生産技術エンジニアを辞めたい人へ=つらい職場を上手に辞める方法

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北野筆太

北野筆太

ブラック企業の取材などを主なテーマにしているライター。実際の転職経験者にインタビューをすることで、労働者が煮え湯を飲まされるその業界ならではの特殊事情やゆがみを探り当て、「就業する前に(転職する前に)知ってほしい体験談記事」を日々執筆中。




記事の目次

生産技術エンジニアが立ち向かう「少量多品種」の壁は厚く、どの工場でも長時間残業が常態化している。

「日本の工場は私たちが支えている」

生産技術エンジニアのあなたは、そのような自負があると思います。生産のことを知らない一般の人は、「工業製品は工場が作っている」と思っていますが、あなたたち生産のプロは「工業製品を作ることができる工場だけが工業製品を作ることができる」と考えています。

工場が製品を生み出せるのは、「どのような工場にするか」「工員たちをどのように作業させるか」をきちんと決めているからで、その仕事をしているのが生産技術エンジニアです。

ところが、経済系のマスコミがモノ作りを報道するときは、「新開発商品がどうやって生まれたか」ばかりに注目して、「どうしてこんなに複雑で便利なものがこんなに安く売られているのか」については関心を示しません。

あなたたちがいなければ、日本のモノ作りは存在し得ませんでした。なのに、生産技術エンジニアたちはマスコミに注目されないだけでなく、社内での待遇も決して良いとはいえません。

筆者は、あなたのように素晴らしい知識とスキルとマネジメント力と学歴を持っている方は、もっと良い処遇を受けて働くべきであると考えます。その内容にご興味がありましたら、次の章に読み進めてみてください。

理系エリートの職場は「辞めるはず」と感じるほど過酷。ニッポンの頭脳たちはなぜ疲弊しているのか。

辞めたい理由と悩み1:社内で話題になった異例の抜擢が、わずか3年で退職に追い込まれた過程をご覧あれ。

田中勝則さん(仮名、29歳)は、理系大学を卒業後、そのまま大学院に進学しました。それは「学部卒だけでは将来まともな地位に就けない。修士号はエンジニアの『パスポート』」と考えたからです。

就活は1社に履歴書を送っただけです。採用面接も形ばかりで、その日のうちに内定が出ました。というのも、田中さんを採用した大手通信機器メーカーは、田中さんが指導を受けていた教授と関係が深かったからです。教授は同社から「合法的な寄付金」を受ける一方で、「合法的な見返り」として、田中さんのような優秀な人材をその会社に供給していたのです。

その大手通信機器メーカーは最初、田中さんを研究部門に配属しました。会社としても教授に義理立てしなければならず、田中さんのような大学経由の人材を、いきなりは現場に投入したりしません。

ところが入社からわずか半年で、田中さんは生産技術部門に異動になりました。その部署の3人が立て続けに辞めたため、「即戦力が必要」ということになり、田中さんに白羽の矢が立ったのです。大学院卒とはいえ、入社半年での生産技術エンジニアへの抜擢は社内で話題になりました。

意気揚々と新しい職場に赴いた田中さんでしたが、それからわずか3年で退職することになりました。

筆者は「大抜擢にも関わらず、どうして辞めることになったんですか」と尋ねました。

田中さんは「まあ、過酷な職場でしたね。立て続けに3人が辞めたって聞いたとき、『俺は大丈夫』と思っていましたが、着任してすぐに『そりゃあ辞めたくなるな』と思いましたよ」と答えました。

筆者は田中さんの話を聞くまで、生産技術エンジニアに対して「最新工場の立ち上げからマネジメントまでこなすスーパービジネスパーソン」というイメージを持っていましたが、実態はそんな華やかな内容ではありませんでした。

そして、あなたの疲弊や田中さんの困憊は、そのまま日本経済の疲労困憊につながるのではないか、という危機感すら覚えました。

筆者は、あなたや田中さんたち「日本の頭脳」に、余計なストレスをかけずに働いてもらうにはどうしたらいいのか、それこそが日本の成長戦略なのではないか――そんなことを考えずにはいられませんでした。

辞めたい理由と悩み2:開発と工場の板挟み。「些末な人間関係のトラブルまで持ち込むな!」

現代の生産技術エンジニアを苦しませているのは「少量多品種」です。かつて日本メーカーは、高品質のものを効率的に大量に作ることで世界を跋扈(ばっこ)していましたが、ニーズの多様化と浮気な消費者マインドにより、高品質はそのままに、短い期間に新商品を生み出さなければならなくなりました。つまりひとつの製品の「寿命」が極端に短くなったのです。そこに商品価格を押し下げるデフレの波が押し寄せ、コスト削減も生産技術エンジニアに課せられた課題のひとつになりました。

開発部門が「早く次の商品を考えろ!」というプレッシャーにさらされるということは、田中さんたち生産技術部門が「早く安く作れ!」というプレッシャーにさらされることに他なりません。

田中さんが担当した製品は特注品ばかりでした。特注品とは、「これまでうちの工場で作ったことがないモノ」です。製品の仕様は非常に厳しく、過酷な試験を通った製品だけが納品を許されました。

田中さんが携わったある製品は生産当初、歩留まりが半分以下でした。つまり、作り上げた半分以上が不良品というわけです。これでは利益がでません。歩留まりを上げるのが田中さんたち生産技術エンジニアの腕の見せどころです。

田中さんは製品試験の統括を任されました。試験に通る製品を開発し、その製品を実際に試験します。歩留まりを確認し、試験結果と合わせて開発部門にフィードバックします。この工程を、歩留まりが目標に達するまで、何度も繰り返しました。

田中さんの仕事は、試験を実際に行うスタッフへの試験内容の指示と、終わった試験のデータを受け取って歩留まりを確認する作業でした。

これを3年間毎勤務行っていましたが、この仕事にやりがいを感じることができませんでした。歩留まりが悪いのを試験のせいにされたり、自分の評価がなかなか上がらないことに憤りを感じたりと、会社の態度にも不満を募らせていました。

生産技術エンジニアは、工場と会社の板挟みになり、工員と開発者の板挟みにもなります。あなたは、上司から「利益を考えろ!」と言われ、開発者から「『できない』しか言わないな!」と言われ、工員からは「じゃああなたが作ってみなよ!」と言われる始末です。

それだけではありません。あなたがパソコンとにらめっこしながら高度に技術的なことを考えている時間に、些末な人間関係のトラブルが舞い込みます。あなたが「ぶち切れる」のは、当然の権利といえるでしょう。

あなたがいま抱えている悩みは、そのほとんどが「会社の責任」といえるでしょう。あなたはいま、決断を迫られているのです。

辞めたい理由と悩み3:とうとう労基署の指導が入った。上司に愛想笑いもできない自分がいた。

精神的に参っていた田中さんの心の中で、「辞めたい」から「退職する」に変わったのは上層部から、残業時間を申告するなと指示されたからでした。「残業するな」ではなく「残業時間を申告するな」です。会社の業績が悪くなり、人件費の削減策として打ち出したのでした。

当時、田中さんの退勤時間は21時が当たり前で、残業時間は月80時間以上になっていました。それを申告するなということは80時間のサービス残業をせよということです。

その1年後、田中さんの会社に労働基準監督署の調査が入りました。同署は会社に対し、それまでの残業代を支払うことと、20時までの退勤を従業員に徹底するよう指導しました。このことは新聞とテレビにも報道されました。

これによりサービス残業はなくなりましたが、田中さんの仕事は20時では到底終わりません。このころの田中さんは、上司から「田中は管理職みたいなものだから、残業時間は関係ないよな、ははは」と冗談めかして言われても、愛想笑いを返す気にもなれませんでした。

上司の無神経な一言は、あなたも何回も味わったことでしょう。あなたの会社の体質は、そう簡単に変わりません。業務内容も変わらず、評価が上がらないことも変わらず、これでどうやってやる気を出せというのでしょうか。

田中さんは転職を決意しました。あなたはどうしますか。

では、生産技術エンジニアに勤めるあなたはどうすればよいのでしょうか?
この先もつらい現実に耐えながら生きていかなけばならないのでしょうか?
いいえ、生産技術エンジニアの人生を変える解法」はきちんと存在していますので、それを今からご説明いたします。

あなたの「会社を辞めたくなる悩み」への対応策

1.一念発起して昇進、できれば現場トップである工場長を目指す

この章で紹介する「あなたの次の道」は、メンタルヘルスのセルフチェックで「うつ病の心配はない」と判断でき、「実は辞めようか我慢しようか迷っている」という人向けです。「我慢の限界に達している」という方は、この章は飛ばしてください。

せっかく生産技術エンジニアとして独り立ちできるまでになったのなら、工場長を目指してみてはいかがでしょうか。

生産計画や資材調達から始まる生産技術エンジニアのキャリアパスは、主に4段階に分かれています。

生産技術エンジニアのキャリアパスは4ステップ
ステップ1 ステップ2 ステップ3 ステップ4
業務内容 生産計画・資材調達 設備計画・設備設計 ライン設計・設備運用 生産管理
必要なスキル 設計開発のスキル 環境技術分野の開発経験 新ラインの増設に必要な知識とコミュニケーション能力 工場長候補としてのチーフエンジニア
あなたがこの仕事をするメリット モノ作りのすべてを見渡すことができる。 最先端のロボット開発に携わることができる。特定の技術分野を極めることができる。国内外に通用する技術レベルを修得できる。 経営者に近い思考が養える。シビアな場面での判断力を養える。 生産プロセスと生産ノウハウのすべてを把握できる。製品の「評価」が適正に行えるようになる。
資料「生産技術が面白い(@type)(https://type.jp/s/e/tokushu/080603/)」を参考に筆者が編集。

この表が示す通り、ステップ2に上がると仕事の視野が格段に広がります。あなたが憧れているロボットを置いた生産ラインの新設業務も視野に入ってきます。

そして、ステップ3にまで到達すると、「社長の気持ち」が分かってくるので、不思議と会社への不満が和らぐはずです。あなたの工場への投資額が20億円だとしたら、社長は20億円分のプレッシャーを背負っているのです。社長の苦労が見えてくると「なぜ会社が工場に負荷をかけるのか」が理解できるようになりますし、さらに「じゃあ自分たちは納期とコストの壁を越えよう」という新たなモチベーションがわいてきます。

社長の気持ちどころか、経営について理解が深まると、いよいよ工場長のポストが見えてきます。ただここは、理系のあなたが苦手とする「経営」を学ぶ必要がありますが、勉強が嫌いではないあなたなら、乗り越えられる壁です。

2.長時間労働は首相もダメだと言っている。あなたの「当たり前」認識をあらためよう。

さて、この章を読んでいるあなたは、「1日も早く工場の外に出たい」と考えている生産技術エンジニアですね。やる気が起きない、会社に行きたくない、体がだるい、突然吐き気をもよおす、このような症状があったら、うつ病を疑ってください。

20年ほど前に「カロウシ」が世界で通じる言葉になり話題になりましたが、不当な長時間労働や違法残業は過去の遺物ではありません。2016年から2017年にかけて、大手広告代理店や、電機大手、著名な旅行業など名だたる企業が相次いで書類送検されました。

これだけ業種がバラバラだと、「どうしたニッポン企業」と言いたくなってしまいますが、こうしたグローバル企業は世界と競争しなければならないので、従業員が会社から受けるプレッシャーは並々ならぬものがあります。

サラリーパーソンにとって、プレッシャーは会社からの期待でもあります。それで自らの意思で長時間労働に走る人も少なくありません。

しかし、もしあなたが「残業は仕方がない」「長時間労働は当たり前」と考えているとしたら、心が病み始めているかもしれません。命を削ってまで達成しなければならない仕事はありません。

また、あなたのような優秀な方が疲弊することは日本経済の損失であり、安倍総理大臣は2017年1月の国会答弁で「過労死のような状況は決して起こさないという働き方に変えていくと、同時に生産性も上がっていく」と述べ、時間外労働の上限を超えた場合に罰則を課す法案を準備する考えを示しました。

あなたの長時間労働は、政府が心配する大きな社会問題になっているのです。「残業をしなければ仕事が終わらない」ことに後ろめたさを感じる必要はありません。「残業を減らすことは企業の責務」ということを、今一度思い起こしてください。

資料「首相、罰則つき時間外労働の上限、法案の準備急ぐ」(NHK、2017.1.30)

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170130/k10010857591000.html

3.生産技術エンジニアを辞めて他業界に転職する

長時間労働や違法残業からどうやって逃げるか。

最も確実性の高い答えは転職です。

あなたが悲鳴を上げているのに、残業を減らす方法を考えない会社は、良い企業とはいえません。あなたほどの人が、良くない企業に長居をする必要はないでしょう。

あなたができるコトをできる人は、それほど多くはありません。あなたはこれまでの苦労の中で、類まれな技術を身に付けたのです。工場の生産性を上げてきたあなたのスキルは、他の分野でも活かすことができます。

転職は「キャリアの傷」ではありません。転職は「視野を広げる好機」です。日本のモノ作りを、これまでとは違う角度から支えていきませんか。

他業種への転職…不安はよくわかります。

しかし、まく生産技術エンジニアを抜け出して、人生の立て直しに成功した人の多くは、生産技術以外への道を選択した人々なのです
この件について、以下でより詳しく説明いたします。

生産技術エンジニアの辞め方とタイミング

1:課長の執拗な引き留めに退職まで3カ月かかった。「簡単に辞められない」と覚悟して。

大手通信機器メーカーの生産技術エンジニアの田中勝則さん(仮名、29歳)が、上司である課長に退職の意向を告げても、課長は「まあいまは大変だろうけと、ここが踏ん張りどころだからさ」と言うだけで真剣に考えてくれませんでした。田中さんは翌日も課長に言いましたが、「後で聞く」と言われたきりでした。

1週間後、田中さんは本社に出向き、人事課長に「退職します。手続きをお願いします」と伝えました。しかし田中さんの退職願が受理されるまで、それからさらに1週間かかりました。しかし退職願の受理でコトは終わりませんでした。

どうして会社が退職願を受理したかというと、田中さんが退職日を3カ月後にすることを承諾したからです。上司の課長が「引き継ぎが終らないから」と、人事部と田中さんの双方に懇願したのです。

その引き継ぎも苦労させられました。田中さんが担当していたある製品試験が、田中さんの退職日までに終わらないことが分かったからです。

田中さんも「そんなの知らねえ」とは言えませんでした。というのも、正確に引き継がないとそれまでのデータが水の泡になってしまうからです。試験方法も複雑だったため残業しながら時間をかけて引き継ぎました。

このようなことがあり、通常であれば有給休暇の消化で退職日から2週間前には出社しなくてもよくなるのですが、有給は2日しか使うことができず退職日を迎えてしまいました。

あなたも「生産技術エンジニアは簡単には辞めさせてもらえない」と覚悟しておいてください。そして、あなた自身が「無責任な辞め方はできない」と感じている以上、会社はそこに付け込んでくるということも、田中さんの事例から学びとってください。

2:「後任がいない」は会社の責任。1カ月半後に退職日を設定し職場に「宣言」しよう。

様々な業界で働く人たちを見てきた筆者の感覚では、田中さんが退職までに3カ月も要したのは長すぎると思います。田中さんの人の良さと課長の図々しさも原因だと思うのですが、それよりも後任がいないという問題の方が大きいと感じました。

後任がいない状況を作ったのは、もちろん田中さんのせいではなく、さらに課長の責任でもないでしょう。会社の怠慢、そして危機管理の弱さがこのような状況を作り出したといえます。

なので、退職を決意したあなたがすべきことは、上司や同僚に「○月○日に退職することは譲れないので、引き継ぎへのご協力をお願いします」と宣言することです。日付は1カ月半後に設定するとよいでしょう。

これは会社側にとってはかなり厳しい「宣告」ですが、それでもあなたはひるまないでください。その一方であなたが、この宣告に「正当性」を持たせるために、業務のデータ化とクラウド化をしておくことは必須です。「面談方式での引き継ぎができない場合、ここに書いてある通りに業務を進めてください」と言えるようなマニュアルを作るのです。

これはかなり面倒な作業になりますが、あなたのためにもなります。引き継ぎマニュアルは、自分の仕事のまとめでもあります。つまり、そのまま転職先に持っていけば、すぐに仕事が軌道に乗るでしょう。もちろん会社の機密事項の持ち出しは厳禁ですので、その点は十分注意してください。

生産技術エンジニアの勤務経験が優遇される、より就労条件のよい「おすすめ転職先」の例

1.生産管理コンサルタント、工場コンサルタントに転職

生産技術エンジニアの仕事に疲れたあなたにおすすめした転職先のNO.1は、工場コンサルタントです。これまでのスキルをそのまま使えます。「仕事内容はほとんど同じ」だからです。

「現行とほとんど同じなら、転職によってストレス軽減が図れないじゃないか」と思われるかもしれませんが、そうではありません。ある企業に所属している生産技術エンジニアと、他社の工場に助言する工場コンサルタントは「立場」が全然違うので、転職によっていま抱えている悩みが解消できます。

あるコンサルタント会社が提供しているサービスは、

①新工場建設に関わる実務

②生産システムの設計と立ち上げ

③スケジュール管理、予算管理、人員計画など総合的なマネジメント

④工事や設備の調達

となっています。

このサービスを一括または分割して、他社の工場に提供するのです。

あなたはいま「それくらいならできそう」と感じたのではないでしょうか。工場コンサルタントのクライアントは、工場長になります。企業所属の生産技術エンジニアにとって工場長は「上司」ですが、工場コンサルタントにとって「工場長」は「パートナー」であり「アドバイスして差し上げる人」になります。

工場コンサルタントに求められる資質の一例
担当名 業務内容 資質
生産・ロジスティクス担当 モノ作り戦略、生産拠点、生産性カイゼン、物流改革 官公庁での実務3年以上、またはコンサル会社3年以上。大卒以上
儲ける工場づくり担当 人材育成、作業カイゼン、設備改善、生産経営 製造業での同種の実務経験。大卒以上

2.メーカーの商品開発部に転職

「自分は本当は裏方(うらかた)向きの人間じゃない」と感じている生産技術エンジニアのあなたにおすすめしたいのは、メーカーの商品開発部への転身です。

商品開発はメーカーの花形部門です。ヒット商品が生まれるまでには、様々な人々の力が必要ですが、マスコミがインタビューを求めるのは、商品開発者です。

なぜなら、世間の人々が知りたいのは「どうしてその商品を作ろうと思ったのか」といった開発秘話であり、「どうやってPRしたか」とか「どうやって作っているのか」については、あまり関心を示しません。

しかも生産技術エンジニアのあなたが開発部門に移るのは、「新商品の作り方を考える仕事」から「新商品を考える仕事」に変わるだけです。もちろん小さな変化ではありませんが、しかしまったくの異分野でもありません。

国内のすべてのメーカーが目指しているのは、価格競争に陥らない新商品の開発です。バブル以降の「失われた20年」や「デフレ」によって、メーカー各社はどんなに良い新商品を出しても、一瞬で価格競争地獄に転落してしまいます。液晶テレビや白物家電の「末路」がそれを端的に表しています。

商品開発におけるあなたの強みは、製造コストを考えたデザインができることです。またあなたは「工場に嫌われる商品開発者」を熟知しているので、開発部門と生産部門の橋渡し役にもなれます。

商品開発こそ、あなたが活躍できるステージではないでしょうか。

価格競争に陥らない商品開発のコツ
商品開発の悩み ブレークスルーするには
価格競争に巻き込まれる 業界の常識や主流からあえて「はずれる」。
新商品を定期的に出しているが大ヒットにつながらない 顧客に自信を持って「伝える」。

商品の「ファン」を作る。

独自性が打ち出せない 「アイデアマン」や「ひらめき」に頼らない。

適切な「はずれ方」から「コンセプト」を作り「検証」する。

コンセプトの磨き上げやマーケティングに力を入れる。

資料「脱・競争の新商品開発支援」(株式会社日本総合研究所)

https://www.jri.co.jp/MediaLibrary/file/service/pdf/118_1.pdf

3.需要の高い穴場職種、システムエンジニア(SE)に転職

もしかしてあなたは、生産技術エンジニアからSEへの転身は、「できそうでできない」と感じていますでしょうか。しかし意外に両者の仕事の親和性は高く、冒頭で紹介した田中勝則さん(仮名、29歳)も、大手通信機器メーカーの生産技術エンジニアを退職した後、SEになりました。

SEの仕事の魅力は、なんといってもその将来性です。SEなどのIT人材は多く存在するように見えて、実は「優秀な人」は少ないのが実態なのです。

経済産業省の調べでも、企業が「高レベルの人材が足りない」「IT人材の質が低くて困っている」と嘆いていることが分かります。

また「IT人材の充足率」でも、かつてほどの「不足感」はありませんが、それでも半数近くの企業が「足りない」と言っています。

つまり、あなたがSEの世界でのし上がっていく余地はまだまだあるということです。

数字で分かる「IT分野はまだまだチャンスが大きい!」
IT人材は約80万人いるが、高レベルとされるレベル4以上は3割に満たない(2011年)
IT人材 791,134人
うちレベル4~7 226,933人 28.7%
うちレベル1~3 564,201人 71.3%

企業の大半は「IT人材の質が低い」と強く感じている
「質が大幅に不足」と「質がやや不足」の合計 2007年 91.3%
2010年 85.8%

企業の半数はまだ「IT人材が不足している」と感じている
「大幅に不足」と「やや不足」の合計 2007年 87.4%
2010年 48.9%

資料「IT人材を取り巻く現状」(経済産業省)

http://www.meti.go.jp/committee/sankoushin/jouhoukeizai/jinzai/001_s02_00.pdf

人生の選択肢は常にあなた自身が持っている

生産技術エンジニア勤務のあなたの人生を変えるために、まず一番注目すべきことは「工場などの生産現場以外の職場もあることを知る」ということです。
案外、外部と交流がない製造業界人は井の中の蛙になることが多いです。
自分の会社以外のことを全く知らないというケースも非常に多いようで、勇気を出して一歩外に踏み出せば大きな海が広がっているということを、改めて考えてみてはどうでしょうか。

兎に角、どうしても今の悩みが解決できなければ「別に辞めればいい」「辞めたっていいんだ」「自分は自由に人生を選択できるんだ」と割り切ること。

周囲からの目を気にしたり、あなたの人生と無関係な上司のメンツを立てて、自分の人生を後回しにしてします思考こそが「今の職場を辞められなくなってしまう」ことの最大原因であり、悩みをより深くして人生を間違えてしまう事につながります。

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