大手企業の受付業務を辞めたい人へ=つらい職場を上手に辞める方法

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北野筆太

北野筆太

ブラック企業の取材などを主なテーマにしているライター。実際の転職経験者にインタビューをすることで、労働者が煮え湯を飲まされるその業界ならではの特殊事情やゆがみを探り当て、「就業する前に(転職する前に)知ってほしい体験談記事」を日々執筆中。
外資系企業の受付業務を辞めたい方へ

大手企業の受付業務を辞めたい方へ




記事の目次

外資系企業の受付の仕事が決まっときは親も喜んだ。給料も良かった。だけどこんなに嫌なことが多いなんて…。

倉田玲奈さん(仮名、26歳)はインタビューの日に、ビシッとしたスーツ姿で現れました。身長169cm、細身の体型、ショートカットの髪――ビジネスを題材にしたハリウッド映画に出てくる女優のような出で立ちです。

「この後、採用面接を受けるので、このような格好をしてきました」

倉田さんは察しのいい方で、そのように言ってから、椅子に座りました。
倉田さんは外資系企業の受付をしていました。その企業の業種を明かすことはNGなのですが、その企業は世界30以上の国と地域に進出し、日本人の一般の消費者にもなじみがある商品を提供しています。

残業が少なく福利厚生も充実しているのに…

派遣会社に登録した倉田さんは、最も高い賃金がもらえる会社への派遣を希望しました。そして英語力と容姿を厳しく審査するその外資系企業で働くことができたのです。
ところがインタビューをした1カ月前に、わずか2年半の勤務で辞めてしまいました。

「給料も良かったですし、無駄な残業もありませんでしたし、福利厚生も充実していたのですが、どうしても許せないことがありました。それは、英語を使う機会がまったくなかったことです」

倉田さんのこの答えには、違和感を持つ人もいるでしょう。英語のスキルを持っているとはいえ、仕事が充実しているのであれば、英語関連業務がなくてもよいような気がします。
せっかくの良い条件の職場を辞めるほどのこととは思えません。

「確かに、どうしても英語を使った仕事がしたいというわけではありませんでした。ですが、ならばなぜ、採用のときに英語のスキルを求めたのでしょうか。つまり、英語ができる人を受付に置いておくことが、この会社としてのプライドだったんです。そのような無駄なことをする会社に、なんか我慢できなくなったんです。もっと言ってしまいますと、受付の女性たちって、会社のアクセサリーなんです。そんなのなんか嫌じゃないですか」

「容姿が良いから使ってやる」という態度に思い悩む

これで納得できました。倉田さんのような才色兼備の方は、「色」で褒められるのを嫌い、「才」で認められようと日々努力を重ねています。
それが露骨に「容姿が良いから使ってやる」という態度を示されたわけです。

外資系大手企業に勤める、オシャレでクレバーなあなたなら、倉田さんの言っていることが「贅沢なこと」とは感じないのではないでしょうか。倉田さんは外資系大手企業というブランドを捨てて、新たな一歩を踏み出しました。

もしあなたが倉田さんの同じ立場ならどうしますか?

大手企業の受付業務ならではの、就業中の不満、大変さ、辛さと悩み

スマートでクレバーな表の顔に隠れた、陰気な社員たち。外資系にもセクハラおやじはやっぱりいた。

辞めたい理由と悩み1:外資系の合理的なビジネススタンスは頭で理解できても気持ちがついていけない…。

倉田玲奈さん(仮名、26歳)はインタビューの冒頭、こんなことを言いました。

「私は外資系企業を辞めたので、きょうはそこの悪口ばかりを言うと思います。ですが、外資系企業には、国内企業より良いところがたくさんあるのも事実なのです。ですので、できれば私が感じた『外資系の良いところ』にも焦点を当ててほしいのです」

倉田さんの意思を尊重して、まずは外資系大手企業で働くことのメリットを紹介します。

外国人の社長や幹部社員は尊敬できる存在

アメリカ人の支社長や、インド人のマネージャーは、受付の倉田さんにとてもフレンドリーに接してくれました。英語が堪能な倉田さんは、すぐに彼らの気に入るところとなりました。

そのインド人マネージャーは、半分ビジネス半分プライベートのような会合に通訳として倉田さんを呼び、ポケットマネーで「チップ」をくれたほどです。

その金額は、派遣会社からもらう給料より時給換算金額が良かったので、倉田さんはとても喜びました。もちろんそのインド人マネージャーは、100%ビジネスの場や、ビジネスとまったく関係ないプライベートな時間には、倉田さんを招くことはありませんでしたが。

豪華なケータリング・ランチは派遣も食べることができた

また、働く人を大切にする姿勢も、倉田さんには好印象でした。派遣であっても、正社員が使う、ラグジュアリー感たっぷりな休憩室を使うことができます。

倉田さんが勤めていたときに、突如、昼食サービスが始まりました。それは昼の11時半になると、大会議室にケータリングの食事が並び、ここで働く人は無料で食べられるのです。これも「派遣もOK」です。

「その昼食サービスは、アメリカ人の社長が『従業員ともっとコミュニケーションを取りたい』と言って実現しました。ですので、いつも社長たち経営陣と気軽に話すことができました」

倉田さんは興奮気味に当時の様子をそのように語りました。

外資系はパフォーマンスで評価が決まる

日本企業ですと、経営者が偉く、その次に管理職が偉く、平社員は低い身分という考え方が浸透していますが、外資系企業は「最高のパフォーマンスを出した人が偉い」という考え方です。

給料が最も高く、権限が大きく、絶対的な指示を出す支社長は、最も大きな成果を出しているからその待遇を得ている、それが外資系の考え方です。

これは裏を返すと、とてもドライなやり方でもあるのです。

「私に親切にしてくれたインド人のマネージャーは、突如解雇されました。昨日まで出勤時に受付に『オハヨオ』と言っていた人が、なんの挨拶もなく翌日にはいないのです。その3日後には、今度は中国人のマネージャーがニコニコしながら出勤してきました」

心地よい緊張感が生まれる職場、給料以上の価値がある…しかし結局は会社を辞めることに

これを間近で見ていた倉田さんは、緊張感を覚えました。

「自分の仕事の内容が水準に達していないと、私になんの通告もなく、派遣会社に打ち切り要請をするんだろうって思いました。あらためて『きちんとしなきゃ』って引き締めましたよ」

外資系企業への勤務経験があるあなたなら、倉田さんが話してくれたような体験をしたことがあるのではないですか。日本でビジネスを展開できるような外国人は、知的水準がかなり高く、男性は紳士ですし、女性はキャリアウーマンです。

彼らの会話はとても洗練されていて、立ち居振る舞いも一流です、若いあなたにはとても参考になります。

「お給料以外のものをいただける職場」と、倉田さんは表現しましたが、それはあなたも同意できるのではないでしょうか。しかし倉田さんは、このような素晴らしい職場を辞めたのです。

20代女性に人気の受付業務(外資系企業)
ネスレ日本 キットカットなどで知られるネスレの食品は、世界で「毎日」10億個が販売されています。ネスレの戦略は、徹底的に「現地の味」にこだわることです。そのため商品アイテム数は1万種にも及びます。世界に持つ工場の数は500カ所にも。

単なる食べ物を製造するのではなく、健康に良い食べ物を提供しようと、2013年に研究開発センターに約1,600億円を投じました。

創業者のアンリ・ネスレは、乳幼児の死亡を減らそうと、乳幼児用の食品を開発しました。

LVMH ルイ・ヴィトンの知名度が圧倒的な「モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン・ジャパン」ですが、実は「美とアルコール」の総合企業です。セリーヌやケンゾー、ダナ・キャラン、クリスチャン・ディオールもこの一員です。また、ドン・ペリニヨンやヘネシー、シャトー・ディケム、グレンモーレンジィといったセレブ御用達のアルコールも豊富。
GE 世界最大の「なんでもやっている」企業。創業者はあのエジソンで、当初はパナソニックや日立製作所のような電器・電機メーカーでしたが、いまや環境、エネルギー、医療、金融、メディアにまで幅広く事業を展開しています。
ジョンソン・エンド・ジョンソン 「バンドエイド」や「ベビーオイル」といったイメージがあるかもしれませんが、医療現場で使われている機器類や検査薬が本業です。製薬部門も持ち、まさに「世界の健康を支えている」企業です。

(注:この記事に登場する倉田さんはこのいずれの企業とも関係ありません)

参考資料

ネスレ日本
ネスレの企業情報ページです。CEOメッセージや、会社概要、ネスレの進化したCSR、共通価値の創造(CSV)などについての情報をご覧いただけます。
ハイクオリティブランドで世界をリードするLVMH
ラグジュアリービジネスのワールドリーダーとして、LVMHは、1987年の誕生以来、そのダイナミックな成長により、ビジネスの良き見本となってきました。LVMHのメゾン各社についてはこちら
GE.com Japan
imagination at work
ジョンソン・エンド・ジョンソン トップページ
ジョンソン・エンド・ジョンソングループの総合トップページ。世界の人々の健康と幸せのためにジョンソン・エンド・ジョンソンは、家庭用から医療用まで幅広く、高品質なヘルスケア製品とサービスの提供を通じて、皆様の健康をサポートしています。

辞めたい理由と悩み2:不躾に「化粧を濃くしなさい」とセクハラ発言。外資系大手企業で働く日本人はコンプレックスの塊。

倉田さんにとって外資系企業は、ある意味で夢のように居心地の良い場所でした。しかしその一方で「二度と働きたくない職場」という、決定的な悪印象を持ってしまいました。

倉田さんは外資系企業に「ダメなところ」があるのは、「結局は働いているのは日本人だから」とみています。倉田さんが派遣されていた外資系企業は、トップや上席の管理職は外国人が多かったのですが、全体の8割以上は日本人でした。

外資系企業に見られる良いところは、外資系企業が地元の国でつくりあげてきた風習です。それを日本に輸入してみたところ、一応はうまくいったのですが、しかしやはり日本人労働者は日本人気質を持っているのです。

つまり、外資系企業で働いている日本人は、根っこの部分では日本式の働き方に慣れているので、いつも「なんとなく違うな」というストレスを抱えているのです。

そのストレスは、「外資系ならではの働きやすさ」ではなかなか消すことができず、わずかながらですが、どんどん積みあがっていくのです。

そのストレスの爆発先が、弱い人たち、つまり倉田さんのような派遣社員だったり、倉田さんのような営業でも総務でもない受付の人たちだったりするのです。

海外のビジネスルールにストレスを抱える日本人正社員たち

これが倉田さんの観察結果です。

「外資系に勤めていても、気質は日本人のままなので、本当は海外のビジネスルールが肌に合わないのです。でも彼らは海外に対するコンプレックスがあるので、世界で通用しているビジネスルールが自分に合わないのは恥ずかしいこと、と感じます。ですので、彼らは体面を気にして『外資系はやっぱり働きやすい』などと言ってしまうのです。彼らはプライドにかけて、『やっぱり日本式が性に合う』とは言えないのです」

経理課長が化粧の濃さをチェック、陰湿なセクハラだ

倉田さんは、そんな外資系勤務の日本人サラリーパーソンたちから、「セクハラとは言いにくいけど、完全なセクハラ」を受けてきました。倉田さんはその外資系企業に勤め始めてから2週間後に、登録している派遣会社から呼ばれました。

派遣会社の担当者は倉田さんに「派遣先企業から、あなたの化粧が地味すぎるって言われました。改善できますか」と言いました。

「うわあ、って思いました。あんなにスマートな格好で働いている人たちが、私たち受付の化粧まで観察しているなんて、意外を通り越して不気味でした。でも、思い当たるフシはありました。経理課長が――この人は日本人の男性なのですが――、派遣間もない私に、使っている化粧品のメーカーを尋ねてきたのです。まだ働き始めたばかりでおカネがなかったので、そのころはドラッグストアの輸入品を使っていたのですが、それを正直に言うと、経理課長は『うーん、できれば国産の良いものを使った方がいいですね』って言ったのです」

口紅を赤にしろ、まつげエクステも行え

このときは変なことを言う人だな、ぐらいにしか思いませんでした。そして、初めての月給をもらった倉田さんは、給料の良さをあらためて実感でき、高い化粧品を購入しました。

派遣先から注意されたこともありますが、元々化粧品には興味があったので、趣味の一環として、化粧を濃くしていきました。

ところが、再び派遣会社の担当者から電話があり、「倉田さんの口紅って、薄いピンク? やっぱりそうなんだね。じゃあ赤い派手なものに替えてね。これも派遣先からの要請。よろしく」と言われました。まつげエクステをするように、とも言われました。
倉田さんは眉をひそめましたが、しかしこのような指摘は、まだ序の口だったのです。

日本における外資系企業の様子(2015年度調査)
ほとんどがサービス業 国内で事業をしている主な外資系企業3,332社のうち、サービス業などの非製造業が82%で、製造業が18%でした。
増加傾向 日本に進出する外資系企業は増えていて、非製造業は前年比7.2%増、製造業は5.4%増でした。
ヨーロッパが最大勢力だが、勢いがあるのはアジア 企業の「出身国・地域」でみると、ヨーロッパ系企業が44%でトップ。次いでアメリカ系26%、アジア系24%でした。ただし、新たに日本進出を果たしたアジア系企業が前年比1.6%増だったのに対し、アメリカ系は0.9%増、ヨーロッパ系は0.5%増にすぎませんでした。

参考資料

「数字で見る日本における外資系企業(2015年調査)」
(MORGAN McKINLEY24/06/2016)

辞めたい理由と悩み3:受付嬢は来客者より社員に愛想をふりまけとまで言われた。この屈辱は給料に見合わない。

倉田さんが、派遣会社からの要請に従って、というより勤務先の外資系企業の「裏要望」に従って化粧がだんだん濃くなっていくと、受付の同僚が「あなたも言われたの?」と尋ねてきました。

受付の同僚たちも同じ目に遭っていた

彼女も派遣社員なのですが、登録している派遣会社は倉田さんとは別の会社でした。倉田さんより1年長くここに勤めています。

「あなたも言われたの? 私もそう。派遣会社からもっと化粧を濃くしろって言われたんでしょ。最近のあなた、口紅の色まで派手になてきたら、『そういう時期だな』って思ってたんだ。ここの外国人たちは何も言わないんだけどね。でも日本人社員たちは、受付のことを本当によく観察してくれてるわ。私たちのことを、風俗嬢か何かだと思ってるのよ。陰湿なセクハラだよ、これ」

同僚社員の誕生日を覚えるのが義務?これって変じゃないですか

倉田さんはこれまで、彼女のことが苦手でした。倉田さんと2人きりのときはほとんど口をきかないのに、社員や来客者には、過剰な愛想を振りまいていたからです。

「○○さ~ん(社員名前)、今日のネクタイ素敵ですねえ~。そういえば昨日誕生日できたおね。奥様からのプレゼントですか~」などと言っていました。倉田さんは「社員の誕生日まで調べて媚を売るなんて、キモッ」と思っていましたが、それは誤解だったのです。

そして案の定、しばらくして倉田さんはまた派遣会社の担当者に呼ばれ、「社員への声掛けがよくない。『暗い人』って言われているよ」と言われました。

それで倉田さんも、社員が受付の前を通るたびに、「△△さん、日に焼けましたね。シンガポールに行ってゴルフばかりしてたんじゃないですか」などと言うようになりました。

ビジネスで課せられた「我慢」の範囲を超えた

倉田さんは次のように振り返りました。

「男は男らしく、女は女っぽく振る舞えって言われることは、別に悪いこととは思いません。もちろん良いことではありませんが、私もおカネをもらっている以上、そういうふうに言われても拒絶はしません。それに日本の会社だったら、もっと露骨で嫌らしいセクハラが横行しているわけですから、外資系企業の日本人社員の陰湿な言動は、軽く受け流さなければなりません。でも、じゃあなんで、TOEIC550点以上なんて条件を出したのかということなのです。その外資系企業で、仕事で英語を使ったことなんて、1度もないですよ。経営者や幹部の外国人たちは、受付の化粧なんてみじんも気にせず、ビジネスに取り組んでいますから。私たちに化粧やお世辞を要求するのは、すべて日本人社員なんです」

倉田さんは「私の思いすぎかもしれないんですが」と断ってから、次のように続けました。

「象のオスって、牙の大きさを競ってメスを獲得するそうなのです。でも牙って、それ以外にはなんの役割もないそうですよ。むしろ普段の生活には邪魔なくらいです。それと同じように、外資系企業は、使いもしないスキルを受付の女の子たちに求めて、それで『うちの会社はおもてなしもできて英語も堪能な人材を受付に置いています』って考えているのだと思います」

倉田さんは「屈辱を受けた」と感じています。

そして「いくら給料が高いと言っても、これでは割に合わない」と決断し、派遣会社に勤務先の変更を申し出ました。

あなたもいま、様々な矛盾や非合理性に悩まされながら、「我慢我慢」と自分に言い聞かせて働いているのではないでしょうか。もしあなたが倉田さんと会えば、倉田さんから「その我慢は、給料に見合いますか?」と聞かれるでしょう。

あなたはそれに、どのように答えますか。

余談になりますが、インタビューの終了間際、倉田さんにTOEICのこれまでの最高得点を尋ねました。直近の試験では720点をマークしたそうです。

外資系大企業の日本市場進出理由
外資系企業の日本での雇用者数は増加傾向にある 外資系企業に雇用されている日本人は2009年度は約53万人でしたが、2014年には64万人にまで増えました。
外資系企業にとっての日本市場の魅力とは 顧客が多い、インフラが充実している、世界に通用する製品を育てる環境がある
外資系企業にとっての日本でビジネスを展開する上での足かせとは 英語が話せない人が多い、給与水準が高い、税金が高い、ビジネスコストが高い

参考資料

「数字で見る日本における外資系企業(2015年調査)」
(MORGAN McKINLEY24/06/2016)

では、大企業に受付嬢として勤めるあなたはどうすればよいのでしょうか?
この先もつらい現実に耐えながら生きていかなけばならないのでしょうか?
いいえ、受付業務社員の人生を変える解法」はきちんと存在していますので、それを今からご説明いたします。

あなたの「会社を辞めたくなる悩み」への対応策

1.外資系勤務らしく「ドライ」に同業他社に転職する

倉田玲奈さんが今回味わった悲劇は、表面上は良い姿をした外資系企業に、裏の顔を見せつけられて屈辱を受けた、という構図です。しかし世の中には、裏の顔があるどころか、表の顔すら汚れているブラック企業がたくさんあります。

そういういかがわしい企業で働かざるを得ない人たちからすると、外資系企業の受付業務を自ら投げ捨ててしまうのは、もったいないことと映るかもしれません。

派遣先をさっさと替えてもらう

つまり、もしいまのあなたに、職場環境を改善する余地があれば、それに取り組んだ方が賢い選択かもしれません。そこでまず、あなたも倉田さんのように派遣社員として外資系企業に勤めているのであれば、派遣先を替えてもらうことが一番手っ取り早いでしょう。

働くことには「嫌なこと」がつきものです。正社員でも派遣でも、サラリーパーソンというものは、「我慢できる嫌なこと」と「我慢できない嫌なこと」を分けていかなければなりません。ある特定の派遣先の嫌なことに我慢できなくても、別の派遣先でなら、我慢できるかもしれません。

2.日本法人でなく「海外企業」で現地就労を目指す

あなたがもし、日本人よりも外国人との方が会話が弾むという経験をお持ちで、それで外資系企業での勤務を選択したのだとしたら、ここで一度、海外に出てみるのはいかがでしょうか。

最近「意外な外国の地で活躍している日本人」を扱うテレビ番組をよく見かけますが、そこに登場する海外在住の日本人は、日本の風習に嫌気をさして外に飛び出しました。

あなたもきっと、「日本企業、日本法人の水」が合わないのかもしれません。

それならば、まずは思い切ってワーキング・ホリデーの仕組みを使って海外に活路を見出してはいかがでしょうか。更にそこから、現地採用で正社員への道も開けるでしょう。

ワーキング・ホリデーとは
18~30歳の日本人におりる、外国での1~2年の滞在許可で、就労も可能
日本がワーキング・ホリデー協定を結んでいるのは次の18の国と地域。

オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、イギリス、アイルランド、フランス、ドイツ、デンマーク、ノルウェー、韓国、台湾、香港、ポーランド、ポルトガル、スロバキア、オーストリア、ハンガリー、スペイン

参考資料

https://www.jawhm.or.jp/country/
今の会社を辞めて、海外の企業に転職するには?
1.今の仕事を辞めて海外企業に転職する具体的方法(海外への転職に成功した私の自己紹介) 業界に入る前:私が国内企業から海外...

3.外資系大手企業の受付業務を辞めて他業界に転職する

肌感覚で「外資系大手の日本支社はこりごり」という人は、会社にもう長居しない方がいいかもしれません。
外資系企業での仕事こなしながら、しかも高給をもらいながら、それでも退職する人はいて、そのような方々は「外国人の考え方についていけない」と口をそろえます。

そして外資系企業の方でも、「そういう日本人」には、1日でも早い退去を希望しています。相思相愛ならぬ、相嫌相憎といったところでしょうか。
外資系企業はドライな対応をします。ならばあなたも、すっぱり辞めてしまいましょう。

幸いあなたのようなスキルと知識をお持ちの方なら、純度100%の日本企業が迎え入れてくれるはずです。外資系企業での厳しいルールに耐えてきたあなたなら、引く手あまたですよ。

他業種への転職…不安はよくわかります。

しかし、まく受付業務勤務を抜け出して、人生の立て直しに成功した人の多くは、受付業務以外への道を選択した人々なのです
この件について、以下でより詳しく説明いたします。

大手企業の受付業務の辞め方とタイミング

辞め方とタイミング1:外資系企業でも「日本法人」だとあっさりやめられないことがあることに注意

外資系企業の受付業務に見切りをつけた倉田玲奈さんは、簡単に辞めることができると思っていました。

登録している派遣会社に、いまの会社に居たくないと伝えると、すぐに手続きを取ると言ってくれ、1週間ほどで退職できるとのことでした。

1週間で辞められる約束が来月末までに延期され

ところが、トラブルが発生しました。

倉田さんが派遣会社に電話をかけた翌日、外資系企業にいつものように出勤し、総務担当者に退職のあいさつに行くと、総務担当者は「あれ、そういうことにはならないはずですよ。来月末までは居てくれることで、決まったはずですが」と言ったのでした。

倉田さんはその場で派遣会社に電話をしました。倉田さんが「派遣先の総務担当者から、来月末まで働かなければならないと聞きましたが」と言うと、派遣会社の担当者は「どうしてそうやってすぐに行動しちゃうのさあ」と怒っています。

詳しく話を聞くと、こんな経緯でした。

派遣会社の担当者は、この日、朝いちばんに外資系企業に電話をかけて、倉田さんの派遣の打ち切りを要請しました。しかし外資系企業の総務担当者が「倉田さんは社内の評判がいいから、なんとか継続してほしい」と言ったそうです。

そこで、とりあえず来月末までは働いてもらう、ということで決着したのでした。
しかし倉田さんは、そんなことを聞かされていないわけです。派遣会社の担当者の倉田さんへの連絡が遅れていたのでした。

ただ、外資系企業が派遣の代金を上乗せすることになり、当然、倉田さんのサラリーも増えることになったので、倉田さんは「では、来月末までなら働きます」と答えました。

辞め方とタイミング2:いちど退職を決意したら多少の給料アップに踊らされないこと

とりあえず職場に戻った倉田さんでしたが、受付の同僚から「で給料はいくら上がったの?」と尋ねられました。
これは倉田さんが外資系企業の総務担当と話し合ったその日の午後のできごとです。

「一瞬で社内に噂が走ったんです。『倉田が辞めると会社に迫って給料を上げさせた』っていうことになっていました」

そして会社に上がってきた社員たちもなぜかこのことを知っていて、倉田さんが「お帰りなさい」と声をかけても、無視されました。

会社を辞めることが広まると途端に無視され始めた

翌日以降も同じ状況でした。

ほとんどの社員に無視され、言葉をかける社員がいても「次の人も倉田さんの派遣会社から来るんでしょ、その人、美人?」と言う始末です。

倉田さんは「私が甘かったのです」と言いました。
一度辞めると決めながら、給料アップにつられて延期したことを痛烈に後悔しているのです。

「給料アップは素直に嬉しかったのです。外資系企業の総務の人が派遣会社に電話して、倉田が辞めたら困ると言ってくれたことも、感激しました。でも私の行動は『おカネに目がくらんだ』って思われても仕方がないことですよね」

倉田さんは少し涙ぐみました。
もちろん、倉田さんに落ち度はありません。

退職するしないは、働く人にとって機微に触れるものですから、そのような情報を半日足らずで全社員に伝える必要などないのです。

社長や大幹部が退任するのとはまったく次元が異なるのですから。
あなたはぜひ、倉田さんが教えてくれた教訓を生かしてください。

  • 退職の手続きは慎重に確実に進める
  • 一度辞めると決めたら気持ちがブレないようにする
  • 会社は退職表明をした人に冷たいことを知る(外資は特に冷たい)

この3つを胸に秘めて、スムーズな辞め方を心掛けてください。

外資系大企業の受付業務経験が優遇される、より就労条件のよい「おすすめ転職先」の例

1.高級ホテルのコンシェルジュに転職する

高級ホテルコンシェルジュをあなたにおすすめするのは、外資系企業のスタイルを持った国内資本のホテルがたくさんあるからです。

あなたは外資系企業に嫌気をさしたわけですが、しかし過去には外資系企業に憧れていた時期があるはずです。ということは、外資系の要素と日本企業の良さが混ざったホテル業は、あなたの感性にマッチするはずです。

語学が得意で、外資系企業の受付業務をきちんとこなせたあなたには、是非ともコンシェルジュを目指していただきたいと思います。

コンシェルジュの仕事の概念
フロントに常駐し状況を把握する ホテル内の施設の案内 フロントスタッフの統括 他のスタッフが苦手なVIPや外国人対応
観光案内と観光施設の予約

コンシェルジュは

いつもホテルの真ん中に居る

総支配人との連絡調整係
航空や鉄道のチケットの予約 近隣のレストランやバーの紹介と予約
レンタカーの手配 劇場や映画館の予約 プレゼントやギフトの手配 宿泊客の無理難題に「YES」で対応

もしかして、あなたは既に自分自身で「コンシェルジュの仕事もいいかも」と考えてことがあるのではないでしょうか。

上の「コンシェルジュの仕事の概念」は、業務内容を紹介するだけではなく、コンシェルジュがホテルの真ん中に位置していることを意味しています。

スタッフの力を結集してサービスの質を上げるのがコンシェルジュの役割

まず注目していただきたいのは、「フロントスタッフの統括」と「ホテル内の施設の案内」という2つの仕事です。

コンシェルジュは単なる案内人ではありません。スタッフの力を最大限引き出して、ホテルの総合力を上げる仕事を任されているのです。

客にホテル内のレストランを案内するだけでなく、客の意向を聞き、その要望を客に先んじてホテルに伝えるといった心遣いが必要になります。

そして「大変な仕事」も自ら買って出なければなりません。フロントスタッフや、ときには管理職ですら苦手とするのは、VIP待遇や外国人富裕層の対応です。

彼らはわがままですが、ホテルの収益に大きく貢献してくれます。しかも彼らの要望に応えられるホテルは、一般客へのサービスもグレードアップさせることができます。
つまり、リッチパーソンに信頼されてこそ、本物のコンシェルジュといえます。

コンシェルジュにも容姿が求められることがありますが、しかし容姿だけで採用されることは決してありません。
ビジネススキルを伴った美貌を持つ人だけが就くことができる、選ばれし人のための職といえるでしょう。

2.ブライダルプランナー、ブライダルアドバイザーに転職する

外資系企業の受付業務を一度でも志したあなたは、華やかで注目される仕事が好きなのではないでしょうか。そこで次に紹介したいのは、ブライダルプランナーやブライダルアドバイザー職への転職です。

安心して働ける市場規模2.5兆円、結婚式需要は決してなくならない

まずブライダル市場についてですが、地味な結婚式が流行したり、そもそも結婚式をやらないというカップルが増えたりと、冷え込んでいる印象があるかと思いますが、市場規模は2兆5,290億円もあります。

前年に比べて0.7%減っているにも関わらずです。
つまりこの業界は、底堅い需要があるのです。結婚式は絶対になくならない儀式だからです。

ブライダル業界でいま注目されているのは、東京・渋谷にブライダルをメインにしたホテル「トランクホテル」です。ここを運営しているのは、株式会社テキクアンドギブ・ニーズという会社です。

地上4階、地下1階の建物に、式場が4つ、レストランが2つ、そしてチャペルもあります。
ホテルなので宿泊施設もあり、シングルルームのほか、最大14人が泊まれるスイートルームも備えます。ブライダルにはまだまだこれだけの大型投資をする、ビジネス上の魅力があるのです。

トラブルは必ず発生する、それをどう無難に乗り切るか

随所にトラブルが発生するのが結婚式の難しさでもあり、ブライダルプランナーの腕の見せ所でもあるのです。例えば、最初の「カップルとどんな式にするか話合う」から、カップルが言い争うことも珍しくありません。

またこの中にはあえて入れてないのですが、「お支払」のときでももめます。

高級車が買えるほどの金額になることも珍しくなく、新郎と新婦の負担割合でもめるだけでなく、これにそれぞれの家族が絡んでくるので、ブライダルプランナーが間に入ってしっかり徴収しなければなりません。

心の中でガッツポーズ、ハッピーエンドで達成感

しかし、式が順調に進み、泣かせるところで号泣する人が出たりすると、ブライダルプランナーは心の中でガッツポーズをつくります。ビジネスとはいえ、ハッピーに関わる仕事なので、やりがいを感じやすいといえるでしょう。

参考資料

結婚式場の革命児が描く「新しいホテル」の姿 | レジャー・観光・ホテル
「20年前にハウスウェディングで業界を活性化させたように、ホテル業界を活性化させていきたい」――。テイク&ギヴニーズ(以下、T&G)の創業者・野尻佳孝会長は大きな目標を掲げる。ハウスウェディングの先駆者&

http://release.nikkei.co.jp/attach_file/0440702_01.pdf

人生の選択肢は常にあなた自身が持っている

外資系大企業の受付業務勤務のあなたの人生を変えるために、まず一番注目すべきことは「受付業務以外の職場もあることを知る」ということです。
案外、外部と交流がない受付嬢は井の中の蛙になることが多いです。
自分の会社以外のことを全く知らないというケースも非常に多いようで、勇気を出して一歩外に踏み出せば大きな海が広がっているということを、改めて考えてみてはどうでしょうか。

兎に角、どうしても今の悩みが解決できなければ「別に辞めればいい」「辞めたっていいんだ」「自分は自由に人生を選択できるんだ」と割り切ること。

周囲からの目を気にしたり、あなたの人生と無関係な上司のメンツを立てて、自分の人生を後回しにしてします思考こそが「今の職場を辞められなくなってしまう」ことの最大原因であり、悩みをより深くして人生を間違えてしまう事につながります。

転職コーディネーターに無料相談することから始める

自分自身でまず何をしてよいかわからないならば、人材紹介会社に登録するのも手。
転職コーディネーター経由で他の業界、企業の内情を知ることができますし、冷静な第三者の目で、あなたのスキルと経験を活かせる新しい職場を用意してくれます。

また、辞めづらい今の職場で、(転職先を紹介してもらった後に)スムーズに次の職場に移動するための方法やタイミングなどもしっかり教えてくれますよ。

いきなり仕事を辞めたりはせず、まずはじっくり転職エージェントと無料のアポイントを取って、今後の動き方を相談しつつ、あなたの希望に沿った新天地候補をじっくりと紹介してもらうべきでしょう。

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