成功率を高める、転職面接時の質問回答方法 – 戦略的に会社を辞める転職技術

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越川正志

越川正志

有力な転職コーディネーターと協力する形で、某電力会社から某大手総合商社に転職を成功させました。商社へ転職希望の方は、私の転職成功例と方法論を、是非参考にしてみてください。

前回の記事で、敵を知り己を知れば百戦危うからずということで、面接の事前準備を仕方に関して、私自身の経験や懇意にしている複数の転職エージェントからのコメントもふまえて、整理しました。

考えてみれば、面接に呼ばれるまでに、転職エージェントとのキャリア相談の面談に始まり、各種情報収集を行い、履歴書、職務履歴書などの応募書類を準備してきたわけです。
そして、求人ポジションが出てきたら、応募し、書類選考の結果にやきもきしながら待って…と結構な時間と労力を使ってきています。
特にフルタイムで仕事をしながら選考プロセスを進めていくのは、かなり大変だと思います。

そうして、ようやく呼ばれた面接なので、限られた機会を活かすべく入念に準備をした上で臨むわけです。

通常1時間(場合によっては1時間半くらいのケースもありますが)の面接の中で、どのようなQ&A(受け答え)をすると、効果的な形で、自己PRができ、内定をもらえる確率があがるのでしょうか。




冒頭の自己紹介でいい流れを自分で作る方法とは?

私が受けてきた過去の20社以上の面接経験では、一次面接では、転職エージェント経由で、提出した履歴書、職務履歴書を用意して、面接官は面接に臨んできます。

面接官によっては、蛍光ペンでいろいろ線を引いたり、書き込みをしている人もいて、こちらからもそれが遠目で見えたりします。
それだけ自分に関心を持ってくれているのだなとうれしくなる半面、何を聞かれるのかなと緊張もするものです。

通常の一次面接では、人事担当者も同席して、司会進行役となるのですが、冒頭で、簡単に「では、まず簡単に自己紹介からしていただけますか?」という流れになるケースがほぼすべてです。
中には数分で自己紹介をお願いします等言われるケースもあります。

この自己紹介をどうするかで、面接の印象が大きく左右されます。事前にいかに簡潔に要点を伝えるかシュミレーションが必要ですが、〇〇大学を〇年に卒業後、〇年に〇社に入社し…と時系列で履歴書を読み上げていくような形だと相手も飽き飽きしてきますし、短い時間で簡潔に紹介できません。

新卒で入社した会社からの最初の転職の場合は、大学卒業後、現職のどこの部署でどんな仕事をしてきたかを説明すればいいと思います。

もし、会社を2社以上経験している場合は、経験部署が多い場合は、大学卒業から説明を初めて、〇年にA社に入社し、在籍中はこんな仕事を担当し、その後、〇年にB社に入社し、こんな仕事をしてきたとキャリアのおおよその概要を説明すればいいと思います。

今回の転職理由を、早めに自己紹介の中に織り込む形にもっていく

この冒頭の紹介の中で、過去の実績に触れようとすると簡潔にキャリアの流れを説明しづらくなります。

そうした説明は、その後の面接のやり取りの中でしていけばいいと思います。むしろ、相手に言われるままに自己紹介を始めるのではなく、「自分のこれまでの経歴に関して、簡単にご説明させていただくのと併せて、今回、転職を考えている理由も適宜、織り交ぜてご説明させていただく形でよろしいでしょうか?」と切り出すといいともいます。

その上で、面接官の了解を得て(転職理由はいずれにしても相手側も聞きたい話なので、Noと言われることはないはずです)、説明を始めると、こちら側で主導権を取ることができると思います。

もし、こういう自分が主導権を取る流れにせずに、相手に促されて、自己紹介をすると、その後、通常は面接官が、履歴書や職務履歴書に関して、いろいろな質問をし始めるケースが多いです。
そして、肝心の転職理由を説明するタイミングが、相手次第となってしまいます。

この流れとなると、面接官はこの人は今回、なぜ転職しようとしているのだろうか、本当にうちに来る気があるのだろうかと”もやもや”した疑問を持ち続けながら、やり取りをしていくことになります。

過去の経歴に関して、質問を受ければ、実績などを適宜PRしていくことになるわけですが、過去の実績をPRすればするほど、相手はそんなに実績も上げてきたなら、本人に適性があるだろうし、なぜ、今回の転職を考えているのだろうか?と疑問を深めることになりかねません。

ということで、冒頭で、転職理由も冒頭で簡潔に伝える形にすることで、面接官は今、目の前にいる転職者が「過去」どんなことをしてきて「現在」に至り、今後、「将来」に向けて、なぜ今回、転職を考えているのかという「過去」「現在」「将来」という全体ストーリー(全体ピクチュアと呼んでもいいかと思いますが)を面接の最初の段階で得ることができます。

こうした全体ストーリーを面接官側に面接の冒頭で理解してもらうことで、限られた面接時間の中で、質問して確認すべき事項を面接官が頭の中で整理できます。
そして、あまり些末な質問に深入りして、面接終了時に結局、今回、本気で転職を考えているのかよく分からなかったなという印象で終わるリスクをかなり軽減することができると思います。

大学受験、資格試験では、試験開始直後にいきなり一問目から問題を解き始めるのは得策ではありません。
試験問題全体を見て、解けそうな問題、捨てた方がいい問題をおおよそ把握し、問題を解く順番を考えることで、合格点を効率的に取れる確率が上がると思います。

面接も同じで、限られた時間の中で、効率的に進める必要があります。
特に気をつけなくてはいけないのは、「情報の非対称性」があるということです。

転職者は自分のことをよく分かっているのですが、面接官側は、転職者側のことは初対面の面接官は基本的に事前にもらっている履歴書、職務履歴書ベースでしか分かっていません。
つまり、転職者側で自然な形で、主導権をとって説明する流れを作らないと、時間内に「合格点 = 内定」を取ることが難しくなります。

試験問題の例えを使うと、面接官が些末な問題、本質的でない問題に時間を使うことがないようにすべきです。つまり過去の経歴の中で、今回の転職に直接関係ないような事項でのやり取りにあまり時間を使わないようにうまくコントロールすべきです。

そのためには、面接官がこちらの経歴、転職理由を限られた時間の中で理解して、確認すべき本質的な事項にフォーカスしてやり取りし、納得して、内定を出せる流れを作る必要があるということです。

転職理由の整理の仕方のアイデア

転職理由に関しては、人それぞれだと思います。ただし、おおまかに整理すると、

  1. 個人的な理由
  2. 現職と自分の理想とのギャップ
  3. 転職することで自分のキャリアで成し遂げたいことを達成できる

というストーリーで説明すると収まりがいいと思います。

1.個人的な理由

個人的な理由は、例えば、前回の転職から5年が経ち、年齢も35才も迎え、家族のことや今後のキャリアを思案している等という感じの説明でもいいかと思います。

転職を経験している場合は、3-5年は経過している方が短期的に職を転々としているジョブホッパーでないと言えます。
つまり、転職した組織で一定期間は貢献すべく頑張ったと言えるので有利だと思いますので、その点は理由で触れていいと思います。
逆に転職から10年等経過していると、何で今更、転職なの?と受け止められる部分もあると思うので、ケースバイケースで判断が必要です。

2.現職と自分の理想とのギャップ

現職と自分の理想とのギャップに関しては、あまり現職のことを悪く言うと他責傾向があると受け止められます。
このため、必要以上にネガティブな言い方にならないように工夫する必要があります。

1つの方法は会社の組織文化、経営スタンスのレベルで話をするということかと思います。
例えば、現職は移り変わりの早い業界の中での立ち位置との関係で短期的な視点で物事を判断して進めていくことが強みであり、会社としての宿命的な面があると説明します。

その上で、自分は長期で腰を据えて、仕事をしたいスタンスとは、ギャップを感じる等の説明をするというのは手だと思います。

もし、面接を受けている会社自体が、現職と同じような短期志向の経営方針の会社だと効果的ではありません。つまり、今回、転職しても、本質的なギャップの問題は解消せずにまた、すぐに辞めてしまうのでは?とマイナスに取られてしまうので、事前の企業研究で論点整理しておくことが重要です。

3.転職で成し遂げたいこと

今回の転職で自分のキャリアで成し遂げたいことが、転職することでできる可能性が高まるという将来に向けての話は流れの作り方が重要です。

1つの方法は、求人がかかっているポジションがどんなもので、自分がこれまでのキャリアを活かして、どのように貢献していけそうかを整理していくというものです。
そのためには、具体的なアイデアなども交えて、適宜、面接官側から求人の背景や外部人材に期待する役割や機能を聞き出しながら、自分がまさにそれに当てはまる人材だとPRしていくということかと思います。

この1,2,3の流れを意識して、面接官の反応を見ながら、具体的な話も織り交ぜていくべきだと思います。

例えば、1.個人的な理由に関しては、例えば、面接を受けている会社が自分の出身地の会社なら、長男で実家もあるので、Uターンにつながるという個人的な事情をPRしていくのもいいと思います。

こうした説明をしていくと、序盤で面接官が、うなづく場面も増えて、こちらで主導権を取って、いい流れで、面接を進めていけると思います。

気を付けるべき質問

面接を受けている会社が、現職との比較で、給与他の処遇条件が下がる場合、下がることは問題ないかとか、或いは、最低限必要な給与レベルなどを聞かれるケースもわりとあります。

こうした質問に対しては、独身ならともかく、家族もいるので、生活を考えると、大幅な処遇ダウンは困ると一旦伝えるべきだと思います。
その上で、仕事の内容を最優先で考えたいと伝え、補足して、面接を受けている会社の社内規定に基づいて、ご評価いただければと思いますという形で回答するのがいいと思います。

金額をこちらから言うのはあえて控えることで、お金にうるさいがめつい人ではないんだなという好印象の余韻を残すことができます

かつ、数値で言質を取られないようにして、会社側で検討してもらう形にすればいいと思います。私の過去の経験でも、どうしても来てほしいと相手側が考えれば、ポジションを1,2階級上の扱いにして、処遇条件をなるべくよくするように尽力してくれたりもします。

このあたりは、せっかく転職エージェントを起用しているので、面接後、あとは泣いて受領後にうまくフォローしてもらうといいと思います。転職者が直接、言いづらいことを転職エージェント経由で伝えていくのもうまいやりた方だと思います。

転職エージェントの口から言ってもらうことで、企業側はこの人材を採用するにはそれくらいの処遇条件が必要というのが第三者的に見ても妥当と受け止めてもらうことができる面もあると思います。

それ以外に、「内定を出した場合、いつから、入社できるか」という質問も回答が難しいものと言えます。

とういうのは、「今すぐにでも入社できます」と回答するのは、聞いている面接官に現職でちゃんと役割を担って仕事をしている人なのかな?と疑問に感じさせます。
そして、きちんと引継ぎをして、区切りをつけて、円満退社できるのかな?との印象を相手に与えかねません。

この辺りは、事前に今回の求人の時間軸を転職エージェント経由で探っておくべきです。もし、急ぎの求人であれは、面接の時点では、内定受領後、1か月から1か月半で入社できるように現職での引継ぎを済ませていきたいと回答するのがいいと思います。

急ぎでない場合、或いは、時間軸が不明な場合は、「現職できちんと引継ぎをして、責任を果たして退職したいと考えている。その場合、引継ぎが完了するのはいつ頃となるが、そこまで、待っていただくことは可能か?」と逆に質問して、反応を見るのもいいと思います。

この入社時期も、面接後に転職エージェントを使い、うまく、フォローしてもらうべきだと思います。

まとめ

今回は、一つの参考として、面接の冒頭からの受け答えの流れと注意すべき質問事項に関して、書いてみました。

当たり前ですが、面接は、面接官あっての話ですので、すべてのケースで、自分の事前シナリオ通りいくかは、読めません。

ただ、経験上、冒頭に求められる自己紹介は、ある意味、こちらが自由に説明ができる部分で、ここで、主導権を取り、いい流れを作れるとその後の面接の受け答えも効果的にできると思います。

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