大人は「仕事を辞めたい」と本音を言ってはダメなのか?

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
The following two tabs change content below.
野村 龍一

野村 龍一

医療系転職コンサルタント企業で700名以上の医師転職支援に関わる。近年は医療以外にも様々な業種からの「私も会社を辞めたい」という転職相談が相次ぎ、転職成功者のインタビューを敢行中。2016年12月より一般転職に関する情報提供、人生相談を当サイトにて開始。

「仕事」と「会社」は違います。

この記事は「会社を辞めたい」と思っている人に向けては書かれていません。

「仕事を辞めたい」と思っている人向けの記事です。

ほとんどの日本人は「仕事をしなければならない」と考えています。働くことができ、働く機会があるのに、仕事をしない人は、怠け者とか意識が低い人と言われてしまいます。

しかし、長時間労働や過労死が社会問題になっている現代は、仕事が「命」や「一生」に大きな影響を与えかねません。

なので「仕事を辞めたいって言っちゃいけない」とは言い切れないはずです。

そこで「辞めたいと思ったときに辞めた方がいいケース」「辞めたいと思っても辞めない方がいいケース」について考えてみましょう。

「仕事を辞める」と「会社を辞める」の違い

「仕事を辞める」と「会社を辞める」がほぼ同じ意味で使われるのは、日本独特の現象です。「仕事」イコール「会社で働くこと」と意識している人が多いためです。

しかし、会社と仕事はまったく別の言葉です。

  • 仕事とは、社会が必要とする作業のこと
  • 会社とは、仕事を生み出して仕事をさせる組織のこと

という違いがあります。

つまり、

  • 会社を辞めたい人は組織が嫌いになった人
  • 仕事を辞めたい人はその作業が嫌になった人

と区別できます。

また、「会社を辞めたい」という言葉には「もっと働きやすい職場に移りたい」という前向きなニュアンスが含まれますが、「仕事を辞めたい」という言葉には疲労感が漂います。

毎日「仕事を辞めたい」と思っている人は、いまここで「なぜ自分は仕事を辞めたいのか」ということを考えてみてはいかがでしょうか。

どういうときに人は「仕事を辞めたい」と思うのか

いまやっている仕事が「つらい」と感じたとき、人は仕事を辞めたいと思います。仕事のつらさは、大体の場合共通していて次のような内容になります。

  • 長時間労働
  • 賃金が安い
  • 仕事が退屈
  • 仕事が難しい
  • 一緒に働く人が嫌い
  • 1人で働くのが嫌い

趣味が仕事になっている人もいますが、しかし、趣味でやっていた作業と仕事として行う作業がまったく同じ内容だとしても、仕事となると「つらさ」が発生します。

なぜでしょうか。それはおカネが絡んでくるからです。

趣味で仕上げた成果品であれば、誰も何も言いませんが、仕事として仕上げて成果品の完成度がいまひとつだった場合、賃金を支払っている人は容赦なくダメ出しをします。

この「賃金をもらう代わりにくらうダメ出し」が仕事のつらさの源となります。

つまり、次のような公式が成り立ちます。

「賃金>仕事のつらさ」…辞めたいと思わない

「賃金<仕事のつらさ」…辞めたいと思う

しかし、世の中には「仕事はカネじゃない」という人も沢山います。そういう人は、やりがいがあるかどうかが、仕事を続けるかどうかの決め手になります。

こういう人の公式は次の通りです。

「やりがい>仕事のつらさ」…辞めたいと思わない

「やりがい<仕事のつらさ」…辞めたいと思う

さらに、仕事は複数の人と一緒に取り組んだり、1人で行ったりします。「仕事はつまらないし、賃金も安いけど、職場には友達がいるから辞めない」という人もいますし、「他人と接触しないで働けるからこの仕事が好き」という人もいます。

というわけで、次のようになります。

「仕事での他人との関わりがつらくない」…辞めたいと思わない

「仕事での他人との関わりがつらい」…辞めたいと思う

これを統合すると、次のことがいえます。

「人は、賃金が安く、やりがいを感じられず、他人との関わりがつらくなると、仕事を辞めたいと思うようになる」

もし、賃金・やりがい・他人の「3つの要素」がすべてそろってしまった人は、「辞めたいと思ったときに辞めた方がいいケース」と言えそうです。

逆に、「仕事は面白いし、同僚も良い人ぞろいだけど、賃金が安いから辞めたい」という人は、仕事の3つの要素のうち2つも好条件なわけですから、ここはしばらく辞めずに、仕事をしながら今後のことを考えたみた方がいいでしょう。

では、あなたにはどんな仕事ならやりがいを持てるのか?まずは11分類の仕事を見てみよう

仕事の3つの要素のうち「やりがい」に注目してみます。というのも「やりがい」はとても不思議な現象を引き起こすからです。

2人の人物が同じ仕事をしていても、片方は「やりがいがある」と喜んでいますし、他方は「全然やる気が起きない」と不平を言います。

なぜこんなことが起きるのかというと、

  • 仕事には種類があるから
  • 人には向く仕事と向かない仕事があるから

です。

仕事には無数の種類がありますが、ここでは11種類の仕事を紹介します。

仕事の種類 仕事の内容 チェック欄「✔」
営業 外に出て商品とサービスを売る
事務 机に座って書類をパソコンで処理する
研究 未知なる領域に挑む
土木 体を使って重い物を動かす
金融 おカネを扱う
クリエイティブ 人々のイメージに訴えかける
流通 作る人から受け取って、必要な人のところに届ける
IT コンピューターに計算をさせる
専門家 資格を持っている人しかしてはならない仕事をする
工場 モノを作る
飲食 口に入れるモノをおいしく作って提供する

ここでは「仕事の内容」を極端に単純化していますが、これを見ただけでも、自分に向いていそうな仕事と向かなそうな仕事に分けることができると思います。

「自分が向いている仕事」にチェック(✔)を入れてみてください。そして、家族や友人にも、同様にチェックを入れてもらってください。

そうするとより鮮明に「同じ仕事でもやりがいを感じる人と感じない人がいる」ということが分かるでしょう。

仕事には、次の2つの法則があります。

  • 自分に向いていると感じている仕事に就くと、やりがいを感じやすい
  • 自分に向いていると感じない仕事に就くと、やりがいを感じにくい

これを「当たり前じゃないか」と思わないでください。

というのも、仕事にストレスを感じている人の多くは、「自分に向いている仕事」と「自分がやりたい仕事」と「自分ならできそうな仕事」を混同していることが多いのです。

この3つの仕事が一致することは、実はまれです。この3つの仕事が一致している人は、幸せ者といっても過言ではありません。

多くの人は「自分に向いている仕事」と「自分がやりたい仕事」と「自分ならできそうな仕事」は一致しません。例えば、エクセルの表計算のスキルが高く、大学でみっちり会計学を学んだ人がいたとします。

しかし、この人は体育会系で社交的で押しが強い性格なので、本当は営業職に向いているのです。しかも本心ではクリエイティブな仕事がしたいと思っているのです。

ところが、こういう人が「エクセルのスキルと会計の知識がもったいないから、企業の経理に就職しよう」と考え、実際に経理の仕事をしていることは珍しくありません。

サラリーパーソンには、「向いている仕事」も「やりたい仕事」も無視して、「できそうな仕事」に向かってしまう傾向があるのです。

こういう人が10年後に「経理の仕事を辞めたい」と言ったらどうでしょうか。周囲の人は驚くはずです。「仕事は早いし正確だし、部下への指導も上手。なのになぜ辞めたいなんて言うのか」と思うでしょう。

しかし一番驚いているのは本人なのです。

「俺って典型的な経理マンだと思っていたけど、なぜかこの仕事に飽きた。メンタルをやられたかな」と悩んでしまうでしょう。

もし「仕事を辞めたい」と独り言を言ってしまったら、「いまの仕事にやりがいを感じているだろうか」と自らを顧みてください。

譲れない条件を洗い出してみよう

もし脳裏に「仕事を辞めたい」という言葉が浮かんだら、「譲れない条件」を出してみてください。

「もし、現状が○○に変わったら、辞めたい気持ちを撤回できる」という「○○」をひねり出してみてほしいのです。

これは、精神科の医師が行う「認知行動療法」を応用したものです。

認知行動療法とは、①出来事と②思考と③感情と④行動に注目した治療法です。例えば、500ccのペットボトルに、お茶が100cc入っていたとします。ある人はそれを見ても「何もしません」が、別の人は「新たにペットボトルのお茶を買いに行く」という行動を起こします。

これは、「お茶はまだまだ100ccも残っている。買い足す必要はない」と思考するか、「お茶が100ccしかない。次に喉が乾いたら大変だ」と思考するかの違いによって、行動が変わることを示しています。

これと同じように、「仕事を辞めたい」と思った人が3人いても、3人の理由はまったく異なります。

Aさんは「給料が倍になったら、辞めないでもよい」と考えますし、Bさんは「あいつがいなくなったら、辞めないでもよい」と考えますし、Cさんは「もうこんなつまらない仕事はやりたくない」と考えるでしょう。

ここまで考えが進むと、Aさんは「給料が倍にならないでもいいが、最低でも3割は増やしてほしい」と妥協できるかもしれません。

それと同じように、「あいつが会社から去らなくてもいいが、同じ部署で仕事をしたくない」や「この仕事はつまらないけど、あの仕事よりはまし」といった妥協が出てきます。

つまり、「辞めたい」と思ったときに「どうして辞めたいのか」の究明と、「私は妥協案を飲めるのか」という判断をしていただきたいのです。

Aさん Bさん Cさん
悩み 給料が安いから辞めたい あいつが嫌いだから辞めたい 仕事がつまらないから辞めたい
希望 倍の給料がほしい あいつが辞めたらいいのに つまらない仕事はしたくない
妥協案 3割増 自分かあいつが他部署に異動する 他の仕事のつまらなさを知る

注目してほしいのは「妥協案」です。妥協案には、「自分自身の納得」「実現性」の2つの観点があります。

「辞めたい」と感じていたころより、状況が良くなってきたときに、「これで納得しよう」と思えれば、辞めなくて済みます。これが「自分自身の納得」です。

また、退職願を提出したときに上司から引き留められて、妥協案を提示されることもあります。「給料を倍にするのは無理だけど、3割ぐらいならすぐに増やせる。だから辞めないでほしい」と言われるケースです。

不満を表に出したり、他者に働きかけることによって妥協案が「実現」することがあるのです。

「この仕事、早く辞めたいなあ」と考え始めたら、「辞めない方法はないのか?」ということも併せて考えてみてください。

資料「うつ病の認知療法・認知行動療法」(厚生労働省)

http://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/kokoro/dl/04.pdf

人間だれしも、休みが必要なときがある

体調が悪いときや、心が病んでいるときも、人は「仕事を辞めたい」と思います。これは典型的な「辞めたいと思ったときに辞めた方がいいケース」といえます。

厚生労働省は、病気の発症前1カ月間に100時間以上の残業を行っている場合、その病気と仕事の関連性が強いと評価しています。

100時間以上、または100時間に近い時間の残業を、普通にこなしている人が「仕事を辞めたい」と思った場合、辞めることか、せめて仕事を減らすことを真剣に検討してください。

過労死とは、仕事のしすぎのことです。つまり、仕事は命と一生に重大な悪影響を及ぼすことがあるのです。

「仕事を辞める」ことは、仕事から逃げることではありません。もう一度、万全の態勢で仕事に臨むための休憩であると考えてください。

資料「過労死と労災保険」(厚生労働省)

http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/rousai/dl/040325-11.pdf

副業をしてみると、新しい何かが見えることもある

「仕事を辞めたい」と思っている人は、ひとまず副業をしてみてはいかがでしょうか。

クラウドソーシングという言葉をご存じでしょうか。空き時間や休みの日にできる副業を紹介してくれる、インターネット上のサービスです。

例えば、あるクラウドソーシングのサイトには、こんな仕事が出ています。

仕事内容 アメリカの健康グッズの商品名とキャッチコピー
健康グッズの種類 サプリメント、自然食品、スポーツ用品
商品名 日本人に親しみのある名前を募集
キャッチコピー 1品30文字以内
報酬 1商品1セット(商品名+キャッチコピー)1500円

仕事内容 富士山周辺にあるテーマパークのキャラクターづくり
条件 富士山をバックにしたフクロウが遊んでいるところ
納品形式 デザインしたものをPDFにして納品
報酬 5万円

クラウドソーシングにはそのほかにも「WEB開発」「スマホアプリ」「ホームページ」「チラシ」「本の装丁」「作曲」「フランス語訳」「市場調査」など、ありとあらゆる仕事があります。

報酬が安いのがネックですが、ただ、「いまの仕事は辞めたいけど、新しい仕事にチャレンジしたい」という人が、お試しでチャレンジするにはうってつけといえるでしょう。

「仕事を辞める」前に必ずやるべきこと

仕事を辞めることは簡単です。しかし、突然辞めてしまうと、色々な人が迷惑をします。している仕事の質が高いほど、抱えている仕事の量が多いほど、辞めたときに迷惑をこうむる人も増えていきます。

なので、「仕事を辞める」前には、

  • 本当に辞めた方がいいのか
  • 辞めない方法はないのか
  • 辞めるとどんな良いことがあるのか
  • どうやって辞めるか
  • いつまでに辞めるか

といったことを、まずは是非考えていただきたいのです。

自分の健康を守るために急遽仕事を辞めることはやむを得ませんが、それ以外の理由で仕事を辞める場合は、可能な限り用意周到に準備をして、周囲に与える迷惑を小さくしてみてから退職をするように心がけてみてください。

今の人間関係はひょっとして「わずらわしいものでしかない」のかもしれませんが、やはり跡を濁さずに綺麗に立つ鳥には、穏やかでスムーズな「新しい仕事との出会い」が待っているものです。

人生の選択肢は常にあなた自身が持っている

あなたの人生を変えるために、まず一番注目すべきことは「今の仕事を本当に辞めるかどうかを冷静に判断するということです。

ただし、どうしても今の悩みが解決できなければ「別に辞めればいい」「辞めたっていいんだ」「自分は自由に人生を選択できるんだ」と割り切ることも重要です。

周囲からの目を気にしたり、あなたの人生と無関係な上司のメンツを立てて、自分の人生を後回しにしてします思考こそが「今の仕事を辞められなくなってしまう」ことの最大原因であり、悩みをより深くして人生を間違えてしまう事につながります。

転職コーディネーターに無料相談することから始める

自分自身でまず何をしてよいかわからないならば、人材紹介会社に登録するのも手。
転職コーディネーター経由で他の業界、企業の内情を知ることができますし、冷静な第三者の目で、あなたのスキルと経験を活かせる新しい職場を用意してくれます。

また、辞めづらい今の職場で、(転職先を紹介してもらった後に)スムーズに次の職場に移動するための方法やタイミングなどもしっかり教えてくれますよ。

突発的、感情的に仕事を辞めたりはせず、まずはじっくり転職エージェントと無料のアポイントを取って、今後の動き方を相談しつつ、あなたの希望に沿った新天地候補をじっくりと紹介してもらうべきでしょう。

今の仕事を辞めたい人は、業界内でも「優秀なコンサル」が揃う転職エージェントのDODA(デューダ)を利用すべき

今の仕事を辞めたい人には、転職を支援してくれるプロフェッショナル、転職エージェントのDODA(デューダ)の利用がおすすめです。

他業種にしても同業種にしても、「今の仕事を辞めて転職したい」と考えている方をプロが徹底的にサポートしてくれます。

DODA(デューダ)の転職エージェントサービスにどんな特徴があるのか見ていきましょう。

DODAが他社と比較して優れている評価ポイント

非公開求人を含む多数の求人からマッチングして紹介してくれる
・人事担当者を惹き付ける履歴書や職務経歴書の書き方を指導してくれる
内定獲得率を高くするために徹底した面接対策が可能
・自分を最大限にアピールするためのノウハウを提供してくれる
人材紹介利用者層にもアプローチできる

これらのサポートをプロのキャリアアドバイザーと分野別に特化したコンサルタントの2人が行ってくれるので、効率良く転職活動を進められるのです。

同業種への転職とは異なり、他業種へと転職する選択をする場合は多少なりともハードルが高くなります。

そんな時に一人で取り組むのではなく、DODA(デューダ)の転職エージェントサービスを利用すれば内定獲得率を上げられるのです。

転職サイトも転職エージェントも完全に利用料金は無料なので、希望の職種に就きたいと考えている方はDODA(デューダ)へと無料登録してみてください。

今すぐに転職する気がなくとも、いつか来る転職の日のための情報入手目的での「お試し登録」もOKです。DODAの担当エージェントは、無理に転職を急かさずに、じっくりとあなたの話に耳を傾けてくれますよ。

コメントの入力は終了しました。