ホテルパーソン(ホテルマン)を辞めたい人へ=つらい仕事と会社を上手に辞める方法

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加




The following two tabs change content below.
野村 龍一

野村 龍一

医療系転職コンサルタント企業で700名以上の医師転職支援に関わる。近年は医療以外にも様々な業種からの「私も会社を辞めたい」という転職相談が相次ぎ、転職成功者のインタビューを敢行中。2016年12月より一般転職に関する情報提供、人生相談を当サイトにて開始。




記事の目次

ホテルパーソン/ホテルマンのスマートな笑顔の裏に潜むドロドロの人間関係。有名ホテルですらこの有様。

ホテルの正社員のあなたは、「ホテルパーソン」「ホテルマン」や「ホテリエ」という言葉が持つ輝きに魅了されてこの世界に飛び込んできた1人のはずです。
サービス業と接客業を志す若者にとって、ホテル社員は頂点のひとつで、あなたはそこに到達したのです。

しかし、筆者のところには、そのホテル社員から「こんな世界だとは思わなかった!」という悲鳴が続々届いています。
彼らが嘆く理由のひとつは(そしてその筆頭は)、給料の安さです。

「ナイトスタッフ、時給1,000円」「ラウンジの接客補助、時給1,200円」

アルバイトを募集するこの求人票は、どこのホテルのものか想像できますでしょうか。
地方のビジネスホテルだと思いますか? 中核都市のシティホテルと思いますか?

答えは、日本を代表するといっても過言ではない、超高級某Hホテルです。
しかもこの求人票は、求人誌で見つけたのではありません。
超高級某Hホテルの公式ホームページに記載さているのです。

コンビニのバイトでも最近は時給1,000円に届きます。
時給1,200円はパチンコ店の店員より低いです。

バイトとはいえ超一流ホテルですらこの水準ですから、正社員ホテルパーソンのあなたのいまの給与がその額なのは、当然といえば当然なのです。

ただ、ホテルパーソンの上の称号「ホテリエ」を目指している人であれば、「修行と思えば安月給は当たり前」と考えているかもしれません。
また、いまの勤務先のホテルで下積みを終え、転職によってステップアップを図ろうとしている人なら「次のホテルでがっつり稼ぐ!」と思っているかもしれません。

しかし注意してください。

有名ホテルですら、「セクハラ」「パワハラ」「体育会系の変なノリ」の3点セットと無縁ではないのです。
あなたが「うちのホテルはレベルが低いからしょうがいない」と思っている状況は、あなたが憧れる「あのホテル」でも展開されている可能性がるのです。

「私はホテル業界に向いているのだろうか」と少しでも感じたことがあるあなたは、その感性を大切にしてください。ぜひこの続きもお読みください。

夢と感動を売る仕事だったはず…「おしっこ事件」に驚愕、警察沙汰も珍しくない。

悩み1:空き室でコトに及ぶ従業員たち。表の顔を作りすぎてフロントバックで下品になるのは何故?

佐野アズサさん(仮名、24歳)は、東京23区内の有名ホテルの宿泊部の正社員でした。
すべてを匿名にするという条件でインタビューを受けてもらえたのですが、彼女が勤めていたホテル名を聞けば、誰もが「え、あの!?」と驚くほどのブランドです。

筆者は、佐野さんからひと通り「惨状」を聞いた後で、「それは本当の話ですか?それだけ有名なホテルなら、規律が厳しいと聞いていますが」と確認しました。
佐野さんは「本当です」と言いました。

佐野さんが所属していた宿泊部は、ホテル業界では「フロント・オフィス部門」に分類され、利用客の予約受付からチェックイン・アウト、宿泊関連事務処理など、多岐にわたります。

ちなみに、ドアマンやベルマン、ロビー管理やクロークといった、一般の人がホテルパーソンと聞いて想像する仕事をする人たちは「フロント・サービス部門」といいます。

佐野さんが見た惨状その1は「従業員の性の乱れ」です。
ゲス不倫が話題になるはるか前から、佐野さんのホテルでは不倫と三角関係が横行していました。「職場恋愛はどの業界にもあると思うんですが、ホテル業界の人の異常さは罪悪感がないことなんです」と佐野さんは言います。

社員ですらそのような感覚ですので、バイト君やバイトさんの乱れっぷりは常軌を逸していて、ホテルの空き室でコトに及んでいるところ見つかり、即日、解雇されたそうです。

心理学に興味がある佐野さんは、「なぜホテルパーソンは性にだらしないのか?」という問いにひとつの答えを導き出しました。
それは、「ホテルパーソンは、どんなに常識外れのお客様に対しても、笑顔と言葉を崩してはいけません。一流ホテルになればなるほど、表の顔を作り込んでいかなければなりません。それで性格が歪んでしまい、裏の顔が激しくなるのではないでしょうか」ということです。

佐野さんが見た惨状その2は「おしっこ事件」です。社員旅行中、バスの中で酔っぱらった男性社員が、ペットボトルに放尿し「お茶飲む~?ね~お茶飲む~?」とからみだしたのです。佐野さんは「心底ゾッとしました」

「横領事件」も目の当たりにしました。
ある従業員が客と共謀して、ホテルのカネをだまし取ろうとしたのです。
もちろん警察沙汰になりました。

あなたも、ホテルパーソンのオンとオフの差が激しいことはご存じのはずです。
仕事中は常に笑顔でスマートな物腰の人が、フロントバックでものすごく下品な口をきくことに、入社当初はとまどったのではないでしょうか。

フロントデスクの向こうにある、関係者以外立ち入り禁止の事務所は、文字通り「フロントバック(表の顔の裏)」なのです。

悩み2:あなたが実感している「安月給」も「働きにくさ」も政府統計にくっきりと表れている。

ここで厚生労働省の2つの統計数字を紹介します。
退屈に感じるかもしれませんが、少しだけ我慢して読み通してみてください。
というのも、あなたの肌感覚がきちんとした統計上の数字として表れていることを知ると、「あなたの次の道」の選択に迷いがなくなるからです。

「ホテルパーソンの給料は安い」と感じているあなたは、正しいです。
国内の全産業の平均給与は、月額304,000円です。
しかし、あなたが属している「宿泊業、飲食サービス業」は月額240,900円にすぎません。

もしかしたら、「え!そんなにもらっていない!」と思った人もいると思いますが、この金額はあくまで「平均」です。つまり、中堅ホテルパーソンでも月給24万円程度、ということです。しかもこれは時間外手当を含む支給額であり、手取りではありません。
あなたの口座に振り込まれるいわゆる「手取り金額」は、ここから税金や社会保険料などが引かれます。

「ホテルパーソンはサービス業の中でも高いスキルが必要だから、給料はそこそこだと思っていた」というあなたは、完全に勘違いしています。
「サービス業(他に分類されないもの)」より月額で1万6千円以上違うのです。

さらに「接客」か「販売」かで悩んだ末に、「接客のホテル」を選んだ人もいると思いますが、その決断も、収入だけを考えると間違っていたかもしれませんよ。販売員を含む「卸売業、小売業」は、「宿泊業、飲食サービス業」より6万円近く上回っているのです。

2015年の平均給与(月額)
全産業計 304,000円/月
★宿泊業、飲食サービス業 240,900円/月
生活関連サービス業、娯楽業 256,000円/月
サービス業(他に分類されないもの) 257,300円/月
医療、福祉 280,700円/月
卸売業、小売業 305,100円/月
不動産業、物品賃貸業 321,700円/月
建設業 328,000円/月
情報通信業 390,300円/月

「2015年賃金構造基本統計調査、産業、年齢階級、性、企業規模別賃金」(厚生労働省)

次に紹介するホテルパーソンにまつわる数字は、離職率です。
離職率は「すぐに辞めてしまう人が多い業界」ほど、%の値が大きくなります。
ホテル業界を含む「宿泊業、飲食サービス業」の28.6%は、断トツに悪い数字です。
従業員100人のホテルがあったとしたら、毎年28.6人が辞めていることになります。

2015年 離職率(%)
全産業計 15.0
★宿泊業、飲食サービス業 28.6
生活関連サービス業、娯楽業 21.5
サービス業(他に分類されないもの) 20.0
医療、福祉 14.7
卸売業、小売業 15.0
不動産業、物品賃貸業 15.9
建設業 9.5
情報通信業 10.7

「2015年雇用動向調査」(厚生労働省)

離職率は一般的に、働きにくい職場ほど高くなる傾向があります。
ホテルパーソンのあなたなら、一度は先輩から「この業界で上に行きたいと思ったり、給料を上げたいと考えるなら、いろんなホテルを渡り歩くことだよ」とアドバイスを受けたことがあるでしょう。
そして中には、「それが常識」だと思っている人もいるでしょう。

しかし「ホテル業界の常識は世間の非常識」と考えてもよいでしょう。
確かに、あなたが尊敬する上司に、複数のホテルでの勤務を経験している人もいるでしょう。しかしそれは「人を育てるという文化が希薄な業界」であることを証明しているだけなのです。

ホテルパーソンは「転職を繰り返すことを余儀なくされる不安定な雇用環境に身を置いている」ともいえるのです。

なぜこんなにも働きにくいのでしょうか。
それは「内側」だけに理由があるわけではありません。
客という「外側」にストレスを感じるホテルパーソンは少なくありません。

「客から怒鳴られことは日常業務の一部」と豪語するのは、この道10年の女性の中堅ホテルパーソンです。この方も大都市の有名シティホテルに務めていました。
彼女が受けた理不尽な要求は次の通りです。

  • 硬さと大きさが違う枕を10個以上試す
  • 「風俗嬢を呼べ」と何度もフロントに電話をする
  • 明らかに返金目的の不当なクレーム

完全にホテル業界から抜け出た彼女は、次のように述懐します。

「数時間で客が入れ替わる飲食業と異なり、ホテルの客は最低でも8時間は滞在します。なので同じ接客業でも、ホテルは客からのストレスを受けやすい態勢といえます。私は入社したてのころ、人生で初めて人様から面と向かって『バカヤロー!』と怒鳴られ、2,3日食事が喉を通りませんでした」

ホテルには様々な客が来ます。
この「様々さ」は、うらぶれたビジネスホテルであろうと、東京の一等地の一流ホテルだろうと同じです。
身なりが綺麗かそうでないかの違いはあっても、「危ない客」は全国どのホテルにも宿泊するリスクがあるのです。

ベテランホテルパーソンは「それがホテルの仕事の醍醐味」と言いますが、普通のホテルパーソンは「それが円形脱毛症と下痢の原因」になるのです。

悩み3:辞めるときも一苦労。「次の就職先」を執拗に聞く先輩たち。

それでは再び、東京の有名ホテルの宿泊部社員だった佐野アズサさん(仮名、24歳)の体験談に戻ります。
「佐野さんが見た惨状その3」は、佐野さんの退職手続きのときでした。

1.同僚からしつこく転職先を聞かれる

同僚や上司などに「やめた後どうするの?」「転職先はどこ?」「やっぱり同業?」「どのホテル?」などとしつこく聞かれました。
お茶を濁してもしつこく聞き続けるので、根負けした佐野さん答えると、給与や待遇面まで根掘り葉掘り無遠慮に聞かれました

2.いわれのない誹謗中傷

佐野さんが退職することがホテル内に広まると、佐野さんに関する根も葉もない噂が広まりました。「そもそもコネ入社だった」「鼻と顎は完全に整形している」といったようなことがささやかれていたのです。
佐野さんは、ある後輩にこのようなことが職場の一部のグループLINEに流れていることを聞いたのでした。

ただ佐野さんは、そんなかつての同僚に怒りの感情を持っているわけではありません。

「基本的にホテルパーソンはみな、誰かをターゲットにして、あることないこと言い合って、日頃ストレスやうっぷんを晴らしているのだと思います。これから退職する人や、既に退職した人は、ターゲットになっても職場に害がないので、私もその餌食になっただけなんでしょうね」

3.送別会などを理由に強制的に飲み会に多数出席させられた

佐野さんを最後まで困らせたのは、強引な送別会でした。
「ホテル業界は狭い」ことを知っていた佐野さんは、角が立たないようになるべく出席しました。もちろんそこでも、佐野さんの次の就職先の詮索や、プライバシーへの露骨な質問は繰り返されました。
そして佐野さんが呆れたのは、佐野さんの送別会なのに、会費を取られたことです。

では、学習塾や予備校に勤めるあなたはどうすればよいのでしょうか?
この先もつらい現実に耐えながら生きていかなけばならないのでしょうか?
いいえ、塾講師・予備校講師の人生を変える解法」はきちんと存在していますので、それを今からご説明いたします。

あなたの「会社を辞めたくなる悩み」への対応策

1.この道を究めるもいいでしょう。しかし「退くこと」は「逃げ」ではない。

「ホテルを辞めたい」と思っているあなたに、2つのアドバイスを差し上げたいと思います。

1つは、その考えを撤回して初心に戻り、ホテルパーソンを上回る存在である「ホテリエ」になることです。
あなたが見たホテルの仕事は、もしかしたらほんの一部かもしれません。
この業界はカリスマ伝説が星の数ほど存在します。
そのようなレジェンドたちは、いまのあなたと同じ境遇に遭い、それを乗り切ってマネージャーや総支配人といった真のホテリエに成長したのです。

今一度、胸に手を当てて、自分にこう問いかけてください。

「私はレジェンドたちの100分の1の仕事をしただろうか?」と。

そして、あなたへのもう1つのアドバイスは、ホテル業界から完全に去ることです
この業界は厚生労働省の統計でもくっきり現れるほど、「異常」であり「過酷」です。
ホテルパーソンを辞めることは、逃げることではありません。

また、ホテルで培ったあなたのキャリアを欲しがっている業界は、実はたくさんあります。なぜなら、ホテルの仕事を一定期間勤めたあなたは、なんでもできるからです。

それでは次に、「ホテル業界に残った方が良い」理由と、「ホテル業界から飛び立った方が良い」理由を紹介します。
どちらがあなたが取るべき選択肢なのか、吟味してみてください。

あなたにはぜひ、ここでどちらにするか選択していただければと思っています。
というのも、進むにしても退くにしても、選択は早い方がいいからです。

2.偉大な先輩の言葉に耳を傾けてみる。元総支配人のホテル研究者はこの業界の素晴らしさをかく語る。

大阪の伝説のホテル「新大阪ホテル」(現リーガロイヤルホテル)のフロントマンから叩き上げで総支配人まで登り詰め、その後ホテルマーケティングの大学教授に転身した人がいます。大阪学院大学流通科学部の元教授、仲谷秀一氏です。
残念ながら2008年に62歳の若さで亡くなりましたが、「ホテリエ」という言葉を世に広めた人物のひとりです。

ホテリエは元来、「ホテル経営者」や「ホテルの運営責任者」という意味でしたが、仲谷氏はホテリエという言葉に「ホテルを思う存分動かし、訪れる人々に夢と感動、安らぎと癒しを与えるために一歩一歩キャリアアップの歩みを続けるホテル・マネジメントの卵」という意味も加えたのです。

「ホテリエ」という名称に特別な意味を感じている若いホテルパーソンは、仲谷氏のこの定義がしっくりくるからではないでしょうか。

仲谷氏は、若いホテリエに「ビジネスや経営を語る前に、お客様に対して優しさと気遣いを持て」と呼びかけていました。
そして、「人と話すのが好き」という動機でホテル業界に入ってくる人を歓迎しつつ、「人と話すのが好きだけでは、おしゃべり人間にすぎない」と話しています。

「話し好き」に「優しさと気遣い」が加わることで、客の気配を読み取り、楽しませようというホスピタリティマインドが生まれる、と説いています。

ホスピタリティが身に付いたら、次はプロデュース力を身に付ける必要があります。
仲谷氏は、「フロントの仕事で自分が磨けるのは3年まで」と断言します。
つまりそれ以上、同じ仕事をしていても、スキルは向上しないというのです。

プロデュース力を身に付けることができる部署は、ホテルの営業企画、PR、そして人事、経理、情報システム部門です。
仲谷氏は、転職でもいいし、人事異動でもいいので、4年目にはこうした部署にいるようアドバイスしています。

なぜこうした部署でスキルアップができるのかというと、フロント業務では、1つの仕事で1組の客しかもてなすことができないからです。
しかし営業企画や人事などの「ホテル全体を見ることができる」部署は、社内システムを作るという1つの仕事で、数十人、数百人の客に喜んでもらえます。

「ホテルを辞めたい」と思ったあなたはいままでに、仲谷氏のこうした視点を持ったことはあったでしょうか。
ホテル内でステップアップすること、そしてのし上がっていくことは、簡単ではありません。また努力だけが報われる世界でもありません。キャリア形成のビジョンが必要です。

辞めることはいつでもできます。
しかし仲谷氏の言葉に奮起したなら、明日からもう一度「ホテルの仕事」を見直してはいかがでしょうか。

参考:「ホテリエの定義」(仲谷秀一流キャリアアップの極意)
参考:「訃報 流通科学部 仲谷秀一教授がご逝去」(大阪学院大学)
参考:リーガロイヤルホテル(ウィキペディア)

3.「旅好きの人」が「自分はホテル好き」と勘違いする例は多い。転職もひとつの有効な手段。

あなたは本当にホテルパーソンをやりたかったのでしょうか?
というのも筆者は、「旅先で泊まったホテルに感動して宿泊業を目指した」という人が多いことを知っているからです。
そういう人は元々ホテルの仕事をしたかったわけではないので、「ホテル業界の闇」に悩むことが多いのです。

「旅好き」の人と「ホテル好き」の人は、似て非なるものです。
そして旅好きの人は、ホテルに幻想を抱きがちです。

「旅好きの人」だけではありません、「接客好きの人」「おもてなし好きの人」「癒し好きの人」「人の役に立ちたい人」も、ホテル業界に飛び込み、現実とのギャップに苦しむ傾向があります。

これまで見てきたように、ホテルはとても厳しい世界です。
本当のホテル好きの人は、「目的のホテルに泊まるために旅が必要だ」と言うくらいです。

あなたは、それくらいホテルが好きでしょうか?
もしあなたが、「違うかも」と思ったら、それは本当に違っていたのかもしれません。

そんなあなたには、転職をおすすめします。

他業種への転職…不安はよくわかります。

しかし、まくホテル勤務を抜け出して、人生の立て直しに成功した人の多くは、ホテル以外への道を選択した人々なのです
この件について、以下でより詳しく説明いたします。

ホテルパーソン/ホテルマンの勤務経験が優遇される、より就労条件のよい「おすすめ転職先」の例

1.携帯電話ショップやブランドショップへの転職

かなり意外に思われるかもしれませんが、ホテルでの経験は携帯電話ショップの販売促進に抜群の成績という形で結果を出せる可能性が高いです。

携帯ショップはスマートホンを売る仕事ですが、最近はそれだけではありません。
仕事の中身を見る前に、さきほど紹介した、厚生労働省の統計結果を今一度紹介します。

2015年の平均給与(月額)
全産業計 304,000円/月
宿泊業、飲食サービス業 240,900円/月
★情報通信業 390,300円/月

2015年 離職率(%)
全産業計 15.0
宿泊業、飲食サービス業 28.6
★情報通信業 10.7

携帯会社は、情報通信業に所属し、この業界は実は「ものすごく儲かっている業界」なのです。いや「とてつもなく儲かっている」といってもいいでしょう。

給与でも離職率でも、ホテルパーソンを含む「宿泊業、飲食サービス業」より良い結果を叩き出しています。
さらに「全産業計」をも軽く上回っているのです。

繰り返しになりますが、一般的に「離職率が高い=働きにくい業界」「離職率が低い=働きやすい業界」という公式が成り立ちます。
その視点で考えると、携帯ショップは相対的に働きやすいといえるでしょう。

もしかしたら、「あなたが知っている携帯ショップ」は古いかもしれません。
いまや携帯ショップは、コンビニ同様、社会インフラになっています。
携帯大手3社は、これだけ拡大した携帯ショップで生命保険などの金融商品を販売し始めました。

また、携帯大手3社の特徴は、商品や料金面にあまり差がないことです。
つまり、差別化を図るには、サービスしかないのです。

それであなたのスキルを求めているのです。
言葉づかい、お辞儀の仕方、電話対応、すべてにおいて、あなたは別格な存在になれるでしょう。

2.マナー講座の講師に転職

ホテル業界に身を置いたあなたは、マナーなら誰にも負けない自信があるのではないでしょうか。ならば、マナー講座の講師への転職がおすすめです。

「人前で教えるなんて、とてもとても」と思わないでください。
あなたはホテル業務で、数十人の団体客をさばいた経験があるはずです。
ホテルの宿泊客に比べたら、マナーを学びにくる受講者は、あなたの話を聞きにくるわけですから、扱い方は難しくないでしょう。

それでも自信が持てないという方に、「マナー講座で何を教えるのか」をお教えします。

あるマナー講師派遣会社が行っている「6カ月コース」は、1.覆面調査、2.要望のヒアリング、3.プログラムの作成、4.座学研修、5.現場育成(OJT)、6.成果確認という流れになっています。これがそのままマナー講師の仕事になります。

1の覆面調査とは、マナー講師が客を装って、クライアントの店に出向き、従業員のマナーをチェックする仕事です。

2の要望ヒアリングと3のプルグラム作成は、覆面調査に基づいてマナーの問題点をレポートした上で、クライアントの上層部と打ち合わせをする過程です。
マナー講師は具体的に「○○さんは、物怖じしないのは強みだが、お客様になれなれしく接しすぎる」といった報告もします。

4の座学研修から、講師がクライアントの従業員たちに指導をします。
5のOJTでは、実際に現場に出て、マナーを教えます。
6はマナーが向上したことを確認して、クライアントに報告を上げます。

ホテルパーソンの多くは「マナーの鬼」です。
あなたは、他社のホテルに泊まったり、洋服を買いにショップに入ったりしたときに、そこのスタッフのマナーがとても気になることがあるでしょう。
しかも、単に「あの店員の態度は悪い」といった感想にとどまらず、「相槌を打つタイミングがおかしい」とか「客の顔に近付きすぎる」といった、具体的な指摘ができるはずです。
さらに「こうすれば良くなる」というアドバイスもできるはずです。

その「気になったこと」がビジネスになるのが、マナー講師なのです。

3.LCCのキャビンアテンダントやグランドスタッフ等の航空業界に転職

大変失礼な質問ですが、もしかしたらあなたは、容姿端麗なのではないでしょうか。
もしかしたらあなたは、ホテル業界かキャビンアテンダントかで、迷ったのではないでしょうか。

もしこの2つの質問に「yes」と答えた方は、今一度、キャビンアテンダントに挑戦してみてはいかがでしょうか。

おすすめなのはLCC、つまり格安航空会社です。
国内にはジェットスタージャパン、ピーチ・アビエーション、バニラ・エア、春秋航空日本の4社があり、その他LCCではありませんが、北海道を拠点にしたエア・ドゥもあります。

ホテルパーソンとキャビンアテンダントには、笑顔で接客するという共通点があります。
また、ストレスに強く、健康に自信があれば尚良いでしょう。

LCC国内4社の売上高
順位 会社名 売上高
1位 ジェットスタージャパン 419億円(2015年6月期)
2位 ピーチ・アビエーション 371億円(2015年3月期)
3位 バニラ・エア 123億円(2015年3月期)
4位 春秋航空日本 8億円(2014年12月期)

出典:「LCC4社の2015年発表決算まとめ」

人生の選択肢は常にあなた自身が持っている

ホテル勤務のあなたの人生を変えるために、まず一番注目すべきことは「有名ホテル以外の職場もあることを知る」ということです。
案外、外部と交流がないホテル業界人は井の中の蛙になることが多いです。
自分の会社以外のことを全く知らないというケースも非常に多いようで、勇気を出して一歩外に踏み出せば大きな海が広がっているということを、改めて考えてみてはどうでしょうか。

兎に角、どうしても今の悩みが解決できなければ「別に辞めればいい」「辞めたっていいんだ」「自分は自由に人生を選択できるんだ」と割り切ること。

周囲からの目を気にしたり、あなたの人生と無関係な上司のメンツを立てて、自分の人生を後回しにしてします思考こそが「今の職場を辞められなくなってしまう」ことの最大原因であり、悩みをより深くして人生を間違えてしまう事につながります。

転職エージェントに無料相談することから始める

自分自身でまず何をしてよいかわからないならば、人材紹介会社に登録するのも手。
転職エージェント経由で他の業界、企業の内情を知ることができますし、冷静な第三者の目で、あなたのスキルと経験を活かせる新しい職場を用意してくれます。

スポンサーリンク