MR(製薬会社営業)を辞めたい人へ=つらい仕事と会社を上手に辞める方法

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野村 龍一

野村 龍一

医療系転職コンサルタント企業で700名以上の医師転職支援に関わる。近年は医療以外にも様々な業種からの「私も会社を辞めたい」という転職相談が相次ぎ、転職成功者のインタビューを敢行中。2016年12月より一般転職に関する情報提供、人生相談を当サイトにて開始。




記事の目次

薬を売らず媚びを売れ!高給与と引き換えの「頭をひたすら下げ厳しいノルマをこなす仕事」

MR(製薬会社営業)は外部から見ると「高給与で成長業界に属する恵まれた職種」と映ることがほとんどのようで、実際にそういった一面は多分にあるといえます。
しかしながら、実際にMRとして製薬会社に就業しているあなたからすると「そんなのはMRという仕事の本当の辛さ、苦しさがわからないから言える言葉だ」と感じるでしょう。

実際、MRは外部内部ともに非常にストレスフルな人間関係とプレッシャーに日々さらされながら、医療のプロである医師や薬剤師という「タフな顧客」を相手として売上を立てなければなりません。
高給与なのは売り上げをしっかりと挙げられているMRに対する褒め言葉であり、実際には営業成績が振るわず、大きく減給された上に、うつ病まで発症して職場を去る人々も珍しくないのがMRです。

一昔前の、常識を無視したような医師への接待攻勢は姿をひそめたものの、その代り、上層部の意向であるならば、自社の医薬品が最も優れているかのように見える医療データ資料を、半ば「かいざん」されたのではないか?との疑問を挟む間もなく、妄信的に顧客に提供しなければならない…何が正しく何が間違っているのかも判断できなくなってしまう業種でもあります。

高給与という待遇と引き換えに、精神的に多大なダメージとストレスを甘んじて受けつつも業務に当たらなければならないという、辛い職業であることは間違いありません。

製薬営業(MR)業界ならではの、就業中の不満、大変さ、辛さと悩み

悩み1:医師への接遇・接待規制で営業活動に支障が出ている

MRの医療機関(医師)への営業といえば「接待」「接遇」が王道だった時代がありました。
そのころのMRは日々医師への付け届け、高級クラブへでの飲食接待、休日のゴルフ送迎役から、医師宅庭の草木手入れまで行って人間関係を構築するという営業伝説も珍しくありませんでした。

しかし、こういった過剰な医師への接待攻撃の過激化に伴い、医師が一部製薬会社の経営意向におもねった形で実験検査結果の事実を捻じ曲げた、詐欺的学術論を発表することで「薬の宣伝行為」を行っていたことが世に明らかになったのを契機に、2012年4月より、こういった従来型の接待には金額制限ができるなど、公正取引員会認定の運用機関「医療用医薬品製造販売業公正取引協議会」が発足しました。

そして、従来型の「医師への過剰接待で薬を売る」という方程式が崩れ去りました。

総合TOP|医療用医薬品製造販売業公正取引協議会
医療用医薬品製造販売業公正取引協議会は、消費者庁長官及び公正取引委員会の共同認定を受けた医療用医薬品製造販売業公正競争規約の運用機関として設立された業界の自主規制のための団体です。
ただ、こういった営業接待規制の波にもさまざまな抜け穴があるのですが…それについてはここでお話するのは、いささか場違いですので控えておきましょう(※たとえば、製薬会社が合同で医師接待を行えば、1社当たりに制限されている接待金額も合算で跳ね上がりますし、MRが自腹で医師接待を行ったのちに、給与に上乗せしてもらい…以下略)。

悩み2:ジェネリック医薬品推奨の国政が影響を及ぼす

MR業界では「先発医薬品メーカー>ジェネリック医薬品メーカー」という暗黙的な地位の格差が存在していますが、国政による世の中の風は明らかにジェネリック医薬品メーカー有利に動いています

ジェネリック医薬品は価格が安いため、国政としてはより広く国民が購入できるという大義名分だけでなく、その上、保険料負担も大きく抑えることができるという、真の意図(医療費削減という国策)にぴったりと利害がマッチしています。

従って、先発医薬品メーカーMRにとっては、本来、格下に見ていたはずのジェネリック医薬品メーカーMRがやたら元気なのを目にする機会も多く、それに加えて自社の特許切れ医薬品であっても売り上げを落としてはならないという上層部の強烈な圧力と難題にさらされることになっています。

このことは、医師が一目を置く知識量と経験量で勝るベテランMRですら「最新の医薬品情報を持ってくる切れ者」という立場から「懇願して薬を買ってもっている、業者の人」という立場へとクラスチェンジされてしまう屈辱のきっかけとなっています。

一方、ジェネリック医薬品メーカーのMRならば立場が好転したのかというと、そうでもありません。
誰でも取り扱えるジェネリック医薬品は、もともと競合優位性が少ない商品であるが故に、より競争が激しくなってしまい、医師から「オンリーワンの医薬品企業」とみなしてもらうことが更に難しくなっている状況です。
元々企業規模が小さいことが普通のジェネリック医薬品メーカーにとって、業界企業間競争が厳しくなることは、決して望ましいことではないはずです。

悩み3:みなし労働時間制度による長時間労働の疲弊

医薬品業界のMR職は「みなし労働制度」を多くの企業が勤務体系として取り入れています。
外回り中心の業務スケジュールが主ですから、ネット上などでタイムカードを9:00-17:30と打つことになるものの、実際は8:00から働くのはあたりまえ、7時や6時という早朝からその日の営業先に持ち込む資料作りのラストスパートをかけるMRも多くいます。

退勤時間はどうでしょうか。
外勤を終えて会社に戻る頃が19:00だとしましょう。
そこから日報を作成し、翌日の説明会の準備や上司への口頭での報告などをすると、どんなに頑張っても21:00~22:00。
更にその時間から医師の接待にあたっている先発部隊と合流しなければならない・・・などということも珍しくありません。

こんな生活ですから、MRの方々の生活習慣や食生活はズタズタで(あなたもきっとそうでそう?)、入社して数年でブクブクとやたら太ってしまい「医薬品メーカー営業マンなのに、あまり健康そうではない見た目」の方も珍しくありません。

みなし労働制度を取り入れている業界は、どんなに早朝出勤をしようが、深夜まで残業をしていようが、労働基準法的には何ら問題がないために、ひたすら体を酷使しているうちに感覚もマヒし、長時間労働をすることが公然と当たり前になる傾向があります。
MR業界はまさにその典型的な職場の1つです。

尚、みなし労働時間制により、残業代がつかない代わりに、MRは営業手当や賞与が大きくつく給与体系になっているものの、基本給そのものは高い水準にはならないように抑え込まれているので、退職金が少なくなりがちという罠も用意されています。

みなし労働時間制とは

みなし労働時間制(みなしろうどうじかんせい)とは、労働基準法において、その日の実際の労働時間にかかわらず、その日はあらかじめ定めておいた時間労働したものとみなす制度である。 ※出典:Wikipedia

悩み4:先発医薬品メーカーとジェネリック医薬品メーカーとの強烈な年収格差

国政によるジェネリック医薬品メーカー優遇策は、ジェネリック側に大きな追い風をふかせているものの、現場の兵隊であるジェネリック医薬品メーカーのMRは、給与面であまり恵まれていない現実があります。

先発医薬品メーカーは新入社員でも年収500万円から。
20代後半から30代頭になると、年種800万円オーバーも珍しくない世界です。
それに比べて、ジェネリック医薬品メーカーMRの場合は、それより150万円以上も下回る平均年収…といったところでしょうか、両者の年収格差はかなり厳しいものがあります。

先にも少し触れましたが、先発医薬品メーカーはジェネリック医薬品メーカーをはっきりと見下しています。

MR業界のエリートが先発医薬メーカーならば、MR業界の雑草魂がジェネリック医薬品メーカーであるともいえるでしょう。

それもそのはず、先発医薬品メーカーは何十億円~何百億円、場合によってはそれ以上の多額の投資と長い期間をかけて、新薬を日々生み出すことに真剣です。
勿論、新しく生み出された薬は、ただのプロダクトとして開発されればよいというわけではなく、国家の承認を得られて初めて商品として売り出すことができるという、血と汗と涙の結晶ともいえる産物です。
当然、先発医薬品メーカーのMRは、新型医薬品にまつわる、最新の医学論文を英語原文で大量に読みこなす力、学会に出席するフットワーク、それらで得られた情報を理解解釈して、営業先ドクターに明快な説明できるプレゼンテーション能力までもが、非常に高次元なレベルで求められます。

それを、特許が切れたからとの理由で、全く新薬開発投資を行わなかったジェネリック医薬品メーカーが横から割り込んできて、同じ商品を販売していくわけです。
先発医薬品メーカーからしたら、面白いわけがありません。

悩み5:気難しい医師と応対し、競争が厳しい中で売上結果を出さないとあっさり減給対象となるが出ないと減給される「鬼のルート営業」

ルートセールスの厳しさ

医薬品販売は販路が限られているルート営業を主とするため、今の取引先や営業開拓先とうまくいかないと、リカバリーをすることは非常に難しいといえます。

しかし会社上層部の意向としては、既に営業失敗した先の医療機関や医薬品卸会社(MS)に対しても、再度、再再度と繰り返し営業をかけて商談をしてくるよう命じられます
たとえどんなに相手に嫌われようと、バカにされようと、常に営業スマイルを維持しながら、「今日も断られる」と頭ではわかっていながらも、相手の懐に飛び込んでいかなければならないという、実に精神的に苦しい営業が日々待っているわけです。

また、製薬卸会社(MS)とMRとの力関係は、一般的に「MS>MR」であり、やたらMRをこき使おうとしてくるMSがあるのも周知のとおりです。
円滑な人間関係を構築するのが非常に難しい関係となっています。

営業時には、常に医師との知識量格差に慄然とする

MRの仕事は取り扱っている医薬品を医療機関に販売することですが、それ以前に、様々な医療情報(自社医薬品はもちろん、競合商品に関する知識や、幅広い一般医療情報)を医師や薬剤師に届けるという活動も大きな柱です。

しかしながら、MR試験をパスしているとはいえ、常に新しい情報も必要となる膨大な医療知識をすべて習得することなど、とてもではありませんが不可能です。

実際に、学習量だけでなく臨床経験も豊富な現役の医師や薬剤師に医療知識でかなうわけないのに、営業中の小さな医療知識に対する無知や認識間違いを、必要以上にこっぴどく(取引先の医師、薬剤師等に)責め立てられ、とても悔しい思いをしているMRも、あなたの周りに大勢いらっしゃるのではないでしょうか。

意地の悪い医師の中には、意図的にMRの知識を試すような、重箱の隅系の質問をぶつけてきたり、むしろ正解を解答することは医師でも難しいような「ひっかけのような問いかけ」をして、上手に返答できなければまるで罵詈雑言のような言葉を浴びせかけるような、「医師にとってMRはストレス解消の対象なの?」と勘ぐりたくなるような、露骨に嫌らしい態度を取る人もいます。

医療のプロフェッショナルたる医師に対し、さして役にも立たない素人仕込みの医療知識を武器として営業に臨まなければならないMRは、一筋縄ではいかない商売であることは間違いありません。
業界では「薬を売らずに媚を売れ」という合言葉もある位ですので。

厳しい上司のプレッシャーと減給措置

こういった厳しい外部環境だけでなく、社内上層部からの「売上を上げろ」という内的プレッシャーも半端ではないのがMRです。

外部の何も知らない人間から見れば「単に給与が高いめぐまれた職種」と勘違いされがちなMRですが、高給与と引き換えに様々な犠牲を支払いつつも、いざ売り上げが上がらなければ、簡単に減給という形でしわ寄せを食らう職業でもあるのです。

※MRはその営業のきつさから、うつ病になりやすい職業の1つとしても数えられています。

では、製薬会社に勤めるMRのあなたはどうすればよいのでしょうか?
この先もつらい現実に耐えながら生きていかなけばならないのでしょうか?
いいえ、MRの人生を変える解法」はきちんと存在していますので、それを今からご説明いたします。

あなたの「会社を辞めたくなる悩み」への対応策

1.ルート営業の戦略を徹底的に極めて「営業の王」になる

身もふたもありませんが、MR業界のように競争が厳しく営業結果が全てである世界において、同僚よりも営業成績を抜群に上げられる人物が最も賞賛され、人材価値が認められます(労働環境面は一旦、横に置いておきます)。
ならば、他の誰よりももっとも営業成績を上げることができれば、あなたは自分の会社(部署、支社)における「実質的な王」として密かに君臨することができるようになります。

そして、すべての感情を閉ざして身も心もルート営業に捧げ、徹底的に道を究める覚悟をもって臨むのも、立派な「生き残り」「成功するため」の常套手段です。

そのもっとも簡単で誰でもできる営業戦略の王道手段が「同僚の誰よりも長時間労働に身をささげる」ということでです(「バカバカしい」と思った方、とりあえず反発しないで聞いて下さい)。

幸い(?)世の中は長時間労働をバカにしてブラック企業とレッテルを張ることがもてはやされており、できるだけ短時間で効率よく働くことが理想であり、美徳であり、企業人が向かうべき道であると説いている方が多くいます。

ところが営業の世界において、その現実は逆であり、効率を高めるよりも長時間労働を行った方がが簡単に結果がついてきます。
野球で言えば、打率を高めることは誰にでもできることではありませんが、人の2倍、3倍と打席に立つ機会を得られれば、打率が悪くても、結局はヒットを打つ数が同じかそれ以上となる理論です。

だから、逆にチャンスなのです。
ライバルが皆「怠けることを世の常」として考え始めているからです。
そこに長時間労働で勝負をしかければ、案外少ない労力で勝ち抜けることが可能です。

例えば、全く無趣味で正月以外は休日を取らずに働くと豪語する、日本電産社長の永守氏。
精密小型メーカーで世界一のシェアをとり、売上1兆円を1代で築き上げた永守氏は、長時間労働の信奉者であり、その効果を誰よりも知っている著名人です。

長時間労働を苦にしない日本的経営で世界シェアトップ 日本電産の創業者、永守重信が語る「経営手法」
精密小型モーターで世界第1位のシェアをもつ日本電産(Nidec)。年の売り上げが100億ドル(1兆円)をはるかに超え、時価総額は270億ドルに達するこの巨大企業の創業者、永守重信に米経済メディアが直撃取材を敢行。膨大な「軍資金」を持ちながら、米国の経営者とはまったく異なる価値観で動く永守の経営哲学とは。工場や公営住宅&

また、長時間労働により「誰よりも多くバットを振って営業の世界でトップを取った」ことで有名なのは、超ロングセラー著書「わたしはどうして販売外交に成功したか」で有名な、フランク・ベドガー氏でしょう。

彼はその著書のなかで、営業マンとして成功したいならば、他の何かを犠牲にしてでも長時間労働を行い、バットを人より多く振ることの大切さを教えています。
MR業界でも営業成績がトップの方ならば、間違いなく同書を1度は読み込んでいるはずですので、周囲の「できる営業マン」に聞いてみてください。

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もし、あなたが驚異的な営業成績をたたき出して「MRの王」として社内に君臨したいと本当に望むのであれば、誰よりも長時間労働を行う。
ただこれだけでその夢は達せられることを、歴史が証明しています。

え、いくら長時間労働しても、取り扱い薬品自体がパワーバランス上下位に位置しているから他社には勝ち目がない?

そんなことはありませんよ…というより、そんなことをイチMRが気にする必要ありません。
パワーバランス下位の企業だろうとジェネリック医薬品だろうと、競合他社全てに勝つことはできなくとも、同僚の成績は長時間労働だけであっさりと追い越せます

今の会社で生きていくと決めたならば、他社はどうあれ、単に同僚を圧倒する成績を出しさえすれば「社内のMR王」には簡単になることができるのです。
なにも「業界のMR王」になる必要はないのです。

2.ノルマに追いかけられない企業に転職する

もしもあなたが、上司のプレッシャーと医師からのひどい扱いにさらされ続け、長年のストレスですっかりボロボロになってしまっているならば、全くノルマのない仕事でマイペースに仕事をしてみたいと考えるかもしれません。
それも1つの大きな効果的選択肢といえるでしょう。

ノルマのない仕事の代表といえば公務員ですが、さすがにMRの業務スタイルから真逆ともいえる公務員に転職をする方は、ほとんどみうけられません。
公務員試験を受けるための年齢的な制約も、その転職の道を遮ってくるでしょう。

ならば、公務員でなくして公務員のような職場を探すのも一計です。
例えば、独立行政法人、大学法人、財団法人など、公には求人をあまり出さないものの、わずかな欠員を補充するために求人をかける組織が一部存在しています。
特に豊富な医療知識を持っているMRの方ならば、薬科系大学の事務員といった「平和な職場」を目指すという手段もあります。

ただし募集時の求人倍率は相当に高くなることは、ご想像通り…といえます。

3.MRの経験を活かせる他業界に転職する

そして、こちらが最も現実的かつ門戸が広い手段となりますが、これまでのMR勤務の経験を120%利用して、有利に転職活動が進められる他業界に転職をするという方法です。

実際にMRとして一定の実績を出している方ならば、ヘッドハント企業からスカウトを受けたり、既に他業種(特に生命保険、証券会社といった営業系企業)に転職をした先輩や同僚から引き抜きの連絡を受けることも多いでしょう。

MRはそれだけ営業系企業からの価値が高い職種であり、MR経験ありというだけで、一定の企業から一定以上の評価を黙っていても得ることができるわけです。

これは他業界の人間と比較すると、非常に転職には有利で恵まれた状況であるといえます。
従って、私はMR職という転職市場で大変有利な武器を持っているあなたこそ、その武器を十分に発揮して、より理想のキャリアを手にするべきではないか?と思うのです。

他業種や他社への転職…不安はよくわかります。

しかし、まくMR勤務を抜け出して、人生の立て直しに成功した人の多くは、MR以外への道を選択した人々なのです

この件について、以下でより詳しく説明いたします。

MRの勤務経験が優遇される、より就労条件のよい「おすすめ転職先」の例

転職先例1:医療経営コンサルティング会社に転職する

MRのあなたに最適な転職先の筆頭は、医療系経営コンサルティング会社ではないでしょうか。特に、新規にクリニック開業を目指す先生のための「医院開業コンサル」や、M&Aや事業承継を含めた問題解決で、医療機関経営の売り上げ向上を目指す「ターンアラウンド系医療コンサル」などは打ってつけです。
実際に経営コンサルタント業につかれた同僚、先輩もあなたの周囲に結構いるのでは?

ご存じのように、経営コンサルティング業においては、その取扱い分野に関わらず、綿密な業界マーケットの分析能力、クライアント企業のポジショニング分析から将来戦略立案、プロジェクト遂行まで担当する、総合的なビジネス遂行能力に加えて、その人しか持っていない専門領域知識が必要とされます。

あなたの場合は、MR経験を有利に使った「医薬業界の専門知識」に加え、営業活動で培った「医療機関とのネットワーク」(クライアントに医療機関を想定するコンサルテーションならば、いうことなしです)、そして数々の学会や医師への説明会で涵養してきた「分析能力とプレゼンテーション能力」という、医療経営コンサルタントに必要とされる知識と経験が、既に相当蓄積されています。

これまでMR現場で見てきた数々の「経営的に良い病院と悪い病院」の違いを見る、医療現場分析力や、医薬業界全体にアンテナを張ってきた情報収集力は、新たに開業を目指す先生にとって、大変心強いパートナーの目となりえるでしょう。

ここで括目すべきは、コンサルタントはパートナーであって、これまでのMRのように「外部の業者さん」ではなくなるという点です。

医療経営コンサルティングの平均年収と中央値
年代 中央値 平均年収
1年目 未集計 450万円
2年目 未集計 650万円
3年目 未集計 900万円
4年目 未集計 1100万円
※東京都内の医療コンサルティングA社による社内データを簡易抜粋

転職先例2:CRA(Clinical Research Associate/臨床開発モニター)に転職する

CRA(Clinical Research Associate/臨床開発モニター)もMRと親和性の高い職種の1つです。
ただし、転職希望者が殺到する職場であり、それなりの競争をかいくぐって手に入れなければならない、狭き門の1つとして認識しておくべきでしょう。

未経験者向け メディカル系専門職のジョブガイド CRAとは
医薬品の開発に関わるCRA(Clinical Research Associate)。現在多くの企業で、CRA未経験であっても、薬剤師や看護師、臨床検査技師、理系学部を卒業された方を積極的に採用しています。CRA未経験者を対象に、CRAの魅力や仕事内容などについて説明いたします。

確かに転職活動のハードルは他の職種よりは少し高いのですが、一度転職に成功してしまえばこっちのもの。なんといっても営業ノルマが全く存在しない、MRにとっては全くストレスのたまらない天国のような職場となる可能性が高いからです。

CRAになれば、今まで「完成した医薬品」を取り扱っていた立場から、「これから完成する医薬品」を治験する立場へと様変わりします。
コミュニケーションをとる相手はMRと変わらず医師なのですが、医師に何かしら商品を売り込む必要性が皆無であり、むしろ「治験情報の回収という共同作業を行うパートナー」に近い立場へとランクアップすることができます。
心理的にダメージを負ってきたMRとしては、これは非常に大きいですね。

また、外資系先発医薬品メーカーMR勤務などで、普段から英語力に自身を持っている方などは、CRAでもグローバル企業に転職することが可能ですので、ビジネススケール的にも非常に興味深いキャリアを積むことができます。

ただし、MRの経験値はさほど重要視されず、看護師や薬剤師資格保有者といった、医療の最前線資格を有している方の方が有力視される傾向がある点は注意してください。

CRAの求人例
CRAの年代別平均年収と中央値
年代 中央値 平均年収
20代 437万円 443万円
30代 573万円 550万円
40代 800万円 804万円
※「DODA」 平均年収調べによる

転職先例3:医療機器メーカー営業に転職する

MRを辞職して医療機器メーカーに転職する方はそれなりに数多くいます。
実際、MRをされているあなたご自身も、隣接業務たる医療機器メーカーならば、普段から営業先で顔を合わせることも多く、なんとなくその営業スタイルがイメージできるのではないでしょうか(「薬屋さん」「機械屋さん」と呼び合う仲だったりもしますよね)。

実際、医療機器メーカーはMRにとって転職しやすい職種です。
ただし実際の営業においては、MRとの営業手法の違いもやはり散見しますので、事前に予備知識として知っておくほうが良いでしょう。

例えば、医薬品の場合はどうしても薬価が国にコントロールされているので価格融通性が利かないものの、医療機器においては価格コントロールは販売メーカーならば、いかようにでも対応することができます(要は大きなディスカウントを求められるということです)。

また、普段から学習しておかなければならない情報量にも差があります。
相対的に、医療機器メーカーはMRほどの頻繁な情報アップデートに対応をする必要はありません。基本的に同じ情報を中長期取り扱うというスタイルです。
この点においては、随分と仕事が楽になるでしょう。

営業方法もMRとは全く異なります。
似たような薬を取り扱うMRとは違い、独自機能性を持つ医療機器メーカーの営業マンは、MRのように病院の廊下に長時間待たされるようなこともなく、優先的に医師に面会を許されることがほとんどです(営業現場で悔しい思いをしている方、多いのではないですか?)

医療機器メーカーに対しては、医師の態度が柔和だったりすることも多かったりもするわけですから、MRからの転職組は、不要なストレスが軽減されることは間違いないでしょう。

ただし、商品力の高い医療機器メーカーへの転職が条件です。

医療機器メーカーの平均年収Top3社ランキング
年収Rank 企業名 平均年収
1位 日本光電工業株式会社 870万5023円
(※2015年3月決算より)
2位 オリンパス株式会社 865万456円
(※2015年3月決算より)
3位 フクダ電子株式会社 780万3373円
(※2015年3月決算より)
※「転職ステーション」 平均年収調べによる

転職先例4:医療系人材紹介会社に転職する

世にいう人材紹介会社ですが、近年は医療関係者専門の人材紹介業が大変盛り上がりを見せており、企業によって医師、看護師、薬剤師のそれぞれを専門に扱っている人材紹介会社や、医師、薬剤師とすべてのコメディカルを総合的に扱っている人材紹介会社があります。

職種でいうところの「転職コーディネーター(キャリアコーディネーター)」になりますが、MRで培ってきた営業開拓先の医療機関が、そのまま顧客先候補として引く次ぐことができる可能性が高いのが、大きな強みとなっています。

ただし、医療系人材紹介会社の直接の営業先は、医師ではなく病院の事務長や院長、理事長といった経営層である点がこれまでのMR営業とは大きく異なる点となります(医療系人材紹介業では、医師や薬剤師の転職の支援はするものの、直接の決裁権は採用側の病院になります)。

そのため、営業で出向く先は今まで通り「病院等の医療機関」になりますが、転職希望の医師、薬剤師、看護師を引き連れて、今までとは別部署である事務局に出入りできる関係を、MRのうちから築けている方なら、尚一層、転職が有利になるのは間違いありません。

医療系人材紹介会社の平均年収Top3社ランキング
年収Rank 企業名 平均年収
1位 エムスリーキャリア株式会社 790万円
(※社員・元社員調査より)
2位 株式会社メディウェル 517万円
(※社員・元社員調査より)
3位 リクルートメディカルキャリア株式会社 458万円
(※社員・元社員調査より)
※「カイシャの評判」 平均年収調べによる

転職先例5:高給与の外資系生命保険会社に転職する

同じ営業職でもあり、高給与を得られることでも有名な外資系生命保険会社は、非常にMRのあなたにとって、有力な転職候補先の1つとなりえるでしょう。
そもそも、給与待遇には全く不満がないというMRの方が多いとはいえ、外資系生命保険会社は強烈なインセンティブ給与が支払われるため、年収3000万、4000万という営業マンが全然珍しくないという世界です。
こういう世界で勝ち上がってこそ、営業職の雄たるMRならではの転職先といえそうです。

外資系生命保険会社に転職する際は、個人相手の営業よりも法人営業に強い企業を選ぶべきであり、これを間違えると大変な目にあいます。

そもそも、保険営業の世界でも個人向け(B to C)と法人向け(B to B)は営業方法が全く異なりますし、実際に販売すべき商品や販売価格帯も大幅に異なります(個人は数千円~数万円前後の様々な少額保険がほとんどですが、法人は節税目的商品を含めた、数百万円~数千万円の取引が多く、当然、後者の方が圧倒的に営業マンのインセンティブが高くなりま)。

法人相手の営業は、MRと同じく業界全体の分析力やマーケット分析力、クライアントのファイナンシャルプランに関わるロジカルなプレゼンテーションが必要とされるので、この点もMR業務と非常に共通項を見出すことができるので、営業上、圧倒的有利なポジションに立てやすいのです。

実際にMRから外資系性目保険会社営業マンに転職して、億単位の財産を気付くことに成功した方々は、間違いなく法人営業を主として販売戦略をたてています。

外資系生命保険会社の平均年収Top3社ランキング
年収Rank 企業名 平均年収
1位 プルデンシャル生命 960万円~1200万円
(※求人統計調べ)
2位 ジブラルタ生命 783万円
(※求人統計調べ)
3位 アクサ生命 未公表
※「平均年収.jp」平均年収調べによる

人生の選択肢は常にあなた自身が持っている

MRのあなたの人生を変えるために、まず一番注目すべきことは「MR以外の職場もあることを知る」ということです。
案外、外部と交流がない医薬品業界人は井の中の蛙になることが多いです。
自分の会社以外のことを全く知らないというケースも非常に多いようで、勇気を出して一歩外に踏み出せば大きな海が広がっているということを、改めて考えてみてはどうでしょうか。

兎に角、どうしても今の悩みが解決できなければ「別に辞めればいい」「辞めたっていいんだ」「自分は自由に人生を選択できるんだ」と割り切ること。

周囲からの目を気にしたり、あなたの人生と無関係な上司のメンツを立てて、自分の人生を後回しにしてします思考こそが「今の職場を辞められなくなってしまう」ことの最大原因であり、悩みをより深くして人生を間違えてしまう事につながります。

転職エージェントに無料相談することから始める

自分自身でまず何をしてよいかわからないならば、人材紹介会社に登録するのも手。
転職エージェント経由で他の業界、企業の内情を知ることができますし、冷静な第三者の目で、あなたのスキルと経験を活かせる新しい職場を用意してくれます。

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