コーチング能力の高い転職エージェントを囲い込め – 戦略的に会社を辞める転職技術

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越川正志

越川正志

有力な転職コーディネーターと協力する形で、某電力会社から某大手総合商社に転職を成功させました。商社へ転職希望の方は、私の転職成功例と方法論を、是非参考にしてみてください。

前回、前々回と書いてきた印象的な転職エージェントに関して、記事を書いてきました。
過去の経験もふまえて、改めて振り返ってみると、転職エージェントが我々の転職活動において担うべき重要な役割の1つは、広い意味でのコーチングと言えるのではないかと感じています。

今回は、転職エージェントが担うコーチング機能と過去にお会いしたコーチング的な役割に優れていて、現職への転職時に何かとお世話になった女性転職エージェントのB氏に関して、ご参考まで記事を書いてみたいと思います。




転職エージェントの役割の1つはコーチング

私自身もそうでしたが、転職活動を始める際に、まずはビズリーチや大手転職支援会社のサイトへ個人情報を登録し、その後、登録情報を見てコンタクトしてきた転職エージェントとメールや電話でやり取りをします。

まずは、面談で現職の状況やキャリア相談などをし、その後に求人ポジションを紹介してもらうにあたり、方向性に大きなずれがないように確認していくケースが多いでしょう。

転職活動自体は、ぴたりとはまるポジションが運よくでてくると、数か月で終わるケースもありますが、往々にして半年、一年から(場合によっては)それ以上の時間をかけて進めるプロセスとなることが多いです。
その過程では、書類選考を通過しなかったり、面接を受けても内定がもらえなかったりといろいろストレスも感じながら、時には自信を喪失したり、現職の仕事との兼ね合いで、スケジュール管理に苦労をしながら進めることになるのが通常です。

そうした長丁場のストレスも多い転職活動を進めていく上で、悩みを抱えることも多い我々、悩める子羊たる(?)転職候補者がいい方向にモチベーションを維持しながら、転職活動を進めていく上で、時には叱咤激励したり、適宜、必要な情報を入手し、Inputしてくれる経験豊富な転職エージェントの存在は、後々考えた時に大きな差を生むというのが実感です。

逆に以前に面談した転職エージェントの中には、最初の面談の際に転職は甘くないし、30代後半にもなるとそもそも転職先が限定される等々、いきなり説教モードの面談となり、現職に留まることを強く勧めるが、どうしても転職したいなら、自分が付き合いのある会社への紹介ならできると聞いているこちらの気持ちが暗くなるような面談対応だった人も数は多くないですが、いることはいました。

いろいろ転職活動を経験してみて、確かに転職が簡単でないというのは一面、真実で、現職に留まるという選択肢を冷静に比較検討して、判断すべきというのはそうなのですが、将来の選択肢が狭いという考え方は、あまりにもその転職エージェント個人の固定観念に強く依拠した、客観性に欠けるものだったと思います。

コーチングをしてくれるメンターとしての観点でも、私には合わない転職エージェントだなと思い、面談後、一度だけメールでやり取りはしたのですが、初回の面談で触れていた付き合いのある企業以外には紹介先がなさそうだったので、それ以来、やり取りはせず、特定のポジションの選考を進めることもありませんでした。

広い意味で、コーチングをしてくれる転職活動の伴走者ともいえる転職エージェントは、転職候補者を紹介しようとしている先の企業の経営戦略、人材採用方針などもふまえて、適切なタイミングで(時には顕在化していない採用ニーズを掘り起こす形で)求人ポジションの情報を取ってきてくれる情報収集機能もありますが、これも10人転職エージェントがいれば、10人それぞれという感じで、それぞれ個性に依拠する要素が強いと感じています。

さらには、書類選考の応募書類の提出に始まり、書類選考通過後の面接の日程調整などの秘書的なアレンジも転職エージェントの対応業務ですが、行き届いていて緻密な方もいれば、中には相当ずさんで、自分で紹介したポジションのこと自体を忘れて、面接の日程調整の途中で放置したままにしているような転職エージェントとして失格では?と思うような驚くほど低レベルな人がいるのも実情です。

そこまで行くと、怒りを通り越して、笑ってしまうのですが、複数の転職プロセスを同時に進めているので、思わず、失念してしまうこともあるのでしょうね、善意に解釈すればですが。

今回は、コーチングの観点で優れていて、面接のアレンジなども非常に行き届いていて、現職への転職時にお世話になった女性転職エージェントのB氏に関して、ご参考まで、書いてみたいと思います。

女性転職エージェントのB氏

前職から現職への転職時にお世話になった女性転職エージェントのB氏とは、ビズリーチ経由でコンタクトを受けて、面談したのがきっかけでした。

このB氏は、所属している転職支援会社が、当時、私の現職(転職先ということです)と資本関係のある関係会社だったこともあり、人材交流の一環で定期的に現職の人事部に人を出向で派遣していて、採用他の人事関連の業務を担当していた経緯がありました。

私の転職後数年してから、経営再編の一環でこのB氏の所属会社は、現職のグループ会社ではなくなったので、現在は、どこまで強い人的なパイプが残っているか不明ですが、当時はかなり強いパイプがある状態でした。

今にして思うと、偶然でもあり、非常にラッキーだったのですが、この会社間の人材交流の一環で、B氏も私と面談する5年ほど前に数年間、現職の人事部に出向していたこともあり、私が面談した当時も、人事部に自由に出入りできるフリーパス状態でした。

通常、転職エージェントは、まずは、求人ニーズのある企業に営業して、人材斡旋のための取引アカウントを開設してもらう必要があり、そこまでも、大きな壁があるわけですが、取引開始後も、企業側の求人ニーズを的確に把握した上で、転職候補者をタイミングよく、いい形で紹介し続けていかないと企業側の人事担当者との関係も深まらず、実際に転職の斡旋に至るまでには、いろいろとハードルが多いのが実際のところです。

そういう人材斡旋の実績が継続してできてきて、初めて、企業の人事部に自由に出入りできるようになるのが普通だと思いますので、ステップバイステップで時間をかけてそうした特権的なポジションを手に入れていけるかどうかという感じなのだと想像します。

そういう意味では、B氏が、過去の出向時の人脈などを活かす形で、現職の人事部に自由に出入りできる立場を既に手に入れていて、キーマンの人事部長他とざっくばらん話をできる関係を構築していたのは、非常に大きなアドバンテージがある状態でした。

実際に、転職することになる現職の所属部署の求人ニーズに関しても、まだ、私が相談した時点では顕在化しておらず、所属部署で早急に海外事業の開発要員を採用したいという相談を人事部がまさに受けていて、これからどのような形でその求人をかけていこうか思案しているという状態のところにたまたま御用聞き訪問で、人事部に顔を出したB氏が相談を受けるというとんでもなく、まさに偶然のどんぴしゃりのタイミングで、公開求人になる前の段階で現職の求人ニーズを、しかも、相談ベースで把握してきてくれました。

この後、タイミングを逃さずにB氏は、ちょうど面談したばかりの私の履歴書や職務履歴書を提示して、まさに求人ニーズに合いそうな優秀な人がいますよと人事部のInputしてくれたので、急遽、選考がスタートすることになりました。

大手転職支援会社の転職エージェントに勧められるままに20-30以上も応募していた求人票ベースのポジションの反応が芳しくなく、書類選考を通過しなかったり、選考を保留されたりして焦りも感じ始めていた時期だったので、現職の選考プロセスがあまりにもとんとん拍子で進んだので、私が本当なのかな?と驚いたくらいでした。(笑)

現職の選考プロセスと転職エージェントB氏のサポート

現職の面接に関しては、別の記事で詳細をご紹介したいと思いますが、一次面接で所属の現場部署の部長と課長が出てきて、わりとざっくばらんに話をすることができ、高評価をもらえたようで、この一次面接の結果で実質、採用が決まっていた感じで、その後、二次、三次と面接がありましたが。

落とすためのプレッシャーを感じるような面接ではなく、採用する前提という感じの終始、なごやかな雰囲気の面接で、ある意味、私が拍子抜けするほど、スムーズに短期間(一次面接を受けてから、内定を受領するまで実質1か月半ほど)で、転職することになりました。

あまりのスピード感に前職の社宅からの引っ越しもばたばたとなってしまい、後から考えるともう少し、うまくやれた部分はあったなと反省点もありましたが、このあたりはまた、内定後の条件交渉に関しての別の記事で触れたいと思います。

振り返れば、順調な選考プロセスではありましたが、前職が大変な状況にある中で、早く転職を決める必要もあったので、現職の面接に関しては、最善の準備はした上で、ありのままの自分を出して、勝負したいと考えていたので、いろいろ緊張したり、思案することもありました。

たまたま、B氏が過去に転職の斡旋をした人が現職の採用部署に所属していたので、面接のたびに人事部からうまく面接官の名前を聞き出してくれた上で、その過去の転職斡旋した人に連絡を取り、面接官のバックグラウンドや人となり、留意事項などを聞き出して、面接前に適宜、Inputしてくれたので、面接官の過去のキャリアをふまえてこんな質問をされるかもしれないなと想定問答集を作成したり、逆にこんなことを質問してみようかなと思案することもでき、面接の準備も十分にできて、心のゆとりをもって面接に臨むことができ、大変、有用でした。

他の転職エージェントのアレンジで面接を受け、内定を受領した経験もそれなりにありますが、面接に関しては、せいぜい、面接官の所属部署と役職を聞き出してくれるのが精一杯という感じで、面接官個々の情報をB氏ほど事前にInputしてくれた転職エージェントは皆無でした。

というよりも、B氏も人材交流で人的な関係がある現職の面接関連で、たまたま知り合いが現職にいたので、いろいろ聞き出すことができたということで、他の会社であれば、そこまでの対応は難しいのだと思います。

事前に面接官の情報などをInputしてもらっていたので、私の方も面接が終わるたびにすぐにB氏に電話して、面接の様子の状況報告を行い、面接の受け答えの中でうまく伝えられなかったと感じた点、質問したもののよく分からなかった不明点、懸念に感じた事項などを伝え、適宜、B氏から現職の人事部にもやり取りしてもらい、そのフィードバックももらいながら、選考プロセスを進めることができたので、非常に安心感がありました。

直接お聞きしていないですが、私からの面接に関しての報告やフィードバックのやり取りなども転職エージェントとしての守秘義務にふれない形で、関連データとして蓄積して、その後の転職サポートに活用されるのだろうなと推測していました。

そういう深堀りした濃いやり取りを通じて、転職の斡旋をしていくことで、企業側のかゆいところに手が届く対応もでき、転職者とも強い信頼関係が構築できるのだろうなあと感心しました。

B氏とは、転職後も、何度か、キャリア相談、情報交換をかねて、共通の知人なども交えて、会食する機会がありましたが、所属している転職支援会社の社内でも姉御的な存在として、周りから、信頼され、いろいろな相談を受けられる立場だったようで、転職支援業とは、やはり広い意味でのコーチングであり、よろず相談的な要素が強いのだろうなと感じました。

とは言っても、ビジネスはビジネスなので、線引きをどこでするかが非常に難しく、重要なところなのですが。

B氏の場合、コーチングに優れ、転職エージェントとしての資質に優れた方で、さらには、現職と太いパイプを有していたので、私の場合は、ピンポイントで求人ニーズを把握してくれて、非常にスムーズな形で選考プロセスを進めることができました。

こういう転職エージェントにうまく会えるかは運次第というところもありますが、運を引き寄せあれるように能動的に転職活動を進めていく意識を持つべきかと思います。

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