英会話講師を辞めたい人へ=つらい仕事と会社を上手に辞める方法

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野村 龍一

野村 龍一

医療系転職コンサルタント企業で700名以上の医師転職支援に関わる。近年は医療以外にも様々な業種からの「私も会社を辞めたい」という転職相談が相次ぎ、転職成功者のインタビューを敢行中。2016年12月より一般転職に関する情報提供、人生相談を当サイトにて開始。

英会話講師を辞めたい人へ=つらい仕事を上手に辞める方法

英会話講師を辞めたい人へ=つらい仕事を上手に辞める方法




ネイティブ並みの英語力を持ちながら雑用に追われる日々。何故か外国人講師の世話も仕事のうち。

英会話講師のあなたがいる「国内の語学ビジネス」は、約8200億円の市場規模を誇ります。
経済のグローバル化が叫ばれるようになって久しいですが、それに加えて外国人観光客数が毎年過去最高を記録するなどインバウンドビジネスも拡大の一途で、「英語ができる人」はますます足りなくなっていきます。

「英語ができる人」をどんどん世の中に送り出しているあなたの仕事は、日本のビジネスの現在と未来を支えているといっても過言ではありません。

なのになぜ、あなたはいま、ため息をついたのでしょうか?

なのになぜ、多くの英会話講師たちは職場を去るのでしょうか?

これを読んでいるということは、あなたはTOEICまたはTOEFLの高得点者か、アメリカ留学の経験者なのではないでしょうか。
あなたの英語力はネイティブ並みで、生徒たちの信頼も厚いはずです。
あなたを雇っている英会話教室の経営者は、あなたの教室運営にとても満足しているはずです。

それでも、いまのあなたには、この業界を去らなければならない理由があるのです。
この記事は、英語という最強の武器を持ちながら苦悩に満ちたビジネスライフを送っているあなたに向けて書かれています。

英会話講師は英語を教えることに苦痛を感じない。心をむしばむのは理不尽な仕事だ。

英会話講師は英語を教えることに苦痛を感じない。心をむしばむのは理不尽な仕事だ。

英会話講師は英語を教えることに苦痛を感じない。心をむしばむのは理不尽な仕事だ。

辞めたい理由と悩み1:生徒を飽きさせないために行うゲームだが、準備時間も小道具の用意もすべて自腹。

古川時雄さん(仮名、36歳)は2016年に、6年半にわたって務めた英会話講師を辞めました。人を育てる仕事にやりがいを感じていましたが、このまま40歳を迎えるか、40歳になるまでに新しい仕事を始めるか、と迷った末に後者を選びました。

いまでもかつての生徒から連絡がくるほど、仕事は順調でした。
そして、英語ビジネスに携わった経験は、「私の宝」と確信しています。

そんな充実した職業生活を送りながら、古川さんは「もう二度と英会話講師はやりたくない」と言います。
その理由は大きく分けて、仕事のこととプライベートのことに分かれます。

古川さんは1つの教室を任されていました。この英会話教室にやってくるほとんどの生徒は、入学当初は外国人講師を希望するのですが、しばらくするとそのうちの3割くらいは「やっぱり、まずは日本人講師に習いたい」とコース変更を申請します。

ですので古川さんが受け持つ生徒は、英語があまりできないか、ほとんどできない人が大半を占めていました。

古川さんは、授業開始時刻の1時間半前には教室に到着していました。
準備にそんなに時間をかけるのは、ゲームを用意したり、教室を季節に合わせて飾りつけしたりするためです。

英語力が低い生徒は上達も遅いので、英語漬けにしてしまうとすぐにギブアップしてしまいます。それでは売り上げが落ちてしまうので、古川さんは手を変え品を変え、生徒を飽きさせないように努めました。

ゲームに使うカードなどの小道具はすべて手作りで、自宅で作業することも珍しくありませんでした。
テープやノリ、ホチキスなどの消耗品も多数使います。
時間も消耗品の購入も、すべて古川さんの自腹でした。

古川さんを疲弊させた「英語を教える以外の細かな作業の多さ」はまだあります。
生徒の出欠管理も、講師の仕事でした。古川さんの英会話教室では、生徒が受講日当日にキャンセルすることも許されていました。

欠席すれば代替えの日を提案する必要があるのですが、「次はこの日に来てください」で済む話ではないのです。
生徒が未成年の場合、その子のレベルにあったクラスを父兄と相談します。
生徒が大人のときはもっとやっかいで、「あの先生は嫌だ」「あのクラスの雰囲気が嫌い」とわがまま放題です。

さらに、4月になると子供コースも社会人コースもクラス編成をするのですが、その前に学力診断を行い、クラスのレベル調整を行わなければなりません。
せっかくクラス編成が組み上がっても、そこから生徒同士の好き嫌いや、生徒と講師の相性といった不確定要素が次々湧いてきます。

古川さんの英会話教室は少人数制をうたっていたので、1クラスの最大人数が決まっていて単純に1人増やすこともできません。
1人の生徒の希望をかなえるためには、2~3人の生徒を玉突きのように動かさないとならないのです。
こうした微調整は新学期スタートまで何度も行われます。

あなたも似た経験をお持ちなのではないでしょうか。
英会話教室は学校教育と異なり、完全にビジネスのはずです。
しかし経営者たちは日本人講師に「無償の教育愛」を求める傾向にあります。

また生徒たちも「先生」に月謝以上のサービスを要求します。
講師にとって生徒との雑談は「仕事のうち」ですが、生徒たちはお友達感覚であなたの時間を奪っていきます。

あなたが「これはおかしい」と感じるのは無理ありません。

辞めたい理由と悩み2:時間を守らない、居眠りする…外国人講師はとにかくわがまま。

現役の英会話講師も、大きな不満を抱きながら奮闘しています。
別の英会話教室に務める豊島恵子さん(32歳、女性)は、「外国人講師はとにかくわがまま」と吐き捨てるように言います。

豊島さんはTOEIC750点の実力があるので、授業内容に自信を持っていますが、会社の方針で5回に1回は外国人講師を教室に入れて授業を展開しなければなりません。

外国人講師を迎える準備も豊島さんが行わなければならないのですが、2週間前にアポを取り、1週間前に確認の電話を入れ、そして前日にダメ押しの最終確認をしているのに、時間通りに現れないことがしばしばありました。

授業中に居眠りを外国人もいれば、言葉遣いが悪い外国人もいます。
最悪なのは、生徒と「関係」してしまう外国人です。
講師の雇用契約で、生徒とプライベートの時間に接触することは禁じられているのですが、そのような「悪い外国人講師」は、注意されると逆切れします。

豊島さんは「ドタキャンが多いのも外国人講師の特徴でしたね。予定していた講師が欠席して代替えの講師が授業をするときは、生徒や生徒の親に連絡しなければならないのですが、会社はその連絡を私たち日本人講師にやらせるのです。

私たち日本人講師は、よほどのことがない限り休めませんし、私もぎっくり腰を起こした日に無理矢理授業をしたことがあります」と訴えます。

あなたは「日本人の英会話講師は2軍扱いされている」と感じたことはないでしょうか。
しかし実際は、ほとんどの英会話教室の「質」は日本人講師の努力によって維持されています。

外国人講師の時給の方が、日本人講師の時給より高いことは珍しくありません。
あなたが「理不尽」と感じるのは当然のことです。

辞めたい理由と悩み3:プライベートを犠牲にしないと成り立たない仕事。会社への不信感は増すばかり。

英会話教室の経営者が「日本人講師に厳しい」というのは、「英会話講師あるある」のようです。最初に紹介した古川時雄さん(仮名、36歳)も、「日本人講師は台風が直撃しようが、大雪で電車が止まろうが出勤させられました」と話しています。

というのは、生徒が1人でも登校してくれば、授業を行う決まりになっていたからです。
それで古川さんは、新コースがスタートすると、なるべく早い段階で生徒全員の携帯番号を聞くようにしていました。
台風警報が発令されると、古川さんは全員に電話をかけ、全員が「欠席します」と言ってくれたときだけ、休講にすることが許されました。
1人でも授業を受けたいという生徒がいれば、雨の中、雪の中、職場に向かわなければならないのです。

TOEIC750点の豊島恵子さん(32歳、女性)の現在の職場は、大型ショッピングモール内の教室です。
その立地のせいで「膀胱炎になりかかった」そうです。
どういうことでしょうか?

子供コースだと大半の生徒の親は早めに教室にやってきて、教室に生徒を放り込んでからショッピングに行きます。
生徒が来ているのに講師がいないとクレームにつながるので、豊島さんは30分は早く教室に到着しています。

また、既に授業が終わっている時間になっても、ショッピングが終わらずに戻って来ない親も珍しくありませんでした。

会社は日本人講師に「親とよくコミュニケーションを取るように」と厳しく言っているので、豊島さんも授業の始まる前と終わった後に親と会話をするようにしています。
すると学校の英語の成績が思うように上がらない生徒の親は、10分以上も豊島さんを質問責めにします。
それが3人重なるだけで、30分も時間を取られるわけです。
豊島さんは次のように振り返ります。

「授業と授業の間はトイレにも行けませんでした。膀胱炎になりそうになったり、生理中は最悪の結果となりました。もちろん、授業以外の時間は時給は発生しないので、こちらも奉仕ということになります」

英会話講師は、プライベートを切り売りしないと成り立たない仕事です。
あなたが疲弊するはずです。

では、英会話講師として勤めるあなたはどうすればよいのでしょうか?
この先もつらい現実に耐えながら生きていかなけばならないのでしょうか?
いいえ、英会話講師の人生を変える解法」はきちんと存在していますので、それを今からご説明いたします。

あなたの「会社を辞めたくなる悩み」への対応策

あなたの「会社を辞めたくなる悩み」への対応策

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1.独立開業して英会話教室を開いてしまう

「英語を教えるのは好き、だけどいまの勤務先の経営方針は許せない」そんな不満を持っているあなたは、ご自身で英会話教室を開いてはいかがでしょうか。

「それは無理」と即答した人は、大手の英会話教室に勤めた経験がある方ではないでしょうか。大手のような英会話教室を開くことは、確かに無理かもしれません。
しかし、英会話教室は、特別な許可を必要としない起業しやすいビジネスであることをご存じでしょうか。

起業をサポートする公的機関「独立行政法人中小企業基盤整備機構」(略称、中小機構)は、英会話教室を個人が始めるには「確かなコンセプトのもとで英会話教室を運営していくことが重要である」と述べています。

コンセプト作りは、まずは顧客層の設定から始まります。
中小機構が想定する英会話教室の客層は、1.子供、2.大学生、OL、3.会社員、4.法人の4つです。

あなたが例えばその中から1の子供を選んだとすると、次に考えることは授業のレベルです。子供向けの英会話教室なら、

「学習内容、授業料ともに非常に高度なイメージ」

「受験に有利な内容にする」

「本物の英語が身につくことを目標に掲げ、日本人講師と外国人講師を選択できるようにする」

などのコンセプトが考えられます。

中小機構は全国9カ所に拠点があり、資金調達の相談にも乗ってくれます。
あなたがこれまでに培ったノウハウがあれば、「小さいながらも我が城」を築き上げることは不可能ではありません。

英会話教室|業種別開業ガイド|起業する|J-Net21[中小企業ビジネス支援サイト]
中小企業のビジネスを支援するポータルサイト。中小企業向け公的資金・支援情報を毎日更新。2,000件以上の企業事例、700件以上のQ&Aで経営課題を瞬時に解決

2.英会話教室の運営側としての仕事をする

この記事の冒頭に申し上げたように、英会話ビジネスは国内有数のビッグマーケットです。
英会話講師に疲れたという人であっても「この業界から飛び出てしまうのはもったいない」と考えることは、至極当然のことです。

例えば、テレビCMでおなじみの「COCO塾」ですが、この英会話教室を運営しているのは、株式会社ニチイ学館です。
東京に本社を置く東証1部上場企業で、年間売上高は2,735億円を誇ります。
ニチイ学館の本業は医療と介護ですが、COCO塾の従業員もれっきとした大企業の構成メンバーです。

そこで、あなたのこれまでの経験を活かし、英会話教室を運営する仕事をしてはいかがでしょうか。あなたがこれまでに感じた「働きにくさ」は、多くの日本人英会話講師が感じていることです。
すなわち、いまのあなたは既に、英会話教室の運営についてアドバイスできる立場にあるのです。

ぜひともあなたの手で、日本人講師が働きやすいと感じられる英会話教室を作ってみてはいかがでしょうか。

英会話スクールの比較・口コミランキング
1位 72.38点 Gaba マンツーマン英会話
2位 71.96点 COCO塾
3位 69.21点 NOVA

出典:「オリコン日本顧客満足度ランキング」

3.英会話講師を辞めて他業界に転職する

「独立開業する勇気もないし、英会話業界にもいたくない」そんなあなたにおすすめしたいのは、他業界への転職です。

あなたの英語力を必要としている企業は、どの業界にもいます。
「一般ビジネスの経験がない」というあなたも、心配ありません。
というのは、英語ができるスタッフを必要としている企業は、「ビジネスは順調だが、外国人とのコミュニケーションがうまく取れない」といったことで悩んでいるからです。

英語を長年教えてきたあなたは、英語圏の国の文化や、英語圏の人たちの動向に詳しいはずです。また、外国人の友人、知人が多いことも、あなたの強みです。

ぜひこの機会に、転職の扉を開いてみてください。

他業種への転職…不安はよくわかります。

しかし、まく英会話講師勤務を抜け出して、人生の立て直しに成功した人の多くは、英会話講師以外への道を選択した人々なのです
この件について、以下でより詳しく説明いたします。

英会話講師の勤務経験が優遇される、より就労条件のよい「おすすめ転職先」の例

英会話講師の勤務経験が優遇される、より就労条件のよい「おすすめ転職先」の例

英会話講師の勤務経験が優遇される、より就労条件のよい「おすすめ転職先」の例

1.外国人観光客向け旅行会社への転職

2015年度の外国人観光客数は2135万人を記録し、史上初めて2000万人を超えました。
2016年度はこれを抜くことが確実です。
そんな中、外国人観光客向け旅行ビジネスが活況を呈しています。

求人票で月給25万円を提示しているA社は、海外のVIPやセレブ向けに日本旅行を提案している企業です。
5年目社員の年収は658万円に達します。

ただ、誰でもこの企業に履歴書を送ることができるわけではありません。
この企業に応募できるのは、TOEIC700点以上の人だけです。

つまり、あなたには応募の権利があるのです。

この会社は業務内容もユニークで、セレブたちの要望に応じて下町を歩いたり、和食を食べ歩いたり、武道体験をしたりします。
しかも、旅のプラン作りができるようになれば、あなたが観光コースは考案できるようになるのです。

外国人の好みを知っているあなたなら、すぐにVIPたちのツボを押さえることができますよ

(参考資料:「リクナビNEXT」)

2.医学部受験生向け予備校の英語講師に転職

英語教育から離れたくないあなたであっても、普通の予備校講師への転職はおすすめしません。英語力にプライドを持っているあなたは、医学部受験に挑戦する高校生だけを集めた予備校の英語講師が向いています。

某医学部系予備校の講師時給は、高校3年生のクラスだと7000円になります。
別の医学部系の塾でも、月収30万円以上+賞与年2回です。

もし、あなたがいま「英会話教室の英語と受験英語はまったく異なるのでは?」と思ったとしたら、その心配は不要です。
最近の大学は、入試の英語問題を工夫して、より実践的な英語力をみるようになっています。すなわち、あなたがこれまで英会話教室で教えてきた「生きた英語」「使える英語」の力が、受験生に求められているのです。

少子化で受験生自体は減少傾向にありますが、医学部受験だけは別格です。この分野は成長産業といってもいいでしょう。

3.通訳、翻訳に転職

あなたはこれまで、通訳や翻訳の求人票を見たことがありますか?
「通訳とか翻訳とか、私には無理」そう思っていませんか?

しかし「年収800万円も可能」と聞いて、「挑戦してみたい」と思ったのではないでしょうか。その求人票に書かれてある業務内容は以下の通りです。

■調査票、調査レポート等の翻訳

■アルバイト翻訳者の管理

■顧客ミーティング先での日英双方通訳

ただし、この求人票は、「企業での通訳・翻訳経験3年以上」を求めています。

しかし、ここであきらめないでください!

通訳と翻訳の仕事は、完全なスキル業務なので、一度身に付けたら一生その道で食べていけます。「通訳・翻訳経験3年以上」ということは、「3年の修行」ということです。
しかも、あなたには英語力のベースがあるので「修行」といってもゼロからスタートするわけではありません。

当然ながら「英語力があれば通訳・翻訳経験は不問」という通訳・翻訳求人もありますので、挑戦の道は大きく開かれているといっていいでしょう。

通訳・翻訳業は職人のようなものですから、フリーランスにもなりやすい職種です。
英会話講師のあなたは、もっと頻繁に海外旅行をしたいのではないでしょうか。
フリーランスになれば、ワーク・ライフ・バランスはあなたの意のままです。

(資料:「日経キャリアNET」)

人生の選択肢は常にあなた自身が持っている

人生の選択肢は常にあなた自身が持っている

人生の選択肢は常にあなた自身が持っている

英会話講師勤務のあなたの人生を変えるために、まず一番注目すべきことは「英会話講師以外の職場もあることを知る」ということです。
案外、外部と交流がない英会話講師業界人は井の中の蛙になることが多いです。
自分の会社以外のことを全く知らないというケースも非常に多いようで、勇気を出して一歩外に踏み出せば大きな海が広がっているということを、改めて考えてみてはどうでしょうか。

兎に角、どうしても今の悩みが解決できなければ「別に辞めればいい」「辞めたっていいんだ」「自分は自由に人生を選択できるんだ」と割り切ること。

周囲からの目を気にしたり、あなたの人生と無関係な上司のメンツを立てて、自分の人生を後回しにしてします思考こそが「今の職場を辞められなくなってしまう」ことの最大原因であり、悩みをより深くして人生を間違えてしまう事につながります。

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