塾講師/予備校講師を辞めたい人へ=つらい仕事と会社を上手に辞める方法

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野村 龍一

野村 龍一

医療系転職コンサルタント企業で700名以上の医師転職支援に関わる。近年は医療以外にも様々な業種からの「私も会社を辞めたい」という転職相談が相次ぎ、転職成功者のインタビューを敢行中。2016年12月より一般転職に関する情報提供、人生相談を当サイトにて開始。

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記事の目次

崇高な教育理念にあこがれて学習塾講師/予備校講師になったものの…現実とのギャップに叩きのめされる

学習塾や予備校の業界で講師として勤務する方々の業務は、単に担当の授業をこなせばよいだけではありません。
講師業そのものはもちろんのこと、夏季・冬季講習や受験直前合宿の受付などの教室内の手続きから始まり、生徒たちの様子を父兄に報告したり、新入塾生徒の勧誘や説明会などの様々な仕事をこなしており、傍から見ているよりも、案外とその業務量は膨大であるといえます。

特に有名な某塾を運営する企業などでは「教え込む・詰め込む」教育ではなく「自分で考える力をつける」教育を、という崇高な理念を掲げているところもあり、教育熱心な塾講師を目指す若者にとっては、とても魅力のある職場と映ります。

しかしながら、その崇高な理念と現実とのギャップに大きく打ちひしがれて、学習塾講師/予備校講師を続けるか悩み続ける方が多いのも現実であり、非常に離職率の高い業種となっています。

そんな塾講師/予備校講師のあなたと同じ悩みを持っている同業者はたくさんいるのです。

塾業界/予備校業界ならではの、就業中の不満、大変さ、辛さと悩み

悩み1:出勤時間が当初契約と異なる

学習塾や予備校の社員募集要項の多くでは、面接前の契約内容に「フリー出勤制」となっている企業が珍しくありません。
時間の自由がかなり利くと勘違いしやすい文言で、ある塾講師が入社前の面接時に確認したところ、

「自分のやるべき事が出来るのであれば、出勤時間は自分で決めればいい。」

と言われて非常に喜びまあした。
新しい職場に対する期待値は上がり、やる気もぐっと出たそうです。

ところがいざ、勤務してみると、全く出勤時間の自由などはありませんでした
塾業界や予備校業界でもよくある、入社前と入社後の労働条件が全く違うという意趣返しです。

一般的な学習塾においては、夏期講習などでない限りは、夕方以降に授業が始まります(予備校は浪人生向けの平日昼間授業があるが、活気が出るのは現役生が参加する夕方以降の授業である)。
それまでの間は、「自由にしていてよい」ということが入社前の説明だったのですが、実際はそんなことはなく、朝からの会議も多く、保護者への電話や、テキストなどの準備、テスト作成と答案の解答チェック、各種特別講習手続きなどで時間に追われます。
教室自体で、出勤時間が決められる為、みんな寝不足、不健康、不機嫌…と職場の雰囲気は常に一触即発の最悪状態になっているのが当たり前。
実際に講師間の人間関係が原因となるトラブルも多発しがちです。

当然ですが帰りは毎日終電となり、受験が近付くと泊まり込みで仕事をしなければならないことも珍しくなくなりました。
残業代はスズメの涙ですが、もらえればまだいい方。
全く残業代を支給しない学習塾や予備校も珍しくありません。

悩み2:同僚がどんどんやめていく…離職率の高さ

塾講師・予備校業界はとにかく離職率の高さが目立つ業界です。
塾業界・予備校業界には大手には老舗の企業も多いため、「教育事業」というイメージの良さからか、「きっと離職率が高いはずもないし、安心」と考えて入社してくる講師が非常に多い業界です。

ところが、ふたを開けてみると社員の退職率はものすごく高く、大手の老舗塾ですら、毎日のように退職者報告が共有されています。
それも、毎日5人が退職をするというレベルです。

就業前には予想もしなかった事態に面食らう講師も多く、「頑張っている生徒たちのためにも自分だけは責任感を持って教えていこう(そのために長く在籍しよう)」と考えても、勤務年数が2年、3年と増えていくうちに、「自分も早く辞めたい」と思うようになってしまうから不思議です。

尚、厚生労働省が平成26年11月に発表した資料によると、新卒入社3年以内の離職率は48.8%(教育・学習支援業界)だそうです。
全業種と比較しても離職率ランク2位という高離職率(第1位は「飲食業・宿泊業界」の52.3%でした)となっています。

この驚異的な離職率の高さ、もしあなたが就職前に知っていたら、「それでも私は塾業界に入社をしよう」と前向きにお考えになったでしょうか?
疑問符が付く方も多いかと思います。

新規学卒者の離職状況(平成25年3月卒業者の状況)を公表します |報道発表資料|厚生労働省
新規学卒者の離職状況(平成25年3月卒業者の状況)を公表しますについて紹介しています。

悩み3:常に人員不足…一人当たりの業務量が甚大

離職率が高いということは、当然、職場で辞めた同僚のしわ寄せが自分たちに降りかかってきます。
恒常的な人員不足により1人あたりの仕事量が多すぎるのは、塾業界・予備校業界の右を見ても左を見ても、同じようにみられる共通項です。

当然ですが、そんなに毎日退職者が出ているような塾ともなると、人員不足が原因となり、本来は教室内の保護者や生徒の相談役や教室内業務・手続きなどをする「事務アシスタント業務スタッフ」にまで授業を持たせようとします。
こうなると社員の学歴やスキルなどは全く関係なく、とにかく業務をこなすためだけに不慣れなスタッフが授業をしなくてはならなくなるという地獄絵図。

当然、社内には会社に対する不信感が渦巻きます。

ことさら、子供を塾に通わせている親の気持ちになるといたたまれません。
実は「単に人が足りない」という理由だけで、プロフェッショナルの講師でもないスタッフにまで授業を持たせるなんて…それってどうなんだろう?と。

こうなると更に個別社員の業務量は加速的に増していきます。
教室での講師業務一つとっても、幼児、小学生、中学生…と授業準備にもそれぞれ違いがある前に効率的な作業ができず、毎日が疲労困憊となって人材がつぶれてしまうのです。

悩み4:教育理念を持たない同僚や上司

度を越して多忙な職場の社員には「心の余裕」を持つ術がありません
今の学習塾業界や予備校業界はまさにその代表格です。

入社前の崇高な「自分で考える力をつける教育」といったスローガンはいつの間にか雲散霧消してしまい、結局のところ、高学歴の講師たちが最も効率的な作業である「教え込む・詰め込む」型の指導方法に舵を切ります。

※高学歴講師を批判しているのではなく、極限の労働過剰状態である塾業界においては、件のような「詰込み型指導」が最も効率的で効果があることを、体験的に知っているわけです。従って、極めて「正しい」判断でもあります。

ただし「自分で考える力をつける教育」といったような企業理念に賛同して集まってきた親子達にとって、これは不幸でかわいそうな話です。

こういった「詰込み型指導」が主流となった塾において、一部の講師が企業理念にかなった「自分で考える教育方針」を掲げてみると、顧客である親子からは信頼を得られる可能性が大きい一方で、企業組織論理からは異端児であるとみなされ、自然とその塾組織からは排除されていく傾向にあります。

ブラック企業ともいえる塾や予備校からは、新卒講師だけでなく「良い講師」もやはりすぐに転職していってしまう傾向にあるのです。

現場の社員は皆、自分自身のことで必死であり、後輩を育てる、教育する、というような社内教育体制が整っていないこともいうまでもありません。

悩み5:ワンマン社長の偏った思想に抗えない

学習塾や予備校で上場を果たしている企業はそれなりにありますが、多くの塾企業は中堅企業以下の組織規模であり、ワンマン経営者の号令一下で動かされているケースがほとんどです。

また、塾講師や予備校講師となる人材は基本的な学習能力が高い人が多いためか、社長のみならず会社全体に社会批判が多く、ある意味では偏狭な考えに支配されている同僚や上司が目立ちます。

一時期の大手予備校などでは、その昔に反体制活動家として腕を振るわれた方々などが、就職先に困った末にアルバイト講師をしていた…という逸話も珍しくありませんでした。

今でも「子供に政権批判のような偏った考え方を押し付けるなんて!」という保護者からのクレームが多い塾や予備校は割と耳にします。
決して政治の話が悪いわけではないのですが、教育事業たるもの、右や左、上や下といったどちらか一方だけの考えに固執せず、フラットに双方の考え方を説明して、子供たち個人が自分で考え方を選べるように指導しげあげるべきではないでしょうか。

ともかく、社長のあまりにも強すぎる個性と考え方が、企業の末端まで浸透するような風土に耐えられなくなってしまう講師や社員も珍しくはないようです。

では、学習塾や予備校に勤めるあなたはどうすればよいのでしょうか?
この先もつらい現実に耐えながら生きていかなけばならないのでしょうか?
いいえ、塾講師・予備校講師の人生を変える解法」はきちんと存在していますので、それを今からご説明いたします。

あなたの「辞めたくなる悩み」への対応策

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1.ユニオン(労働組合)を結成(頼って)職場改革を促す

はっきり言って茨の道ではありますが、もしもあなたが今の職場を本当に愛しているのならば、労働組合(ユニオン)を結成して経営者に職場改革や労働者の待遇改善を促すか、既存の職場横断的なユニオンを頼って、団体交渉を行うことも1つの手です(塾講師の労働団体としては、三重県の「学習塾労働者・全国ネットワーク a JUCS(アジュクス)」が有名です)。

学習塾労働者・全国ネットワーク a JUCS(アジュクス)
~ 学習塾労働者・全国ネットワーク~ aJUCS(アジュクス) 全国の学習塾で働く「塾人」のみなさんへ! 職場…

労働団体を結成することで、イチ従業員にしか過ぎない塾講師個人では、とても経営層に意見を述べたり、業務環境改善を促すことすらできなかったケースでも、人数の力で交渉権を勝ち取ることができる可能性があります。

最初は労働組合に賛同する仲間も少ないことでしょう。
しかし、労働組合は同業他社の外部労働団体とネットワークを組み、外部の力を借りることによって、労働時間短縮、公休日の増加、有給休暇取得、賞与を含む賃金の改善、職場で発生する労働問題の解決といったような問題を解決に図り、結果的にはあたなを含む、社内の塾講師すべての権利・地位向上を図るために相互協力をして運動してくれます。

勿論ですが、あなたの会社の労働問題や紛争への解決に取り組む反面、外部の他社労働団体が抱える問題にも、あなた自身が積極的に当たらなければならなくなります(相互協力が基本ですから)。
これはそれなりに負担ですので、やはりこのほうほうは茨の道であるのは間違いありません。
(大願成就に動き出せば、その効果は計り知れない事も間違いありませんが)。

ただし、労働組合を結成するとなると、経営層からの見えない圧力が急に増したり、むしろ、あなた個人としての負担や失業リスクが増える可能性もあるので、この方法は本当に覚悟ができている方で、今の会社を愛してやまない塾講師や予備校講師の方がとる方法でしょう。
むやみにおすすめすることは出来ませんが、こういう方法もあるのだ、ということを知っておくのはよいことかと思います。

2.公務員試験を受験する

塾講師や予備校講師で公務員にあこがれる方は数多いのは間違いありません。
ソースは明らかでないのですが、公務員試験になかなか受かることができなくて、塾講師を職業に選んだという方も(公言しているかいないかはともかく)それなりの数がいるといわれています。
ならば、もし年齢的に公務員試験がまだ受けられるのであれば、まだまだあきらめる必要はないのではないでしょうか?苦しい勉強と試験が待っているのは確かですが、その後はほぼ一生を無風で安泰に過ごすことができるだけの、大きな安心人生の保証が待っています。

また、昨今では公務員の中途採用も盛んになってきています。
その多くが技術職やIT職だったりする特殊な例ではありますが、国家公務員から一般の地方公務員などでも止むにやまれぬ事情によって、中途採用を行うケースは珍しくないので、公的募集サイトなどに定期的に目を通しつつも、人生逆転するチャンスを狙うのは、人生戦略として掛ける価値がある勝負かと思います。

社会人の皆さんへ(中途採用に関する情報)|国家公務員試験採用情報NAVI

尚、公務員試験を受験するならば、当然のように一定の期間は集中して試験対策勉強にあたらなければなりません。
資格試験ならば有資格者事務所に勤務しながら勉強をするという手段がありますが(例:税理士事務所に補助スタッフとして勤務しながら、税理士試験合格を狙う等)、公務員試験の場合はそうはいきません。

どうしても、勉学に集中するために、一度退職をしてから試験対策オンリーで集中しなければならなくなる可能性が大きいでしょう(無理とは言いませんが、講師業をしながらの公務員試験受験は、相当難しいと思われます)。
となると、時間リスクのほかに、生活費を含めた預貯金額が一定あることも必須となり、経済的リスクも抱えて受験にのぞまなければならなくなりますので、大きな決断が必要です。

3.塾講師や予備校講師を辞めて他業界に転職する

現実的に、他業種への転職は塾講師・予備校講師のあなたに最も適した労働環境対策であるかと思います。
しばしば「塾講師や予備校講師は潰しの利かない職業だから、他業種への転職はできない(難しい)」といわれ、当のあなた自身がそれを信じているかもしれませんが、それは大きな間違いです。

そもそも、塾講師や予備校講師の他業種転職が難しいと主張する方の根拠は

「塾講師は他の商売よりもずっと楽だから、転職しても忙しさに耐えられない」

「塾講師はビジネスとは無縁の立場だから」

「他業種はノルマがあったり勤務時間が長かったりするから」

「塾講師・予備校講師は特殊な職業だから」

などと、実際は自分が体験してもいない他業種ことを、さも知ったかのように主張する方がほとんどではないでしょうか。

そもそも、学習塾や予備校もりっぱな営利産業であり、ビジネスの1種であることは全く変わりませんし、他業種の方々から言わせれば「誰もがうちの業界は特殊だから」と主張するおためごかしの文言にすぎません。

学習塾や予備校だって「受験の合格率」や「入塾者数」という、他業種における売上とは別の形でのノルマと同格の経営判断指標がしっかりと存在しています。
断言しますが、学習塾の講師も、世の中に多数ある職業の1つであり、何ら特殊でもなく多くの業種と共通点をしっかり有しています。

この点をまずしっかりと理解することから、他業種への転職活動ははじまります。
決して塾講師や予備校が潰しが利かないなどとの言葉に誤魔化されないように気を付けてください。
どちらかといえば、この言葉は学習塾や予備校の経営層が、従業員であるあなたを止めさせたくないがために、作られた言葉であることを理解するべきでしょう。

ひとりの講師が辞めてしまえば、経営層は穴埋め採用を当然行わなければならなくなり、そのために必要な採用コスト、教育コストは塾講師一人の年収以上であるケースがほとんどです。
そりゃあ経営層としては簡単には辞めさせたくないはずです。

しっかりとした転職戦略と戦術を知れば、塾講師の方に適した転職先は普通に見つかります
私は「塾講師は潰しが利かない」というのは、単なる迷信であると断言します。

他業種への転職…不安はよくわかります。

しかし、まく学習塾勤務を抜け出して、人生の立て直しに成功した人の多くは、塾講師以外への道を選択した人々なのです

この件について、以下でより詳しく説明いたします。

塾講師や予備校講師の勤務経験が優遇される、より就労条件のよい「おすすめ転職先」の例

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1.難関資格を生かした士業(税理士、社会保険労務士、中小企業診断士、ファイナンシャルプランナー、司法書士等)に転職

受験テクニックをずっと教えていたあなたなら、社会人向けの難関資格を取得するのにぐっと有利な能力と経験を有している可能性が高いといえます。
そもそも受験というものに対する勝ち方のセオリーは、高校や大学受験と社会人向けの資格試験とで大きな差があるわけではありません。
難易度は高くとも、高収益につながる確率が高い資格試験に臨み、プロフェッショナルとして新たな道を歩んでみるというのはいかがでしょうか。

とはいえ、当然資格取得までにはそれなりの準備と時間が必要となります(中小企業診断士や社会保険労務士で1年、FPで1~2年、司法書士や税理士は3~5年程度の勉強が一般的に必要といわれています)。
こういった長期間の勉強を、今の塾講師としての職場に籍を置いたまま行うことは、現実的に非常に難しいでしょう。

そこで、まずは有資格者の事務所に素早く転職をして、実務を覚えながら資格を取得していくという手段が大変有効です
特に税理士クラスの難関資格は複数年の受験勉強が必要ですので、まずは税理士事務所に就職をする、試験対策はその後!というプロセスが王道です。
また、仮に受験勉強が長引いてしまったりしたとしても、士業ビジネスは安定している職場であることも多く、毎日の仕事そのものが受験の対策に直結している、理想の職場です。

また、士業資格を取得してしまえば、その後もそのまま同じ事務所で勤務し続けるのもよし、より大きな事務所に転職するもよし、独立開業するもよし、しかも資格受験講師という副業にもありつけるという、願ったりかなったりの選択肢の多い人生という状況を手にすることができます。

資格ビジネス(士業)の平均年収例
調査年 企業名 平均年収
平成27年 税理士 710万円
平成27年 社会保険労務士 670万円
平成27年 中小企業診断士 780万円
※年収ラボ 平均年収調べによる http://nensyu-labo.com/

2.人材教育系コンサルティング、コーチング、セミナー会社に転職する

塾講師や予備校講師に向いている他業種転職先の2番目は、ビジネスマン向けの教育コンサルティング会社、コーチング会社、セミナー会社です。
これらの会社には大企業向けに著名な外資系企業が事業展開しているケースもありますが(例:フランクリンコヴィージャパンなど)、中小零細企業やベンチャー企業向け、または個人事業を含めた自営業者向けにターゲットを絞っている企業も多数あります。

近年の日本ではコンサルティングビジネスに対する理解度も進み、どの産業でも事業競争が激化しているため、企業経営者が率先して自社従業員の教育コンサルティングやセミナー受講に資金を投下しています。

同時に、教育系コンサルティング会社やセミナー会社は「人に何かを上手に教えることができる講師業」の能力を持つ人材には常に不足している状況です。
まさに、塾講師業務によって、取り扱いの難しい生徒や父兄と密にコミュニケーションをとりながら「ハウツー」を有料で教える術に長けているあなたにとっては、絶好の職種の1つといって間違いありません。

また、子供相手にモノを教えるのとビジネスマン相手にモノを教えるのでは勝手も業務強度レベルも違うのでは?とご心配になる必要はありません。

こういった人材教育系コンサルティング企業やセミナー会社では、実際に教壇に立つのは大学教授や著名経営者のような外部講師であるケースも多いうえに(この場合はあなたはセミナー運営者側のスタッフとして彼らをサポートするのです)、実際に講師業をする際には、しっかりとその企業の講演メソッドを含めた教育プログラムを受けることができるからです。

自分が教える立場になるにせよ、外部講師を招聘して彼らをサポートする立場になるにせよ、「教育業」という塾講師や予備校講師との共通項は、仕事を行う際の大きなアドバンテージとなり、結果としてあなたのキャリアポジションを大いに高めてくれることに間違いないでしょう。

人材教育コンサルティング、セミナー会社の平均年収例
調査年 企業名 平均年収
平成27年 フランクリンコヴィージャパン 1000万円~
※30代
平成27年 株式会社日本マンパワー 421万円
※30代
平成27年 株式会社朝日カルチャーセンター 250万円
※20代
※カイシャの評判 平均年収調べによる https://en-hyouban.com

3.エステティシャン、ネイリスト、整体師、のように「一人一人の顧客」にじっくり向き合うサービス業

実は、塾講師や予備校講師を経験されたことなある方に適正のある職業として「顧客と1対1でじっくり向かい合って業務を提供するサービス業」があるのをご存じでしょうか。
それこそ山ほどの業種が該当するのですが、整体師、エステティシャン、ネイリストなどから、インストラクターまで様々です。

というのも、塾講師の方はもともと「人にものごとを教えること」を仕事とすることに関する熱意を持っている方が多いこと。

加えて、塾講師時代ではどうしても一定の人数を教室に集めて、全員を同じように指導しなければならなかったため、個別の生徒への徹底的な指導を行う必要性を感じていても、それがかなわなかった環境だったケースが多いです(※個別指導中心の塾も一部ありますが)。

そのため、新しい職場ではじっくりと顧客に向き合うことで、もう一度「何かを人に教えることの楽しさ、達成感、難しさを乗り越える挑戦と目標」に出会えることになるからです。

どのようなサービス業でも問題ありません。
むしろ、あなたが一番今好きなことで、本当に誰かにその楽しさを伝えたい!と思えることならば言うことなしだと思います。

あなたが塾や予備校という職場を離れ、もう一度、人に伝えたいことはなんですか?
それこそが「あなたの天職」である可能性が高いといえそうです。

参考:塾講師から他業界への転職に成功した方の声

小林啓太さん(仮名・30歳)

◆転職の経緯

50年続いている塾の受付&生徒や親の相談を受けるコンサルタント業務をしていましたが、激務と会社の考え方に納得がいかず、会社の利益のためなら生徒を犠牲にするような考え方が嫌いで、子供たちを裏切っているような気持ちがぬぐえなかったため、転職を考えました。

初めての転職でどうしていいかわからず、転職支援会社のキャリアアドバイザーに紹介していただく形で、全く違う業種(整体リラクゼーション業界)に転職をしました。

◆転職する際に苦労したこと

退職を生徒や保護者に伝えられず
私の前にも、かなりの人数が退職していた為、保護者への不信感を避ける為に「妊娠した」という理由で聞かれた保護者には伝えていたと思います。私は「何も言わずに去る」という方法をとるように命じられ、非常に心苦しかったです。

 退職時期をのばすよう言われる
「せめて、生徒の受験が終わるまで」と引き留められましたが、どうしても我慢ならず「冬期講習が終わるまで」とこちらも今すぐ辞めたいところ、4ヶ月ほどは残りました。

関わっている生徒たちを思うと、本当に心苦しかったし、今でも、あの子たちの進路はどうなったんだろう?と思いますが、自分の心身が壊れていくなら、ここはさっさと辞めた方がいいと思いました。

 過去の成績に対する臨時収入が貰えなかった
退職申し出より前の期間の成績優秀者に対し臨時ボーナスが配られましたが、私は2部門でトップだったにも関わらず、結局は貰えませんでした。

◆転職後の職場と転職して良かったこと

実は次の職業を考えずにとにかく辞めてしまいました(辞めてから転職アドバイザーに相談をしたという形です)。

今思えば、先のことを考えると本当に勇気のいる退職でしたが、その中で「嫌だ!」と思ったことは、すべて「どうしたいか?自分の人生で何を望んでいるのか?」をハッキリさせるきっかけとなりました。

転職アドバイザーと出会う前は「整体リラクゼーション業界」など考えたこともなかったのですが、もうどうしようもなくなればこんな自分でも何とかなるものなんだなぁと自分でびっくりしています。そういう意味で転機となる転職でした。

売上やノルマという管理下から解放されて、自分の頭で考え自分で動いてゆく。
腹をくくってしまえば、私にはそちらの方が向いているなと感じて、
今、とても幸せに日々を暮しています。

人生の選択肢は常にあなた自身が持っている

学習塾や予備校勤務のあなたの人生を変えるために、まず一番注目すべきことは「塾講師/予備校教師以外の職場もあることを知る」ということです。
案外、外部と交流がない塾講師/予備校業界人は井の中の蛙になることが多いです。
自分の会社以外のことを全く知らないというケースも非常に多いようで、勇気を出して一歩外に踏み出せば大きな海が広がっているということを、改めて考えてみてはどうでしょうか。

兎に角、どうしても今の悩みが解決できなければ「別に辞めればいい」「辞めたっていいんだ」「自分は自由に人生を選択できるんだ」と割り切ること。

周囲からの目を気にしたり、あなたの人生と無関係な上司のメンツを立てて、自分の人生を後回しにしてします思考こそが「今の職場を辞められなくなってしまう」ことの最大原因であり、悩みをより深くして人生を間違えてしまう事につながります。

転職エージェントに無料相談することから始める

自分自身でまず何をしてよいかわからないならば、人材紹介会社に登録するのも手。
転職エージェント経由で他の業界、企業の内情を知ることができますし、冷静な第三者の目で、あなたのスキルと経験を活かせる新しい職場を用意してくれます。

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