今の会社を辞めて、SE(システムエンジニア)に転職するには?

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野村 龍一

野村 龍一

医療系転職コンサルタント企業で700名以上の医師転職支援に関わる。近年は医療以外にも様々な業種からの「私も会社を辞めたい」という転職相談が相次ぎ、転職成功者のインタビューを敢行中。2016年12月より一般転職に関する情報提供、人生相談を当サイトにて開始。




記事の目次

1.今の仕事を辞めてSE(フロントエンドエンジニア、インフラエンジニア)に転職する具体的方法(転職に成功した私の自己紹介)

野村龍一
今回は国内の航空会社からシンガポールのIT系企業に転職をされた前田貴恵さん(仮名)からの寄稿レポートです。
前田貴恵 さん
海外転職を希望されている方々に、国内企業とは全く違う「海外企業への転職方法と準備」について、ご説明させていただきます。

業界に入る前:私が他業種からシステムエンジニアに転職をした理由

私は、3年半ほど学習塾の塾長として教室運営を行なっておりました。私の勤務していた学習塾は全国規模の個別指導最大手チェーンの塾です。私が勤務していた会社は、そのチェーンの中のフランチャイズの一社でした。業務は、生徒・保護者面談、学校の前でチラシを配布したりポスティングしたりといった販促活動、講師の採用・指導、シフト管理、研修といった人事業務、お月謝の管理・督促といった事務、生徒の進路・教務指導など多岐に渡ります。

生徒が長期連休に入る前は、夏期講習や冬期講習などの各講習の準備に忙殺されて家には寝に帰るだけなんてこともありました。一時期、労務関係で世間を賑わせたこともありました。

しかし、幸いにも周りの人には恵まれており、人間関係は非常に良かったです。また、生徒や保護者のことで悩むことも多かったですが、逆に元気をもらうことも多くありました。教室の業績としても、講師と協力しながらやってきたおかげで、着任以来全期で売上アップし何度も表彰いただきました。

そんな中、私が転職しようと思ったのは、5年後・10年後の自分や家族のことを考えたときに今の状態と変わらないのではないかと考えたからです。

私には、妻と2人の子供がおります。正直、その当時は日々の暮らしでいっぱいいっぱいでした。長く働けば、給与がぐっと上がる訳ではありません。

売上を上げても、給与はそこまで上がらないのが現状でした。結果、人が育ってもそのごの将来を描くことができず退職してしまい、また新しい人を一から育てるため、その分売上を落としてしまうというのが会社の問題でした。

そこを、改善しようとまずは、幹部社員が声をあげました。それでも、ダメでしたので、覚悟を決め直談判をしに行きました、しかし、社長は典型的なワンマン社長でしたので、結果うまくいきませんでした。

社長のワンマンが頼りになる部分ももちろんありましたが、逆に社内の意見を潰してしまっていることが大きな問題でした。そこを、うまく伝えることができなかった力不足を痛感しましたが、できるだけのことをやった上でしたので、後悔はなく私は前向きに転職を決意しました。そして、私は学習塾を辞めて、不動産会社に入り、システムエンジニアの職に就きました。

実際の転職後の業務内容:システムは習うより慣れろ

今、入社して3ヶ月が経ちました。担当しているのは、フロントエンドとインフラ・ネットワーク系です。フロントエンドでは、WEBサイトの修正や開発中のシステムのプログラミング、インフラ系はサーバーの構築です。

プログラミングではHTML,CSS,JavaScript,PHP,Ruby,Javaを主に扱っております。サーバーはAWS使っての構築、運用をしております。開発の方向性は、ご指導いただきますが、技術的なことは自分で解決するように言われております。

上司曰く、「学校などで教えられたエンジニアは一定レベルから先へは進めない。自分で解決する力がないからだ。今の仕事は教えた方が早いとは思うが、それでは強いエンジニアにはならない。いっぱい無理をして今から自分で解決する力を身につけろ」ということです。

上司は、厳しい面も多いですが、会社のこと・自分のことを考え必要なところでは厳しく発破をかけてくださいます。そのため、私もそれに応えるべく、朝は始業の1時間前には出社し、その日やるべきことを予習します。

また、まだまだ仕事のスピードが遅いため、毎日3〜4時間は残業し、家に帰ってからも勉強の日々です。睡眠時間も4〜5時間でしんどい時もありますが、日々自分の確かな成長を感じれますし、未来に期待を持つことができています。

システムエンジニアに転職後の平均的な「1日の業務スケジュール」

私がご紹介するのは、システムエンジニアのみの会社ではなく、不動産会社にあるシステム開発部の1日の平均的なスケジュールです。そのため、システムエンジニアのみの会社によく見られるフレックスタイムなどではなく、朝から夕方までの一般的な8時間勤務です。それでは、大まかなタイムスケジュールをご紹介します。

8:00〜 出社し勉強またはWEBサイトのコーディング

始業ではないのですが、その日の仕事で使う言語や技術を調べたり、実際に業務を行ったりしています。のちの、部内会議で質疑する項目もまとめておきます。

8:45〜8:55 社内清掃

社員全員で社内の清掃を行います。担当箇所はくじ引きでで被らないようになっております。

9:00〜9:10 全体朝礼

支店全体の朝礼を行います。交代制で社員が司会進行し、会社の指針の唱和・スピーチを行います。そして、各部署の振り返りとその日の目標を発表していきます。

9:30〜10:00 アジャイル方式の朝会

部内の朝会を約30分程度行います。その日の業務や開発の方向性を確認します。

10:00〜21:00 プログラミングから業者との打ち合わせまで(お昼に1時間休憩しています)

私は、主にフロントエンドの仕事としてプログラミングを行なっております。弊社システムがWEBを利用したもののため、主に扱うのはHTMLやCSS、JavaScriptPHPです。それらの言語でコーディングやプログラミングを行います。あと、データベースとフロントをつなぐAPIの修正や追加実装も行います。こちらはRubyという言語を扱っております。

また、現在他社のシステムとの連携も行なっておりますので、他社の担当者と電話やメール、チャットで打ち合わせも行います。定時は18時ですが、だいたい21時から24時くらいまでやっております。一般的には、厳しい労働環境と思われるかもしれません。実際、人の出入りは多い会社です。しかし、日々成長している自分を感じ取れるため、私はこの会社に就職できてよかったと心から思っております。

2.近年の海外企業転職事情

システムエンジニアの近年の状況と将来性

近年のシステムエンジニア(私が所属する不動産業界)は、都市部だと土地が限られ、田舎では人が減り空き家が増えておりますので、中古物件の需要が増え、その活用方法も問題になってきております。

日本人の人口も減っているため、ますます空き家が問題になってくることでしょう。今、私が勤める会社はそこに目をつけ、中古住宅のリノベーションを売りにしております。

もちろん弊社以外にも、多くの企業が中古住宅のリノベーションやリフォームを売りにしています。一般的に中古住宅を探す場合、お客様の希望条件に合う物件が少なかったり、見積もりに時間がかかり物件を逃してしまったり、気になる物件が複数あっても見積もりや仕上がりのイメージが見られるのは一件だけだったりします。

そこで、弊社では、物件を中古物件を登録すると自動でリノベーション後の間取りの作成、それに伴う工事費用の見積もりができるシステムを開発しました。それにより、気になる物件のリノベーション後のイメージをすぐに見ることができ、複数の物件でも確認することができます。

そして、見積もりもすぐに出るため、お客様に対して、素早く対応することができます。今まで、業界にそこまでのシステムはなかったため、非常にご注目いただいております。

そのシステムを、他の不動産会社にもお使いいただき、利用料をいただくことでも収益を上げております。私が、入社した際にはそのシステムができておりました。したがって、私が今担当しているのは、今あるシステムの追加実装や新バージョンのシステム開発です。

不動産業界のみならず、世間からもご注目をいただいているシステムの開発に携われているのは魅力の一つだと思います。今後、10年、20年以内に今ある仕事の半分以上の仕事が人手いらずのコンピュータに変わるのではないかと言われております。

実際、不動産業界においても同じことが言えます。今後、今開発しているシステムの精度が上がり、完全に自動化することができれば、弊社ではプランナーが不要になります。また、対不動産会社ではなく対お客様向けのシステムもできれば、営業がほぼほぼ不要になります。

不要になった分の経費をもっとお客様に対して使うこともできるでしょう。

今は、具体的に見えていないところも、今後開発が進んでいけば良いものも悪いものも新しい一面が見えてくると考えております。今とは違う未来を創造できることがシステム開発の魅力でしょう。

システムエンジニアに勤務して、私が個人的に感じた仕事のやりがい

私が、考えるこの仕事の魅力は何より自分の成長を日々感じることができることです。まだ、知識も経験もないためうまくいかないことの方が多く、よく上司から叱られることもありますが、それでも着実にできることは増えております。

向上心を持って日々過ごすことができていることは私のやりがいです。また、今いる会社では、評価のスピードが早いです。できる人はすぐに評価され、昇給・昇進があります。

入社して3ヶ月ですが、すでに何人か昇進や昇給しております。その点も、家族を養わなければならない私にとっては大きなモチベーションの一つです。

システムエンジニアの業務において、大変な事や苦労すること

ただ、新分野で働くのは決して楽ではありません。私の場合、不動産の知識も建設の知識もなく、システムの知識もありませんでした。したがって、普段の仕事もそうですが、他社の方との打ち合わせでは不動産や建築の会話でも、システムの会話でも内容が理解できないことがあります。

日々自分の無力さを実感しながらも、それをバネにし勉強しております。しかし、一番気がかりなのは家族との時間が減ってしまったことです。

システムエンジニアになるにあたって、少なくとも最初の一年はシステムの勉強に注力しないといけないと考えておりました。そして、その分を給与に反映でき、家族のためになるはずだから我慢してほしいと妻にも伝えておりました。妻も応援してくれてはいますが、やはりしんどいと思っている面も多々あるようです。

これまでも何度も話をしてきました。少し前までは共働きで妻もいっぱいいっぱいでしたが、今は妻がパートを辞め家事育児に専念してくれております。そのおかげでなんとか私も仕事に専念することができております。

私としては、早く技術を身につけ、まずは経済的に豊かにしてあげることが支えてくれている家族への恩返しと考えております。それが私の中での一番のモチベーションです。

3.企業が求める、中途採用したいシステムエンジニア人材像

今後、システムエンジニアの需要はますます高まることでしょう。転職サイトを見ればわかりますが、数年前と比べても圧倒的にエンジニアの求人は増え、待遇も良いものが多いです。

今、特に人気が高いのは人工知能開発のスキルを持っている人です。プログラミング言語でいうとPythonです。また、高い計算処理能力も必要です。人工知能開発は、各分野で盛んになっており、今一番需要が高いです。また、アプリケーションの開発も盛んになっており、JAVAという言語を扱えるエンジニアも人気が高まっております。

システム開発の分野は分類すると、必要な知識や経験も細く分かれていきます。したがって、開発で必要なスキルとこれまで培ってきたスキルがマッチしないと採用されないことがあります。

例えば、COBOL言語という言語を使っての開発経験が20年あるエンジニアでも、Javaを使用して開発している企業では書類審査の段階で落とされてしまうことは全然あります。この例は、実際に弊社に応募があって不採用になった事例です。

不採用になった理由は他にもあります。同じシステム開発分野でもどの工程を担うかで求める人材が変わります。工程の下流部分つまり、実際にプログラミングなどの作業をする場合はそのスキルさえ持っていればできます。

しかし、工程の上流でシステムの設計を担う分野では幅広いシステムの知識、作るシステムを生かす分野の知識も必要になります。弊社で求めている人材は後者でした。

システムの知識を幅広く持ち、設計さえできるようになれば、プログラミングなどの作業の部分は外注できます。しかし、設計の部分はなかなか外注で任せることはできません。できたとしても、クライアントとプログラマで仕様のズレが生じてしまうことも多くあります。スキルのマッチングも大事ですが、どの役割を担うかでもマッチングさせる必要があります。

システムエンジニアに中途採用されるための適正や学歴とは?

私が一番強いと思うシステムエンジニアは、幅広く知識や経験を持っているエンジニアです。そして、いつまでも勉強を続けられる人です。システム開発に終わりはないからです。

日々、技術の進歩がめまぐるしい職種です。現状に、満足していると数年後には使えないエンジニアになっていることもあるようです。

エンジニアに向き不向きがあるとすれば、システム開発が好きかどうかだと思います。システム開発を趣味のような感覚でやっている人は、いつまでも成長し続けられるでしょうし、ただただ仕事としてやっている人はどんどん置いていかれることでしょう。

一般的には変わっている人が、システムエンジニアとしては優秀だったりします。システムエンジニアに学歴はあまり関係ありません。資格もシステムに詳しい人であれば、重視しません。その人がどれだけの技術を持っているかを重視します。

それをわかりやすく伝えるのが自分が作ったものを見せることです。それだけで、エンジニアとしてどれだけ力を持っているかがすぐにわかります。仕事をフリーで請け負うにしても、会社に転職するにしても経験者はそこを重視されます。高い能力を持っていることを示すことは非常に大事なのです。

ちなみに、能力さえあればどこの会社でも欲しがりますし、給与も青天井です。

システムエンジニアに中途採用されやすい年齢、性別は?

エンジニアは少なくとも3〜10年以上の実務経験がないと一人前とは認識されないようです。そのため、若い方が今後の有利であることは間違いないです。

私の場合は、26歳での転職でした。採用にあたって若さがポイントにもなったようです。また、性別は基本関係ないです。能力があれば男性でも女性でも雇ってもらえます。

ただし、一人前になるまで非常に時間がかかることや長時間集中する力も求められますので、体力的なタフさという面ではやはり男性の方が有利でしょう。

正社員でなく派遣としてシステムエンジニアになれるか?

ステム未経験者が転職する場合、どうすれば良いかについてお話しします。就職する方法は大きく2パターンと考えます。まず、一つはエンジニアの教育謳っている派遣会社や大手企業の一部のフローを担うエンジニアになる方法です。近年このタイプの求人が増えております。

その理由としては、エンジニアの不足が大きいです。優秀なエンジニアを集めるのはなかなか難しいため、それならば派遣や自社で教育して良い人材を残そうという意図でしょう。弊社でも、今後その流れを組もうかという議論になっております。

4.システムエンジニアへ転職に成功した場合に期待できる待遇

システムエンジニアの給与や年収について

エンジニア一年目の私の年収はズバリ300万円くらいです。同じ地域で他の職種の求人で出ている給与と比べると良い方です。しかし、エンジニアとしてみると非常に低い方です。

私は、来年までに今の1.5倍以上にはできると確信しています。今の会社でも現実的に目指せると思っていますが、もし今の会社でそこまで評価されないのであれば、一年間で培ってきた能力を持って、他社にいくこともできますので450万円以上は確信しております。

それだけの努力と開発を少なくとも行なっている自負はあります。

年収はもちろん地域に左右されることもありますが、能力さえあればほぼ無制限でしょう。転職条件として、年収1000万円以上を要求するエンジニアもザラのようです。なぜなら、エンジニアが100人いてもできないこともあるが、同じことを優秀なエンジニアが一人でできるなんてこともあります。

企業側からすると100人のエンジニアを雇って結果を出せないより、例え1億円の給与だったとしても優秀なエンジニアを雇って他ができないことをしてもらう方が安上がりかつ売上につなげられますからね。要は、給与に見合うだけの力があれば、企業は雇います。エンジニアの魅力の一つですね。

システムエンジニアの勤務時間について

勤務時間はエンジニア業務の性質上フレックスタイムを導入している企業も多いようです。もちろん、他の一般的な職種と同じように朝から夕方までの8時間勤務の雇用もあります。

しかし、エンジニアの仕事を時間で区切るのは難しいところがあります。集中して一気に進められる時もあれば、なかなか集中できず詰まってしまうこともあります。同じ作業でも1時間でできるエンジニアもいれば、1週間必要なエンジニアもいます。

また、1年あってもできないエンジニアもいます。未経験のエンジニアにとっては初めてやることばかりで工数を予測するのは難しいですね。実際、統一された基準はないのだと思います。

ただ、納期として決めた期日を守れないのはエンジニアとして、会社として信用をなくします。そのため、納期前などは特に残業が増えて徹夜なんてこともあるようです。ただ、ここ最近はエンジニアの需要が高まってきたことや世間にエンジニアという職種が浸透してきたこともあって、給与同様勤務時間も短く、というより他職種と同じように正常化してきていると思います。

しかし、エンジニアはPCの前で作業することだけが仕事ではありません。システムの設計やロジックを考えるのは、何かをしながらなんてことが普通です。

私も、お風呂に入りながら考えたり、お布団に入ってから考えたりしております。したがって、ある意味勤務時間は長い方かもしれませんね。

また、インフラ系のエンジニアの場合は、サーバーやネットワーク管理のために24時間を交代制で勤務している方もいらっしゃいます。勤務時間もシステムのどの部分に携わるかで異なってきます。

システムエンジニアの休日や福利厚生について

休みに関しては、土日休みの企業も多いようです。私も、隔週週休2日で土日休みです。福利厚生は、会社によると思います。大手になると、やはり充実しております。海外研修と銘打った、慰安旅行や保養所がある企業もあります。私の現職の待遇は、必要最低限である雇用・労災・健康・厚生保険のみです。業績よければ賞与ありですので、年収が上がるかもしれません。しかし、退職金はありません。ベンチャー企業であるため、今は仕方ないと考えております。

5.システムエンジニア中途採用の具体的選考内容

書類選考、エントリーシート等について

システムエンジニアの書類選考(経験者)

システムエンジニアの場合、これまでどういった開発に携わってきたのかやどういった開発言語を扱ってきたのかを見られます。一番評価が高いのは開発したものを見せ、実力を目に見える形で示せるエンジニアです。Git(エンジニアのためのサイト)などに技術を公開していると非常に評価されます。また、オファーがあることもあるようです。

システムエンジニア未経験の場合の中途採用の選考内容

現職に就くにあたり、選考は書類選考と面接のみでした。あと、入社後に適性検査がありました。適性検査は、入社後でしたので直接的な雇用には関係ありませんでした。ちなみに、私は最初からシステムエンジニアの職で仕事探しをしていた訳ではありません。

私が、転職するにあたって重視したのは、今の給与以上かつ将来的にもっと稼げることでした。非常にざっくりしておりますが、これだけは譲れないと考えながら転職活動を行いました。

前職の会社には、退職する3ヶ月以上前には通知しておりました。早くに通知したのは、前職の会社のためということもありますが、自分の転職条件を叶えるためでもありました。どうしても、余裕がなくなると妥協せざるを得なくなると考えたためです。

前職と並行して、転職先探しを行いました。転職サイトやハローワークを活用しながら新しい仕事を探している中で、とある不動産会社からオファーの連絡をいただきました。それが、今の会社でした。HPで会社のことを調べるとベンチャー企業でしたが、各メディアにも取り上げられているようで、何より勢いが凄そうな印象でした。

オファーとはいっても、声をお掛けいただいた程度です。その転職サイトのフォーマットに沿って、会社からの質問に答えました。質問は、自己PRのみでした。主に、現職で培われたことが、貴社ではこの場面で生かせるのではないかということと、会社の理念に深く共感していることを具体的に書きました。

また、自分には家族がおり、中古住宅のリノベーションに個人的に興味がある旨も記載しました。そして、翌日にお電話をいただき、その日に面接となりました。社長の拠点が県外なためすぐに面接が難しいけれど、その日であればすぐお会いでき、応募の際の自己PRに興味を持ちぜひ社長がお会いしたいと申しているのですが、いかがでしょうか?とのことでした。

そういうことであれば、無理してでもすぐに行った方が良いだろうと考え、その日に面接に伺いました。通常であれば、書類選考後の面接でしたが、私の場合は社長の都合もあり、一旦省かれた形になります。そして、面接に行くと、最初が社長面接でした。

最初に「どの職種をご希望ですか?」と尋ねられました。その当時、募集があったのは営業・プランナー・マーケティング・システム開発でした。私は、「雇っていただけるなら、どの職種でも構いません。0からのスタートですので。」と答えました。その後、現職のことや家族のこと、将来のことなどについて尋ねられました。

ただ、緊張してしまい社長からは「思っていた人とは違いますね。営業やプランナーは難しいね。」と言われました。これまで、私が経験してきた職業は接客や営業面の強い仕事ばかりだったので、正直ショックでした。

それでも、何か会社に惹かれるものがあり、めげることはありませんでした。質問の中で、「あなたを雇った場合、あなたはどう会社に貢献しますか。」と尋ねられました。その頃には、社長は私に興味を失っている様子ではあったため、変な見栄は捨て正直に答えました。

「私は、不動産の知識もありません。文字通り0からスタートです。すぐに会社の売り上げに直結はできないと思います。それでも、やれることはあると思います。それが、ただの掃除だったとしても全力でやらせていただき、それと並行して仕事を覚えていきたいと思います。」

という回答が社長に少し響いたようで、私が面接官でない方が良いかもしれないということで、面接官が支店長に変わりました。

そこでも、「今の会社でうまくやってこられたのであれば、転職せずに今の安定したままではいいのではないか?」など、あまり良い反応はいただけませんでした。それでも、支店長と話を続けて行くうちに「システム開発」の仕事のお話を伺いました。実は、応募職種にシステムエンジニアがあったことも知っていましたし、システム開発には興味がありました。

学習塾に勤める前は、WEBデザインを学びにいったこともありました。しかし、修了後就職活動をしてみても未経験は、面接すらしてもらえないというのが現状でした。

そんな中、システム開発は興味あるか?と聞かれ、「はい。未経験でもやらせていただけるのであればやりたいです。」と答えました。そこで、後日今の上司である CTO(最高技術責任者)に面接をしていただきました。

そこで、「経験はなくてもいい。やる気と地頭さえ良ければいいから。」と言われました。私は、学歴としては、高卒でした。その学歴が非常にネックでした。しかし、高校時代は医師を目指していたこともあり、偏差値は65〜70くらいはありました。システムはど素人ですが、その分を勉強でカバーしてやる覚悟を決め、やる気があることとその努力は惜しまないことを伝えました。

結果、不動産会社にシステムエンジニアとして、採用をいただくことができました。

後から聞いた話ですが、CTOも同じように医師を目指していたが、断念し、高校は中退したため中卒でした。それでも、現在はCTOとして会社の中枢的な立場にいらっしゃいます。

私にとっては身近な成功者です。私には、非常に希望が持てます。だからこそ、今も希望を持ち努力を続けることができております。ちなみに、面接の際に給与についての希望を尋ねられました。

未経験ゆえに、主張できる立場ではないですが、家族もありますので生活に必要な金額を提示しました。そして、今はその給与をいただくことができております。

6.システムエンジニアに転職したい人のための具体的対策

未経験からシステムエンジニアに転職する場合の注意点

この先ずっとエンジニアとしてやっていく覚悟を示すことです。先に述べたましたように、エンジニアが一人前になるには時間がかかります。そのため、短期間・中期間で辞める可能性のある人は採用されないでしょう。女性の場合は、結婚や妊娠した場合はどうしますか?ともしかしたら、尋ねられるかもしれません。他職種でもそうかもしれませんが、特にシステムエンジニアは気にするようです。

システムエンジニアへの転職に有利となる資格

有利になる資格は、情報処理技術者試験や応用情報技術者試験の合格者です。それがあれば、最低限の知識があるとは認識してくださるようです。ただし、こちらもすでに述べたように、それらの資格があるから採用とはなりません。

人物評価(コミニュケーション能力・マナー・責任感)と行った点も業務を行う上で重要ですので選考項目です。一番、選考する中で評価が高いのはやはり作品を見せて、アピールすることです。それは、趣味で作ったもの仕事で作成したもの関係なくです。技術をアピールできるのはそれのみです。

システムエンジニアへの転職に有利となる前職、経験

有利になる経験としては、システム開発に携わっていた場合、仕事ではなくとも趣味でシステム構築を行なっていた場合です。後、WEB関係やデザインのお仕事をしていても直接的にシステム構築に生かせる場面も多いため有利になります。あとは、頭の良さをある意味アピールできる研究職や学問関係の経験です。そのポテンシャルさえあれば、あとはシステムの勉強をするだけです。逆に、勉強をすることができない人は難しいでしょう。

7.システムエンジニアに転職を希望するあなた向けの転職エージェントを選ぶ方法

転職支援の依頼をした方が良いエージェントのタイプは?

最近では、システムエンジニアを専門に扱っているエージェントもあります。システムエンジニアは他職種とは異なり特殊な一面が多いため、それを専門にしているエージェントは募集企業が求める人物やスキルを正しく把握しております。前述のように、企業と応募者のスキルにも工程的にもマッチングしなければなりません。それを、一般的な零細転職エージェントに求めるのは難しいでしょう。

転職支援の依頼を避けるべきエージェントのタイプは?

エージェントやサイトは、転職者目線で親切なところを選びましょう。登録した希望条件に沿ってご提案いただけるサイトやエージェントです。転職したら祝い金あげますみたいなものは、目先の売り上げしか考えてないことが多く、とりあえず転職だけさせようという魂胆が強く、ご提案いただいても信憑性に欠けます。

システムエンジニアに転職希望のあなたが、エージェントにしっかりと伝えるべき内容は?

どの分野でのエンジニアを希望するのかがとにかく重要です。フロントエンドなのかバッックエンドなのか、インフラ系、データベース系なのかなどです。また、どの工程を担いたいのかも重要です。プログラミングをしたいのか、設計をしたいのかなどです。

最後に、システムエンジニアのみの話ではありませんが、今より良い条件を目指すということは譲れないポイントが絶対あるはずです。まずそれを明確にし、エージェントにも伝えた上でアドバイスをいただく方が良いでしょう。未経験であってもなくても、自分の希望条件はエージェントに伝えましょう。それが、直接選考に響くことはありません。

条件に沿わない場合は、正直に条件を再度お伝えし、お断りしましょう。本当は嫌だけれども、我慢して働いてみよう・・・と考えていると後で必ず後悔します。選考は企業側からのみではありません。転職者が納得できないと、絶対長続きはしません。

今は、各業界人材不足です。もちろん企業からの選考はありますが、応募者からも選考できます。応募者が多数いるように、応募先の企業も多数あるのです。

8.システムエンジニアへの転職方法 =まとめ=

異業界から不動産会社のシステムエンジニアに転職するのは決して簡単なことではありません。また転職できたとしても、その仕事は非常にハードなものであります。

それでも転職したいという強い志望動機とシステムエンジニアになる覚悟を持って転職活動に臨めば、きっと叶えられます。システムエンジニアとしても転職活動においても、一番大事なのは諦めないことです。

この記事をご覧いただいた方がシステムエンジニア転職を検討なさっている方のご参考になれば幸いです。

システムエンジニアに転職するもよし、諦めるもよし…人生の選択肢は常にあなた自身が持っている

あなたの人生を変えるために、まず一番注目すべきことは「本当にシステムエンジニアに転職したいのならば、躊躇せずにまずはチャレンジをしてみるということです。

「よく考えたら、私は自分の会社以外のことを全く知らない」というケースも非常に多いようで、勇気を出して一歩外に踏み出せば大きな海が広がっているということを、改めて考えてみてはどうでしょうか。

兎に角、どうしても今の会社を辞める決心がつかないときは「別に辞めればいい」「辞めたっていいんだ」「自分は自由に人生を選択できるんだ」と割り切ること。

周囲からの目を気にしたり、あなたの人生と無関係な上司のメンツを立てて、自分の人生を後回しにしてしまう思考こそが「今の職場を辞められなくなってしまう」ことの最大原因であり、悩みをより深くして人生を間違えてしまう事につながります。

システムエンジニアに強いエージェントに無料相談することから始める

自分自身でまず何をしてよいかわからないならば、人材紹介会社に登録するのも手。
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