不動産営業を辞めたい人へ=つらい職場を上手に辞める方法

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北野筆太

北野筆太

ブラック企業の取材などを主なテーマにしているライター。実際の転職経験者にインタビューをすることで、労働者が煮え湯を飲まされるその業界ならではの特殊事情やゆがみを探り当て、「就業する前に(転職する前に)知ってほしい体験談記事」を日々執筆中。




記事の目次

頑張りが全て成果に反映されるわけではない不動産営業

不動産営業の仕事内容を一言で説明すると、お客様へ不動産を売ったり貸したりして利益を得ることです。お客様は個人から法人まで幅広く存在します。そのため状況に合わせた営業はもちろん、トークや接客術といったおもてなし力も求められます。最近では海外の富裕層を相手に不動産営業をおこなう企業もでてきました。

給与面では多くの企業で基本給+歩合給が採用されています。自分のスキルや実力次第では、月給が100万円を超える不動産営業も珍しくありません。

給与面が魅力的な反面、お客様との折衝やクレーム対応の板挟みなど精神的なストレスが多いのもこの業界の特徴です。中には「そんな無茶な・・・」というお客様の要求にも「はい!」といって対応しなくてはなりません。

繁忙期には物件提案などの資料作成により終電間際まで仕事をしていることもあります。しかし頑張って資料を準備してもお客様が契約をしてくれなければ、残念ながら歩合には反映されません。そのため働きが全て成果に反映されるわけではないのです。

頑張りが成果や給与に反映されない可能性がある中、精神的なストレスと長時間の拘束を受けつつ業務に当たらなければならないという、辛い職業であることには間違いありません。

不動産営業マンならではの、就業中の不満、大変さ、辛さと悩み

辞めたい理由と悩み1:労働時間が長くて過酷な環境に身を置かなければならない

企業によって労働環境の詳細は異なるので一概には言えませんが、不動産営業は基本的に労働時間が長く、過酷な環境に身を置いて業務をおこなわなくてはなりません。以下に不動産営業の労働環境を簡単にまとめました。

【不動産営業の労働環境(A社)】
  • 1日の束縛時間は12時間~14時間と長い
  • 1年間の休日はブラックで60日~80日
  • まともな企業でも年間の休日は80日~100日
  • シフト勤務の場合には、休みが安定しない
  • 土日や祝日はお客様が多く、帰宅が終電間際になることも多い
  • いつお客様から連絡が入るか分からないので、有給休暇を取るのは難しい

このような労働環境のため、ブラック企業でなくても過労によって体調不良を訴える方が少なくありません。そのため仕事を辞めたいと考える人が多いのです。3年間以内に不動産営業を離職する人の割合は平均で5割を超えています。

離職率からも不動産業界で長年働くのが難しいということが、お分かりいただけるのではないでしょうか。なお会社に残っている社員は固定給が高い幹部職以上のケースが多く、平社員は労働環境に耐えられずに次々と辞めていくのが現状です。

辞めたい理由と悩み2:売上を出せなければ給料はまず上がるみこみはない

不動産営業は他業界と比較すると高収入の業界と言われていますが、それは売上を出せる人の話です。残念ながら営業成績が悪ければ満足に稼ぐことはできません。

不動産営業の給与体型は基本給+歩合給が基本で「もっと収入が高いと思ったのに・・・」、「もっと稼げると思ったのに・・・」と幻滅することも仕事を辞める理由の一つです。

不動産営業の世界では「不動産営業の仕事においては契約と売上が絶対」、「売上を出せなければ休日はないも同然」、「残業代は営業手当てに含まれているためサービス残業が当たり前」といった風習が現在でも根付いています。そのため、働けど働けど給料が変わらないという現状に悩んでいる方がたくさんいるのです。

普通の営業であれば成果目標に対してある程度の数字を出すことができますが、不動産営業の世界は販売実績が全てとなってきます。結果が全ての業界なので、いくらやる気があっても、よほどの野心がなければ働き続けるのは難しいかもしれません。

辞めたい理由と悩み3:激務と人間関係のもつれで精神的なストレスが溜まる

不動産営業は激務と人間関係のもつれが合わさり、精神的なストレスが溜まりやすいです。

「営業成績が不振だと会社や上司からパワハラまがいの行為をされる」、「数少ない女性社員へのセクハラが生まれやすい」いったパワハラやセクハラといったハラスメントや「退職者が増えるほど、人手不足による影響を他の社員が受けやすくなる」といった労働量の増加から、精神的なストレスによってうつ病や自律神経失調症といった精神疾患を発症するケースが少なくありません。

成績が優秀な人であれば心身を壊しても企業は復職まで待ってくれますし、サポートもしてくれます。ですが成績不振な人の場合には、固定給を削減されたり、自主退職に仕向けるような面談をセッティングされたりするケースがあるのです。

顧客からのクレーム対応もストレスが溜まる要因の一つです。「誠意を持って前向きに解決する」、「二度と同じクレームを起こさないようにする」と心掛けていても辛いことには変わりありません。残念なことに理不尽なクレームをつけるお客様も少なくありません。不動産営業を続けるにはそれなりの覚悟が必要なのです。

辞めたい理由と悩み4:成績重視の評価のため、雇用が安定しない

不動産営業はノルマ達成が最低条件のため、営業成績が悪いと雇用が安定しません。

そのため「クビやリストラなどの退職勧告を上司から受ける」、「会社から自己都合退職への追い込みがある」、「人格否定で精神的に追い込んでいく」といった行為が不動産営業では日常茶飯事です。そのため新卒で入社したにも関わらず、成果がでなかったために半年も経たずに退職させられたというケースがあるぐらいです。

「いつかクビを切られるのではないか?」という不安やプレッシャーを抱えながら生活を送るのは辛いですし、「こんなにも辛いなら辞めた方が良い」と考えるのはもっともではないでしょうか。

辞めたい理由と悩み5:スキルアップに繋がるような仕事をやらせてもらえない

会社によっては不動産営業と募集をかけておいて、スキルアップに繋がるような仕事をやらせてもらえないことがあります。その一例しては「1日中に渡ってチラシを配るポスティングを行う」、「電話営業ばかりをやらされる」などです。

不動産営業でも仲介業者や管理部門は特に人手不足の業界なので運転免許を持っていれば誰でも入社することができます。しかし、一定の時期までは雑用ばかり任せられるという現状もあるのです。

若手から中堅社員になってくると、業務に関する多数の資格取得が義務となり、プライベートを犠牲にして試験勉強に励まなくてはなりません。確かに資格の取得はスキルアップにつながるかもしれませんが、同時にその地位にまでならないとスキルアップにつながる仕事や資格取得ができないということも意味しています。そうした先輩や上司の姿をみて、そうそうに転職を考える新人も少なくありません。

では、学習塾や予備校に勤めるあなたはどうすればよいのでしょうか?
この先もつらい現実に耐えながら生きていかなけばならないのでしょうか?
いいえ、塾講師・予備校講師の人生を変える解法」はきちんと存在していますので、それを今からご説明いたします。

あなたの「会社を辞めたくなる悩み」への対応策

1.不動産営業を辞めたいと考えたら、早い段階で転職を検討する

不動産営業を辞めたいと考えている人には早めの転職がおすすめです。一度社会人になれば新卒という大きな切符は手にできませんし、「仕事=辛い」のは当たり前なので少し嫌なことがあったくらいで逃げ出さない方がいいでしょう。

それでも、今の環境や状況が耐えられないくらいに嫌だと感じているのであれば、精神に異常を来たして病気を患う前に転職した方がいいのには違いありません。以下に該当する方は転職に向いています。

  • 過酷な労働環境と人間関係のもつれで心と身体もボロボロ
  • 自身の方向性や人生プランが出来上がっている
  • 何のために転職するのかはっきりとしている
  • 新しい業界や業種でのプロフェッショナルを目指す意気込みがある

現在では一つの企業に属して定年を迎えるよりも、複数の職を経験する方が一般的であり、転職先からも多様性があるとみられます。

キャリアアップを望むのか、結婚や出産を念頭に置いて活動をするのかで人によって大きくキャリア設計は異なってくると思います。しかし「今の会社を辞めて転職するのは恥ずかしいことではない!」ということだけは忘れないでください。

2.不動産営業を辞めて転職するメリットを知る

不動産営業の仕事を辞めて転職するメリットを以下にいくつか挙げます。

  • 過酷な労働環境から解放されるので体力的にも精神的にも楽になる
  • 休日やプライベートを確保できればストレスが発散できる
  • 上手く成績を残せない人は給料や年収が大きくアップする可能性がある
  • スキルアップにつながる仕事に転職することでやりがいを感じられる
  • ブラック企業から逃れて普通の会社で働くことができる

もちろん不動産営業にも次のような魅力があります。

  • 高額な歩合のため、営業成績が良ければ年収1,000万円も決して夢ではない
  • お客様に合わせた対応をする中で、コミュニケーション能力がアップする
  • 様々な営業能力がアップするため、他業種へのキャリアアップも十分に可能

しかし「辛い」、「辞めたい」、「逃げ出したい」と感じる職場で我慢して働き続けることは決して最良の選択とはいえません。どれだけ給与面がよくても、労働環境が悪い中で働くことや身体を壊してまで働くことに何の意味があるのでしょうか。自分にとって「何が大切なのか?」、「何を守りたいのか?」を一度しっかりと考える必要があります。

3.不動産営業から他業種への転職は難しくないことを知る

不動産営業が他業種へ転職することは、そこまで難しくありません。それは業務の中で営業力やコミュニケーション力を養っているからです。

基本的に不動産営業はお客様からの要望にその場で対応することが多いため、仕事がテキパキしており、作業速度が早い方が多いです。こうしたコミュニケーション力や要領の良さが他業種でも大きな武器になることは間違いありません。

業務経験や強みを全面に打ち出すことで、転職活動時に必要なエントリーシートの作成や面接での自己PRに困ることはないのではないでしょうか。

エントリーシートや自己PRでは以下のような内容を聞かれることが多いです。

  • 今までにどんな業界でどのような業務と携わってきたのか?
  • その場所で果たした役割や成果は何なのか?
  • 結果を残すためにどんな努力を行ってきたのか?
  • 今の自分にどんなスキルがあって何ができるのか?
  • 応募先の会社で今後どうしていきたいのか?

正直、通常の業務が忙しい中で、エントリーシートや履歴書の作成、面接といった転職活動は心身に負荷がかかります。しかし不動産営業で培ってきた仕事の早さと要領の良さを駆使すれば転職活動も乗り切れるに違いありません。

中には新卒での退職や数ヶ月で退職した人もいるかと思います。そういう人も不動産業界で得たことを自分なりの言葉でまとめてみてください。確かに職務経験の期間が業務スキルのアピールにはつながりにくいです。しかし短い期間の中でも「何を得たのか」を自分の言葉で伝えられれば、それは十分なアピールとなります。

他業種への転職…不安はよくわかります。

しかし、まく不動産営業勤務を抜け出して、人生の立て直しに成功した人の多くは、不動産営業以外への道を選択した人々なのです
この件について、以下でより詳しく説明いたします。

不動産営業の勤務経験が優遇される、より就労条件のよい「おすすめ転職先」の例

1.不動産営業に関する知識を生かして不動産資産管理会社(AM)や不動産経営代行会社(PM)に転職

不動産営業としてある程度の期間働いていた方なら、不動産業界に関する知識はもちろんのこと、不動産に関する各種資格も取得しているのではないでしょうか。
そうした方におすすめしたいのが、不動産経営代行会社や不動産資産管理会社への転職です。

不動産資産管理会社は、アセットマネジメントやその略称からAMと呼ばれています。業界経験が長い方であれば、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。主な業務は投資家が投資用に所有する不動産の運用です。場合によっては、売買代行やコンサルティングも担当します。

不動産経営代行会社は、プロパティマネジメントやその略称からPMと呼ばれています。こちらもAM同様、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。主な業務は不動産オーナーに変わって不動産のメンテナスや工事、仲介管理などを一手に運営・管理することです。テナントの誘致や折衝も業務の一つです。

不動産資産管理会社の場合には金融に関する知識が必要となってきますが、スキルアップを図りたいと考える人には、持ってこいの転職先ではないでしょうか。

どちらの会社にしても、お客様との折衝はもちろん、関連会社や取引先とのやり取りをお客様の代わりにおこないます。お客様の資産を預かり、運営するという責任ある仕事ではありますが、その分やりがいも大きいのではないでしょうか。

2.住居と人のマッチング力を生かして人材派遣会社や転職斡旋会社に転職

不動産営業として、個人にしても法人にしても物件紹介を担当したことが無いという方はほとんどいないのではないでしょうか。そうした方におすすめしたいのが、仕事と人をマッチングさせる人材派遣会社や転職斡旋会社への転職です。

物件紹介では、必ずお客様の条件や求める要望を不動産営業がくみとっていく必要があります。時にはお客様が言葉にしない要望についても、感じ取っていたことがあったのではないでしょうか。さらにその要望に可能な範囲でマッチングする物件の提供や、類似物件の提案などお客様の要望を叶えつつも、それが難しい場合には代案を出す提案力も業務で培われているはずです。

これまではお客様と物件をつなげていましたが、今度はお客様と企業をマッチングさせる人材派遣会社や転職斡旋会社でその経験を生かすのはいかがでしょうか。

お客様の要望に応え続けていた不動産営業の方たちだからこそ、しっかりとお客様が求める職種や条件に耳を傾けられるに違いありません。また企業とのやり取りも必要となってくるため、不動産営業で鍛えられたコミュニケーション能力が有利に働いてくるはずです。

3.営業力が好き、人が好きという方は興味のある他職種の営業職へ転職

不動産営業として働く中で「労働条件はつらいけど、営業が大好き!」、「人と話すことが大好き」という人は少なくないと思います。そうした方には、自分が働いてみたい分野で営業職への転職をおすすめします。

基本的にどの業界でも営業職は人不足に悩んでいます。製薬業界などのような一部の業界では、資格所持が転職の際に必要となる場合もありますが、大部分の業種ではそうした制限はありません。そのため自分が興味のある業界や職種に挑戦することが可能なのです。

働いてみたい業種や職種であるからこそ、その気持ちを伝えると同時に自身の強みをしっかりと伝えられるかが採用の鍵となっています。そのため、これまで不動産営業で培ってきたコミュニケーション能力や提案力などをどのように転職先で活かせるのかを自分の中で整理する必要があります。

人生の選択肢は常にあなた自身が持っている

不動産会社勤務のあなたの人生を変えるために、まず一番注目すべきことは「不動産営業以外の職場もあることを知る」ということです。
案外、外部と交流がない不動産業界人は井の中の蛙になることが多いです。
自分の会社以外のことを全く知らないというケースも非常に多いようで、勇気を出して一歩外に踏み出せば大きな海が広がっているということを、改めて考えてみてはどうでしょうか。

兎に角、どうしても今の悩みが解決できなければ「別に辞めればいい」「辞めたっていいんだ」「自分は自由に人生を選択できるんだ」と割り切ること。

周囲からの目を気にしたり、あなたの人生と無関係な上司のメンツを立てて、自分の人生を後回しにしてします思考こそが「今の職場を辞められなくなってしまう」ことの最大原因であり、悩みをより深くして人生を間違えてしまう事につながります。

転職コーディネーターに無料相談することから始める

自分自身でまず何をしてよいかわからないならば、人材紹介会社に登録するのも手。
転職コーディネーター経由で他の業界、企業の内情を知ることができますし、冷静な第三者の目で、あなたのスキルと経験を活かせる新しい職場を用意してくれます。

また、辞めづらい今の職場で、(転職先を紹介してもらった後に)スムーズに次の職場に移動するための方法やタイミングなどもしっかり教えてくれますよ。

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