転職面接実況中継シリーズ2(卸売業/業界7-8番手) – 戦略的に会社を辞める転職技術

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越川正志

越川正志

有力な転職コーディネーターと協力する形で、某電力会社から某大手総合商社に転職を成功させました。商社へ転職希望の方は、私の転職成功例と方法論を、是非参考にしてみてください。

私はこれまで、この6年ほどの間に30以上の面接を受けてきました(内定も10社ほどからいただいています)。
記録魔?でもあるので、毎回の面接で受けた質問事項や留意事項、反省点などは記録に残しています。

私自身の経験した面接で、皆様のご参考になりそうなものをご紹介していく記事の第二弾、今回は、およそ6年前に前職からの転職時に面接を受けた某B社(卸売業/業界7-8番手)です。

こちらは、当時は一次面接はしたものの、その後、選考がどう進むのかよく分からず???の連発のプロセスでしたが、今にして考えると会社としての明確な使用方針がないまま、現場の部長、課長主導でフライング気味に動いていた会社側の苦しい状況も分かります。

このケースでは、B社のポジションを紹介してくれた転職エージェント自身も面接の場に同席するなど、やや特殊なアレンジでプロセスが進行していたことを少々、懐かしくも感じています。

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選考までの流れ

約6年前の前職からの転職活動を始めるにあたり、当初は大手転職支援会社のサイトに職務履歴書などを登録の上、所属の転職エージェントにコンタクトして、3社の転職エージェントと面談しました。

面談時に求人票ベースで20-30社ほどのかなりの数のポジションの紹介を受け、業界も考えず、とりあえずという感じで、片っ端から応募していました。
ところが、1か月半ほど経っても、なかなか、書類選考を通過せず、少々、焦りも感じていました。

書類選考で×と結果が出たケースはまだしも、回答が来ないまま、保留されているケースがほとんどで、時間軸が読めない展開でした。

そんな折、米国MBA留学時代の先輩でもある転職経験のある知人の方から有料サービスのビズリーチを紹介されました。
転職サイトは通常、無料なのに転職候補者がお金を払うというのは、少し、異質な感じもしましたが、行き詰っていた状況を打破するため、まずは1か月間と決めて、約6,000円の利用料を払って利用することにして、履歴書や職務履歴書情報他を登録してみました。

ビズリーチの利用を始めたのが、ちょうど、5月のGWに入るところでした。
当時、前職が未曽有のトラブルに巻き込まれていたこともあり、毎年の初詣以外にも節目、節目で訪れている明治神宮で厄払いのご祈祷を妻と一緒に受けに行きました。

祈祷を終えて、帰宅しようと参道を歩いているところで、ある転職エージェントからの電話を受けました。ご祈祷を受けた直後でもあり、何やら神がかり的な啓示のようのものも感じ、1週間後に指定された六本木ヒルズの森タワーのライブラリーコーナーの会議室で面談しました。

この転職エージェントは個人でやられていて、転職関連、キャリア構築関連の著作もいくつかある意味、転職業界の著名人と言える人でした。

この方は、小柄ですが、非常にエネルギッシュな方で、こちらが、前職のトラブルでやや気もめいり、世間の目が気になり、さらに転職活動も書類選考の結果が出ない悪循環のただ中にいたこともあり、非常に励まされました。

いろいろお話を伺い、こちらの話も悩み相談的な感じでざっくばらんにしたのですが、「切り替えて、次の道を模索した方がいいと思うよ」と背中を後押ししてもらい、吹っ切ることができました。

明治神宮でのご祈祷の直後にご連絡をいただいたのも何やらご縁を感じさせられるものがありました。
(余談ですが、その後も明治神宮でのご祈祷を受けた直後に転職活動が動き出す流れが何度もありました。やはり、ああいう場所はいい運気も流れているのでしょうし、ご祈祷を受けることで様々なもやもやがきれいに晴れるように感じられる部分もあるので、物事が動き出すのかもしれません。迷信めいた話で、科学的ではないかもしれませんが)

この転職エージェントは、新卒で入社されたB社の人事部の部長級の方とずっと関係を維持して、懇意にされていました。
その流れで、最近の飲んだ際に、新規事業開発を考えているとの話を聞いていたようで、私向けにその新規事業開発ポジションがはまるのではないかの話になり、先方に意向確認してもらうことになりました。

履歴書、職務履歴書も慌てて準備して、転職エージェント経由で送付したところ、先方が一度、是非、会ってみたいということで、およそ1週間後にすぐに面接を受けることになりました。

全体としては、以下のような流れで、プロセスが進みました。

  1. 一次面接(採用部門の部長、課長)
  2. 一次面接の約一週間後に、正式な選考プロセスが始まるまでの”つなぎ“のために再度、夜の会食に呼ばれる。(先方のメンバーは一次面接と同じ、採用部門の部長と課長)
  3. SPI試験などは受験せず。
  4. 現職のあたるA社から内定が出たので、選考プロセスから辞退。

一次面接関連(転職エージェントが同席)

私があまり面接慣れしていないと感じたこともあるのかもしれませんが、上記の転職エージェントが面接官の一人(採用部門の部長)と昔からの知り合いで、懇意にしているとの理由で、一次面接の場に転職エージェントの方も同席することになりました。

その後、30以上の面接を受けながら、本日に至りますが、それ以降、転職エージェントが面接に同席する話になったことはなく、今から、振り返ると、非常にレアケースだったと言えます。

(当時は、転職活動を始めたばかりでもあり、こういうケースもわりとあるのかなと思っていたわけですが)

そんな経緯で始まった面接ですが、転職活動を始めから、初めての面接でもあり、B社が、未経験の業界の会社ということもあり、どんな質問をされるのか、どんな話題が面接官に響くのか、ほとんど手探りでやり取りを進める感じとなりました。

ただ、面識のある転職エージェントが面接に同席してくれて、視界に入るところに座り、にこにこし、うなづきながら話を聞いてくれたので、思っていたよりは、緊張せずに受け答えをすることができました。

一次面接のやりとり

面接の前の事前準備の段階では、新しいビジネスを発掘したり、ゼロから考えたり、ビジネスパートナーを探したり、お金を出してくれる銀行を探してくるなど、事業案件発掘、開発の総合アレンジャーのようなことをするのがB社の業界の仕事の中核だろうなあと漠然と考えていました。

それに対して、使えそうなネタを提出済みの職務履歴書を時系列で眺めながら、思案した結果、入社2年目から8年目までの間に前職で経験した新規事業開発の仕事(介護事業、人材、研修事業、ガーデニング関連…いろいろやってました)のネタが付けそうかなとは考えて面接に臨みました。

事前には新規事業開発で経験した何が転職して、B社で活かせるのか、きちんとは 整理していなかったのですが、面接の場のやり取りの中で、新規事業開発で得た教訓を柱に説明しようと考えました。

それは、新規のビジネスは、自分の会社、関係する他社、お客様の3者のがそれぞれ足りないところを探してWin-Winの関係を構築することで補完することで成立するという自分なりの理論でした。
(近江商人の三方よしとは少々違いますが、7つの習慣で中核をなすシナジーの理論に近い部分のある考え方です。)

この自分なりの理論を自分の言葉で熱を込めて、述べた上で、B社という新しい環境でも、これまでの経験を活かして、自分の頭で考えて、仮説を立てて、現場主義で、業界の専門家の意見に真摯に耳を傾け、検証していくスタンスを今後も大切にしたいと説明していきました。

この話の流れに関しては、二人の面接官が大いにうなづいていて反応も良かったです。
また、後から、同席した転職エージェントにも聞いたところ、B社向きの経験、ノウハウを実務で身につけていることを自分の言葉で分かりやすく説明していて、同席して、聞いていて、納得感があったとのフィードバックもいただいたので、それなりに説明はできていたようでした。

上記の通り、異業界であるB社の面接にも関わらず、今にして思うと、想定問答やこちらから相手側にする質問事項の整理など、十分に準備しないまま、面接に臨んでいたのは、今、考えると少し、ぞっとはします。
(面接のチャンスはそれほど、多いわけではありませんので)

正直に言うと、初めての中途採用面接だったこともあり、要領もよく分からず、かなり、手探りで面接のやり取りを進めていた面はありました。

ただ、不十分とはいえ、自分の職歴をふりかえり、B社に何をPRすべきか事前に考え、職務履歴書を眺めたりはしていました。
そのため、(今なら必ずしているように)紙に書きだして、話すべき論点の整理まではしていませんでしたが、潜在意識のレベルでは、頭の整理はそれなりにできていたようでした。

この最初の面接で、自分の前職での経験が、異業界でのB社でも通用しようという手ごたえを得ることができたのは、大いに自信にもつながり、自分の経験に基づく話を借り物でない自分の言葉で相手の反応を見ながら、丁寧に話をすればそれなりに伝わるのだという確証も持つこともできました。

同席して私の面接でのやり取りを直接、聞いた転職エージェントから、分かりやすくて、相手にもしっかり伝わっていたとのフィードバックをもらえたのも、うれしくもあり、自自信にもつながりました。

通常は、転職エージェントが、面接に同席することはなく、面接の結果は、選考が次のプロセスに進めば、それなりに相手にPRできていたのだろうなと想像する程度しかできないものです。

選考で次のプロセスに進めなかった場合は、結果が物語るように相手にきちんと伝えきれていない部分があったか、本質的に適性がないと判断されたということかと、何となく感じるものはありますが、何が悪かったのか、足りなかったのかは、なかなか、理解できないものです。

一次面接後の展開

上記の通り、一定の手ごたえは感じていた一次面接の一週間後、転職エージェント経由で連絡があり、再度、先方のオフィスに呼ばれ、一次面接の面接官の部長と課長に30分ほど話をしました。
(前職の会社の状況や転職活動の話など、一次面接での話と変わらない再障りのない内容でした)その後、場所を移動して、お酒を含めて、会食ということになりました。

これは、今考えても、正直、グレーゾーンで、面接のルール違反に近かったように感じています。選考が進み、内定が出た後等に転職後に仕事をするメンバーとの懇親ということで会食などに呼ばれるケースはひょっとするとあるかもしれません(私自身は経験がないですが)。

しかし、面接はあくまで、採用可否を判断する評価の場で、場所も時間も特定して、基本的に日中に行うべきものだと思います。

それにも関わらず、お酒も入る会食をしながら、面接官と2-3時間もやり取りをするというのは、面接を受ける転職候補者からすると、対応に苦慮しますよ。

お酒を飲まないわけにもいかないですが、酔うわけにもいかず…お酌をどちらがすべきかも難しいところですし。
(結局、ずっと、こちらが相手二人のお酌をしていましたが)

まあ、その時はB社のお仕事で夜のお酒はつきものだろうし、一次面接でそれなりの評価もしてくれているので、仕方がないと思い(他に面接が進みそうな会社がなかったこともあり)、なるべく、酔わないように留意しながら、受け答えをしていました。帰りはタクシーで自宅近くで下してもらいましたが、やはり妙な違和感を感じ続けました。

その後の経緯と学び

上記、会食の後、紹介してくれた転職エージェントに聞いたら、新規事業開発の中途採用の話は採用部署の部長と課長が独断で検討していて、B社の正式な社内承認が取れていない状態ということが判明しました。そうした中で、一次面接(これも正式なものと言えるのか?ですが)を実施していたということも分かりました。

そうした経緯もあり、一次面接(もどき?)をして、評価はしたものの、その後の進め方を思案して、そのまま、放置もできないので、つなぎのために会食の場をセットしていたというのが実情でした。
先方の事情は分かるものの、こちらは無駄に振り回されていた感は否めませんでした。

結局、現職の選考プロセスが急速に進み、内定ももらえたので、B社の選考辞退の連絡をしたところ、上記の転職エージェントさんは非常に驚かれて、がっかりもされていました。

(現職は別の転職エージェントから紹介を受けていた話で、選考がどうなるか分からなかったので、話はしていませんでした。)

選考辞退でがっかりされたのは、転職エージェントは、転職斡旋が成立することで、年収の20-30%にあたるFeeをもらえるからですが、考えてみると、「利益相反」もあることを身をもって感じました。

どういうことかというと、転職エージェントは、候補者を何とか、転職先にはめ込んで、Feeをもらうことで商売しているので、慎重に転職先を選びたいと考え、最終的に転職を辞めて現職に留まる、或いは、他社に転職する判断をすることもあり得る転職候補者とは相いれない部分があるということです。

そう考えると、転職を考えてから転職エージェントを探すのでなく、中長期的な視点で信頼できる転職エージェントを探し、関係構築していくことが重要と思います。

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