転職面接実況中継シリーズ6 (金融系/業界Top)– 戦略的に会社を辞める転職技術

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越川正志

越川正志

有力な転職コーディネーターと協力する形で、某電力会社から某大手総合商社に転職を成功させました。商社へ転職希望の方は、私の転職成功例と方法論を、是非参考にしてみてください。

だいぶ回も重ねてきました私の面接実況シリーズですが、今回は第六弾、会社数では8社目の某H社(金融系)です。

今回は、面接そのものだけでなく、H社につないでくれた少し、変わったスタンスで転職支援の仕事をされている転職エージェントのAさんのことも書いてみたいと思います。
こういう転職エージェントさんを見つかられると、長い目で見て非常に有用だと思います。




転職面接までの経緯1(転職エージェントAさんとの最初の面談)

某大手企業や外資系企業を経て、約10年前に個人で独立起業して転職エージェント業をされているAさんという方がいます。
この方は、何せ、パーティが大好きな方で、主催するパーティにいろいろな業界の経営層や転職候補者を呼んで、人と人との出会いの場を提供しています。

経営層が好む趣味もいくつかやられていることもあり、自分が主催したパーティで知人から紹介を受けた役員クラスの人たちと懇意になり、もろもろの何でも相談役を引き受けることで、絶妙のポジション取りをされています。

Aさんは、MBAもお持ちなので、無料簡易経営コンサル的な対応をしたり、豊富な人脈を活用して、相談を受けた経営者が必要としている情報収集、提供をしたりもしています。

そうしたポジション取りをしていて、経営者の方から、人材関連の相談を受けたら、それはビジネスベース(普段、無料でいろいろ対応しているので、割引などもなしで)でお仕事として対応し、転職決定時に斡旋料をもらうビジネスモデルを確立されていて、個人で経営しながら、年間に10人くらいの転職支援をコンスタントにされています。

人の収入を計算するのも下種の勘繰りですが、一人の転職で、年収の30%等の紹介料をもらえるので、年収1,000万円のクラスなら、紹介料だけで、3,000万円レベルの収入…一人でやられているので、ほとんど経費はかからないはずなので、すごいですよね…。

Aさんは、対応する転職候補者もかなり厳選していて、30代半ばまでで、MBA資格を保有している人というのが、ど真ん中のストライクという感じです。
私も、5人くらい知人をご紹介したのですが、1名しか興味を示されませんでした。その一人は、日本の公認会計士資格保有者でしたが、結局、面談はするも転職先の紹介などはされないままでした。

最初にAさんにお会いしたのは、前職からの転職時、私も年齢が30代半ば、MBA資格も保有していたので、Aさんのおめがねにかなったようでした。
具体的には、登録していたビズリーチ経由でコンタクトを受け、6年前の夏の平日、お昼にご飯をご馳走になりながら、面談しました。

前職の先輩がAさんと同じ学校にMBA留学されていて、共通の知り合いがいることもやり取りをしていて、判明しました。狭い業界ですし、やはり普段からの仕事や人間関係の積み重ねが大切だなと感じました。

余談ですが、レファレンスチェックというものがあります。
例えば、面接を受けに来た相手を面接の場の限られた時間のやり取りだけで判断せずに知人でその人と一緒に仕事をしたことがある人に人柄や仕事ぶりを聞くこともあります。なるべく、肯定的に話してもらえるようにしておきたいものです。
これは、会社を辞める際もそうですね。

その時は、現職に転職してすぐでもあり、私の方は3年くらいは頑張って仕事をしたいと考えているとお伝えし、Aさんからは「今後、転職を考えることがあれば、連絡下さいね、長いお付き合いをしていきましょう」という感じコメントがありました。
その際にコネクションの強いAさんが名前を挙げていたうちの1社がH社でした。

転職エージェントの中には、面談して、その時点で転職活動をする気のない相手とはその後、やり取りをしないという短期的な視点しかない人もいます。
しかし、いつ転職したいと考えるかは、人それぞれなので、優秀かつ転職可能性がある人を”プール”で抱えておいて、何かあれば連絡してもらえる関係を維持して、コンタクトがあってから、具体的な転職の相談に乗る方が無理や無駄がないように思います

無理して、転職を勧めても、相手がその気にならなければお互いに気まずいですし、仮にとりあえずという感じで面接を受けたりして、内定が出ても最終的に転職しなければ、転職エージェント目線ではかいた汗は徒労に終わるわけですので。

転職面接までの経緯2(Aさんへの再コンタクト)

それから3年後、現職への転職から石の上にも…と言われる3年が経った頃、現職でパワハラが酷い上司のもとで大変な思いもしていたので、やはりカルチュアが自分には合わないなと感じていました。
そこで、ぼちぼち、新しい道を探そうと考え、転職活動を再開することとし、Aさんにコンタクトしました。

久しぶりにお会いして、私の方から、現職の状況、考えているキャリアの方向性を再度、お話ししました。

その上で、前職からの転職時の経験で、大手転職支援会社から紹介を受ける求人票ベースのポジションへ応募しても確率が悪かったこと、あと、実際に応募して面接なども受けてみて、コンサルやアドバイザリー系は自分に向かないと整理していることもお伝えしました。
そうした整理に基づき、事業会社で求人ニーズのあるところを探すのが先決と考えていることも自分なりの言葉で説明しました。

H社へのコンタクト経緯および選考プロセス概要

私の話を一通り、聞いた後でAさんは、心当たりの会社名を数社挙げて受けてみては?とコメントされました。
そのうちの1社が最初に面談した際にも名前の出ていたH社でした。

私の方は、H社にネガティブな見方もしていなかったので、Aさん経由で話をしてみてもらうことにしました。

Aさんからは、H社の求人が明確になっていないので、潜在的な求人ニーズを掘り起こせるかトライしてみるアプローチにしましょうとの提案がありました。
具体的には、パーティや趣味を通じて、懇意にしているH社の有力な役員の一人に対して、「転職するかどうか、まだ、決めてはいないが、知り合いにMBAも保有している30代半ばの優秀な方がいるので、とりあえず会ってみてほしい」といい方でコンタクトしてもらいました。

すると、H社側も、どういう話になるか分かりませんが、とりあえず、会いましょうという反応だったので、一次面接を受けました。
最終的には、優秀だが、今の時点で、希望するポジションでの求人はないとの回答があり、選考は一旦終了となり、今後、求人ニーズがあれば、再度、連絡をもらうこととなりました。

選考の流れは下記でした。

  1. 一次面接(執行役員、採用部門の部長)
  2. SPI試験などは受験せず。

面接関連(開始時間と場所)

そんなAさんの個人的な人脈を駆使してアレンジしてもらった一次面接ですが、こちらは面接時間の30分前には到着し、近くのカフェで時間をつぶしたうえで訪問し、5分前に応接室に案内されました。

これも余談ですが、心配性な性格でもあるので、大体、面接には30分から1時間くらい前に会場に行くようにしています。
(交通機関の遅れがいつあるとも限りませんしね。)

面接場所に到着後は、トイレに行ったり、手書きの想定問答集を眺めたりしています。それ以外に行き交う社員の方や訪問してくる営業の人などの様子ややり取りを何気なく聞いてみたりして、肌感覚で会社の雰囲気を感じ取るようにしています。
たまに面接のネタに使えそうな情報が取れたりもするので、お勧めです。

そんな感じで、私の方は早めに到着していたわけですが、その後、30分近く、そのまま、待たされ、「いやあ、仕事が立て込んでいて、お待たせしてすみません」という軽い謝罪の言葉があって、面接がスタートしました。

面接場所も、よくあるような会議室でなく、低いテーブルとソファーがあり向かい合わせに座る応接室でしたので、相手にこちらの姿勢が丸見えで、前かがみにものけぞる形にもならないように姿勢の維持に気を使いました。

あと、前の前にテーブルもないので、膝の上にメモ帳を置いてでも、メモを取るべきか否かなど、少し、思案し、落ち着かない感じでの面接でした。
(これまでの受けてきた他の面接は、会議室というケースがほとんどでした。よくあるのは、机と椅子のセッティングで、面接官と対面の形で行うもので、机の上で、メモも取ろうと思えば、取れるケースがほとんどです。)

あまり、面接を受けたことがない方には、細かい話に聞こえるかもしれませんが、面接開始時間にちゃんと面接が始まるかのかという点に、わり会社の組織文化がにじみ出るものだなと感覚的に感じています。
(ちなみに面接で30分近く、待たされたのは、過去の面接の中では、このH社ともう1社くらいでしたが、そちらも金融系で、感じの悪い面接でした。時間にルーズな上に相手を見下しているような横柄な印象を受けました。)

面接場所も応接というのは、商談に来た営業マンの対応をする場という感じでもあり、面接の会場としては、あまり適していないように思います。
(この面接は、Aさんのアレンジ自体があまり、面接、面接した感じではなく、とりあえず会ってみてくれという感じだったので、敢えて、堅苦しくない?応接というアレンジだったのかもしれませんが、かえって、堅苦しく、緊張しました)。

一次面接関連

上記のような経緯で、AさんにH社の役員経由でアレンジいただいた面接の場でもあったので、冒頭で「転職エージェントの方から、弊社の役員に転職意向はまだ決まっていないが、非常に優秀な方がいるので、是非面接してほしいとの話があり、役員から指示を受けて、今日の場を設けた次第だが、現職の状況や転職活動の状況はどんな感じか?」と聞かれました。

こちらからは、

「現職では、海外関連の仕事はできても、市場機会も拡大していて、自分の知見、人脈も活かせるので、希望している国内の仕事に関しては、会社自体が後ろ向き。
このため、自分のやりたいことを実行するキャリアパスが描きづらく、特にこの数年の間、仕事、会社、職場の人間関係での閉塞感も感じている。
そうした背景もあるのに加えて、40才という年齢や転職してから、3年超が経過することもあり、転職も視野に入れて情報収集を始めている」

と回答しました。

こちらからは、現職で感じている限界に関して、いろいろ実例を挙げてなるべく、分かりやすく説明したつもりでしたが、面接官の二人からは、

「うちの会社では、あなたの希望している事業に最近、注力しているが、あくまで新規事業で、本業の金融事業ではなく、必ずしもやりたいことができるわけではない。自分たちも中途で入社したが、苦労の連続で来ていて、一筋縄ではいかず、粘り強くやらないと難しい」

とのコメントが、再三、ありました。私の転職理由自体があまり、響いていない印象もありました。

面接時間の終わりごろに、部長から、国内の小売り関連事業に関心がないか?と聞かれました。前職時代の現場業務でお客様接点の仕事をしていたこと、新規事業で介護事業を担当していた話などもして、興味ありと回答しました。

その後、役員から「マネジメントからは、知見のあまりない海外をやれと言われ、私自ら、海外出張にでたりもしていて人手不足だが、やはりやりたいのは、 国内事業だよね?」との質問がありました。

これに対しては、あくまで国内事業を希望すると回答しました。
(特にH社に入りたいということでなく、国内事業をやりたいというのが転職理由でしたので)

面接を通じての印象としては、すぐに人が欲しいのは、海外事業関連で、国内事業は、現状で求人ニーズはないと感じました。

最後に希望年収を聞かれ、金額そのものは回答しづらいとお伝えしたところ、現職のレベルを聞かれ、現職の給与そのものを回答して面接は、終了しました。

1週間後に、面接官の役員から、Aさんに「非常に聡明な方で、好印象だが、来てもらう場合、給与レベルが400-500万円下がるが大丈夫か?」との確認がありました。

400-500万円のダウンは正直、厳しいとおもいましたが、せっかく面接も受けたので、業務内容が海外なのか、国内なのかを確認してもらうように依頼しました。
結論としては、あくまで海外事業で採用したいとのことだったため、お断りすることにしました。

断る理由は給与が下がることではなく、あくまで、国内の仕事をしたいという整理にして、今後、希望する国内事業のポジションで求人ニーズがあれば、連絡いただくということで、終了しました。

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