看護師を辞めて、治験コーディネーター(CRC)に転職するには?

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野村 龍一

野村 龍一

医療系転職コンサルタント企業で700名以上の医師転職支援に関わる。近年は医療以外にも様々な業種からの「私も会社を辞めたい」という転職相談が相次ぎ、転職成功者のインタビューを敢行中。2016年12月より一般転職に関する情報提供、人生相談を当サイトにて開始。




記事の目次

1.看護師を辞めて治験コーディネーター(CRC)に転職する具体的方法

野村龍一
今回は看護師を辞めて治験コーディネーター(CRC)へと転職をされた田中有海さん(仮名)からの寄稿レポートです。
田中有海 さん
看護師に疲れ果てていた私は治験コーディネーター職に就くことで、落ち着いた生活を取り戻すことができました。私の経験があなたの転職にも役立ってくれると嬉しいです。

業界に入る前:私が看護師から治験コーディネーター(CRC)に転職をした理由

治験に携わる以前は一般外科系と血管系外科・透析療養の混合病棟の看護師として2つの病棟に勤務した経験があります。

休養期間を挟み、2か所の病院に勤務しました。

一箇所目には5年勤務しましたが、小さな町でしたが激務が続き、年々体力が落ちて体調を悪化させ、3年目から退職を希望しながらも5年目でようやく退職することがでしました。

この時点で、「看護師はもう無理だろう」と考え、体調の回復を待って何か資格を取ろうかと考えながら飲食店でアルバイトしていたのですが、給与が少なく生活が成り立たなくなり、並行して看護師の夜勤専従でもアルバイトを開始。

順調に続けていたのですが、実家で色々と心配になる出来事が続いたため、また別の病院の正職員として看護師に戻って2ヶ所目の病院で一年働いたのでした。

2ヶ所目の病院は当初、療養病棟勤務で残業もないと言われての就職だったのですが、どういったわけか急性期との混合病棟に配属されてしまい、また体調を崩して一年で辞めざるを得なくなってしまったのでした。

この時点で、看護師として病院勤務することはきっぱりと諦めました。

看護師以外で看護師の経験が活かせる仕事はないか、今までの経験を活かしたい気持ちがありましたから、看護協会の求人情報を調べたり、派遣会社に登録したりして職を探していたのですが、看護協会の方でたまたまCRC派遣会社の求人を見つけて就職に至りました。

もし見つからなければ職業訓練校で別な資格を取得つもりでいましたので、大変ありがたく就職しました。

その会社を希望したのは、フレックス制来院スケジュールにより勤務時間が変わることや土日祝日休み、何よりお給料が看護師時代と大差ない水準だったのが魅力でした。
転職の1番の大きな理由はやはり体の負担を軽くして働きたかったからというのが大きかったです。

面接はそのオフィスのトップ2人との面接と、本社の社長を交えての面接の二回行ったのが印象的でした。

実際の転職後の業務内容と平均的な「1日の業務スケジュール」

CRC派遣会社は面接を受けた1社目が、経営が成り立たず経営譲渡し2社目にスライド就職という形になりました。1社目、2社目では働き方が変わりましたので、1社目と2社目の違いも交えてご説明していきます。

2社共通の業務内容とタイムスケジュール

担当施設での仕事

まずは担当クリニックや病院の来院ポイントを何より重視します。

朝からから被験者の来院がある場合には、自宅から担当施設へ直行。来院ポイントがない場合でも、資料の確認や事前の準備、来院ポイントの事後処理などがあれば来院ポイントと調整しながらご施設に滞在させていただきます。

ほとんどの場合、CRCが使える場所はかなり限られており、待機は院長室や資材置き場、来院の対応も同じ場所か処置室の様な場所で行います。

被験者候補の方は急に治験の話をされても急ぐ方や時間にあまりよようのない方もいますから、重要な点を逃さず治験の説明を端的にしていきます。

そこで、治験への協力の医師が確認され、その後の来院の予定も問題ない様でしたら治験への組み入れがされ、被験者となります。

大切なポイントを逃さないためとわかりやすくするための工夫は大切で、その治験が始まるまでの準備が大切になります。

この時ばかりはCRCスタッフ一丸となってプロトコルの読み込み、説明資料(イラスト入りでわかりやすく、必要なポイントを網羅しているもの)を作成したり、来院ポイントに欠かせない資料作りを行います。

大抵は複数箇所で同じ治験を行いますので、共通の資料は協力して作り上げるのが常でした。
その資料の他に各ご施設に必要な資料や書式は担当者が作成していきます。

その後の来院ポイントもプロトコルに則り必要な項目を実施、記録に残していくわけですが、なんといっても、初めの同意説明が1番時間がかかり、緊張するものでした。

被験者候補の方に説明する様に、治験開始前には担当の施設の医師、スタッフ、CRAと共にスタートアップミーティングを行います。ここで細かな動きの擦り合わせや、ご施設からの疑問にお答えして、初めて治験開始の準備が揃うことになります。

担当の施設では被験者の対応だけでなく、担当CRAのカルテや記載物のチェックが行われます。直筆のカルテが読めない場合もありますし、被験者の有害事象の経過や詳細などの説明を行なったりもします。

記載物のチェックはCRAだけではなく、監査の対象施設に選ばれた場合には、製薬会社の監査担当者が来ますし、国際共同治験の場合にも同じ様に行います。

監査前には記録物やカルテに相違がないか確認し、必要書類がきちんと整備され内容も問題ないか確認しますが、日々の業務でしっかり確認していれば何も怖いことではありません。

こういった仕事を被験者の来院ポイントを中心に、ご施設で対応するのがCRCの仕事になります。

オフィスでの仕事

オフィスでは書類作成やプロトコルの読み合わせ、連絡相談がメインのお仕事です。

プロトコルの読み合わせは、治験開始前に各々がプロトコルを熟読して意見を出し合い、製薬会社に質問を投げかけたり確認したりする重要な作業です。これがうまく軌道にのるとその後の治験がスムーズに開始できる様になります。

その他に、被験者候補への説明よう資料や来院ポイントのワークシートの作成、必要な書類作りを行なっていきます。

製薬会社から原案をいただくこともありますが、現場の臨床での使いやすさを重視して作り変えをする場合が多いでしょう。

1社目と2社目での違い

2社目の経営譲渡先ではオフィスから会社のサーバーにアクセスして報告する場合ものもありました。全国規模の会社だったのですが、各担当のCRCが進捗を含めた売り上げの報告をサーバーに入力するため、自分がどれほど大きな金額と関わっているカカが一目でわかります。

看護師時代は、仕事の評価が見えず苦しんでいる同僚もいましたが、CRCの様に、一目瞭然で売上高がわかる仕事であれば評価もしやすいというものでしょう。

売上に直結するため、治験への組み入れをどのように頑張るかや脱落、逸脱などをいかに出さないかがCRCの腕にかかって来ます。評価のしやすい職業と言えるでしょう。

タイムスケジュールは基本的には被験者との来院ポイントの約束を軸として成り立っていきます。ということは、担当施設の開院時間により働く時間が変わってくるということです。

朝早くにしか受診できない方は早朝から開院しているクリニックに受診に来ます。その方が被験者となった場合には、早朝から出勤せざるを得ません。

被験者の組み入れが順調であればそういった忙しい方の組み入れは避けて良いでしょうが、なかなか被験者が集まらない治験の場合にはそうも言っていられません。

早朝だけでなく、クリニックなどは遅ければ21時まで開院しているところもあります。ただ、遅くにしか来院できない方は場合によっては午後4時や5時までに検査の検体を提出しなければならない来院ポイントがあるため、その条件がクリアでき、それ以外の日にちは遅い受診になるという方もいます。

被験者の来院時間も、組み入れ状況などによってお約束する時間が変わって来ますので、その辺りは被験者とCRCが相談して決めていきますので、CRCがスケジュールを立てて行くことになります。

あまりにも来院ポイントを分散させてしまうと、オフィスにもいけなくなってしまいますし、自分自身も時間拘束で疲れてしまいますから、できるだけ処理しきれるだけの余裕を持ちながら来院ポイントを固めてしまう場合が多いです。

派遣CRCの場合、外回りの仕事にはみなし残業代しかつかない場合が多いので、できるだけ9〜17時の就業時間で終了できるようにすると良いでしょう。

オフィスへの出勤は大抵週一回程度会議がありますし、月末は決済などもありますから、来院ポイントの間を縫ってオフィス出勤できるようにスケジューリングします。

1社目は週一回の会議はありましたが、自宅で印刷やプリントアウトが許されていたため、無理をしてオフィス出勤の時間を捻出する必要はありませんでした。

月末は交通費程度の書類の提出はありましたが、その他の報告はメールに添付する形式でしたので、あまり負担ではありませんでした。

オフィスには用事がなく、被験者の来院が遅い場合には、自宅でGCPの勉強をすることも許されており、自己学習として仕事の報告書を記載し提出するという形でした。

GCPは治験の基本になるものですから、暗記するほど勉強しても良いくらいです。GCPだけでなく、薬物代謝や治験に関連した薬剤の勉強も自己学習として認められており、皆そのように自ら勉強に励むCRCスタッフでした。

2社目ではそう簡単には行かず、必要ならばオフィスからサーバーに入り報告項目の入力とプリントアウトが必要でした。

会社貸与のPCはオフィスでのプリンターにしか接続できない仕組みになっていましたから、その他のワークシートや書類もオフィスで印刷しなければなりませんから、必ず定期的にオフィスで仕事が入ります。

オフィスでしかできない仕事はまとめてその日に行うことが多かったり、サーバー経由の情報の入力は1人ずつしか対応できなかったこともあり、オフィスで残業する割合も多かったと記憶しています。

オフィスでの作業は内勤扱いとなり残業代が出るというのも不思議な仕組みではありました。
オフィスでの作業が終わってから担当施設に行くこともありましたが、その場合はみなし残業代に含まれます。

倦怠管理は厳しく、随時スマートフォンの会社専用アプリで居場所や対応時間、対応ポイントの報告が求められました。忙しく都度対応できない場合にも、その日の勤務終了時にはその日のうちに報告するよう義務付けられました。

1社目と2社目では、この倦怠管理の仕方が1番大きな部分であろうと思います。

また、慣れないスタッフにはとても労力になりましたし、アプリの不具合も度々あり慣れないうちは閉口したものです。ですが、社会ではこのように厳しく倦怠管理されているところも少なくないでしょう。会社の規模が大きくなるほどその傾向はあるのではないかと思います。

書類についてですが、治験ではたくさんの書類が発生します。重要な副作用報告が他施設で起こった場合や、プロトコルが一部改定になった時など。

そう言った場合には、必ず治験責任医師の印鑑が必要な書類が発生しますので、何がなんでも、他のCRCスタッフに協力を得てでも書類の提出が時間厳守で必要となりますので、余裕を持ってスケジュールを立てるのが良いでしょう。

2.近年の治験コーディネーター(CRC)転職事情

治験コーディネーター業界の状況と将来性

近年は生活習慣病に対する薬剤は頭打ちではないかと言われています。

その通り、同じような機序の薬剤の開発や、先発品のスイッチOTC(例えばロキソニンなど)で如何に後発品の発売を防ぐかなど、製薬会社は開発そのものだけでなく、OTCでの利益の確保にも余念がありません。

できるだけ社内で開発した薬剤の特許は切らしたくないというのが実情です。特許が切れたならばその売り上げはジェネリックに奪われてしまう割合が高くなってしまうのですから仕方がないでしょう。

近年伸びているのは抗悪性腫瘍製剤が目立ちます。その次には大きく規模が小さくなりますが、中枢神経用薬となります。

抗悪性腫瘍製剤は入院治験になりますから、入院治験を取り扱っている会社に入社するのが、その後の進退には安全でしょう。

国内の創薬が先細りなのに対して、近年伸びているのは国際共同治験です。やはり市場が狭い国内だけでは難しいところがあるのかもしれません。

まして国内の経済成長は思わしくありません。

というのは、新薬の開発には多額の費用がかかるからです。その利益確保の努力なくして新薬の開発はないのです。

社会全体の消費や流通を通した経済活動からももちろん大きな影響を受けます。社会が潤い、製薬会社の経営状態が潤っていなければ新薬が開発されなかったり、中止に追い込まれることもあるのです。

実際に、予定していた治験の話がいつの間にか立ち消えになり、その後開発が中止になったという話は多々ありました。

CRCの仕事は、製薬会社の開発無くしては全くの無力です。治験が行われなければCRCの活躍の場がなくなってしまうのは当然でしょう。

国際共同治験が伸びているのは、国内のみでの開発が経済的にも難しいこと、よりグローバルに使える薬剤にニーズが集まっていることの表れかもしれません。

治験コーディネーター(CRC)として働くことの魅力

新しい薬剤が開発されることで今まで治療が困難だった方の役に立てることが何と言っても仕事の一番のやりがいでしょう。

何年越しかはかかりますが、治療薬マニュアルに治験で関わった薬が記載されるのはなんとも言えない嬉しさがります。

看護師時代と違い、まさに形になって残るのですから、やりがいもひとしおです。ただし、治験開始から換算しても、治験自体が何年かけて行われるか、審査はいつになるかなどはっきりとは分からず、携わった薬がマニュアルに記載されるには何年かかるかわかりませんので、根気よく続けていきより他仕方がありません。

他に同種動向薬がない新薬の場合には、3年〜4年で審査が降りることもあるため、それを楽しみに仕事をするのもよいでしょう。

元看護師としては、夜勤がないのも魅力の1つです。

関わる治験によっては夜間の呼び出しや夜間待機があるものもあるかもしれませんが、会社勤務のCRCは、概ね夜勤はないと考えて良いでしょう。

それでいて夜勤を含む看護師の給与水準に近い給与がもらえるのは大変ありがたく感じました。私の住む地域の看護師の給与水準が低いからというのもありますので、首都圏では看護師の給与水準の方が高いらしいというのはご考慮下さい。

治験コーディネーター(CRC)として勤務して、私が個人的に感じた仕事のやりがい

治験を通して被験者が通して今まで困っていた症状が改善して行く姿を直に見ることができます。これにはプラシーボによるものも含まれますが、実際に明らかに効果がある方はわかりますので、被験者と喜びを分かち合うことができます。

逆に全く効果が現れない場合もありますが、偽薬でないこともあるため、被験者と根気強く続けていくのもまた必要です。

このように、薬剤を使用している方から直接効果や副作用について話を聞いていくため、薬剤の効果が見えやすく、また、被験者とともに治験を進めていっているという実感が持てるでしょう。

医療従事者として病院勤務していた時には味わえない団結力やともに頑張っているという実感が売られやすいのが特徴的にあると考えます。

医療従事者として病院勤務していた時には、どこをどう評価して自分の仕事のあり方を見つめたら良いか悩んでいる方もいるでしょう。そこが医療従事者の仕事への満足度を下げている1つの要因ではないかと思います。

CRC業務は、被験者の組み入れが即収益と直結するため、仕事内容の評価がしやすいのが特徴です。組み入れだけでなく、その後の来院ポイントによっても収益が確定するため、書類上でも、自分が売り上げにどれくらい貢献しているか一目でわかります。これもやりがいにつながるでしょう。

売り上げに直結するからといって、被験者を無機的に見るようなことはありません。

組み入れ時から充分時間をかけて話をきき、その後も状態の観察だけでなく話を聞く機会がたくさんあり、関わる時間が多くあります。

担当被験者が40〜50人いたとしてもすぐに顔と名前が一致することでしょう。この辺りは看護師としての関わりと近いと言えます。

治験コーディネーター(CRC)の業務において、大変な事や苦労すること

どんな治験であっても、スタートアップミーティングまでは大変だと思います。1人で進めるのではなく、大抵は複数人でプロトコルの読み合わせから内容理解、製薬会社への質問、同意説明に必要なイラストを入れた説明資料の作成、各来院ポイントのワークシートの作成など、治験全体を通して、この時期が1番仕事のボリュームが多く、神経を使うのではないかと思います。

あらかじめ担当施設にあった資料を工夫しながら作っていくので、担当施設との治験業務の分担(採血検査や診察の順番など)を相談しながら決めていきます。担当施設のキーマンを見定めておくのが重要でしょう。

この作業がうまくいったなら、8割は治験は順調に進むこと間違いなしです。治験が軌道に乗ったときの安堵感、達成感は格別のものになるでしょう

近年増えている国際共同治験では、直訳に近いプロトコルで、内容がわかりにくいものが多々あります。これもしっかりプロトコルを熟読し、早めに製薬会社に質問を投げかけておきましょう。

日本の製薬会社は日本での取りまとめ役で、質問の回答は海外の製薬会社に問い合わせてみなければわからないことも多いのです。確認を取るのに時間がかかりますから、できるだけ早めに質問ができると良いでしょう。

治験では、他に大きな疾患がなく、標的としている疾患のみ罹患している被験者が好まれます。これは、普段の内服薬や新たに出される可能性のある薬剤、治験中の体調不良があった時に、何が原因かはっきりわかりやすくするためです。

治験によっては標的としている疾患以外にももちろん疾患をお持ちの方が多いです。併用薬には充分注意し、初めから禁止薬が入っていたなどということがないようにしたいですね。
この辺りで、製薬会社との信頼関係が大きく左右されます。

治験の組み入れ条件が年々厳しくなっている傾向があるのではないかと思われます。そのため条件に適した被験者を組み入れまでの時間がかかってしまうことが増えているのではないでしょうか。

症例数が満了できないこともあります。

似た薬効の薬剤が他社でも治験をしている時期と重なると尚更被験者が集まるのが難しいのです。時には新聞広告を出したり、仮設のコールセンターを設けたりする場合もありました。

そのぶん仕事は増えますが、潜在的な被験者候補と出会える可能性が高くなり、より契約満了がしやすくなります。

3.治験コーディネーター関連企業が求める、中途採用したい人材像

治験コーディネーター職においては、挨拶や身だしなみ、社会的常識もある程度持ち合わせていなければ、担当施設や被験者とトラブルを起こしてしまう可能性が高くなってしまうので、常識に疎い方にはあまり向いていないと思います。

こつこつ真面目に計画性のある仕事ができる人や独断でなんでも行わず、迷った時にはスタッフや上司にきちんと報告や相談ができる方が適しているでしょう。

独断で動いてしまうと、まだ経験が浅い場合には把握さしていないルールなどがある場合もあり、自体がややこしくなってしまいます。まずはCRCスタッフや直属の上司に相談しましょう。

医療関係での勤務経験があり、医師とのコンタクトがうまく取れる人はよりCRCとして働きやすいと思います。基本的にはCRCは特別な資格を有していなくてもつける職業です。ただし、求人には看護師や薬剤師など、医療従事者の経験を求める会社が増えています。

私が始めに勤務したところは正看護師実務3年以上が条件でした。他社では特に医療関係の資格がなくても募集している会社もあり、元栄養士や元保育士の方が就業していました。ですが、紙のカルテが読めず苦労することが多かったり、治験担当医師とのコミュニケーションをどう取ったら良いか、ご施設の仕事の流れがあまりわからず、いつ声をかけていいかわからないといった場面も多くあるようでした。

医療関係の資格でも、薬剤師などあまり医師と関わる場面が少ない方々も同じように困ることがあったようです。

このコミュニケーション問題やカルテが読めないなどの問題は1人で抱えてしまうと大変苦しく、仕事がはかどらないのですが、試用期間中にできるだけ先輩CRCにくっついて、お作法やタイミングの測り方を学ぶと良いでしょう。

また、タイミングが分からなければ、スタッフの方に医師と話がしたいだとか、スタッフの方と調整したいから時間をいただきたいと具体的な所要時間を伝えた上で声をかけることでも解消できます。

また、医師への報告や確認がどうしても早く欲しい場合には、診療開始前にお時間をいただいたり、急がなければ診療中患者が途切れたり診療終了後にお時間を頂戴するといった方法があるため、慣れていけば十分タイミングが測れるようになります。

治験コーディネーター(CRC)への転職に必要なスキル

社会的常識があり、担当先でトラブルを回避できる能力や、医師や施設スタッフとうまくコミュニケーションが取れるスキルは大切でしょう。

その他には、プロトコルを読み込みますから、読解力や細かなことに気づく能力、ワードやエクセルの基本的な操作ができ、資料が作成できること、日々の報告はスマートフォンの入力というところもありますから、PCやスマートフォンの基本的操作ができることが必要です。

また、先に述べた通り、うまくスケジュールを立てられるようになることも必要で、先々を見通しながら仕事ができるようになると良いでしょう。初めからできなくとも、やっているうちに気づき、できるようになるのならば問題ありません。

先に述べたように、国際共同治験が多くなってきていますから、英語ができればとても重宝がられること間違いありません。特にライティングがしっかりでき、いざという時に英文での報告がしっかりできればかなりの強みになります。

また、国際共同治験でも監査があり、開発元の製薬会社の方が担当施設に来ることも十分ありますので、英会話ができる方も大変重宝されること間違いありません。

少し負担が増える部分はあるかもしれませんが、ぜひ英語が得意な方にもCRC業務をしてほしいなと思います。

治験コーディネーター(CRC)に中途採用されるための適正や学歴とは?

学歴は深く問われませんが、看護師資格や医療関係資格での求人が多いですので、医療系の資格がなくとも応募できるところは少なくなりつつあります。

CRCは計画性があり、細かなことに気づくこと、人や時間を待つ場面が多いことから、忍耐力がある方が適しているであろうと思われます。

医療関係での独特なコミュニケーションが苦にならない方が適しているでしょう。

治験コーディネーター(CRC)に中途採用されやすい年齢、性別は?

年齢や性別は全く問われません。人柄や適性、能力でできる仕事ですので、年齢や性別は気にせずに応募してください。

ただし、CRCは女性が多く営業などに男性が多いのが現状です。恐らく、看護師の実務経験がある方で募集されていることが多いので、女性が多いのだと思われます。

4.治験コーディネーター(CRC)へ転職に成功した場合に期待できる待遇

治験コーディネーター(CRC)の給与、年収、福利厚生について

給与の水準はやや高めで、土日祝日は基本的に休みです。土日祝日に勤務があった場合には自分のスケジュールや必要な仕事の有無を考えながら自分で代休のスケジュールをくむことができます。

社会保障完備、交通費支給、賞与(会社の売り上げによる)もあります。

また、CRCは実務経験2年で認定資格の受験資格が得られるのですが、その費用をもってくださる会社が多いと思われます。治験の質が重要視されますので、製薬会社は認定資格を有したCRCが多い会社と契約する傾向にあるとのことでした。

5.治験コーディネーター(CRC)中途採用の具体的選考内容

選考面接内容について(雰囲気、会場、質問内容など)

面接時の言葉や立ち居振る舞いは非常に重要です。

CRCはクリニックや病院に派遣されて行くので、その契約施設で粗相があったりトラブルになることは避けたいものです。

ですから、面接前何分に来訪したか、靴を脱ぐのだったらきちんと脱いだ後の作法はできているか、コートの扱いはどうか、きちんと挨拶や会話ができ、適切な言葉が使えているかは、基本として面接でしっかり見られています。

何よりも重要なのはその部分でしょう。面接中はやはり言葉遣いがきちんと丁寧だったり、尊敬語謙譲語が適切かを見ているのではないかと思います。会話が理路整然としているか、きちんと意識疎通はできているかも重要です。

私は自分が面接官になったことはありませんが、面接の30分前にCRCが仕事をしている最中に特段皆に挨拶もなく、面接をする部屋に通されて待っているのもどうかと思いますし、面接時間になっても現れず、事前の連絡もなしに五分後に現れるのもどうかなぁと思っていましたが、その方たちは残念ながら選考に漏れてしまっていました。

CRCスタッフがたくさんいる場所を通り面接の部屋に行くのであれば、少なくとも「お邪魔いたします」だったり、「お仕事中申し訳有りません」の一言がなければ、いざ施設に伺ってもそのような一言はでないと思うのです。

そう言った小さな一言や気遣いがある方がCRCとして向いているのではないかと思います。

6.治験コーディネーター(CRC)に転職したい人のための具体的対策

未経験から治験コーディネーター(CRC)に転職する場合の注意点

未経験からCRCに転職をする場合、多くは一般的な社会人としての常識は振る舞い方がまずは問われると考えてください。商売相手が製薬企業ですから、一般的な業種以上の倫理観やビジネスマナー、常識の有無が振り分けの第一段階になると考えて間違いありません。

また、フットワークの軽さが要求される業種でもあるため、どうしても「鈍いタイプ」の方は採用を見送られる傾向にあると思います。自分が該当すると思う方は、面接でのクイック且つ適切な回答ができるように訓練しておく必要があるかと思います。

治験コーディネーター(CRC)への転職に有利となる資格

以前はそれといった資格保有が転職条件になることは少なかったのですが、CRCの知名度が上がるにつれ応募者が増加傾向にあるためか(待遇の良さが傾向に拍車をかけている可能性もあります)、看護師資格や薬剤師資格、その他の医療関係資格を保有している人は明らかに転職上有利に働くはずです。

治験コーディネーター(CRC)への転職に有利となる前職、経験

これは言わずもがなになりますが、ここまで触れてきたように看護師、薬剤師、他コメディカルを含む医療業界の就業経験がある方は圧倒的に有利になると考えてよいでしょう。もちろん、MRなどの製薬会社関連勤務経験者も大きく優遇されます。

7.治験コーディネーター(CRC)に転職を希望するあなた向けの転職エージェントを選ぶ方法

転職支援の依頼をした方が良いエージェントのタイプは?

MRなどの製薬業界に力を入れている転職エージェントの場合、治験コーディネーター職への転職支援も併せて取り扱っているケースが多いでしょう。通常の(治験コーディネーターの取引先相手となる)製薬会社は大企業です。

従って、弱小の転職エージェントではなく、できるだけ手広く大手企業にアクセスができるような大手の転職エージェント、もしくは、製薬関連や医療関連専門に動いている転職エージェントのどちらか、もしくは、その両方。という形で転職活動をするのが良いと思います。

転職支援の依頼を避けるべきエージェントのタイプは?

治験業界は医療業界や製薬業界のように「専門知識」が転職時にも一定量求められます。ですので、全く治験業界のことを知らない転職エージェントに担当をされてしまうと、企業、求職者、エージェントという3者間の会話そのものが全く成り立たなくなってしまうので注意してください。

よっぽど専門色を出しているところでない限り、零細転職エージェントへの登録は、相当大きなリスクを自分自身が背負うことになるのを覚悟すべきでしょう。私なら絶対にそのようなエージェントとは付き合いません。

治験コーディネーター(CRC)に転職希望のあなたが、エージェントにしっかりと伝えるべき内容は?

あなたの今までの業歴がなんであれ、どういった経験が治験コーディネーターの仕事をつうじて製薬業界に貢献できるのかをしっかりまとめておき、シンプルにわかりやすくコーディネーターに伝える必要があるでしょう。

給与や待遇に関する交渉は、まず自分自身が貢献できることの具体的内容を相手(この場合はまず仲介者となる転職コーディネーター)に理解してもらうことが先決であり、その後でようやく給料の交渉という順番にした方が良いと個人的には思います。

とにかく給料が高いところ、高いところ…と主張すると、給料は高いけれども業務内容はブラックそのものという過酷な会社に(文字通り)ぶち込まれてしまう恐れがあるからです。治験コーディネーター職は確かに相応な高給を頂ける仕事ですが、その分仕事を通じて「見返り」を会社から求められる業種でもあるのを忘れないでください。

8.治験コーディネーター(CRC)への転職方法 =まとめ=

治験コーディネーター(CRC)への転職はそこまで難しいことではありません。仕事内容もそれなりにハードではありますが、看護師時代のハードさと比べたら全然仕事内容も余裕綽々レベルだといえるでしょう。

もし今の仕事環境を脱して「自分も治験コーディネーターにチャンレジしてみたい」と考えた方がいらっしゃるのでしたら、是非この記事を参考にしていただき、転職成功をわが物にしていただければ、うれしいです。

私だって治験コーディネーター職に就いての知識は当初全くの0からスタートしたのですから、きっとあなたにもできるはずですよ。

治験コーディネーター(CRC)に転職するもよし、諦めるもよし…人生の選択肢は常にあなた自身が持っている

あなたの人生を変えるために、まず一番注目すべきことは「本当に治験コーディネーター(CRC)に転職したいのならば、躊躇せずにまずはチャレンジをしてみるということです。

「よく考えたら、私は自分の会社以外のことを全く知らない」というケースも非常に多いようで、勇気を出して一歩外に踏み出せば大きな海が広がっているということを、改めて考えてみてはどうでしょうか。

兎に角、どうしても今の会社を辞める決心がつかないときは「別に辞めればいい」「辞めたっていいんだ」「自分は自由に人生を選択できるんだ」と割り切ること。

周囲からの目を気にしたり、あなたの人生と無関係な上司のメンツを立てて、自分の人生を後回しにしてしまう思考こそが「今の職場を辞められなくなってしまう」ことの最大原因であり、悩みをより深くして人生を間違えてしまう事につながります。

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