建設コンサルタントを辞めたい人へ=つらい仕事を上手に辞める方法

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北野筆太

北野筆太

ブラック企業の取材などを主なテーマにしているライター。実際の転職経験者にインタビューをすることで、労働者が煮え湯を飲まされるその業界ならではの特殊事情やゆがみを探り当て、「就業する前に(転職する前に)知ってほしい体験談記事」を日々執筆中。
建設コンサルタントを辞めたい人へ=つらい仕事を上手に辞める方法

建設コンサルタントを辞めたい人へ=つらい仕事を上手に辞める方法




記事の目次

「国をデザインする」…ビッグスケールの仕事に従事する建設コンサルタントだが、実態は残業週150時間のブラックワーカー。

道路を作ったり河川を整備したりする人たちが「地図に載るモノを作る人」なら、建設コンサルタントは「地図に載るモノをデザインする人」といえます。
それすなわち「国土デザイナー」ともいえるでしょうか。

しかし、埼玉県の建設コンサルタント会社で技術職として働いていた吉岡晃さん(仮名、40歳)は「若いころは、道路づくりに携わっていることを誇りに感じていました。
でも定年まで『この生活』か…と思ったとき、求人サイトを閲覧するようになりました」と当時を振り返ります。

吉岡さんは高校を卒業して道路工事の作業員として働き始めましたが、学費が貯まった段階で退職して専門学校に通い、35歳のときにその建設コンサルタント会社に契約社員として入社しました。
なので、コンサルタントとしてのキャリアは5年ですが、道路建設には20年以上携わっています。

ベテランの吉岡さんすらギブアップに追い込む「建設コンサルタントの生活」とは、どのようなものなのでしょう。

「なにせ相手が公官庁様ですからね、金曜の夕方に修正指示を出して、月曜朝一で出させるなんて当たり前です。『土日休むな』って言っているようなものですよ

吉岡さんの当時の残業時間は、月80時間は当たり前で、公官庁が駆け込み発注をかける1~3月は100時間を超え、中でも3月は必ず150時間に到達していました。

ちなみに、残業時間が80時間を超えた人が病気になったり死亡したりすると、労働基準監督署や裁判所は労災認定します。すなわち、吉岡さんの元の会社は、完全にブラック企業でした。

吉岡さんは「もう道路はこりごりですね」と言います。いまは造園業の会社に勤めています。

建設コンサルタントのあなたなら、「やりがいを感じる価値ある仕事」でも「やれどもやれども片付かない量」に達すると、精神をむしばむことをご存知のはずです。

究極の裏方仕事。栄光と名声はすべて建設会社に持っていかれる。「それでいい」と言い聞かせる日々。

究極の裏方仕事。栄光と名声はすべて建設会社に持っていかれる。「それでいい」と言い聞かせる日々。

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辞めたい理由と悩み1:真っ直ぐ通した方が経済合理性にかなう道路をなぜ曲げるのか。政治の意向は地盤より固い?

建設コンサルタント会社時代の吉岡さんは、主に高速道路や高規格道路など、いわゆる「大きくて立派な道路」に関わっていました。

道路を作るにはまず「どこに道路を通すか」を決めます。
決めるのは国土交通省や都道府県庁や高速道路会社ですが、公務員たちは「こことあそこをつなぐ道路を作る」ということは決めることができても、「どのルートにすべきか」については詳しくありません。

国土交通省などの事業者は、建設コンサルタント会社に「道路を作れそうな場所」の調査を委託します。
吉岡さんたちは候補となる土地を歩き、地盤や地質を調べるのです。
さらに、行政が保有していない土地は買収しなければならないので、土地の所有者も調べます。道路ができることが分かると地価が上昇してしまうので、こうした調査は秘密裏に行う必要があり、神経を使います。

土地の形や地盤や地質は、道路建設のコストに関わってきます。
当然、固く平らな地盤の上に道路を作れれば安く済みますが、土地を補強する必要があれば値段が跳ね上がります。
トンネルや橋を作ればさらに費用がかかりますが、それでも山や川を迂回するより「住民のためになる」と判断できれば、建設コンサルタントは「トンネルと橋を作ってでも道路をつなげるべき」と提案します。

ところが、この「住民のためになるかどうか」の判断が厄介なのです。
それは「住民の利益」が様々な要素で構成されているからです。

新しい道路の交通量が一定量を確保できることが確実なら話は簡単ですが、中には完成してもそれほど使用されない道路もあります。
しかしその地域に鉄道が走っていなかったり、大規模病院がなく救急車を走らせたりする必要があると、その新設道路は「住民のため」になります。

さらに「政治」も複雑に絡み合います。
地方出身の大物政治家の地元に新幹線や高速道路や大型の港が整備されやすいことはご存知の通りです。
政治家の主戦場は、行政と建設会社や土木会社ですが、その火花は建設コンサルタントにも飛んできます。
つまりここは、経済合理性だけでは片付かない世界なのです。

建設コンサルタントは、これらをすべて勘案して「住民のため」を最大化する方策を考えるのです。

建設コンサルタントのあなたなら、どう考えても真っ直ぐ通した方が良い道路が、なぜか曲がってしまう理由をご存知のはずです。

あなたも、地質調査、地盤調査、交通量調査、環境アセスメント、測量…すべてを完璧にこなした後に、建設中止になった経験をお持ちでしょう。

その場合、後に残るのは調査資料だけです。
これほどむなしい仕事の結果も珍しいでしょう。

国土交通省に登録している建設コンサルタントの企業数の推移(単位:社)
2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年
企業数 4042社 3993社 3952社 3991社 3935社 3941社 3945社 3947社
前年度比

▲は減少

▲2.4% ▲1.2% ▲1.0% 1.0% ▲1.4% 0.2% 0.1% 0.1%
資料:「登録業者数の推移」(国土交通省)

辞めたい理由と悩み2:「公共事業頼み」がアダに? まったく新しい仕事にとまどうベテラン社員たち。

建設コンサルタント会社は、「調査・計画・設計」だけでは食べられない時代に突入しています。つまり、国や都道府県などの事業者を支援するだけでは売り上げも利益も上げられなくなりました。

そこで例えば、道路や箱モノを作ったりする場所の周辺の住民が建設に反対している場合、その公共事業の意義を説明する仕事も、建設コンサルタント会社が代行するようになりました。これを社会的合意形成事業といいます。

また、実際の工事のマネジメントを事業者に代わって行ったり、他社の建設コンサルタントが出した「調査・計画・設計」を、第三者の立場で審査したりする仕事もあります。
つまり、現代の建設コンサルタント会社は、「建設コンサルタントの仕事の先の仕事」もこなすのです。

「先の仕事」があれば、「前の仕事」もあります。
なんと、都市整備政策を立案する建設コンサルタントも現れました。
政策立案は本来は政治家や行政パーソンがやるべき仕事なので、「建設コンサルタントの仕事の前段階の仕事」といえます。

つまりいまや、建設コンサルタントは「国土デザイナー」の枠を超え、「国土プロデューサー」になろうとしているのです。

建設コンサルタント会社のほとんどは、公共事業頼みの経営をしてきました。
しかし国の財政がこれだけ悪化してしまうと、業界としても今後の将来展望が描きにくくなっています。

建設コンサルタント会社が「これまでの仕事の先と前の仕事」に手を出すのは、生き残り策にほかなりません。

しかし新規の仕事ほど、従業員を苦しめるものもありません。
特にベテランになるほど、「急に新しいことをやれと言われても…」となります。

冒頭で紹介した吉岡晃さん(仮名、40歳)も、「業務の複雑化」を、建設コンサルタント会社を辞めた理由のひとつに挙げていました。

つまり、あなただけではないのです、より高度な仕事をしなければならないプレッシャーにさらされてもがき苦しんでいるのは。

建設コンサルタントトップ50社の契約件数と契約金額の推移
  契約件数 契約金額
2011年度 49,145件 4220億円
2012年度 48,496件 4580億円
2013年度 50,061件 5222億円
2014年度 46,700件 4896億円
2015年度 45,947件 4772億円
資料:「建設関連業等動態調査(建設コンサルタント 50社)」(国土交通省)

辞めたい理由と悩み3:日本のインフラが今日も機能し続けているのは私たちの仕事の成果。しかし光は当たらない。

東京スカイツリーを建てたのは大林組です。
2020年の東京オリンピック・パラリンピックのトラブルの象徴的存在である新国立競技場を建設するのは大成建設です。

これら「建設会社」については、多くのマスコミが報道するため、いわゆる「有名企業」といえます。

しかし「建設コンサルタント会社」については、「建設会社の子会社?」と理解している人すらいます。

建設コンサルタント会社で働くあなたなら、「応用地質」「建設技術研究所」と聞いて、「ああ、あそこね」と答えるでしょう。
しかし一般の人でこの名称が「株式会社の名前」であることを知っている人はどれくらいいるでしょうか。

ところが「応用地質株式会社」の年商は492億円、「株式会社建設技術研究所」は402億円もあります。いずれも2015年12月期の数字です。

建設コンサルタント業界には、これだけの大企業が名を連ねるのに、社会的な認知度は高くありません。

あなたはいつも「私たちは完全な裏方さん」と思っているのではないでしょうか。
「日が当たらなくてもいい」そう自分に言い聞かせているのではないでしょうか。

でも、あれだけ大きな建物が立ち続け、あれだけ大きなダムが水を溜め続け、高速道路や鉄道が日本の物流を支え続けているのは、あなたたちが行ったコンサルタント業務が正確だったからです。

だからあなたの胸にはいつも、一抹の寂しさがあるのです。

資料:「応用地質株式会社のIR情報」

資料:「株式会社建設技術研究所の有価証券報告書」

では、建設コンサルタントとして勤めるあなたはどうすればよいのでしょうか?この先もつらい現実に耐えながら生きていかなけばならないのでしょうか?
いいえ、建設コンサルタントの人生を変える解法」はきちんと存在していますので、それを今からご説明いたします。

あなたの「会社を辞めたくなる悩み」への対応策

あなたの「会社を辞めたくなる悩み」への対応策

あなたの「会社を辞めたくなる悩み」への対応策

1.技術士の資格に挑戦する

建設コンサルタント会社に5年間働いた後、まったく別の道を歩み始めた吉岡晃さん(仮名、40歳)でしたが、仕事そのもののつらさに加えて、社内での地位の低さもストレスになっていました。

契約社員だった吉岡さんは上司から、何度か「正社員になれるかもよ」と言われました。
吉岡さんはそのたびに喜びましたが、それは実現しませんでした。
年間を通じて、残業時間が月80時間を超える働きをしながら、なぜ元の会社は吉岡さんを評価してなかったのでしょうか。

もちろん本当の理由を知ることはできませんが、ただ吉岡さんが国家資格の「技術士」を持っていなかったことは、正社員登用を阻む一因だったと想像できます。

建設コンサルタント会社に入社してから技術士を取得したAさんは、「給料が上がったことも嬉しかったけど、それをはるかに上回る収穫は、尊敬を受けることができたことです」と話しています。

会社の名刺には氏名の前に「技術士」と入り、新規顧客との初顔合わせでも「最初の打ち合わせから技術士さんが来てくれるのはありがたい」と言われるほどです。

さらにAさんは出世もしました。
技術部門から社長直轄の経営企画部門に異動になり、同期で最も早く課長になったのです。

建設コンサルタント会社の多くは海外進出していますが、技術士保有者を優先的に海外事業に当たらせています。つまりたった1つの資格で仕事がワールドワイドになるのです。

建設コンサルタント会社を辞めたい、と思っているあなたも、いまここで辞めてしまう前に、技術士に挑戦してみてはいかがでしょうか。

2.フリーランスの建設コンサルタントとして独立

建設コンサルタント会社は、残業時間が長いブラック企業に名を連ねることがありますが、「仕事自体は楽しい」と感じている人は多いと思います。

もしあなたも、「会社勤めはこりごりだが、建設・土木の調査・計画・設計の仕事は続けたい」1人であれば、フリーランスの建設コンサルタントになることをおすすめします。

フリーランスのメリットは、なんといってもワーク・ライフ・バランスを自分で調整できることです。

ちなみに、あるフリーの建設コンサルタントは、1年の勤務日数が200日を切ります。つまり165日も休むことができるのです。

3.建設コンサルタントを辞めて他業界に転職する

あなたはなぜ、自分の勤務先がブラック企業と知りながら、退職願を用意しないのでしょうか。以下の表をご覧ください。これは「ある建設コンサルタント社員」の「ある1年間」の残業時間を示しています。

2014年 7月 113時間56分
8月 245時間40分
9月 85時間42分
10月 88時間57分
11月 116時間00分
12月 84時間11分
2015年 1月 131時間52分
2月 205時間21分
3月 132時間29分
4月 48時間35分
5月 81時間00分
6月 62時間26分

これを見たあなたがもし42歳以上で、これくらい働いている場合、本当に真剣にギブアップを検討してください。

なぜこの表が2015年6月までしかないかというと、翌月にこの建設コンサルタント社員は職場でクモ膜下出血で倒れ、5日後に亡くなったからです。
42歳という若さでした。労働基準監督署はもちろん労災認定しました。

この社員の両親は毎日新聞の取材に対し、「国や自治体の発注は優越的地位を利用したゴリ押し。納期内に終わらせるには無理な残業をするしかなく過労死の根源になっている」とコメントしています。

仕事というものは少なからず命を削る要素がありますが、しかし筆者はこう断言します。

「命を失くすことに見合う仕事はない」

建設コンサルタント会社で疲れ果てているあなた、ぜひ転職の検討を始めてください。

資料:「労基署が認定 建設コンサル、公共事業納期追われ」(毎日新聞2016年8月3日)

他業種への転職…不安はよくわかります。

しかし、まく建設コンサルタント勤務を抜け出して、人生の立て直しに成功した人の多くは、建設コンサルタント以外への道を選択した人々なのですこの件について、以下でより詳しく説明いたします。

建設コンサルタントならではの辞めるときの苦労、上手な辞め方、そして絶妙な離職タイミングとは?

建設コンサルタントならではの辞めるときの苦労、上手な辞め方、そして絶妙な離職タイミングとは?

建設コンサルタントならではの辞めるときの苦労、上手な辞め方、そして絶妙な離職タイミングとは?

辞め方とタイミング1:引き継ぎをさせないという妨害。しかし仕事を引き受ける人も大量の仕事を抱えているから配慮は必要。

建設コンサルタントも「辞めにくい業界の1つといえるでしょう。
5年間に渡って吉岡晃さん(仮名、40歳)を正社員にしなかった建設コンサルタント会社も、吉岡さんが「辞める」と言ったとき、なかなか辞めさせませんでした。

吉岡さんは「引き継ぎを進めさせない」という妨害を受けました。
上司から、吉岡さんの業務を引き継ぐよう指示された社員は、吉岡さんに「勤務時間中に引き継ぎを受けることは絶対に無理」と言いました。

仕方なく吉岡さんも、勤務時間中は「自分の仕事」をします。
そうなると新しい仕事も入ってきて、それも引き継ぎ事項に加わってしまうのです。

引き継ぎ業務は、午後9時以降に限られました。
それでは足りないので、休日出勤もしました。
しかも吉岡さんから引き継ぎを受けた社員は、とても面倒くさそうな態度を取るのです。
吉岡さんは何度も「すみません」を繰り返し、「なんで辞めるこっちが恐縮しなきゃならないんだ」と思っていました。

それもそのはずで、吉岡さんほどのキャリアがあると、社歴の浅い社員に引き継ぐわけにはいきません。
吉岡さんの仕事を引き継いだ人は、自分も長時間の残業を必要とするほどの仕事を抱えているのに、さらに仕事が増えるのです。
不貞腐れて当然です。

引き継ぎ妨害の対抗策は、早めに退職を表明するくらいしかありません。

辞め方とタイミング2:いまの職場を大きなトラブルなく辞めるには、3カ月前には「辞める決心をした」と明確に伝えること。

あなたがもし、いまの会社を辞めた後に別の建設コンサルタント会社に転職する場合、絶対にトラブルを起こさないでください。

建設業界は巨大マーケットですが、メガ企業でない限り、それぞれの会社の事業エリアは狭い地域に限定されます。
建設業界の中の建設コンサルタント業界はさらに狭い世界ですので、退職時のごたごたは、業界内にすぐに広まります。

辞めるときにトラブルを起こさないコツは「準備」に尽きます。
早めに退職を表明することも準備のひとつです。
建設コンサルタント会社は1カ月では退職できないと思っておいた方がいいでしょう。
吉岡さんも退職希望日の1カ月前に退職願を出しましたが、結局1カ月延期になりました。

少なくとも3カ月前には、上司に「辞める決心を固めました」と伝えましょう。
よろしいでしょうか、「辞めようと思っています」とか「辞めたいんですが」ではなく、「辞める決心を固めました」と伝えるのが3カ月前です。

というのは、3か月前に「辞めようと思っています」と伝えても、上司は「よし、飲みに行こう」と言うだけです。
上司は腹の中で「飲ませて翻意させよう」と考えているのです。
つまり、その言い方では、上司はあなたが「本当に辞める」とは思いません。
上司から説得攻勢をかけられて、それだけで1~2カ月ぐらいはすぐに経過してしまいます。

退職準備その2は、引き継ぎ資料を1個のUSBメモリーにまとめることです。
セキュリティ上、USBメモリーを使えない会社では、上司の許可をもらって安全なクラウドを使ってもOKです。

技術的なデータも重要ですが、引き継がれる人が喜ぶのは、取り引き先の担当者の情報です。連絡先だけでなく、好みや趣味も惜しみなく教えてあげましょう。

業界の狭さを逆手に取ることをおすすめします。
引き継ぎ業務がスムーズにいくと、転職先でも元の職場に助けてもらえるのです。

仕事の辞め方にもマナーがちゃんとあるのです。

建設コンサルタントの勤務経験が優遇される、より就労条件のよい「おすすめ転職先」の例

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1.建設会社の営業職に転職

建設コンサルタントの仕事に疲れたあなたにおすすめしたいのは、建設会社の営業職への転身です。ここをおすすめするポイントは次の3つです。

  1. 同じ建設業界だから「転職ショック」が最小限
  2. 経験値ベースの「根拠ある営業トーク」が武器になる
  3. 裏方から表の世界に出ることができる

まず1ですが、転職した人の悩みのひとつに、新しい業界の「掟」がなかなか身に付かないというものがあります。

しかし建設コンサルタント会社も建設会社も同じ「建設の掟」で動いています。
あなたが建設会社に就職すれば、「転職ショック」は最小限で済むでしょう。

建設コンサルタントに勤めているあなたは、「営業なんて無理。あんなに調子の良い言葉をポンポン出すことはできない」と思っているかもしれません。

しかし、実は建設業界のクライアントは、営業トークをそれほど求めてなく、本当にほしいのは「実」です。
メリットとデメリットを明確に示すことができる営業パーソンほど、クライアントに刺さることができます。

現場にも数字にも強い建設コンサルタントのあなたなら、メリットとデメリットを具体的かつ数字で示すことができます。
これを「根拠のある営業トーク」といいます(2)。あなたはご存知でしょうか、寡黙な営業パーソンが意外に出世しているんですよ。

そして3ですが、建設コンサルタントは裏方なので、あなたの作業や労働の跡が、一般の人の目に触れることはありません。
あなたが行った調査や検査の上には、建物やアスファルトやコンクリートがのっかってしまうからです。

なのであなたに、建設会社の営業をおすすめするのです。
建設会社の社員は、定年退職した後も長年にわたって「仕事の満足感」を得られます。自分が作ったモノを見るたびに「私が作った」と思えるのです。

建設会社の売上高ランキング(2013~2014年)
 ランキング 企業名 売上高
1位 大林組 1兆6,127億円
2位 大成建設 1兆5,334億円
3位 鹿島建設 1兆5,211億円
4位 清水建設 1兆4,975億円
5位 大東建託 1兆2,596億円
資料:業界動向リサーチ

2.電力会社に転職

電力自由化にともない、電力会社が雨後の竹の子のように生まれました。
火力発電にしろ太陽発電にしろ風力発電にしろ、電力事業には大規模設備が必要です。
設備には当然ながら工事が発生しますので、建設コンサルタントの経験があるあなたの知見が必要になります。

もちろん、大手電力会社にも挑戦してみてください。大手は給料の高さが魅力です。

主な電力会社の平均年収
東京電力 708万円 関西電力 945万円
北海道電力 817万円 四国電力 770万円
東北電力 803万円 九州電力 801万円
北陸電力 760万円 沖縄電力 735万円
中部電力 824万円
資料:平均年収.JP

また、電力業界では「廃炉ビジネス」が活況を呈しています。
廃炉とは、原子力発電所を撤去する仕事です。
「撤去」というと後ろ向きの仕事に感じるかもしれませんが、そうではありません。
いまや一大ビジネスに成長し、将来性もあります。

関西電力などは原子力発電所を次々と廃止する計画を表明していて、例えば2016年7月に福井県で開かれた工事説明会には、なんと227社403人が参加したのです。

原発は建てるのも廃止するのも、地質や地盤が「肝」になります。廃炉関連企業は、あなたが採用面接に来てくれることを心待ちにしています。

資料:「関電周辺で高まる廃炉ビジネスへの期待、説明会に227社が殺到」(福井新聞2016年07月05日)

3.本当に疲れた人は北海道の酪農に転職

「もう建設も土木も嫌だ」というあなたは、ここは一念発起して、北海道で酪農に挑戦してはいかがでしょうか。
乳牛を飼う仕事は、自然の中で家族と力を合わせて汗を流すことができます。
まさに「夢の仕事」です。

しかしその夢には、実現させる道が開かれています。
北海道の東の果てにある浜中町は、町役場と農協が協力してあなたを支援してくれます。
「浜中の牛乳」は、なんと世界的なアイスメーカーのハーゲンダッツが採用しています。

JA浜中町と浜中町役場の新規就農者に対する支援は、技術的な指導だけでなく、資金的な援助も行っています。

JA浜中町が新規酪農就農者に行っている支援
リース料半額助成 酪農場をリースで取得する場合、5年間のリース料の半額を助成する
固定資産税相当の助成 酪農場を取得した場合、5年間の固定資産税分の金額を助成する
融資制度 有利な金利で融資する

浜中町で酪農を始めるメリットは、1から準備する必要がないことです。
高齢化のために酪農をやめる人の酪農場を、新規就農者が譲り受けるのです。
居酒屋を居抜きの店舗で始めるようなものです。
初期投資が低額で済むだけでなく、地域の協力が得られやすいのです。

いかがでしょうか、これだけ現実味のある支援プランを示されると、「自分にもできそう」と感じるのではないでしょうか?

人生の選択肢は常にあなた自身が持っている

人生の選択肢は常にあなた自身が持っている

人生の選択肢は常にあなた自身が持っている

建設コンサルタント勤務のあなたの人生を変えるために、まず一番注目すべきことは「建設コンサルタント以外の職場もあることを知る」ということです。
案外、外部と交流がない建設業界人は井の中の蛙になることが多いです。
自分の会社以外のことを全く知らないというケースも非常に多いようで、勇気を出して一歩外に踏み出せば大きな海が広がっているということを、改めて考えてみてはどうでしょうか。

兎に角、どうしても今の悩みが解決できなければ「別に辞めればいい」「辞めたっていいんだ」「自分は自由に人生を選択できるんだ」と割り切ること。

周囲からの目を気にしたり、あなたの人生と無関係な上司のメンツを立てて、自分の人生を後回しにしてします思考こそが「今の職場を辞められなくなってしまう」ことの最大原因であり、悩みをより深くして人生を間違えてしまう事につながります。

転職コーディネーターに無料相談することから始める

自分自身でまず何をしてよいかわからないならば、人材紹介会社に登録するのも手。
転職コーディネーター経由で他の業界、企業の内情を知ることができますし、冷静な第三者の目で、あなたのスキルと経験を活かせる新しい職場を用意してくれます。

また、辞めづらい今の職場で、(転職先を紹介してもらった後に)スムーズに次の職場に移動するための方法やタイミングなどもしっかり教えてくれますよ。

いきなり仕事を辞めたりはせず、まずはじっくり転職エージェントと無料のアポイントを取って、今後の動き方を相談しつつ、あなたの希望に沿った新天地候補をじっくりと紹介してもらうべきでしょう。

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