転職面接実況中継シリーズ3(食品業界最大手) – 戦略的に会社を辞める転職技術

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越川正志

越川正志

有力な転職コーディネーターと協力する形で、某電力会社から某大手総合商社に転職を成功させました。商社へ転職希望の方は、私の転職成功例と方法論を、是非参考にしてみてください。

私がこれまで受けてきた面接に関して、皆様のご参考まで、面接に至る経緯や留意事項、反省点などを整理していく記事の第三弾の今回は、食品業界大手のC社です。




転職活動までの経緯

6年前に前職からの転職を決意して、大手転職支援会社のサイトに個人情報を登録して

コンタクトのあった複数の転職エージェントとオフィスで面談しました。
転職支援会社によっては、対応してくれるのが一人の転職エージェントのこともあれば、入れ替わり、関連業界の転職エージェントが部屋にやってきて、3-4人くらいと面談する会社もありました。

そうして、面談した転職会社のうちの1社の30才くらいの転職エージェントが、求人票ベースで紹介してくれた30ほどのポジションのうちの1つがC社の海外事業展開、新規事業開発のポジションでした。

前職はインフラ系の業界だったため、C社の食品業界は、全く経験のない異業界ということで、第一印象はあまりピンとくるものはなく、年齢的にも30代半ばだったこともあり、難しいだろうなとは感じていました。

ただ、応募書類の履歴書、職務履歴書を提出して、すぐに面接したいと連絡してくれた数少ない会社でもあり、せっかくの機会を活かしたいとは思い、面接を受けることにしました。

当時、転職活動にあたっての頭の整理としては、転職先として2つのキャリアを想定していて、1つは、前職での新卒から10年超の業界でのキャリアを活かすというものでした。
もう一つは、MBA留学や新規事業開発の経験を活かして、業界にこだわらずに新しいチャレンジをしていくというものでした。

C社は後者のパターンのキャリアパスを試す試金石に当たる会社と考え、面接を受けることにしました。

選考の流れ

上記の経緯で面接を受けたC社でしたが、下記のような選考プロセスとなり、残念ながら、高い評価を得られず、一次面接で終了となりました。
振り返ると、結果的に一次面接を受けた会社の中で、企業側から評価されずに選考が終了した数社の会社のうちの一社となりました。

逆に言えば、おおよそ、面接を受ければ、一次面接は通過できているのも早い段階で、このC社の面接で辛酸をなめて、事前準備をきちんとしないと駄目だなと痛感したこともありました。
そういう意味では、失敗も学んで活かしていけば、単なる失敗ではなくなるということかと思います。

選考の流れ

  1. 一次面接(採用部門の課長、担当)
  2. SPI試験などは受験せず。

一次面接にあたっての事前準備

面接を受けた会社としては、C社は、前回記事で書いたB社に次ぐ二社目の面接でした。
C社の食品業界は全くの未経験の業界だったこともあり、海外事業の営業要員(新規事業開発的な面もあり)という求人に対して、MBA留学や前職での海外ビジネス経験がどこまで通用するかという切り口で、トライアル的な面接として受けることにしました。

当時、既に退職していたのですが、私の父が現役時代にこのC社とお仕事での取引が多かったこともあり、事前に電話をして、アドバイスを参考まで聞いていたのですが、基本的に食品業界は競争の激しい薄利多売で、生存競争が激しい世界で、転職先としてお勧めはできないとのコメントもありました。親からのコメントは、参考になる反面、迷いも生まれました。

余談ですが、実の親への転職の相談は良し悪しだと感じています
もちろん、普通の親子関係であれば、転職に際して、全く、相談、報告をしないということもないとは思います。

ただ、親の世代は高度経済成長期で、新卒で入社した会社で年功序列、終身雇用の大前提でやってきた人が大半で転職経験もなく、周りでもほとんど見かけない時代で生きてきた人達なわけです。
そうすると、基本的に会社は変えない方がいいというコンサバな考え方になりがちです。

一方で、大企業ですら、いつ、どのような形で経営不振に陥るか分からない変化の激しい現代で、中長期の視点で、自分で考えてキャリア構築をしていくべきで、転職も選択肢として常に考えておいた方がいい我々の世代とは基本的なスタンスの面で、かい離がかなり大きいと考えておくべきだと思います。

ということで、親が転職を考えている業界に関係していたなら、個別にその業界や会社の話を聞くのは有用だと思いますが(時には昔のつてで人の紹介などもしてくれるかもしれませんし)、転職をすべきか否かという次元の話は世代の違いもあるので、自分で考えるべきだと思いますし、相談すべきは転職経験のある周りの人や業界の先輩などだと思います。

不祥事の渦中にあった前職との兼ね合い

C社の面接を受けた頃、前職が社会的な不祥事の渦中にいたこともあり、そうした中での転職活動にあたり、自分自身も世間からどのようにみられるのか、恐る恐るという面はかなりありました。

正直に言うと、想定外の不祥事を起こした企業に所属している現役社員として世間的にどのようにふるまうべきか、思案し、気持ち的には引きこもり的な内に向かう内向的なモードに入っている面もありました。
週末に続けていた趣味の集まりにも気兼ねして3-4か月間参加していませんでしたし、よくない循環に陥っている面はありました。

冷静に考えれば、たまたま、不祥事を起こした組織に所属していたというだけで、役員クラスはともかく、一社員個人が責任を問われることはないわけですし、どこの会社で働くかは、憲法が保障する個人の自由なので、割り切って、せっかくの面接の機会に臨もうと気持ちの整理をしました。

一次面接の様子

そんなこんなで、面接にも慣れていない中で、前職も想定外の不祥事の渦中にあり、個人としてどのような立ち位置で面接に臨むか思案しながら、一次面接当日を迎えました。
だいたい、この手のアポイントメントは、約束の30分前には現地に着くように余裕をもって向かうのですが、この時は40分以上前に現地に到着し、ロビーの椅子に座って時間つぶしをしながら、面接で話すべきネタの整理を頭の中で漠然としていました。

時間になり、面接会場に案内され、やや堅苦しい雰囲気の中で面接がスタートしました。

その雰囲気が暗示していた展開ではありましたが、冒頭から、転職を考えている理由を何度も何度もいろいろな角度から聞かれました。(前職での責務の果たし方や個人のキャリアパスの観点等々)

さらに、転職のタイミングに関しても、前職がトラブルの渦中にある今、所属社員がすぐに転職するのがいいのか?というような質問を受けました。
おそらく、面接官は、今、すぐ転職を考えるべきではないのではないか?と個人的に強く考えていて、転職すること自体をとがめるような雰囲気もありました。
そうしたこともあり、こちらの転職を考えている理由の説明に対しても反応がとぼしく、時にいらだっているようにも面接官の一人の課長さんからは感じられました。

この面接の際には前職からの転職理由がうまく整理できておらず(初めての転職活動ということもあり、そもそも転職そのものに対しての考えの整理もうまくできていませんでした)、こちらの説明も長くなりがちで、やや言い訳めいたニュアンスにも聞こえたのかもしれません。

そんなこともあり、1時間ほどの面接時間の半分ほどをかみ合わない転職理由の説明に関してのやりとりで占めることになってしまい、あまり、いい雰囲気ではなかったのが正直なところでした。

その後、面接官から、うちの会社に転職してどんな仕事をしたいのか?というようやく前向きな?質問がありました。
これに対しては、前職で米国にMBA留学していた時に春休みを利用して、インターナショナルな同級生100名ほど(大混乱の動物園状態でしたが(笑))を日本に連れてきて、日本人の同級生6名で引率して、1週間ほど案内した経験をネタとして使いました。

具体的には、インターナショナルな同級生の日本での様々な経験、それに対しての反応やコメントなどをふまえて、C社の海外マーケティング戦略案を説明してみました。その上で、C社に入社して機会を与えてもらえたら、国内外の人脈も活用して、海外事業展開、新規事業開発に挑戦してみたいとの説明をしました。

これらの話はそれなりに面接官の関心を引き、選考が進み、次の面接機会をもらえれば、こちらで簡単なプレゼンをできるように資料などの準備もしてくるという話をして、面接を終えました。

一次面接の結果連絡

翌日、C社のポジションを紹介してくれて、面接のアレンジをしてくれた大手転職支援会社の転職エージェントから電話で連絡がありました。
結果はすぐに出るとは聞いていたものの数日はかかるのかなと想定していたので、予想以上に早い連絡ではありました。

結論としては、一次面接で選考は終了というものでした。
C者側の評価としては、面接のやり取りを通じて、私に関しては、論理的で頭がいい人物であるとの印象で、MBA留学時の経験もふまえた海外事業展開、新規事業開発の話も興味深く、一定の評価はした。

ただ、ある意味、泥船的に困窮していて、不祥事の渦中にある前職を今の時点で、すぐに捨てて、転職するような人物は、転職先でも何か、困難があると逃げ出そうとするのではとの印象がぬぐいきれず、線の弱さも感じたので、今回は採用の決断はできないというものでした。

今回の面接反省点

「泥船から抜け出そうとしている人物」という面接官のフィードバックは、個人の主観に基づくものと感じましたし、正直、転職エージェントから聞いた時はショックと多少の憤りも感じました。

少なくとも、面接の場に真摯な態度で臨んだつもりなので、そういう相手に対して、伝える内容としては、思いやりにもかけるように感じました。

というのは、私の前職がどこで、どのような状態の会社かは知っていた上で、提出書類も見た上で、面接に呼んでいる以上は、C者側は採用可否を判断しようというのが基本スタンスであるべきはずでした。
ところが、C社は私の前職の状況に影響を受けて、私個人のことを評価するというよりは、そもそも、今、採用してしまっていいのか迷いを感じている面がかなりあったように感じました。

一方で、面接の場での私の受け答え全般をふまえての総合評価でもあるので、真摯に受け止め、前職からの転職活動にあたっての世間には冷たい見方をする人もいることも再度、心にとめ要と考えました。

転職理由の論理的かつ相手の気持ちに訴えかけるような話し方を意識して、面接対応他をしていかねば難関は突破できないとの思いも新たにしました。

そういう意味では、C社に応募した当時、書類選考に応募しても、選考を保留する会社が多かった中で、C社が書類選考を行い、面接に呼んでくれたことで、自分に足りない部分が転職活動の初期でよく分かりました。

また、前職でのMBA留学経験を活かしての転職という選択肢があることにも気が付かせてくれた面もあるので、感謝もしています。

それ以外にC社から受けたフィードバックとして、「質問に対して、回答している内容自体は的を外していないが、面接官が期待している以上に長い回答になっていたので、要点を絞り、分かりやすく回答すべき」というものもありました。

これは特に転職理由の質問への回答に関して、面接官の反応が良くないので、いろいろな言い方で補足して説明をしようとして、話が長くなる傾向がありました。
現職から逃げだすための転職ではなく、前向きで能動的なものであると説明しようとしていたのですが、論点整理が不十分で、言い訳がましく聞こえたところもあったと推測しています。

このフィードバックを聞き、面接の限られた時間の中で、初対面の面接官に自分のことをきちんと理解してもらうことの難しさを感じました。
この面接以降、事前の準備段階で、想定される質問に対しての論点を整理して臨むようにしました。

例えば、転職理由を聞かれたら、「おおまかに言うと、3点ありまして…一点目は…です。二点目は、…三点目は…です。」というように聞いている相手がその場で要点をメモで取りやすいような説明をするように心がけるようにし、その後の面接のやりとりはだいぶ、改善したと考えています。

後日談ですが、私が面接を受けたおよそ半年後くらいに、このC社に私の前職の同じ部署の同期が中途入社しました。
半年の時間が経ち、中途採用はしたものの、結局、この同期は職場の上司の酷いパワハラに耐えきれなくなり、再度、別の会社に転職していきました。

これは「たられば」の世界ですが、私もC社に入社していたら、パワハラで同じような酷い目に合っていたかもしれないわけです。
そう考えると、いろいろなことが一期一会のご縁の世界だなあと感じます。
自分がやれることはした上で、あとは、天命に従うという気持ちの割り切りも必要だと痛感しています。

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