる人ですか、蹴落とすライバルですか。
「労働」は、働いて賃金を得ることが第1の目的ですが、第2の目的は、働くことを通じて人間性を高めることにあります。その中に「職場の友達」の存在が大きいことは言うまでもないことですが、しかし、ファッション業界にはそういう機会に恵まれないようです。
あなたがそんなに大きなストレスを抱えているのは、周囲に信頼できる人がいないからかもしれませんよ。
辞めたい理由と悩み3:自社ブランド商品を赤文字雑誌に売り込むプレスの仕事。想像を絶するド派手な世界に、本心では気持ちが追いついていかないこともしばしば…。
日々の仕事に疲れ果てていた池田ユウキさんに、ある転機が訪れました。
それは、店舗から本社への異動でした。ファッションアドバイザーの仕事が認められ、プレスアシスタントに抜擢されたのです。
「プレス」とは、そのブランドの広報や宣伝をする人のことを指します。ユウキさんが勤めていたブランド企業ぐらいの規模になると、店舗で商品をPRするだけでは事業運営が安定しません。カタログやダイレクトメールを郵送したり、広告を打ったり、ときにはテレビCMも流します。また、ファッションショーなどのイベントに参加することも貴重な広報・宣伝機会です。
そして、プレスにとって最も重要なのが、ファッション雑誌に取り上げられることです。ファッション雑誌に広告を載せると、ブランド企業は広告料を支払わなければなりませんが、ファッション雑誌の編集者が「そのブランドを取材したい」と考えれば、無料でブランドをPRしてもらえます。
こうした業務の下準備をするのがプレスアシスタントの仕事です。
ユウキさんはすぐに頭角を現し、「アシスタント」が外れてプレスとして独り立ちしました。このころには契約社員から正社員になっていました。
ユウキさんは、ファッション雑誌業界に人脈をつくりたいと考えました。ファッション雑誌編集者は「読者受けするかどうか」しか考えません。ということで、まずはそのニーズに応える必要があります。
そこでユウキさんは、社内のデザイナーやイベント担当者に働きかけて、「その雑誌が取り上げたくなるような企画」を提案し、実行を求めました。
ところがデザイナーやイベント担当者は「なぜ上司でもない池田さんに仕事の指示をされなきゃならないの」と反発しました。
ユウキさんは、デザイナーやイベント担当者も、雑誌に取り上げられるメリットは大きい、と説得し続けました。
しかしプライドが高いデザイナーたちは、ユウキさんの言うことを信じようとしませんでした。
「あるデザイナーに、『池田さんは、うちのブランドが雑誌に取り上げられたらインセンティブが出るんだよね。それっていくら』って聞かれたんですよね」
ユウキさんは愕然としました。
あたかも、ニンジンをぶら下げられてよだれを垂らしながら走る間抜けなロバであるかのような言い方です。
ユウキさんは、「雑誌が注目しない服が売れるか!」と言い返したい気持ちをグッと飲み込みました。すると胃の奥から、「もう無理かも」という気持ちが逆流してきたのでした。
あなたは、ユウキさんが進んだこの場所まで突き進みますか。
それとも、ユウキさんの「そこには自分の居場所がなかった」という言葉を信じて、いまから方向転換を検討しますか。
ここから先は、ファッションアドバイザーの道から外れたいと思っている人、そして「転職したい」と思っている人の参考になる情報を記述していきます。
キーワードで見る国内ファッション業界
10兆円の壁 | 2015年の国内アパレル小売りの市場規模は9兆3,609億円だった。10兆円到達には大きな壁がある。 |
わずかに減少 | 2015年の国内アパレル小売りの市場規模は、前年比0.2%の微減だった。 |
婦人服、子供服が不調 | 2015年の紳士服は、前年比0.4%の微増。ところが国内アパレルの半分以上を占める婦人服が0.6%減とふるわない。 |
百貨店が不調、専門店はやや好調 | 「百貨店離れ」は10数年前から言われているが、最近でもその傾向は顕著で、アパレル小売りのうち、百貨店での販売額は2014→2015年で6.3%減だった。
一方、ブランドショップなどの専門店は同1.2%増と、わずかながら業績を伸ばしている。 |
実店舗とカタログ販売は厳しい? | カタログ通販は不調。代わって好調なのが、ネット販売。実店舗もネットに押され気味。 |
参考資料「国内アパレル市場に関する調査を実施(2016 年)」(矢野経済研究所)
https://www.yano.co.jp/press/pdf/1603.pdf
あなたの「会社を辞めたくなる悩み」への対応策
1.ショップ店長等の管理職への出世を目指す
ファッショへの興味はまったく失われていないのに、なぜあなたは「辞めたい」と思ってしまうのでしょうか。それはファッションアドバイザーの地位にとどまっているからではありませんか。
ユウキさんもそうでしたが、有能なファッションアドバイザーは、ある通過点を越えてしまうと、途端に燃え尽きてしまいます。
なぜなら、「お客様の好み」が見えすぎてしまうからです。もっといえば、「売ることが簡単」になってしまうからです。
リピーターが増え、「あなたから買いたいのよ」という声もいただき、売上を確保し、インセンティブも簡単にゲットできる。
そんなあなたが、ファッションアドバイザーの仕事で満足できるはずがないのです。ぜひ、店長やSVなどの管理職への出世を目指してください。
そのためには、バイヤーとしてのスキルも必要になりますし、店員たちの教育もしなければなりません。売上管理という、ファッションアドバイザーのノルマよりはるかに厳しいプレッシャーにも耐え抜かなければなりません。
しかし、このステップアップこそが「ファッション業界で勝ち抜く」唯一の道といえるでしょう。そして、その報酬はとてつもなく大きいといえます。なにしろ、インセンティブの規模が違いますから。
まだあります。
1店ではなく、2店、3店と店長を掛け持ちできれば、給料は倍々で増えていきます。間違いなく、やりがいはこれまでよりも大変に大きくなります。
2.ファッション販売能力検定に挑戦する
「店長なんて無理」というファッションアドバイザーのあなたは、自分に自信が持てないのではないでしょうか。
そういう人は、お得意様ができても「この人だっていつかはいなくなる」とか、店長から褒められても「たまたま幸運が続いただけ」と、どうしても考えがネガティブな方向に進んでしまいます。
そういう方は、資格を取ると自信が持てるようになりますよ。
例えば、ファッション販売能力検定という資格は、「販売の基礎知識」「ショップ運営のマネジメント力」「ファッション・マーケティング」などの知識を問われます。
この受験勉強をするだけでも、「ファッションの仕事を続ける意義」が見つかるかもしれません。
参考資料「アパレル業界で役立つ資格」(FINES TOKYO)
3.ファッションプレス、ファッションアドバイザーを辞めて他業界に転職する
もしあなたが、「人を使う立場になる店長の仕事は向いていない」と思っていたり、資格を取ることに躊躇してしまうなら、「転職」をおすすめします。
転職先を選ぶときのコツは、2つです。「販売の要素が薄いファッション業界」または、「ファッションの要素が薄い販売業務」です。
というのも、ファッションアドバイザーの仕事に挫折した人でも、ファッションと販売の両方に嫌気をさす人はほとんどいないからです。
大抵は、ファッションにかかわり続けたいけど人にモノを売りつけるのが嫌だ、と感じたり、接客の仕事は好きだけどまったく別の商品を売りたい、と思ったりしています。
また、せっかくこれまで「ファッション」と「販売」のスキルを磨いてきたわけなので、次の転職でこの両方とかけ離れてしまうのは、もったいないといえるでしょう。
そこで、あなたのこれまでの経験を存分に活かせる転職先を考えてみました。
他業種への転職…不安はよくわかります。
しかし、うまくプレスやファッションアドバイザー勤務を抜け出して、人生の立て直しに成功した人の多くは、プレス、ファッションアドバイザー以外への道を選択した人々なのです。この件について、以下でより詳しく説明いたします。
ファッションプレス、ファッションアドバイザーの辞め方とタイミング
辞め方とタイミング1:「お世話になった会社だから」と退職で譲歩しすぎると大変な目に遭う。
ファッションアドバイザーから着実にキャリアを積んできた池田ユウキさんは、退職するときに大変苦労しました。
それは、ユウキさんの中に「契約社員から正社員にしてもらった」という、会社への感謝の気持ちがあったので、強引な退職はしたくなかったからです。
会社に譲歩しているうちに、泥沼にはまってしまったのです。
企業というものは、そういうところにつけこんできます。
働いているうちは「良い会社」でも、辞めることを表明した途端に「嫌な会社」に豹変することがあるのです。
ユウキさんから退職の意向を聞いた上司は、かなり強く慰留しました。「次に出店する新店舗の店長にするから」とまで言わせたほどです。
2年前のユウキさんでしたら、退職を撤回していたでしょう。しかしこのときのユウキさんは、辞める気持ちを1ミリも動かしませんでした。
なので「退職の気持ちは変えられません。その代わり、退職時期は会社の指示通りにします。引き継ぎもしっかりやります」と言いました。
ユウキさんは、ほんの社交辞令の感覚でそのように言ったのですが、上司は「それは助かります」と答えました。
退職日はこの日から3カ月後に決まりました。
その3カ月間は、通常業務をこれまで通り続けながら、その他に、業務マニュアルの作成を命じられました。これには上司の巧みな仕掛けがあったのです。
辞め方とタイミング2:有給休暇は完全消化を目指そう。それでしっかりと転職活動をすること。
ユウキさんが働いていたショップのブランドは、会社が新規に立ち上げたものでした。なのでユウキさんたちには、業務マニュアルは渡されませんでした。
また、プレスの仕事でもマニュアルはありません。プレスアシスタント時代に先輩から叩き込まれた業務を、自分なりに発展させていっただけです。
ところがユウキさんの退職に際して、上司は「マニュアルをつくれ」と言います。
そこでユウキさんは「私がいた店と、プレスにはマニュアルはなかったけど、ほかの職場にはあるんだな。それをベースにして、仕事の特徴を盛り込めばいいだけなんでしょ」と勘違いしていたのです。
その会社のどの部署にもマニュアルはありません。だからユウキさんは「そもそも業務マニュアルとは」ということから、独学で学ばなければなりませんでした。
退職までの3カ月間は忙殺さました。
ユウキさんは会社を退職した後にフリーの道を選びましたが、もし「転職」を選択していたら、悲惨なことになっていたでしょう。
在籍中にまったく転職活動ができなかったはずだからです。
ユウキさんは、40日分残っていた有給休暇を1日も消化せずに、激務のまま退職したのでした。あなたは、ユウキさんの失敗を繰り返してはいけません。
退職すると決めたら、いまの勤務先に同情は禁物です。一定程度の誠意を見せたら、あとは「自分のため」を押し通してもいいのです。
最良の転職先を見つけるにはそれなりの時間が必要で、有給休暇の完全取得によってその時間が確保できます。
退職までの時間も、ユウキさんは会社の要請を受けて3カ月後に設定しましたが、これも譲歩しすぎです。
例えば転職活動を開始してから3カ月間退職できない場合、仮に1カ月後に最良と思える就職先が見つかってしまったら、その企業はあなたの着任まであと2カ月も待たなければなりません。
その2カ月の間に内定取り消しになっても、誰もあなに損害補償をしてくれないのです。譲るところは譲り、押し通すところは曲げない、そんな姿勢で退職に臨んでください。
ファッションプレスやファッションアドバイザーの勤務経験が優遇される、より就労条件のよい「おすすめ転職先」の例
あなたの転職を「逃げ」にするのも「ステップアップ」にするのも、あなた次第です。ここでは、ファッションアドバイザーで実績を残してきたあなたに、上に進む道を紹介します。
1.ラグジュアリー系ブランドショップに転職
エルメス、ルイ・ヴィトン、シャネル、プラダ、グッチ…こうした名前を聞いて、「私には無理」って思っていませんか。それは間違っています。
あなたにはぜひ、ラグジュアリーブランドに挑戦することをおすすめします。ラグジュアリーブランドがスタッフに求めるものは、富裕層をうならせることができるレベルの高い接客です。
ここでまた、「やっぱり私には無理」と思ったあなたに質問です。レベルの低い接客なら可能なのでしょうか?
もうお分かりでしょう。あなたはこれまで1度たりとも、自分の店舗の中でレベルの低い接客を心掛けたことはないはずです。いつも最上のおもてなしを提供してきた、という自負があるはずです。
例えば、ダイレクトメールに、手書きの手紙を添えたことがあるでしょう。ラグジュアリーブランドも同じことをしています。ただしラグジュアリーブランドのスタッフたちは、手紙の書き方のマナーを身に付けて書いています。
つまり、「心を込めた文章づくり」なら、すでにあなたもやっているはずなのです。あとは、手紙の書き方のマナーを身に付けるだけでいいのです。
ラグジュアリーブランドで働いている人のほとんどは、ステップアップをしてその地位に登りつめました。
学校卒業後は低価格帯のブランドに勤め、そこで商品の流れや接客のコツをつかみ、上級ブランドへと歩んでいくのです。あるラグジュアリーブランドの店員は次のように述べています。
「ここにいると、見える世界が全然違います。扱っている商品が一流なら、お客様も一流だし、先輩や上司も一流です。一流の世界にどっぷりつかっていると『自分だけが二流なのは嫌だ』と思うようになり、自然と勉強するようになります。環境を変えることが自分を前進させる原動力になります」
これはあなたへのメッセージです。
自分のレベルが職場のレベルを超越してしまうと、仕事のやる気も失せてきます。もしあなたがそれに当てはまるなら、レベルの高い職場に移らなければなりません。ぜひ、ラグジュアリーブランドショップへの転職に挑戦してみてください。
LVMHグループ | ルイ・ヴィトンを筆頭にした、フランス系の超有名ブランドの複合企業。その他、クリスチャン・ディオールなどの香水や、ドン・ペリニヨンなどの高級アルコールも扱う。時計のタグ・ホイヤーもグループの一員。 |
リシュモングループ | カルティエ、ヴァンクリーフ&アーペルなど、ジュエリーや時計が強い。スイス系。 |
エルメス | ファッション性やブランド力も魅力だが、意外に知られていないエルメスの強みは「丈夫な商品」。ほぼすべての商品が「一生もの」となる。エルメスの起源が「馬具づくり」であることは有名だが、すなたちエルメスは「老舗スポーツ用品メーカー」なのである。 |
ロレックス | 最近は中国、台湾、香港などアジアのリッチ国に絶大な支持を得ている。腕時計の最高峰の地位はゆるぎない。 |
参考資料「ラグジュアリーブランドで働くには?」(FINES TOKYO2015年02月26日)
2.セレクトショップのバイヤーに転職
ファッションアドバイザーたちは、「売らされている」という意識が強くなっていくと、気持ちに余裕がなくなります。
もしあなたの中にも「売らされている」感がありましたら、セレクトショップのバイヤーに転身することをおすすめします。
あなたにとって、この仕事の魅力は、「まったく同じ仕事」であり「全然違う仕事」でもあることです。どういうことかというと、女性を綺麗にすること、綺麗になる方法を知らない人にそれを教えること、という点では、ファッションアドバイザーもセレクトショップのバイヤーも同じです。
しかし、ファッションデザイナーは、顧客と出会ってから仕事が始まり、その顧客を綺麗にする手段は「店内になるもの」に限定されてしまいます。
ところがセレクトショップのバイヤーは、「世の中の人たちはこういう商品を求めている」という予測の元、商品を買い集め、そしてもしそれだけで顧客が満足しなければ、世界中から商品を集めることができます。
女性を綺麗にする手段を、無数持っているようなものです。
バイヤーたちは、ファッションショーや展示会に出向いて、気になった商品を買い付けます。
しかも買うモノは洋服に限定する必要はありません。顧客にバッグや財布、靴などを含めたトータルコーディネートを提供できるのも、この仕事の魅力です。
同じようで全然違う2つの仕事
ファッションアドバイザー | セレクトショップのバイヤー |
綺麗なる方法を知らない女性にアドバイスする | |
顧客と出会ってから仕事が始まる | 世の中の動きを見渡して仕事を進める |
店舗内の商品で顧客を綺麗にする | 世界中のあらゆるファッションアイテムを駆使して顧客を綺麗にする |
顧客には自分の感性ではなく、店のコンセプトを提供しなければならない | 顧客に自分の感性を提供する |
参考資料「セレクトショップのバイヤーの仕事とは?どうしたらなれる?」(2015年06月02日)
3.アパレル系の専門商社に転職する
ファッション業界は、川の流れに例えられます。
商品をつくるメーカーが、上流にあります。最終消費者である顧客に商品を売る、あなたのようなファッションアドバイザーは、下流にあります。
さきほど紹介したセレクトショップのバイヤーは、メーカーとショップの間に位置する中流域にあります。
さて、最後にあなたにおすすめする仕事は、アパレル商社です。「アパレル」を扱う「商社」です。
商社とは、主に海外製品を日本に輸入する仕事をしている企業のことです。例えばサウジアラビアの石油を日本に輸入しているのも、日本の商社です。
日本のファッションやアパレルは、いまや世界ブランドと肩を並べるほど成長しました。しかし国内の消費者は、いまだにヨーロッパ製品に強いあこがれを抱いています。
なので、フランスやイタリア、イギリスなど「ファッションの伝統国」の製品を日本に持ち込むアパレル商社は、いまだに大活躍しています。
ファッションアドバイザーの経験があるあなたが、アパレル商社に転職する上での強みは「顧客ニーズを完璧に把握していること」です。
もちろんアパレル商社も大きなコストを支払って、日夜、流行をキャッチしようとしています。
しかしあなたもご存知のように、女性の志向や趣味は、たった1日で変わります。商社が得意とするマーケティングというビジネス手法では、それをとらえきることはできません。
うつろいやすい女性の志向をとらえるには、たえず彼女たちに聞き取りを行わなければなりません。
あなたがファッションアドバイザーとして行っている接客は、情報収集でもあるのです。アパレル商社は、その情報収集能力をのどから手が出るほどほっしているのです。
輸入の手続きに詳しい人は、アパレル商社にごまんといます。しかし「日本で確実に売れる商品」を見極められる目は、少数の人しか持っていません。挑戦しがいがある業界ではないでしょうか。
参考資料「アパレル商社で働きたい!志望動機は?」(FINES TOKYO、2015年04月29日)
人生の選択肢は常にあなた自身が持っている
ファッションプレスやファッションアドバイザー勤務のあなたの人生を変えるために、まず一番注目すべきことは「プレス、アドバイザー以外の職場もあることを知る」ということです。
案外、外部と交流がないファッションプレス、ファッションアドバイザー業界人は井の中の蛙になることが多いです。自分の会社以外のことを全く知らないというケースも非常に多いようで、勇気を出して一歩外に踏み出せば大きな海が広がっているということを、改めて考えてみてはどうでしょうか。
兎に角、どうしても今の悩みが解決できなければ「別に辞めればいい」「辞めたっていいんだ」「自分は自由に人生を選択できるんだ」と割り切ること。
周囲からの目を気にしたり、あなたの人生と無関係な上司のメンツを立てて、自分の人生を後回しにしてします思考こそが「今の職場を辞められなくなってしまう」ことの最大原因であり、悩みをより深くして人生を間違えてしまう事につながります。
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