ポスティングスタッフを辞めたい人へ=つらい職場を上手に辞める方法

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北野筆太

北野筆太

ブラック企業の取材などを主なテーマにしているライター。実際の転職経験者にインタビューをすることで、労働者が煮え湯を飲まされるその業界ならではの特殊事情やゆがみを探り当て、「就業する前に(転職する前に)知ってほしい体験談記事」を日々執筆中。




記事の目次

究極のアナログ広告「ポスティング」を支える配達員はトラブルに巻き込まれやすい。地道な仕事に光を!

0.3秒――。

これは人がチラシを見て、「要らない」と判断して捨てるまでの時間です。ポスティングの仕事をしているあなたには、「自分の手でポストに入れたチラシが、こんな短命だとは」と寂しい気持ちになるかもしれません。

しかし、2つの理由から、あなたが落ち込む必要はないのです。

1つ目の理由は、世の中の情報の速度が、以前とは比べものにならないほど速くなっていることです。インターネットやスマホの普及で、現代人は商品やサービスの情報の価値を瞬時に判断する癖がついてしまっているのです。なので「このチラシは有益ではない」と思ったら容赦がないのです。チラシを配ったあなたや、チラシを作った人たちが悪いわけではありません。

2つ目の理由は、チラシは依然として強力な「メディア」であるということです。

考えてもみてください。「広告の形」のことを「媒体」といいますが、テレビ、ラジオ、新聞、ホームページ、フェイスブック、LINEと、これだけ広告媒体が増えていながら、古くからある「人がチラシをポストに入れる」という、ポスティングの原始的な方法が、いまだになくならないのです。

つまり、原始的な方法だからこそ、商品やサービスの魅力をダイレクトに伝えることができるのです。

また、日本は情報化社会であることは間違いないのですが、情報過疎地も多く存在し、そういった場所でも、ポスティングなら人が確実に「紙」を届けることができます。これはポスティングの最大のメリットです。

それでもあなたは浮かない顔をしていますね。

筆者は、あなたがどうしても「自分が重要な仕事をしているとは思えない」と思っていることを知っています。筆者は先日、あなたと同じ仕事をしているKさん(32歳)にインタビューをしたのです。Kさんもかなり疲れている様子でした。

Kさんは個人事業主になり、ポスティング会社と業務委託契約を結んでいました。

もしかしたら、あなたもKさんと同じ形態でポスティングの仕事を請け負っているのではないでしょうか。だとしたら、あなたも相当苦労をなさっているはずです。Kさんも相当悲惨な目に遭いました。

この記事は、ポスティングという仕事の大変さを紹介するだけではなく、この仕事に携わった人の「明日」もお示ししています。

大体4分間ほどで読み終わりますので、最後までお読みいただければと思います。

個人事業主として契約すると「労働者の権利」を行使できなくなる。歩き続けた果てに見えるものとは。

辞めたい理由と悩み1:家電店のリストラでポスティングに転身。やった分だけおカネがもらえると思っていたが。遅刻はNG

Kさんは4年ほど前に、家電量販店の店員をリストラされ、フリーターになることを余儀なくされました。そのとき始めたのがポスティングでした。

最初はバイトでスタートしたのですが、Kさんの仕事への真剣な取り組み姿勢に会社も注目し始めました。Kさんは根が真面目で、家電量販店のリストラも店舗閉鎖のためでKさんに過失があったわけではありません。

Kさんは1日に3200枚を配布するという、その会社の最高記録を更新しました。社員から「Kというすごいバイトがいる」と聞いたポスティング会社の社長は、Kさんをオフィスに呼び、「本腰を入れて働かないか」と言いました。

Kさんはてっきり正社員としての登用を思い、「はい!」とふたつ返事で応じましたが、社長がKさんに渡したのは、雇用契約書ではなく業務委託契約書でした。

社長は「すぐに税務署に行って個人事業主になる手続きをしてきてくれ」と言いました。突然のことでKさんがまごまごしていると、社長は「フリーランスとして独立するチャンスなんだよ。もう会社に雇われるんじゃなくて、私と対等にビジネス契約を結ぶんだ。もちろん仕事は私がいくらでもあげるからさ」とまくし立てました。

Kさんはその場で快諾できませんでしたが、帰宅してスマホで「個人事業主」や「業務委託」について調べたところ、「仕事の成果が直接収入になる」「自由に働ける」といったメリットがあると知りました。それで税務署で個人事業主の手続きを済ませて、ポスティング会社と業務委託契約を結びました。

しかしKさんは、今回のインタビューで、「まあ、うまく口車に乗ってしまいましたね」と照れ笑いをしながら当時を振り返りました。というのも、正社員ではないので、健康保険も厚生年金もなく、依然として国民年金と国民健康保険のままです。また、バイトですらないので、雇用保険も労災保険もないのです。

それでいて、給料はそれほど上がらず、それまでの1枚3円20銭だった単価が、3円50銭になっただけです。Kさんの1日の平均配布枚数は2500枚だったので、平均日当は8,000円から750円増えただけです。

しかも「会社対個人事業主という対等な立場」からもほど遠い境遇でした。Kさんは次のように言いました。

「私に調子の良いことを言った社長が、私に仕事の指示を出すわけじゃないですからね。私にチラシが入った段ボールを手渡す社員にとっては、私はバイト君のままです。

仕事の指示を電話でもらったことはほとんどありません。メールで『今日もよろしく、○○時に△△ね』っていう文章が届くだけです。しかも届く時刻は、仕事の日の朝6時ですよ。

その日の朝6時にならないと、仕事の内容が分からないのって、とても大変なんです。毎夜毎夜『明日は仕事があるのかな』と心配しなきゃいけないですし、メールの着信と同時に読まないと準備が間に合わないときがあるから、必ず午前5時半には起きていないとならないんです。本当につらい4年間でした」

一般の人が「ポスティング」と聞くと、当てずっぽうにばらまくもの、と考えがちですが、そんなことをしたら大変なことになります。そうではなく「宅配ピザのチラシは土日の午前9時までに配達を終わらせなければならない」とか、「不動産のチラシは平日の午前中いっぱいまで」といった細かいルールが決まっていました。

なので、Kさんたちが配布するチラシは、ポスティング会社に数日前に届いているはずなのです。Kさんが何度も社員に「せめて前日の夕方までに指示をください」とお願いしても、「当日の午前6時のメール連絡」はあらたまりませんでした。

ポスティング会社が個人事業主の配達員と業務委託契約を結ぶことは珍しくありません。あなたもこの働き方を強いられていたとしたら、Kさんが言わんとしていることはお分かりですよね。

そうです、「個人事業主はバイトより不安定な働き方」ということです。

数字で見えるポスティング業界
71 日本ポスティング協会の加盟社数
2,600万 上記の71社がカバーしている世帯数。国内全5340万世帯の49%を占める。
0.3 単位は「秒」。チラシを手に取って捨てるまでの時間
2000~2500 1人が1日に配布するチラシの枚数
3~5 単位は「円」。ポスティング1枚の単価。

辞めたい理由と悩み2:チラシ嫌いの住民の拒否は相当強い。「なんで入れるんだ!」と怒鳴られることもある。

Kさんのストレスの源は、ポスティング会社のいい加減な業務体制だけではありませんでした。チラシを入れた家の人から「チラシ禁止」を食らうことも、Kさんが4年間でこの仕事をギブアップした大きな要因でした。

最近は「チラシ禁止」の家やマンションが多くなり、ポスティング配達員を苦しめています。担当する地域によっては、ポスティング会社が「ここはチラシ配布NG住宅」の地図を作っていて、配達員はそれを見ながら配達できるのでトラブルは発生しません。

トラブルを回避できるのはいいのですが、いちいち地図を確認しなければならないので、ポスティング効率は著しく低下します。そうなると労働時間が長くなってしまうのですが、会社とは「1枚いくら」で契約しているので、報酬が増えることはありません。

それでも、チラシNG地図がある地域でのポスティング業務はましです。ポスティング会社が新規の仕事を受ける場合、大抵は社員にとっても「未開の地」なので、チラシNG地図はありません。

これは3重苦を伴いました。

1つ目の苦しみは、チラシNG住宅が分からないので、住居人から怒られるリスクがグンッと高まります。2つ目は、ポスティング会社から「NG住宅があったら報告するように」と指示されているので、チラシNG地図を作るという別の仕事が発生します。3つ目は、土地勘がない場所を歩きながら住宅地図に「NG」の文字を入れていくので、ポスティング効率はさらに落ちます。

Kさんはこう訴えます。

「それでも1枚単価は3円50銭のままなんですよ! 慣れ親しんだ地域でのポスティングよりはるかに大変なのにおかしいと思いませんか。社員に『単価を上げてください』って言ったら、社員はなんて言ったと思います?

『新規の土地を開拓するってことは、今後またその地域の発注が来たら、優先的にKさんが受けられるんだよ。こんなにおいしい仕事をあげるんだから、単価を上げるどころか、下げたいくらいですよ』って言ったんです」

ポスティングの仕事の難しさはまだあります。なんと、「チラシOKともチラシNGともつかない家がある」のです。

Kさんが苦手としたのは、とある「チラシNGマンション」でした。そのマンションの管理組合から、正式に「うちのマンションにチラシを配らないでください」という要請があったのですが、実はそこはチラシの反響が良く、ポスティング会社のクライアント、つまりチラシの配布を依頼した会社から「NGが出ていようと、そのマンションには絶対に配って!」と言われていました。

つまり、一部住民がチラシの投函に反対しているだけで、ほかの住民はKさんたちが配布するチラシを「有益情報」と考えているのです。

もしKさんがマンションの管理人からのクレームを恐れて、そのマンションにチラシを配布しなければ、クライアントは「ちゃんとポスティングしてくれた? あのマンションから注文がないんだけど」とクレームが来ます。

そこでKさんは、そのマンションの前で張り込みをして、管理人がいなくなるスキをうかがわなければならないのです。

別のアパートでは、Kさんは初老の男性に、こんこんと説教されたこともあります。

「地球温暖化が叫ばれ、熱帯雨林の伐採が問題になっているというのに、どうしてお前は無駄な紙を配るんだ。ゴミをまき散らしているのと同じだぞ」

男性の話は20分にも及びました。

チラシは、読んでもらえれば「紙媒体」になりますが、読んでもらえなければ単なる「紙ごみ」です。あなたもこの「チラシの2面性」に、複雑な気持ちを持っているのではないでしょうか。

ポスティングと新聞折り込みチラシの違い
メリット デメリット
ポスティング ・地域や配布枚数を調整できる

・広告内容が自由

・若者に届く

・「自社PR」が得意

・チラシNG世帯が増えている

・トラブルが多い

・信頼性が低い

新聞折り込み ・「新聞社の公認」という信頼性がある

・トラブルが少ない

・1日の配布枚数が多い

・広告内容に制限がある

・購読層が限定される

・若者に届かない

・同業他社のチラシと混在する可能性がある

辞めたい理由と悩み3:足を酷使する仕事なので疲労骨折を起こすことも。なのに会社の補償はゼロ。

Kさんがポスティング業からの引退を決意したのは、足の疲労骨折でした。

一般的な骨折は、強い衝撃を受けたときに、骨の強度がそれに負けて折れてしまう現象です。一方、疲労骨折は小さな衝撃が長年続いて、じわりじわりと骨を壊していく病気です。

Kさんが疲労骨折を起こした場所は中足骨(ちゅうそくこつ)という足の甲の骨です。中足骨は5本あり、Kさんは人差し指と中指の中足骨が折れていました。

この中足骨の疲労骨折は、サッカーやバスケットなど激しいダッシュ&ストップを繰り返す競技者に多い骨折です。Kさんもポスティングのときに走り込むことがあり、医者はそれが原因だろうと診断しました。

普通の労働者であれば、労災保険が適用されるケースですが、Kさんは個人事業主のため、労災の適用にはなりません。Kさんは国民健康保険を使って治療を受け、3週間ほど休んでから現場に復帰しました。

これ以降なるべく自転車を使うようにしましたが、どうしても作業効率が落ちるので、一定距離は歩かざるを得ません。そして駐輪していた自転車が盗まれてしまいました。

「仕事で骨折したのに労災にすらならないので、会社に『なんらかの補償をしてください』と頼みましたが、契約書を盾にまったく取り合ってくれませんでした。

その悔しさが心に残っていたので、自転車が盗まれたとき、本気で泣きましたよ。緊張の糸がブチッって切れましたね。駐輪場から会社に電話をして『もう辞めます』って言いました」

しかしKさんの苦難は、これで終わりませんでした。

あなたも経験があると思います。あなたが「辞めたい」と言ったとき、ポスティング会社はものすごい勢いであなたを慰留したと思います。Kさんも同様の目に遭いました。

ポスティングは人海戦術でしか対応できないビジネスなので、「人がいなくなること」イコール「仕事が中断すること」であり、なので会社は配達員を必死につなぎ止めようとします。

あなたが「ならば、ポスティング会社はもう少し配達員を大切に扱ったらいいのに」と思ったとしたら、それは100%正論です。

では、ポスティング会社に勤めるあなたはどうすればよいのでしょうか?
この先もつらい現実に耐えながら生きていかなけばならないのでしょうか?
いいえ、ポスティングスタッフの人生を変える解法」はきちんと存在していますので、それを今からご説明いたします。

あなたの「会社を辞めたくなる悩み」への対応策

1.どうせやるならば「新世代のポスティングスタッフ」を目指してみては?

あなたもKさんも、ポスティングの可能性にかけ精一杯働いてきました。それでも、むくわれないだから「辞める」と思うのは当然です。

しかし世の中には、「もうこれ以上の成長は難しいだろう」と考えられている成熟産業の中で輝きを放つ企業があります。例えばユニクロは「日本の衣料業界は成長しない」という常識を覆して世界企業になりました。また全国で書店の倒産が相次ぐ中で、蔦屋書店(TSUTAYA)は新しい本の売り方を提案して、マスコミに何度も取り上げられています。

ポスティングも成熟産業のひとつですので、ほとんどのポスティング会社や配達員は「こんなもの」と考えながら仕事をしていることでしょう。

ポスティングの効果を「見える化」して、成功している企業があるのです。

あるポスティング会社は、「配る」だけではなく「チラシ作り」にも進出しています。チラシ配布を依頼する発注者と協力し、チラシにQRコードを載せ、発注者のホームページにどれくらい誘導できているかを調べるのです。

QRコードの代わりに、チラシに「クーポン券」を印刷しても、やはりチラシの効果が分かります。チラシのクーポン券を使う人が多いと、「魅力あるチラシだと客が増える」ことが証明されたことになるからです。

こうした「追跡調査」をすると、効果的なチラシの作り方が分かってくるので、ポスティング会社としては堂々と「うちのポスティングは効果がありますよ」と言えるようになります。

ちなみに、追跡調査をしていないポスティング会社だと、「チラシの効果ですか? それはまいてみないと分からないですね」としか言うことができません。

どちらのポスティング会社の方が儲かるかは、一目瞭然でしょう。

ポスティング効果の「見える化」は、配達員のモチベーションの向上につながります。それはそうでしょう。「ゴミになるかもしれない」と思いながら恐る恐るポスティングするのと、「知りたい情報が満載ですよ」と思いながらポスティングするのでは、「やりがい」がまったく違います。

また、配達員の「接遇」を磨いているポスティング会社もあります。

ポスティング歴4年のKさんは、チラシNGマンションの管理人との抗争に精根を使い果たしましたが、あるポスティング会社は、チラシNGマンションから「お宅だけは配布OK」を勝ち取っています。

このポスティング会社は配達員に、「チラシOKマンションでも必ず管理人に許可をもらってからポスティングするように」と指導しています。管理人が留守のときは、あえてポスティングをしないという徹底ぶりです。

さらに管理人の許可が出ても、配達員はポスティングをする前に「今日のチラシはこういった内容です」と見せるのです。こうすることで、「怪しいチラシをポスティングしない会社」と認識してもらえるのです。

このポスティング会社は、高級マンションやタワーマンションにも配布できるので、「富裕層にチラシを届けたい」と考えるクライアントは、高いおカネを出してでもこの会社に依頼するようになるのです。

あなたも今一度、このような成功事例から学び、ポスティング・スキルを磨き上げてみてはいかがでしょうか。

2.街と道を詳しく知っている利点を活かしてポスティングをしながら営業も併行する

ポスティングという仕事をすると、「そのマチを知る」という副産物が得られます。あなたにも、「好きなマチ」や「嫌な雰囲気の地域」があると思います。そうした印象を持つのは、あなたが自然にそのマチをリサーチしているからです。

「好きなマチ」や「嫌な雰囲気の地域」といった情報は、営業マンがいる企業が喉から手が出るほどほしい情報なのです。「富裕層が多い」「IT系の企業が多い」「昼間の人口が極端に少ない」「独身者が多い」といった地域の特色が分かると、営業戦略が練りやすくなるからです。

しかもポスティングの配達員は、顧客のところにわざわざ出向いているのです。これは営業の基本です。

つまりポスティング業務の中には、高度な営業技術が潜んでいる可能性があるのです。そこであなたに提案したいのは、ポスティングと営業のドッキングです。もしあなたが個人事業主で、ポスティング会社と業務委託契約を結んでいるのであれば、同時に営業代行の契約を結んでみてはいかがでしょうか。いわゆる訪問販売です。

訪問販売と聞くと「悪徳!」とイメージする方がいるかもしれませんが、この業界にはきちんと「公益社団法人日本訪問販売協会」という団体が存在し、そこには一流企業が加盟しています。訪問販売は正当な営業手法なのです。

「チラシ配布+営業トーク」で、2倍の報酬が期待できます。あなたが普段の仕事として行っている「足でくまなくマチを歩くこと」には、それだけの価値があるのです。

3.ポスティングスタッフを辞めて他業界に転職する

しかし、あなたが本気でポスティングを辞めたいと考えているのであれば、すっぱりとこの業界から抜け出すことをおすすめします。

というのも、「他人の家の前に行く」ことはとてもストレスがかかる行為ですので、心が折れる心配があるからです。

筆者は、世の中に心を壊してまでやらなければならない仕事はない、と考えています。

「その仕事一筋に突き進む」ことは素晴らしいのですが、無理は禁物です。

あなたの「配る」スキルを求めている業界や企業はたくさんあります。そちらに目を向けてみてはいかがでしょうか。

そうです、この機会に転職を検討してみませんか。

他業種への転職…不安はよくわかります。

しかし、まくポスティングすタフを抜け出して、人生の立て直しに成功した人の多くは、ポスティング以外への道を選択した人々なのです
この件について、以下でより詳しく説明いたします。

ポスティングスタッフの辞め方とタイミング

1:退職を伝えてからすぐに辞めると違約金を請求されることも。契約内容を確認しておこう。

ポスティングを4年間続け、ほとほと嫌気がさしてこの業界から去ったKさん(32歳)は、辞めるときも苦労しました。

Kさんが会社と結んだ業務委託契約に、「契約の解約は3カ月前に通達すること」という規定があったのです。

Kさんは疲労骨折をして自転車を盗まれ、踏んだり蹴ったりの状態の中で辞める決心をしたのですが、ポスティング会社は「もしいますぐポスティング業務を辞めたいなら、違約金を支払え」と言ってきたのです。

あなたもKさんと同じように、個人事業主としてポスティング会社と業務委託契約を結んでいるとしたら、いまいちど契約内容を見直しておいてください。

Kさんは社長に苦しい現状を訴えて、なんとか1カ月で、違約金なしで契約解除にこぎつけましたが、一般の労働者であれば、2週間前に退職の意向を伝えれば、それで辞めることができます。労働者は労働基準法で守られているからです。

しかし、個人事業主は労働基準法の保護の対象外になるので、Kさんが退職を決意してから1カ月で辞めることができたのは、幸運だったと言わざるを得ません。

これが契約社会の恐ろしいところです。

2:「人に届ける仕事」にたずさわった責務として会社に後任探しの余裕を与えよう。

ポスティングはパソコンやインターネットではできない仕事ですので、配達員はポスティング会社の生命線といえます。

「あなたが配らないと困る人がたくさんいる」ということは覚えておいてください。なので、「もうポスティングの仕事を辞める」と決意したら、なるべく早い段階で退職の意向をポスティング会社に伝えましょう。会社に「あなたの後任探し」の猶予を与えてあげることを忘れないでください。

「辞める会社にそこまで気を使いたくない」という方も、「チラシを待っている人がいる」ことを思い出してください。0.3秒でゴミになってしまうチラシでも、ある人にとっては貴重な情報源になりますし、熟読している人も多くいます。

また、最近はフリーペーパーを配るポスティング会社もあります。フリーペーパーは広告をメインとしながらも、マチの情報もふんだんに掲載しています。

ですのでポスティングの配達員は、社会インフラの一部を担っているとの自負を持ち、チラシの配布が途切れないように退職することを心掛けてください。

ポスティングスタッフの勤務経験が優遇される、より就労条件のよい「おすすめ転職先」の例

1.新聞配達or牛乳配達に転職

ポスティングの経験をお持ちのあなたにおすすめしたい転職先は、新聞配達または牛乳配達です。この仕事は、あなたの「配る」スキルを存分に発揮できますし、これまで培った知識と経験が無駄になりません。

しかし、あなたは「自分は配る仕事が嫌でポスティングの仕事を辞めたいと思っている。新聞配達や牛乳配達に転身しても、配ることは同じなので苦しさも同じなのではないか」と心配するかもしれませんね。ところが新聞配達と牛乳配達の仕事には、ポスティングとまったく異なる性質があるのです。それは、次の2点です。

①有料の商品を、契約した人にだけ配る

②営業の仕事に発展しやすく、増収が見込める

ポスティングで配るのは、チラシやフリーペーパーなど、いずれも無料のものです。しかも無作為に配布しますので、一部の住民から「うちのポストにこんなもの入れるな!」と叱られるわけです。

しかし新聞も牛乳も有料の商品ですし、届け先は自らこれらの商品を買い求めた人の家です。なので「こんなもの届けやがって」という状況が発生しないどころか、「毎日の配達、ご苦労様です」と感謝されるのです。

さらに、新聞配達では仕事に慣れてくると勧誘の仕事もさせてもらえます。勧誘とは、新聞を届けていない世帯を訪問して「新聞をとってください」と依頼する仕事で、これは営業活動そのものです。

新聞離れが進んでいるので、営業対象となる世帯はかなり多いのが魅力です。新聞勧誘の仕事は歩合制なので、1件契約が取れるごとに報酬が発生します。つまり、自分の仕事次第で収入を増やすことができるのです。

牛乳配達も同様に、牛乳を配達していない世帯はすべて営業対象となり仕事はたくさんあります。しかも最近の乳製品メーカーは、牛乳以外の健康飲料をたくさん作っているので営業の幅が広がり、やりがいにつながります。

新聞配達or牛乳配達の仕事の魅力とポスティングとの違い
  • 配達先は配達物を心待ちにしている
  • NG配達先がないので不快な思いをすることが少ない
  • 勤務時間が定まっている
  • 営業に携わると出来高で給料アップが見込める

最近は、「新聞+α」「牛乳+α」の配達を検討する動きもあります。すでに「新聞+チラシ」の配布を実行している新聞販売店もあり、これはあなたのポスティングのスキルをもろに活かせます。

「+α」には、食料品や日用品、クリーニング、米などもあります。いずれも、スーパーマーケットやクリーニング店、米屋などの配達業務を代行するというビジネスモデルになります。

「+α」の商品が届くことで、顧客は新聞販売店や牛乳販売店に対してこれまで以上に親近感を持つようになり、そうすれば、新聞や牛乳といった本業への相乗効果も期待できます。

また新聞業界では、ドローンを使った配達を模索する動きもあり、こうなると一気にビジネスが進化します。つまり、超アナログ仕事である新聞配達が、ITや流通革命といった最新ビジネスに変わる可能性があるのです。「配達」という仕事には、無限の可能性があるのです。

2.バイク便or自転車便に転職

品物を確実に届けることは、ポスティングを長年続けてきたあなたの体に染みついたスキルであり、職業人としてのあなたの強みです。バイク便や自転車便は、その強みを最大限活かせる転職先といえます。

バイク便や自転車便は、文字通りバイクや自転車を使って、書類などを運ぶ仕事です。利用料金は一般的な宅配便より高いのですが、速さと確実さという付加価値があるため、特に都心のビジネスシーンで多く使われています。

あなたにこの仕事をおすすめする理由も、まさにこの付加価値にあります。郵便物でも、速さが売りの速達郵便や、届け先の人に手渡しする書留郵便は、一般郵便よりはるかに料金が高く設定されています。料金が高い商売は利益率が高くく、儲かる商売といえます。そして儲かる商売をしている会社の従業員は、給料が良いのです。

例えば、東京23区内でバイク便を展開している会社の給料は、キャリア6カ月で月額28万円です。給料は1日の配達件数を増やすことでさらに上昇し、同社の上位50位以上の社員の給与は月額40万円を超えます。

この会社では自転車便もやっていて、こちらは日当で11,000円以上となっています。

いずれも、夢のある給料ではないでしょうか。

大手宅配業者が2017年2月、受注する荷物を制限すると発表し、話題になりました。大手企業が儲けるチャンスを放棄したのですから、事の重大さが分かると思います。

なぜ受注制限をするのかというと、配る人、つまりトラックドライバーが不足しているからです。アマゾンなどのネット通販会社が即日配達や数時間以内配達を強化したため、配達の仕事が激増し、ドライバーたちの長時間労働が問題となったのです。

ですので、今後ますます、小さな荷物や少量の荷物を運ぶ需要は拡大するでしょう。これはバイク便と自転車便にとって、大きなビジネスチャンスです。

この業界は参入障壁が低いという特徴があります。バイク便会社に勤めながらノウハウを身に付けたり人脈を広げたりすれば、独立の道も開けるというわけです。

バイク便業界の特徴
  • オフィスが集中している東京都内、大阪市内に集中している
  • 業界団体「バイク便協同組合」の加盟社は23社
  • バイク便協同組合に非加盟の会社は100社以上
  • 参入障壁が低く、独立開業しやすい

3.宅配ピザ等の外食業界配達スタッフに転職

ポスティング経験者のあなたにおすすめする3つ目の転職先は、宅配ビザの配達です。

宅配ピザ店のスタッフの時給は、店内でピザを作る人より、配達の方が高額です。それは、運転という危険が伴う仕事であり、なおかつ、悪天候でも外に出なければならないという大変さがあるからです。

しかし、「配達」をしたことがない人にとっては、ピザの配達は危険かつ大変かもしれませんが、あなたのように長くポスティングをしてきた人なら、運転も悪天候も「普通のこと」なのではないでしょうか。

さらに、宅配ピザの命は「超速のお届け」ですが、あなたには既に土地勘や効率的なマチの歩き方が身に付いているので、これも難なくクリアできるでしょう。

新聞や牛乳と同様に、ピザの配達にも「お届けNG」がないのもグッドです。

収入面ではチップも魅力で、ピザの届け先はハッピーなシチュエーションが多く「お釣りはとっといて!」と声がかかることも珍しくありません。

宅配ピザ市場は約1260億円と巨大です。ビッグ3はピザーラ、ピザハット、ドミノとなっています。また、地元密着の宅配ピザ会社もたくさんあり、国民生活に浸透した業種といえるので、宅配ピザの配達は「食いっぱぐれしない仕事」といえるでしょう。

数字で見る日本の宅配ピザ事情
1260億 単位は「円」。宅配ピザの市場規模
10万 単位は「枚」。宅配ピザ店が1日に配達するピザの枚数。
1985 単位は「年」。日本に初めて宅配ピザが上陸した年。
4000 単位は「店」。国内の宅配ピザの店数。

資料「原価300円のピザが2500円で配達される仕組み」(niftyニュース、SAPIO2014年01月23日)

https://news.nifty.com/article/magazine/sapio-20140123-01/1

人生の選択肢は常にあなた自身が持っている

ポスティングスタッフ勤務のあなたの人生を変えるために、まず一番注目すべきことは「ポスティングスタッフ以外の職場もあることを知る」ということです。
案外、外部と交流がないポスティング業界人は井の中の蛙になることが多いです。
自分の会社以外のことを全く知らないというケースも非常に多いようで、勇気を出して一歩外に踏み出せば大きな海が広がっているということを、改めて考えてみてはどうでしょうか。

兎に角、どうしても今の悩みが解決できなければ「別に辞めればいい」「辞めたっていいんだ」「自分は自由に人生を選択できるんだ」と割り切ること。

周囲からの目を気にしたり、あなたの人生と無関係な上司のメンツを立てて、自分の人生を後回しにしてします思考こそが「今の職場を辞められなくなってしまう」ことの最大原因であり、悩みをより深くして人生を間違えてしまう事につながります。

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