大学まで出て就いた看護師を辞めたい人へ=つらい仕事と会社を上手に辞める方法

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北野筆太

北野筆太

ブラック企業の取材などを主なテーマにしているライター。実際の転職経験者にインタビューをすることで、労働者が煮え湯を飲まされるその業界ならではの特殊事情やゆがみを探り当て、「就業する前に(転職する前に)知ってほしい体験談記事」を日々執筆中。
大学まで出て就いた看護師を辞めたい人へ=つらい仕事と会社を上手に辞める方法

大学まで出て就いた看護師を辞めたい人へ=つらい仕事と会社を上手に辞める方法




記事の目次

大卒看護師って損。医者からは「生意気だ」、同僚看護師からは「なんか偉そう」って思われるてつらい。

あなたが大学の看護学科を出た看護師なら、「二重苦」の意味をひしひしと感じているはずです。
終わらない仕事、小さなミスが重大事故につながる緊張した職場、嫉妬とねたみを隠さないプライドが高い同僚たち、これが「一重目」の苦痛であり、学歴に関係なくどの看護師も体験する試練です。

しかし、大卒看護師はこれに加えて、医者からは「生意気だ」という態度で接せられ、看護専門学校卒の看護師からは「なんか偉そう」と言われます。

つまり、大卒として優遇されることもなく、同じ看護師からも異端視されるあなたは、正職員として勤務する職場にいながら、絶えずアウェイにいる気持ちにさせられるのです。
これが、大卒看護師の「二重目」の苦悩です。

大卒看護師の二重の悩み

大卒看護師の二重の悩み

では、給料で報われるかというと、そんなことはありません。
あるサイトが行った調査では、勤務初年度の年収は、看護専門学校卒の看護師は350万~380万円で、大卒看護師は360万~390万円でした。

下限金額どうし、上限金額どうしで比べると10万円しか差がないのです。
看護専門学校は3年制、大学は4年制であることや、大学の学費の高さを考えると、年10万円の差はほとんどないも等しいといえるでしょう。

この世界のことを知らない人なら、「でも大卒看護師の方が出世が早いから、生涯年収で差が出るんでしょ」と思うでしょう。
しかしあなたは知っています、看護師の世界では、生涯年収でも出世でも昇格でも、学歴の差がほとんどないことを。

あなたはいま、「看護師になるために大学の看護学部を出たことは、コスト的には大損だった」と感じているのではないでしょうか。

看護師の学歴別年収
最終学歴 勤務初年度年収
看護専門学校 350万~380万円
大学 360万~390万円
大学院 380万円前後

資料:「看護師の年収、学歴別」(coconas)

プライドが高いことは認める。「だって一生懸命勉強したんだから」でもそのために働きにくくなるのも悲しい現実。

プライドが高いことは認める。「だって一生懸命勉強したんだから」でもそのために働きにくくなるのも悲しい現実。

プライドが高いことは認める。「だって一生懸命勉強したんだから」でもそのために働きにくくなるのも悲しい現実。

辞めたい理由と悩み1:大学病院の仕事に疲弊。自ら学ぶ姿勢がないと勤まらない世界。

山本文香さん(仮名、25歳)は、地方の私立大学の「医学部看護学科」に入りました。この大学に限らず、ほとんどの大学は「看護学部」ではなく、「医学部」の中に看護学科を設けています。

文香さんが「大学に進んで良かった」と思えたのは、実際のご遺体、いわゆる献体を使った解剖学実習でした。
教授たち医師が、献体を手際よく解剖し説明するのを目の前で見せられました。

同期の中にはショックで気を失ったり、嘔吐した人もいましたが、文香さんは「本物の医療に触れた喜び」を噛みしめていました。

文香さんの母校には附属病院があって、3年以上働けば学生時代にもらっていた奨学金を返さなくていいため、そこに就職しました。
文香さんが入職後に配属されたのは小児外科の病棟でした。

患者は0歳児から15歳ぐらいの子供たちです。
いずれも近隣の病院で対応できない難しい症例ばかりで、手術をする医者は当然のことながら、手術後の看護にも高度な知識や高いスキルを求められました。

入職直後の文香さんにも、専門用語を用いた指示がばんばん飛んできます。
文香さんももちろん国家試験をパスしてこの職場にいるわけですが、「そんなの習ってないよ」「私にできるわけがない」と思わされることばかりです。

そのプレッシャーがマックスに達したとき文香さんはつい、先輩看護師に「いっぺんに言われても分かりません」と言ってしまいました。
すると先輩看護師はすかさず「あなた、大卒でしょ。それくらい自分で勉強しなさいよ」と言いました。

このときは、その言葉に含まれた悪意に気付きませんでした。
むしろ「そうか、先輩たちに教わるだけじゃなくて、自分でもっと積極的に専門書を読まなきゃいけないんだ」と気付かされました。

精神的な重圧もかなりのものでした。
「自分のミスでこの子たちが急変してしまったら」と思うと、ストレスがどんどん溜まります。
また、子供を心配する親の勢いたるやすさまじく、治療に関係しない小さな出来事であっても、親への報告を怠ると「どうして言ってくれなかったんですか!」と詰め寄られます。

しかし、この職場には癒しの時間もありました。
それは赤ちゃんにミルクを飲ませたり、オムツ交換をしたり、もう少し年上の子供と一緒に遊んだりする仕事です。
文香さんは元々子供が好きだったので、こういう仕事をしているときは「天職かも」と思えるのでした。

さて、あなたの入職1年目のころも、こういう感じだったのではないでしょうか。
めくるめく24時間と、あっという間の365日。気が付いたら2年目に突入していて、職場には新人看護師が入ってきて、あなたはさらに高い看護技術を求められました。

あなたも1年目のころは「大卒看護師ゆえの嫌なこと」は感じなかったはずです。ところが文香さんは、2年で大学病院を辞めてしまいました。

もし、あなたもいま退職を考えているとしたら、文香さんと同じ理由かもしれません。文香さんの当時の様子を詳しくみてみましょう。

資料:「看護職の離職率、常勤10.9%、4年連続減(2013年3月7日)」(日本看護協会)
常勤看護職員離職率
2007年度 2008年度 2009年度 2010年度 2011年度
12.6% 11.9% 11.2% 11.0% 10.9%

URL: http://www.nurse.or.jp/up_pdf/20130307163239_f.pdf

辞めたい理由と悩み2:医師の派閥争いに巻き込まれ、恋愛のゴタゴタも日常茶飯事。

文香さんは大学病院の雰囲気について「人間関係がギスギスした職場」と表現しました。

大学医学部と大学病院は利権が渦巻く世界です。
医師たちはプライドとプライドの戦いを展開し、職場には絶えず火花が散っています。医局は魑魅魍魎、面従腹背、群雄割拠の様相を呈しています。

医師たちが繰り広げるポスト争いのゴタゴタは、看護部内にも波紋を広げます。
それで看護師も「医師の派閥」を意識するようになります

大学病院の看護師たちが巻き込まれるゴタゴタには「複雑な恋愛環境」もあります。文香さんは「若い研修医が病棟に配属されると、看護師がそわそわします。夫がいる50代の師長ですら化粧が濃くなりますから」と振り返ります。

若い研修医の目当ては、20代から30代前半の看護師です。
研修医の方は軽いノリで食事や飲みに誘いますが、看護師側は、誘われた看護師も、誘われなかった看護師も重大事件として扱います。
そしてお決まりの不倫や二股三股へと発展するのです。

文香さんは、誘われた看護師の1人でしたが、深入りはしませんでした。
しかし、文香さんは同僚看護師たちから「若い研修医にホイホイついていく看護師」というレッテルを張られてしまいました。

医師たちが誘う看護師は何人もいましたが、同僚からの攻撃にさらされるのはいつも一部の看護師たちでした。
文香さんは攻撃の的になる看護師の特を見つけました。

  • かわいい、または、美人
  • 若い
  • 大卒看護師

医師たちは、このどれかに当てはまる看護師しか食事に誘わず、そしてこの三拍子そろった看護師には必ず声をかけるのでした。

文香さんは複数の医師から「やっぱり大卒の看護師はレベルが違う」と褒められたことがあります。
文香さんはすぐに「そんなことはありません」と否定しましたが、しかし医師たちは「いまは未熟でも、結局は受験で頑張った人たちが看護部を引っ張るようになる」「高学歴の人がすべて優秀な人ではないが、低学歴の人は複雑な仕事はこなせない」などと称賛するのでした。

文香さんは、医師たちが大卒看護師に親近感を持つ傾向を、次のように分析しています。

「医学部ほどではありませんが、それでも大学の看護学科に入るにはそれなりの受験勉強が必要です。私も一生懸命勉強して、第一志望の大学に入ることができました。医者たちがこうした経験を持つ私たち大卒看護師との会話を楽しいと感じるのは、ある意味当然だと思います」

しかし、大卒看護師は、圧倒的な少数派です。
文香さんの勤務先だった大学病院ですら、大半の看護師は3年制の看護専門学校卒でした。
なので、大卒看護師が持ち前の頭の良さで知識を深めれば深めるほど、また、大卒看護師が医師から可愛がられれば可愛がられるほど、彼女たちは職場で浮いた存在になってしまうのです。

同じ大卒看護師のあなたも、一度は「大卒の肩書が邪魔」に感じたことがあるのではないでしょうか。

辞めたい理由と悩み3:責任感を人一番感じるのが大卒看護師の宿命。でも「結局は肉体労働なのよね」と思う。

筆者はもう1人別の大卒看護師に話を聞くことができました。
山岸栞さん(仮名、34歳)は大学看護学科を卒業後、公立の大規模病院に入職し、手術室に配属されました。
栞さんは、同僚の看護師から「大卒看護師への差別」を受けると、「勉強しなかったあなたたちが悪いんじゃない」と考える質でした。

入職当初から言いたいことを言い、敵を作ることが多かったのですが、栞さんの曲がったことが嫌いな性格を評価してくれる先輩も多くいました。
手術室の看護師長も、すぐに栞さんのことを下の名前を呼び捨てにして呼ぶくらい、可愛がってくれました。

しかし、看護師2年目のある日、突如、手術中に具合が悪くなり、器械出しがスムーズにできない状況になりました。
手術室がぐるぐる回って見えます。栞さんの仕事が急に遅くなったことに執刀医がイライラし始めました。
栞さんも医師の様子に気が付きましたが、「頭がくらくらしています」とも言えず、必死に立ち続けました。

手術終了後、すぐに院内の内科を受診し、重度の貧血と診断されました。
輸血が行われ、そのまま入院することになりました。

原因は、激務です。
残業が多かった上に、緊急手術が入れば自宅から呼び出されることがありました。
絶えず緊張を強いられていて、そのうち食事の量も減っていきました。
入院中に検査をしたところ、貧血に加えて栄養失調という診断も下りました。

2週間入院し、主治医から「1カ月は自宅療養するように」と指示されました。

この突如の休養が、栞さんの心の糸を切断してしまいました。
「大学で学んだことが、一気に吹き飛んでしまいました。看護師って、所詮は肉体労働者なんですよね。私がめまいを起こしたときに手術を執刀していた先生が『頭が良い奴なんて要らない。10時間でも12時間でも器械出しを正確にできる看護師を入れろ』って、師長さんに言ったらしいんです」

栞さんが、その公立病院を退職することに決めた理由はもうひとつありました。
それは給料の安さです。
手術室の看護師は、緊急手術以外は日勤がメインなので、夜勤で稼ぐことができなかったのです。
「この給料で『身体のコンディションを完璧にしておけ』って言われてもなあって思いましたね」と栞さんは寂しそうに笑いました。

あなたも「大卒看護師であることの責任感」を痛感しているひとりではないでしょうか。とくに、その病院における「大卒看護師第1号」の人へのプレッシャーは半端ではありません。

あなたも看護部長に呼ばれ、「うちの病院はこれから大卒看護師を増やしていく。あなたはそのリーダーになってもらいたい。ゆくゆくは師長を目指してね」などと言われたことがあるのではないでしょうか。

病院の上層部の期待は感じるものの、さりとて、職場で優遇してもらえるわけではありません。あなたはそういった状況が「割に合う」と感じますか?

では、看護師として勤めるあなたはどうすればよいのでしょうか?
この先もつらい現実に耐えながら生きていかなけばならないのでしょうか?
いいえ、看護師の人生を変える解法」はきちんと存在していますので、それを今からご説明いたします。

あなたの「仕事を辞めたくなる悩み」への対応策

あなたの「会社を辞めたくなる悩み」への対応策

あなたの「仕事を辞めたくなる悩み」への対応策

1.上の資格「認定看護師」「専門看護師」「認定看護管理者」を目指し、発言権を付ける。

大卒看護師として職場の軋轢に耐えているあなたにおすすめしたいのは、「もっと上」を目指すことです。看護師の上の資格である、認定看護師、専門看護師、認定看護管理者を取得するのです。

この3つは、日本看護協会が認定する資格で、いわゆる「すごい資格」です。
現場でも一目置かれる存在になるでしょ。
それだけに取得は簡単ではありません。

認定看護師は、「5年以上の看護経験」「看護系大学院での修士課程修了」「専門看護師認定審査の合格」というハードルがあります。
専門看護師や認定看護管理者も、同程度の条件があります。

しかし、大卒看護師のあなたには、看護専門学校卒の看護師よりアドバンテージがあります。
それは「勉強が得意」であることです。
大学受験や大学の講義を経験しているあなたなら、5年以上の看護経験さえクリアすれば、あとは「淡々と課題をこなしていくだけ」です。
ところが「淡々とこなす」ことは、どの看護師もできる技ではありません。

つまりあなたは「上の資格」にとても近い場所にいるのです。

資格認定制度 | 日本看護協会 » 専門看護師

2.保健所の保健師を目指す。公務員は「大卒」が活躍できるステージだし、給与の優遇もある。

アウェイ状態にいたたまれず、「こんな思いをするくらいなら臨床から離れてもいい」と思っている大卒看護師におすすめしたいのは、地方自治体が運営する保健所への転身です

保健所職員のメリットは、公務員であることです。
なぜなら、公務員の世界は学歴がモノをいうからです。

また、給与体系も大卒と看護専門学校卒と高卒では異なります。
人事・労務の専門用語では「賃金テーブル」といい、「大卒の賃金テーブル」とか「高卒の賃金テーブル」といった使い方をします。

大卒の賃金テーブルはそもそも基準が高く、さらに給料の上がるスピードが速いのです。大卒看護師は当然、大卒の給与テーブルに乗るので、看護専門学校卒の看護師より確実に給料が高くなります。

また、事務職で公務員になるには公務員試験というとてつもなく大きな壁がありますが、保健師は比較的簡単に公務員になることができます。
このハードルの低さも保健所職員をおすすめする大きな理由です。

3.看護師を辞めて他業界に転職する

そして3番目のおすすめは、他業界に転職することです。
実は看護師資格を活かせる業界はたくさんあります。

我が国において医療は巨大なビジネスマーケットであり、民間企業がこぞって参入しているのですが、「医療従事者」というボトルネックがあります。
ボトルネックとは、瓶に入れた水を外に出すとき、瓶を逆さにしても瓶の「首(ネック)」の部分が狭いので、水が一気に出てこない現象のことを言い表しています。

つまり、医療ビジネスには「ここから先は医療従事者しか触ることができない」領域があり、それがボトルネックとなり生産性が落ちることがあるのです。
そこで民間企業は看護師を多く採用し、ボトルネックを広げ、ビジネスの流れを拡大しようとしているのです。

あなたの月給が仮に「満足できるレベル」だったとしても、それは夜勤を行うことでようやく到達できているのではないでしょうか。

医療ビジネスを展開している企業には夜勤はなく、それでいて病院看護師以上の給料を支払うところも珍しくありません。

他業種への転職…不安はよくわかります。

しかし、まく医療機関の看護師勤務を抜け出して、人生の立て直しに成功した人の多くは、医療機関勤務看護師以外への道を選択した人々なのです
この件について、以下でより詳しく説明いたします。

大卒看護師ならではの辞めるときの苦労、上手な辞め方、そして絶妙な離職タイミングとは?

大卒看護師ならではの辞めるときの苦労、上手な辞め方、そして絶妙な離職タイミングとは?

大卒看護師ならではの辞めるときの苦労、上手な辞め方、そして絶妙な離職タイミングとは?

辞め方とタイミング1:残るのも地獄、去るのも地獄。大卒看護師ならではの引き際の難しさ。

職場で苦しい立場に立たされることが多い大卒看護師ですが、退職するときもそれなりに一苦労がるので、離職には戦略を立てて臨む必要があります

再び山本文香さん(仮名、25歳)の話に耳を傾けてみましょう。
文香さんは大学の看護学科を卒業し、その大学の附属病院に入職しました。典型的なエリートコースを歩んでいたわけですが、2年で退職してしまいました。

結婚が決まったからです。

文香さんの辞める決心は固かったのですが、看護師長から何度も「辞めないで」と言われました。
さらに看護部長や副院長まで出てきて慰留されました。
そこまで言われると、文香さんの方でも譲歩せざるを得ず、退職時期を遅らせることで合意しました。

ところがこれが文香さんを苦しめることになりました。
同僚看護師たちからの「2つの嫉妬」です。
まず結婚に対する嫉妬がありました。特に40代の独身看護師は、あからさまに文香さんにつらく当たりました。

もうひとつの嫉妬は、看護部長や副院長が文香さんを慰留したことでした。
職場に「大卒看護師は『病院の宝物』なのか。
大卒じゃない看護師は交代可能要員なのか」といった空気が流れ、「まさに針のむしろ状態」(文香さん)でした。

文香さんの退職時の葛藤はまだあります。
それは大学時代にもらっていた奨学金です。
その大学の附属病院に3年間勤務すると返還しなくてよいことになっていたので、もう1年勤めるだけで、何百万円も浮くのです。

しかし文香さんは夫となる人と話し合い、退職を選択しました。

まだあります。
そしてこれが最も大きな「大卒看護師ならではの去り際の難しさ」かもしれません。文香さんは完全に看護の道をあきらめたわけではなく、勤務時間を減らして、緊張がより少ない医療機関への転職を考えていました。
そこで大学病院の在職中に転職先を決めたかったのですが、それはできませんでした。

文香さんはその理由を「自分自身、大学看護学科を出て、その附属病院で働いていたというプライドが邪魔をして、なかなか次の勤め先が見付からなかった」と振り返っています。

大学病院を退職して3カ月後に、現在働いているクリニックに就職できました。
文香さんがここに決めたのは、そのクリニックに勤める看護師全員に夫がいて、生活が落ち着いていることが分かったからです。
採用面接をしてくれた事務長が「ほぼ100%定時で帰ることができます。うちの看護師は仕事と家庭を両立していますよ」と言ってくれたこともそこに決めた理由のひとつです。

辞め方とタイミング2: 病院側の強い慰留には「診断書」が効果的。

医師からも認められず、同僚看護師からも嫉妬の対象となる大卒看護師ですが、しかし病院の経営陣は「辞めてほしくない」と強く思っています。
それは「病院に箔が付く」からです。大卒看護師がいる病院は「質の高い医療を提供している」とPRができますので、大卒看護師のあなたが退職願いを出そうものなら、看護部長だけでなく事務長や院長まで飛んでくるかもしれません。

「給料をアップするから辞めないで」「主任に昇格させるから残ってちょうだい」そういったニンジンをぶら下げてくることもあるでしょう。

それを押し切るにはそれ相応の理由が必要になり、効果を発揮するのが「診断書」です。

精神科クリニックに「抑うつ傾向が認められる」と書いてもらうのが一番説得力を持つのですが、ただ、退職予定の病院の近隣の医療機関の中から再就職先を探す場合、変な噂を流される可能性があります。

そこでおすすめなのが、内科クリニックです。
先生に「診断書に『過労のため長期休養が必要』と書いてもらえないでしょうか」と頼めば、あなたの言っている意味を察知して快く書いてくれるでしょう。

逆におすすめしないのが嘘です。
特に「親の介護のため」は、看護師が退職するときの「嘘理由」のトップクラスに君臨しているので、嘘では使わないようにしてください。
医療従事者は信用第一ですので、「嘘つき」と言われないようにしてください。

また、辞めるタイミングにも十分注意してください。
ボーナスの支給が確定してから退職すると、理由がどうあれ陰口を叩かれるでしょう。とはいえ、ボーナスもれっきとした労働の対価なので、もらわずに退職する必要もありません。
ボーナス支給から2~3カ月後に退職することがマナーでしょう。

大卒看護師の勤務経験が優遇される、より就労条件のよい「おすすめ転職先」の例

大卒看護師の勤務経験が優遇される、より就労条件のよい「おすすめ転職先」の例

大卒看護師の勤務経験が優遇される、より就労条件のよい「おすすめ転職先」の例

1.CRA(臨床開発モニター)に転職

「大規模病院はもう嫌だ」「大卒としての給料がほしい」と考えている大卒看護師の転職先として最も強く推したいのは、CRA(臨床開発モニター)です。
CRAは、製薬会社から治験業務や臨床開発の仕事を受託する企業「CRO(開発業務受託機関)」の従業員です。

CRAは、クライアントである製薬会社との調整や、実際に治験を行う医療機関を訪問して治験がルール通りに行われているかを確認する業務を行います。

このように解説すると、「CRAやCROは製薬会社の下請けなの?」と感じるかもしれませんが、そうではありません。
国内の事業規模は1000億円をゆうに超え、従事者も1万人を突破しています。

自動車部品メーカーがグローバル企業に成長したように、CRA業務やCRO企業は「独立した産業の主役」といっても過言ではありません。

CRAには看護師のほか、薬剤師、臨床検査技師などが従事していますが、中でも看護師は、治験を行う方の製薬会社や病院だけでなく、治験を受ける患者にも精通しているので、活躍が期待されています。

一般社団法人日本CRO協会の会員企業の総売上高と総従業員数の推移
総売上高 総従業員数
2008 1025億円 9,027人
2009 1130億円 9,838人
2010 1132億円 10,126人
2011 1192億円 10,807人
2012 1330億円 12,473人
2013 1437億円 12,473人

参考URL:http://www.jcroa.or.jp/future/document/future.pdf

CRAの魅力はなんといっても給料の良さです。
この業界で10年程度働き、マネジメント業務を任されるようになると、年収は1000万円に届きます。

またCRO企業にはメディカルライターという職種もあります。
ライターといっても医療記事を書く人ではありません。
製薬会社に代わって、治験に関わる資料を作る仕事です。
特に厚生労働省への承認申請に係る書類は難解かつ膨大になるので「専門職」が生まれたわけです。
メディカルライターの求人票には「年収700万円~」といった提示もあります。

2.青年海外協力隊の看護職に転身

青年海外協力隊は、JICA(独立行政法人国際協力機構)が運営する国際貢献事業で、参加者が持つ技術と知識と経験を発展途上国の人々のために活かす仕事です。

看護師を求めているプロジェクトの一例を紹介します。

青年海外協力隊の看護職の募集内容例(内容の一部を編集・要約しています)
対象国(配属先) キリバス(ツンガル中央病院糖尿病クリニック)
要請理由 キリバスの重要な保健課題は生活習慣病対策であるが、特に糖尿病対策に対する十分な知識と経験を持つ看護師が少ない。
業務内容 ①外来患者への生活指導、食事指導、②配属先クリニックの業務環境のカイゼン、③地域への健康教育、④生活習慣に関する調査

参照URL:http://www.jocv-info.jica.go.jp/jv/index.php?m=List&jID=H105&n=y

キリバスはオーストラリアの南東に位置する島国で、イギリス連邦の加盟国です。
通貨はオーストラリアドルが使われています。
主な産業は、美しい海などの観光業です。

働く環境を変えたいけど、完全な休養を求めているわけではない看護師に向いている転身先といえるのではないでしょうか。

3.看護専門学校の教員に転職

1人の看護師が救える命は限られていますが、看護師を養成する仕事に就けば、より多くの人を健康にすることができます。
大学でしっかりと看護学を学んだあなたが看護専門学校の教員の道を目指すことは、とても良い選択といえるでしょう。

一般社団法人日本看護学校協議会の加盟校は417もあり、全国どこでも就職先があるのが魅力です。
看護専門学校で働くには「看護師養成所専任教員資格」を取得する必要がありますが、これは通信教育で働きながら取得することも可能です。

この仕事の魅力は定時で帰ることができることと、「休みの日に休めること」でしょう。臨床看護師のように、休みの日も仕事から離れられないということはありません。

年収は300万~600万程度が目安です。

看護師不足は社会問題化しています。
つまりあなたが看護専門学校の教員になることは、社会貢献につながるのです。
看護師の卵たちに、看護の仕事の魅力を伝えてあげてください。

看護師、保健師、助産師、准看護師の総数の推移
2005年 1,308,409人
2006年 1,333,045人
2007年 1,370,264人
2008年 1,397,333人
2009年 1,433,772人
2010年 1,470,421人
2011年 1,495,572人
2012年 1,537,813人
2013年 1,571,647人
2014年 1,603,108人

資料:「就業状況」(日本看護協会)

人生の選択肢は常にあなた自身が持っている

人生の選択肢は常にあなた自身が持っている

人生の選択肢は常にあなた自身が持っている

看護師勤務のあなたの人生を変えるために、まず一番注目すべきことは「医療機関勤務看護師以外の職場もあることを知る」ということです。
案外、外部と交流がない医療業界人は井の中の蛙になることが多いです。
自分の会社以外のことを全く知らないというケースも非常に多いようで、勇気を出して一歩外に踏み出せば大きな海が広がっているということを、改めて考えてみてはどうでしょうか。

兎に角、どうしても今の悩みが解決できなければ「別に辞めればいい」「辞めたっていいんだ」「自分は自由に人生を選択できるんだ」と割り切ること。

周囲からの目を気にしたり、あなたの人生と無関係な上司のメンツを立てて、自分の人生を後回しにしてします思考こそが「今の職場を辞められなくなってしまう」ことの最大原因であり、悩みをより深くして人生を間違えてしまう事につながります。

看護師を辞めて、治験コーディネーター(CRC)に転職するには?
1.看護師を辞めて治験コーディネーター(CRC)に転職する具体的方法 業界に入る前:私が看護師から治験コーディネーター(C...

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