医療事務を辞めたい人へ=つらい仕事と会社を上手に辞める方法

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野村 龍一

野村 龍一

医療系転職コンサルタント企業で700名以上の医師転職支援に関わる。近年は医療以外にも様々な業種からの「私も会社を辞めたい」という転職相談が相次ぎ、転職成功者のインタビューを敢行中。2016年12月より一般転職に関する情報提供、人生相談を当サイトにて開始。
医療事務を辞めたい人へ=つらい仕事を上手に辞める方法

医療事務を辞めたい人へ=つらい仕事を上手に辞める方法




病院の経営を影で支える医療事務。その重要な仕事の担い手がなぜ「今すぐ辞めたい」と口をそろえるのか?

保険診療を行っている病院やクリニックに医療事務がいなかったら、一瞬で倒産するでしょう。なぜなら、医師や看護師たちが献身的な治療を行っても、その場で患者からもらえる報酬はわずか3割にすぎないからです。
残りの7割のおカネは、公的医療保険の保険者に請求しなければならず、しかもその保険者から「この請求、ちょっとおかしくないですか?」とクレームが付くと、おカネはしばらく支払われません。

医師や看護師たちの「労働の対価」を100%現金化するには、医療事務の力が必要です。
つまり、医療事務の能力は、病院やクリニックの経営を左右するといっても過言ではありません。

しかもその医療事務の業務内容は、厚生労働省が次々と新しいルールを打ち出すため、年々複雑化しています。
ある患者に対して行った治療によって患者が回復したとしても、その治療方法が国のルールから外れていた場合、医療機関にはおカネが支払われません。

しかし優秀な医療事務は、診療報酬をしっかりゲットできる「書類の整え方」を知っています。医師や看護師は、優秀な医療事務の指示に従って書類を記載すればいいのです。
もちろんそれでまったく法律に触れる心配はありません。

重要な役割を担い、特殊な技能を必要とする医療事務は、長らく事務職を目指す女性の憧れの存在でした。その世界にいま、異変が起きています。

多くの医療事務が「つらい」「辞めたい」と悲鳴を上げているのです。
医療事務の現場で何が起きているのでしょうか。

苦しい思いをしている医療事務は、あなただけではありません。
この記事は、あなたの気持ちを楽にする処方箋です。

「女性特有のドロドロした世界」に嫌気をさし、次々と職場を去る現場

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辞めたい理由と悩み1:病院経営者も一目置く医事課長が「いじめの司令塔」に。

筆者が武田早苗さん(仮名、37歳)に「医療事務とはどういう仕事ですか?」と質問したところ、彼女は次のように答えました。

「高校を卒業して10年間、病院の医療事務をしましたが、子供の出産を機に専業主婦になりました。いま、子育てがひと段落したのでパートを探しているのですが、医療事務をしようとは思いません」

ブランクがあるとはいえ、10年のキャリアがある仕事に「もう就きたくない」と思わせるのは、何が原因なのでしょうか。

武田さんは高校の在学中に「医療事務をやる」と決めました。
それは両親から、「高卒で働くなら、公務員か医療事務にしなさい」と言われたからです。
武田さんは医療事務を目指すことに決め、すぐに医療事務の通信教育を申し込み、高校在学中に医療事務の資格を取得し、卒業と同時に200床の中規模病院に就職しました。

医療事務1年生の武田さんが直面したのは、通信教育で得た知識がまったく通用しないことでした。

レセプト業務に携わる事務職は、武田さんを含め5人いました。
そのうち20歳の女性が武田さんの指導役になったのですが、毎日必ず3つ以上失敗する武田さんは、毎日3回以上、この人から注意を受けていました。

そして武田さんは「私にはこの仕事は勤まらない」と思うようになりました。
ようやく1つの仕事を覚えたと思ったら、指導役から3つの仕事を言いつけられ、若い武田さんには、永遠に新しい仕事が湧いてくるように思えたのです。
職場のパソコン前で泣きながら入力作業をすることも珍しくありませんでした。

そんな武田さんがその病院で2年目を迎えられたのは、4人の医事課職員を率いる医事課長の存在でした。
この人は50代の女性で、看護部長にも医師にも、そして病院オーナーの理事長にも「ため口」で話していました。武田さんは当初「この病院は友達感覚で仕事をするんだな」と思ったのですが、院内の人間関係がおぼろげながら見えてくると、「医事課長は特別な存在である」ことに気が付きました。

武田さんには、病気や薬の知識を豊富に持つ指導役ですら「スーパーウーマン」に思えていましたが、その指導役が医事課長のことを「神」と呼ぶのです。

さらに「この病院は一時倒産の危機に陥ったが、大学病院からいまの医事課長をスカウトしてきてから業績が元に戻った」という話や、「医事課長には理事長から『裏ボーナス』が渡されていて、それを合せると看護部長はもちろんのこと、若い医師の年収すら超えるらしい」という噂も耳にしました。

武田さんの中に「医事課長のようになりたい」という気持ちが芽生えてきて、2年目、3年目は無事に過ごすことができました。
ところが4年目に入ったころ、武田さんに第2の試練が待ち受けていました。

いじめです。

「指導役の先輩の教え方はとても厳しく、私は『これが大人のいじめなんだ』と思っていましたが、4年目に私に向けられた本物のいじめに比べたら、先輩のことが優しい良い人に思えてきました」

武田さんの指導役が、病院の系列クリニックの事務に人事異動になると、ほかの職員からの風当たりが急に強くなりました。
自宅学習を毎日欠かさず続けていた武田さんは、レセプトについては基本的な知識が身に付いていましたので、そこは攻められませんでした。
武田さんが攻め込まれたのは、患者対応や電話応対などの社会人マナーで、特に武田さんが苦手としていた敬語の使い方についてはネチネチとやられました。

武田さんは再び、職場で涙を流す生活に戻ってしまったのです。
いじめは1年以上続き、武田さんは「さすがにもう続かないな」と思ったのですが、突然転機が訪れました。
武田さんの職場に、高校を卒業したばかりの新人の医療事務が入職してきたのです。
武田さんをいじめていた職員たちは、「新しいオモチャが入ってきた!」とばかりに、新人いじめを始め、武田さんは解放されたのです。

武田さんは、新人職員が泣いている姿を何度も見かけました。
武田さんは慰めてあげようと思ったのですが、もし新人に優しい言葉をかけたことがいじめ先輩に分かったら再びあの地獄に戻されることは確実です。
そこで武田さんは、系列のクリニックに異動した、かつての指導役の先輩に連絡を取り、相談に乗ってもらうことにました。

すると先輩は、次のように話し始めました。その内容に武田さんは驚きを隠せなかったといいます。

「私(指導役の先輩)がクリニックに飛ばされたのも、武田さんがいじめられたのも、そしていまの新人さんがいびられているのも、すべて医事課長が裏で糸を引いているんだよ。

かつて私が武田さんを厳しく指導していたのは、優しい言葉で教えたり、褒めて伸ばすような教育をしたりすると、医事課長によって指導役が代えられて、かえって武田さんがつらい思いをすると思ったからだよ」

つまり、指導役の先輩は、わざと武田さんにきつく当たることによって、武田さんを医事課長から守っていたというのです。
武田さんは「でも先輩は、医事課長は『神』だって言ってたじゃないですか。うちの病院を建て直した人なんじゃないんですか?」と聞きました。

「医療事務の知識については、あの人は本物の神だよ。市内の医療事務関係者で、あの人を知らない人はいないから。うちの病院が黒字化したのも、あの人が医者や看護師に遠慮なく指示して、ばんばんコストを取っていったから。

理事長は利益のことしか考えていないから、医師や看護部長に『医事課長の言うことをきけ』って号令をかけたわけ。しかも先生たちだって、自分の診療科の売り上げがアップすれば副院長になれるかもしれないから、次第に自分の方から医事課長に教えを乞うようになったんだよ」

「コストを取る」とは業界用語で、「診療報酬を取りこぼさないようにする」といった意味です。

先輩は最後に、武田さんに向かって「医事課長は1度いじめた相手はもう2度といじめないから、あなたは今後、安心して仕事ができますよ」と言いました。
武田さんはそれ以来、この先輩と会っていないそうです。

武田さんは筆者に「医療事務の職場は、女のドロドロした性格が惜しみなく滲み出ている世界です。若いころはがむしゃらに働くことで耐えることができましたが、夫の収入でなんとか生活できるいまの私は、そこまでの覚悟はありません。もう医療事務に戻りたくありません」と言い切りました。

辞めたい理由と悩み2:医療事務の「トリプル3」は悲劇の条件

プロ野球の世界で「トリプル3」といえば、打率3割以上、ホームラン30本以上、盗塁30回以上を達成したスーパーアスリートのことをさします。

しかし医療事務の「トリプル3」とは、3年以上のブランク、30歳以上、転職3回以上のことをいい、再就職がとても難しい条件になります。

その条件をすべて満たす五十嵐洋子さん(仮名、43歳)は、医療事務のキャリアが20年を超えるベテランです。
しかし、夫の転勤で見知らぬ土地に引っ越してきてからの1年間は、病院の医療事務に挑戦し続けましたが、落ち続けました。

五十嵐さんは、「病院職員は待遇が良く、クリニック事務の労働条件は低い」と感じていたので病院にこだわり続けましたが、それを断念して初めてクリニックに応募し、一発で採用になりました。

それが今の職場なのですが、勤め始めて3カ月の五十嵐さんは既に「辞めたいです」と言います。

筆者が「五十嵐さんは正職員ですし、管理業務も任されているのであれば、給料もそれなりにもらえているのではないですか?」と尋ねると、五十嵐さんは「給料の問題ではないのです」ときっぱり言いました。そしてこう続けました。

「医療事務はどんなに経験があっても、30歳を超えると途端に採用されにくくなります。ましてや私は40歳を超えています。また、私のように3年以上のブランクがあると、病院側は『最新の診療報酬について知らない』と思われてしまいます。

そんな私が病院に採用されることが難しいことは100も承知でした。
それでも私が病院にこだわったのは、仕事の進め方なんです。

私はこれまで、電カルもレセコンも両方ともそろっている病院でしか務めたことがありません。一度でも電カルとレセコンを使ってしまうと、手書きや口頭伝達による仕事はもうできません」

電カルは電子カルテのことで、医師や看護師たちがパソコン上で患者情報をやりとりできるIT技術です。
レセコンはレセプトコンピューターといい、これもIT技術なのですが、診療報酬のためのパソコンソフトです。
つまり、電カルは医療従事者用のコンピューター、レセコンは医療事務用のコンピューターということになります。

五十嵐さんが言いたいことは、「一度自動車の生活を経験すると、人力車とリヤカーの生活に戻れない」ということなのです。
五十嵐さんがいま勤めているクリニックは、いまだに手書きのカルテを使い、紙伝票による事務作業をしなければならないのです。

「電カルとレセコンを使えば1分で済むところを、3時間もかけて作業しなければならないのです。その分の残業代が出たとしても、ストレスの方が大きくなってやり切れません」と五十嵐さんは訴えています。

電カルなし、レセコンなしの医療機関は、医療事務ソフトメーカーからの営業攻勢をかたくなに拒絶しているはずです。
そういう経営者は職場のカイゼンに興味がないので、やりにくい仕事習慣がたくさん残っています。

そのような旧態依然とした職場は、医者が威張り、看護師が威張り、医療事務はヒエラルキーの最底辺に置かれています。

もし、あなたが「これが病院というもの」とあきらめていたら、それは間違いです。
そのようや職場は、医療機関でもシーラカンスと化しています。
現状を変えることを考えましょう。

辞めたい理由と悩み3:モンスターペイシェントによってうつ病になる医療事務

日本の社会を揺るがす3大モンスターは、モンスターカスタマー、モンスターペアレント、そしてモンスターペイシェント(患者)です。

「自分の方が重症だから先に診察しろ」「痛みが引かないのは医療ミスをしたからだ」「医者に命令口調で言われて傷ついた」などなど。
患者のクレームのほとんどは医者か看護師に向けたものですが、最初に対応するのは医療事務です。医療事務のあなたなら「なんで私が叱られなきゃならないの!」と思ったことがあるでしょう。

日本医師会が運営する医療安全推進者ネットワークによると、モンスターペイシェントは急増の一途で、「悪態をつく」「診療時間外の診療を強要する」「医師の助言に従わず無意味な質問を何時間も繰り返す」といった特徴があるそうです。

同ネットワークは、モンスターペイシェントを鎮めるテクニックも紹介しています。
その基本は、1.傾聴と共感、2.段階的に言葉をきつくする――の2点です。

1の「傾聴と共感」は、クレームを言う患者の立場になって考える、ということです。
クレームの内容自体は支離滅裂でも、そのクレームを発する心情は理解できるケースは少なくありません。

例えば、発熱した子供を連れて診療時間外に訪れた母親が「いますぐ診ろ! 医者を呼べ!」と叫んでいるものの、いますぐ命に関わる状況でないことが明白なとき、医療事務が「救急センターに行ってください」と言うことは正論です。
しかしその正論をすぐに母親に伝えることは、火に油を注ぐようなものです。
クレームはさらに強く長くなるでしょう。

そんなとき、冒頭の2分間でいいので、傾聴と共感の気持ちで母親に接すると、母親の興奮が鎮まる可能性があります。

ただ、真のモンスターは、誠実な傾聴と共感を拒否してクレームを続けます。
その次の手段が「2.段階的に言葉をきつくする」です。

1:「いま話したことを、どうぞご理解ください」

2:「急患が来ているので、失礼します」

3:「患者さんには公平に対応しなければならず、あなただけを特別扱いすることはできません」

4:「あなたにこれ以上の対応はできません」

5:「あなたの行為は業務に支障をきたしています」

6:「業務妨害で警察に通報することになりますよ」

この順番で話すことで、あなたのクレーム対応が正当化されます。

しかし、あなたはこうしたアドバイスを「理想論だ」と感じているのではないでしょうか。
モンスターペイシェントに攻撃され、さらに病院側のサポートが不十分で、うつ病になる医療事務も実際に存在します。

もしかしたらあなたも、クレーム対応をし終えた後に、上司や看護師から「あなたの言い方も悪かった」などと責められたことがあるのではないでしょうか。
あなたが「辞めたい」と思うのは理解できます。

心を守るモンスターペイシェント対策 - 医療安全推進者ネットワーク
では、医療事務として勤めるあなたはどうすればよいのでしょうか?
この先もつらい現実に耐えながら生きていかなけばならないのでしょうか?
いいえ、医療事務の方の人生を変える解法」はきちんと存在していますので、それを今からご説明いたします。

あなたの「会社を辞めたくなる悩み」への対応策

あなたの「会社を辞めたくなる悩み」への対応策

あなたの「会社を辞めたくなる悩み」への対応策

1.診療情報管理士にステップアップする

医療事務の仕事に限界を感じているあなたには、ぜひステップアップをおすすめします。
それは「診療情報管理士」になることです。
医療事務のメインとなるレセプト業務は、簡単に言い表すと「医師や看護師たちの医療行為を書類に落として診療報酬を請求する」仕事です。
つまりレセプト業務は「おカネ」や「売り上げ」に関する仕事であり、医療行為ではありません。

しかし診療情報管理士の仕事は、「診療録を高い精度で機能させ、そこに含まれるデータや情報を加工、分析、編集し活用することにより医療の安全管理、質の向上および病院の経営管理に寄与すること」です。
医療事務の立場でありながら、医療の安全と質に関わることができるのです。
つまり「スーパー医療事務」といえるでしょう。

診療情報管理士の資格は、通信教育と6日間のスクーリングと試験の合格で取得できます。
仕事をしながらでも無理なく取得できる資格といえるでしょう。

診療情報管理士とは:日本病院会 診療情報管理士通信教育
日本病院会が実施している診療情報管理士 通信教育。

2.レセプト以外の仕事を磨いて管理職を目指す

40歳を超えている医療事務のあなたは「いまから新しい資格を取るのはちょっと…」と躊躇しているのではないでしょうか。
また、いまの職場に不満を抱きながらも、「せっかく身に付けた医療事務のスキルを捨ててしまうのはもったいない」と考えるのは、もっともです。

そういうあなたにおすすめしたいのは、レセプト以外のスキルを身に付けて、医療事務の管理職を目指すことです

レセプト業務は高度な知識と長い経験を必要とする仕事ですが、それだけに、知識と経験さえ積めば誰でもできる仕事ともいえます。
つまり「あなたの代わり」は「たくさんはいないが、いないことはない」ということです。
あなたもそのことを十分承知しているので、不満を持ちつつも不安をぬぐえないのです。

考え方を変えてみてください。

病院やクリニックは、レセプト以外の医療事務の仕事ができる人を求めているのです。
処方箋の窓口、カルテ管理、入退院受付、病棟クラーク、庶務や総務業務などなどです。

特に接遇、つまり「お・も・て・な・し」は、勤務時間の大半をデスクで過ごす医療事務には苦手な仕事です。
だからこそ、接遇が得意な医療事務は、院長や看護部長から重宝されるのです。

さらに、若手の医療事務を育成することを苦手とするベテランは少なくありません。
そこで、既にキャリアを持つあなたが、若手育成プログラムを作成・実行し、離職率を低下させましょう。
そうすれば黙っていても「医事課長」の地位が転がり込んでくるでしょう。

しかも、医療事務の月収は大体20~22万円程度ですが、管理職になると30万円台が見えてきます。「夢の年収500万円」も現実のものになります。

レセプトという超特殊な業務を行う医療事務の世界では、「レセプトさえ押さえておけばなんとかなる」という空気があるため、医療事務には「マルチタスクの獲得」の視点が欠けています。

しかしマルチタスクを身に付けることは、一般ビジネスの世界では常識です。
あなたも新しい仕事のスキルを身に付けて、管理職を目指してはいかがでしょうか。

3.医療事務を辞めて他業界に転職する

さて、あなたが現在抱える問題を解決するのは、新しい資格の取得や、管理職を目指すことだけでしょうか。
資格取得にはおカネがかかりますし、管理職になれるかどうかは時の運によるところが大きいでしょう。

つまりこの2つの方法は、「解決への希望」にすぎません。
では「本当の解決」はなんでしょうか。

それは他業界への転職です。
あなたの医療事務としてのスキルを活かした転職先を次に紹介します。

他業種への転職…不安はよくわかります。

しかし、まく医療事務勤務を抜け出して、人生の立て直しに成功した人の多くは、医療事務以外への道を選択した人々なのです
この件について、以下でより詳しく説明いたします。

医療事務の勤務経験が優遇される、より就労条件のよい「おすすめ転職先」の例

医療事務の勤務経験が優遇される、より就労条件のよい「おすすめ転職先」の例

医療事務の勤務経験が優遇される、より就労条件のよい「おすすめ転職先」の例

1.レセコンの会社に転職

あなたが長年付き合ってきたレセプトコンピューターは、実は「あなたたちの声」によって改良されてきました。
なので、レセコンメーカーは、医療事務の生の声を求めています

あなたの転職先となるレセコンメーカーは、パナソニックや富士通などのメガカンパニーから、ソフト業界で名を馳せている「知られざる超優良企業」まで、幅広く存在します。

しかも医療業界は「国内有数のIT遅れ業界」と言われているので、レセコン市場は今後ますます発展する可能性を秘めています

コンピューター会社やソフト会社と聞いて、物おじする必要はありません。
あなたはソフトにタッチする必要はなく、それよりも「次の診療報酬改定の情勢」や「医療事務が求める機能」といった、あなたがいま持っている情報が必要とされているのです。

また、もしあなたが「外に出る仕事」に興味があれば、レセコンメーカーの営業に挑戦してみてはいかがでしょうか。
あなたなら、良いレセコンと、悪いレセコンを熟知しているはずです。
そんなあなたが営業パーソンになって病院を訪れれば、そこの総務部長に「貴院の医療事務の方々は、きっと現行ソフトのこんなところに不満を持っているはずですよ。うちのソフトはその点を改良しています」とPRできます。

さらに、あなたなら、レセコンのインストラクターとしても活躍できるでしょう。
あなたもご存じの通り、ベテラン医療事務は自分の仕事に忙しく、新人医療事務に仕事を教えている時間がありません。
そこで新人医療事務の教育を代行しているソフト会社は多く存在します。
病院側も、そこまでしてくれるソフト会社を手離すはずがなく、そうなるとバージョンアップの営業もたやすく成功するでしょう。

IT企業は給料面でも魅力が大きいといえます
1年目で年収400万~450万円を提示している会社はいくらでも見つかりますよ。

代表的な医科レセコン
ソフト名 メーカー名 特徴
ORCA(日医標準レセプトソフト) 日本医師会 日本医師会が提供する。原則無料。
Medicom-MC/XN パナソニック 患者チェックや病名チェックなど人為的ミス軽減機能が充実。
HOPE/SX-J 富士通 PC50台の同時使用が可能なクライアント/サーバー型運用

出典:「医科レセコン選び(比較・選定)について」(アイアイドットイン)と「レセプトコンピューター製品一覧」(テックターゲットジャパン)を編集

2.介護事務、調剤事務に転職

もし、あなたが「介護事務と調剤事務は医療事務より格下」と思っていたら、その考えはあらためた方がいいかもしれません
確かに医療事務に比べると、介護事務も調剤事務も、ある意味「簡単」です。

しかし、介護業界と薬業界は、いま急成長している分野です。
厚生労働省もこの2つの業界に「明日の医療」の担い手になってもらうべく、後押ししています。

また、介護事務と調剤事務は、医療事務経験者を求めています。
それは、介護も薬も、医療との連携を強化しなければならないからです。

仕事の悩みを解決する方法は様々ありますが、その中でも大きな効果が期待できるのは「求められている職場に移ること」です。

同じ業界の中にいると、自分のスキルは陳腐化しているように映ります。
しかし「あなたを求めている世界」では、あなたのスキルは光り輝いています。
介護業界や薬業界にとって、あなたの医療と診療報酬に関する知識は、まさにダイヤモンドなのです。

3.病院の総務部に転職

「慣れ親しんだ医療業界を離れたくない」というあなたには、病院の総務部門への転職をおすすめします。
多くの病院経営者は「管理部門の弱さ」という悩みを抱えています。
そのような病院には、手技のスキルが高い医師や、優しくて有能な看護師がいるのに、裏方となる管理部門がだらしないばかりに、売り上げが思うように上がらないのです。

一般企業の管理部門は、その会社の商品やサービスを熟知した総務パーソンがいます。
しかし病院の管理部門にいるのは、総務が苦手な医療事務か、医療事務に疎い総務ばかりです。

しかし、あなたなら医療事務に精通した総務パーソンになることができます
あなたなら、病院の強みとなる医療を把握した上で管理業務を遂行できるので、医師をはじめとするスタッフ全員のやる気を引き出すことも、利益を確保することも両方できます。

病院の総務部の魅力は、なんといっても年収です。
管理職になれば、看護師長と並ぶ給料がもらえるでしょう。
また、病院の影のトップ「事務長」に就任すれば、年収1000万円が見えてきます。

おカネだけではありません、病院の総務はとてもやりがいがある仕事です。
医師や看護師たちは、ストレスに押しつぶされそうになっています。
スタッフたちをストレスから救うのは、総務部などの管理部門なのです。

人生の選択肢は常にあなた自身が持っている

人生の選択肢は常にあなた自身が持っている

人生の選択肢は常にあなた自身が持っている

医療事務勤務のあなたの人生を変えるために、まず一番注目すべきことは「医療事務以外の職場もあることを知る」ということです。
案外、外部と交流がない医療事務業界人は井の中の蛙になることが多いです。
自分の会社以外のことを全く知らないというケースも非常に多いようで、勇気を出して一歩外に踏み出せば大きな海が広がっているということを、改めて考えてみてはどうでしょうか。

兎に角、どうしても今の悩みが解決できなければ「別に辞めればいい」「辞めたっていいんだ」「自分は自由に人生を選択できるんだ」と割り切ること。

周囲からの目を気にしたり、あなたの人生と無関係な上司のメンツを立てて、自分の人生を後回しにしてします思考こそが「今の職場を辞められなくなってしまう」ことの最大原因であり、悩みをより深くして人生を間違えてしまう事につながります。

転職エージェントに無料相談することから始める

自分自身でまず何をしてよいかわからないならば、人材紹介会社に登録するのも手。
転職エージェント経由で他の業界、企業の内情を知ることができますし、冷静な第三者の目で、あなたのスキルと経験を活かせる新しい職場を用意してくれます。

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