クリニックの精神保健福祉士を辞めたい人へ=つらい職場を上手に辞める方法

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北野筆太

北野筆太

ブラック企業の取材などを主なテーマにしているライター。実際の転職経験者にインタビューをすることで、労働者が煮え湯を飲まされるその業界ならではの特殊事情やゆがみを探り当て、「就業する前に(転職する前に)知ってほしい体験談記事」を日々執筆中。




記事の目次

患者の心をいやす精神保健福祉士だが、横暴院長の下で働くと悲惨…患者より自分自身の心のケアが必要と痛感。

平田佳織さん(仮名、27歳)は、精神科クリニックで精神保健福祉士として働き始めましたが、わずか3カ月で退職に追い込まれました。

精神保健福祉士のあなたは、平田さんのことを「何があったのか知らないけど、そんな短期間で辞めるなんて甘い」と突き放してしまうかもしれませんね。平田さん自身も「自分の弱さに自己嫌悪です」と話しています。

それでも筆者は、中堅の精神保健福祉士であるあなたに、平田さんがなぜ3カ月で辞めてしまったのかを知ってほしいのでます。それは平田さんの体験には「精神保健福祉士の仕事のつらさ」が凝縮されていると感じたからです。

仮に、あなたのキャリアが5年で、これまで心を壊されなかったとします。しかし、6年目はどうなるか分かりません。3カ月でつらさがピークに達する人もいれば、6年かけて少しずつ心を削っていく人もいるのです。

平田さんはその精神科クリニックに勤務する前、大きな病院で働いていました。そこで心の病気を発症し、退職を余儀なくされました。

平田さんは精神科クリニックに半年間通院し、主治医でもあるその院長から「そろそろ働き始めてもいいですよ」と言われると同時に、「うちで働いてみませんか」と声をかけられたのです。

平田さんは、自分の心をここまで引き上げてくれた院長を信頼していましたし、また、そのクリニックで新たに「精神科デイケア」を立ち上げることになり「その開設を手伝ってほしい」と言われて、俄然やる気が湧いてきました。

精神科デイケアは精神疾患患者にリハビリや相談の場を提供する施設で、クリニックを増設して行うことになりました。平田さんは入職当初は、新築のにおいがする職場に喜んで通いました。

しかししばらくすると平田さんは、院長の豹変ぶりに戸惑うことになりました。「主治医としての院長」と「上司としての院長」は、まるで別人のように思われたのでした。

平田さんの話を聞きながら、筆者は「ああ、そういうことか」と納得しました。名医が必ずしも名経営者とは限らないことを思い出したのです。むしろ、患者の評判が良い院長ほど、スタッフに精神論や熱血指導で接してしまい、労働基準法無視のブラック企業並みのクリニックも存在します。

医師たちを間近で見ている精神保健福祉士のあなたなら、このことをご理解いただけると思います。平田さんが勤めていたクリニックは、まさに「それ」だったのです。

患者には優しい精神科医が、スタッフには「修行の身で残業手当をほしがるな」と怒鳴るブラックさ。

辞めたい理由と悩み1:「本業」のほかに受付や行政手続などの業務も重なり、なかなか帰れない日が続く。

自身が心の病気から回復したばかりの平田佳織さん(仮名、27歳)には、精神科クリニックでのデイケアの立ち上げ業務はかなりの重労働でした。

そもそもデイケアを利用する患者が、「精神科デイケア」のサービス内容を知らないという状況です。そこで平田さんは、患者へのサービスの説明や、本来は患者が行うべき市町村への申請の代行も行わなければなりませんでした。

また、この精神科クリニックは「盛況」で、医療機関としての「本業」である医師の受診は2カ月待ちも珍しくない状況でしたので、患者たちはその間、開設されたばかりのデイケアに殺到しました。

平田さんの「本業」であるカウンセリングや認知行動療法も、すぐにフル稼働になりました。

それにも関わらず、クリニックの院長や古株看護師は、平田さんが休憩していると、受付のヘルプをさせたり、大きな病院への入院が決まった患者に対するオリエンテーションを頼んだりしました。

平田さんは「週5日出勤の契約のはずが、間もなく5.5日出勤になり、2カ月目には6日出勤になっていました。休日でも呼び出されることがありました。仕事を持ち帰ることも多かったです」と振り返ります。

また、雇用契約書上の労働時間は「午前9時~午後6時、1時間休憩、8時間勤務」となっていましたが、実際の労働時間は「1番早く到着する患者の30分前出勤~最後の患者が帰ってから30分後退勤」で、拘束時間が12時間に及ぶことも珍しくありませんでした。

患者第一主義といえば聞こえは良いのですが、それがスタッフの犠牲の上に成り立っているのであれば「嘘の患者第一主義」と言わざるを得ません。

この過酷な労働時間は、平田さんだけでなく、パート清掃員以外の全スタッフに課せられていました。このクリニックにおける医師は院長1人で、労働時間には恐ろしいほど無頓着でした。男性職員は院長が院内にいるうちは帰れないことが暗黙のルールとなっていました。

精神保健福祉士の職場は様々
ジャンル 具体的な組織名
医療機関 精神科病院 精神科診療所 総合病院の精神科
生活支援サービス 総合支援事業 地域活動支援センター グループホームやケアホーム
救護施設(生活保護法) 児童養護施設(児童福祉法)
福祉行政機関 自治体・保健所 福祉事務所 精神保健福祉センター
司法施設 保護観察所 矯正施設
その他 社会福祉協議会 ハローワーク 介護施設
教育機関 企業

資料「精神保健福祉士とは」(公益社団法人日本精神保健福祉士協会)

精神保健福祉士について

辞めたい理由と悩み2:「アメリカには日本のような社会保険はない!」という乱暴な理屈で社会保険に加入させないうちの職場…。

また、このクリニックでは、普通のブラック企業でも行わないようなことが行われていました。簡単には社会保険に加入させないのです。

法律では、「非正規」や「非常勤」や「有期雇用」という名称で採用していても、「正職員」と同じ時間働かせたら、健康保険や厚生年金などの社会保険に加入させなければならないことになっています。

平田さんは「1年契約」の「有期雇用」で採用されましたが、1週間の労働時間は正職員とまったく変わりません。むしろ正職員より長く働くことも珍しくありませんでした。

ですので本来は、社会保険に加入していないとおかしいのです。

そこで平田さんがクリニックの事務長に「どうして社会保険をかけてくれないんですか?」と尋ねると、事務長はとても困った顔をして「院長先生がさ『平田さんはまだ早い』って言うんだよ」と答えました。

まったく答えになっていません。

しかし、事務長も困っているのです。平田さんを社会保険に加入させないことは法律違反になり、その責任を取らされるのは、院長と事務長だからです。

それで平田さんが「院長と直接お話しさせてもらってもいいですか」と聞くと、事務長は「そうしてもらえると助かるよ。もし院長が『全部の社会保険に加入してよろしい』と言ったら、僕に言ってね、すぐに手続きをしてあげるから」と安堵の表情で言いました。

平田さんが閉院後に院長室に行き、社会保険のことを切り出すと、院長は「修行中の身で社会保険など口にするな」と烈火のごとく怒り、次のようにまくし立てたのです。

「僕はアメリカ留学していたんだけどね、向こうじゃ保険はすべて個人の負担で入ってるよ。エリートでもいち労働者でも、会社や病院や組織を頼ったりしない。僕は日本の皆保険はおかしいと思っている。

それにうちは、自分で医療保険や国民年金の保険料を支払えるくらいの給料はあげているはずだ。よそのクリニックより給料が高いのはそのためだ」

平田さんには「よそのクリニックより高い給料をもらっている」自覚はありませんでした。ハローワークや求人サイトの「精神科クリニックの精神保健福祉士」の求人票を見ても、平田さんがそのときもらっていた給料とそれほど変わりありませんでした。

皮肉なことに、平田さんが退職願を出したとき、院長も事務長も手の平を返したように「社会保険の手続きをするから」と言って慰留したのでした。

あなたもクリニックに勤めた経験があるなら、平田さんと似た経験をしてきたのではないでしょうか。さすがに社会保険ゼロというところは少ないと思いますが、「自由に有給休暇が取れない」ことも「残業代が満額出ない」ことも、すべて法律違反であり、「働きにくい職場の条件」に当てはまります。

働く人は誰でも法律で定められた快適な働き方をする権利を持っています。あなたが「これが当たり前」と行っている業務は、「当たり前と思わされている」業務ではないでしょうか。感覚が麻痺して正常な判断を下せなくなる前に、手を打ちましょう。

辞めたい理由と悩み3:意見を言ったスタッフに院長は「人格障害」というレッテルを貼った。もう無理。

平田さんが勤めていた精神科クリニックの院長は、確かに精神科医としては優秀で、保健所が開催するメンタル講習会でも講師を務めることもありました。そして自己研さんを積んできたことも間違いないようです。

しかし平田さんは「とにかくワンマンな院長でした」と訴えます。

この院長が犯した間違いは、自分がやってきたことだけが正しいと考え、「私のクリニックで働く以上、私と同じ努力をしてもらわなければならない」と信じていたことでした。

平田さんへの暴言は、「修行中の身で社会保険など口にするな」だけではありません。「修行中」は彼の口癖で、そのほかにも「修行中のスタッフに残業時間など存在しない」「医療機関で休もうと思うな」と言われ続けました。

平田さんの在籍中に、医療事務とセラピストの計2人がネットで労働基準法を勉強して「うちのクリニックの問題点」というレポートを作成し、院長と事務長に提出しました。

院長は2人に「人格障害」とレッテルを貼り、自主退職へと追い込んでいきました。

平田さんも、院長のパワハラに加え、元々のメンタルの不調も重なって、徐々に心身ともに疲弊していきました。ミスが重なるようになり、ケアレスミスが増えていきました。院長はそのミスを厳しく注意しました。

「『バカ』『役立たず』などの言葉を毎日浴びるうちに、私の中で院長が恐怖の対象へと変わっていきました。当時のことを思い出すと、ほら見てください、いまでも手の平の汗が止まらなくなります」

平田さんは自己を責める気持ちから「元々のメンタルの不調も重なって」と言っていますが、そうではないと思います。

筆者は、このクリニックでこの院長と一緒に仕事をしたら、「メンタルが強い」と自認している人でも心が壊れると思います。

あなたの精神保健福祉士としての仕事は、壊れた心を治すことです。そのあなたの心が先に壊れてしまっては、まっとうな仕事はできないでしょう。

「働きにくいな」と感じたら「患者さんの心を治してあげられないかも」と考えてください。あなたは、あなたの心を守ることを最優先に取り組んでください。

では、精神保健福祉士としてクリニック勤めるあなたはどうすればよいのでしょうか?この先もつらい現実に耐えながら生きていかなけばならないのでしょうか?いいえ、「クリニック務め精神保健福祉士の方の人生を変える解法」はきちんと存在していますので、それを今からご説明いたします。

あなたの「会社を辞めたくなる悩み」への対応策

1.ストレスチェック制度に習熟するなどで、更に「他より長ずる一芸」を身に付け、精神保健福祉士の専門知識と複合で自分の価値を上げる。

いまの仕事に行き詰まりを感じている精神保健福祉士のあなたにおすすめしたいのは、厚生労働省の肝入りで始まったストレスチェック制度について詳しくなることです。

あなたも自身の業務を通じて「働く人のうつが多くなった」と感じているのではないでしょうか。ストレスチェックはメンタルの簡易検査で、2015年から労働者50人以上の企業に義務付けられました。

ストレスチェックの概略と実施の流れは以下の通りです。

ストレスチェックの概略
  1. 労働者がストレスに関する質問票に記入する
  2. それを企業などの事業所が集計・分析して労働者に知らせる
  3. 労働者が自分のストレスがどのような状態にあるのかを知る
  4. 「高ストレス者」と認定された労働者は産業医の面談指導を受けることができる
  5. 労働安全衛生法の改正により2015 年12 月から、労働者が50 人以上いる事業所では毎年1回、ストレスチェックを全ての労働者に対して実施することが義務付けられている。

資料「改正労働安全衛生法のポイント(ストレスチェック制度関連)」(厚生労働省)https://kokoro.mhlw.go.jp/etc/kaiseianeihou/

「日常業務ですら大変なのに、その上新しいことを学ぶ余裕はない」というあなたの気持ちは十分理解できます。しかし、精神保健福祉士は、ストレスチェック検査の実施者になることができます。これは、仕事の幅を広げるビッグチャンスといえます。

当然のことですが、現状のままでは現状打破は不可能です。ステップアップとスキルアップをすることでしか、「いま」は変えられないでしょう。

2.更に「社会福祉士」の資格を取得し、ダブルライセンスホルダーとしての活躍を目指す。

ストレスチェック制度を学ぶことより高いハードルがあります。社会福祉士の資格を取ることです。簡単に取れる資格ではありませんが、より強固に「現状を打破できる」道です。

というより、あなたも1度は「社会福祉士に挑戦してみようかな」と考えたことがあるのではないでしょうか。精神保健福祉士もソーシャルワーカーとして動くことができますが、「ソーシャルワーカーといえば」やはり社会福祉士でしょう。社会的にもそのように認知されています。

社会福祉士の資格は、医療・介護・福祉の現場で「司令塔」の位置に就くことができます。就職先として考えられるのは次の通りです。

  • 大規模病院
  • 社会福祉協議会
  • 社会福祉事務所
  • 児童福祉施設
  • 身体障害者福祉関係施設
  • 知的障害者関係施設
  • 精神障害者関係施設
  • 老人福祉関係施設
  • 介護老人保健施設

3.クリニック勤めの精神保健福祉士を辞めて他業界に転職する

精神保健福祉士の仕事に疲れ果てたあなたには、転職をおすすめします。なんなら、ストレスチェック制度の勉強も、社会福祉士への挑戦も、転職が成功した後でもいいくらいです。

まずは働く環境を整えて、気持ちを落ち着かせましょう。

精神保健福祉士の活躍場所は、かなり広がっています。しかし、特に若い人は1カ所の職場で味わった苦難がトラウマになり、「精神保健福祉士の仕事はもうやりたくない」と考えてしまいがちです。

しかし、同じく「精神保健福祉士の仕事」でも、医療機関や施設によって、内容はまったく異なります。

もしあなたも平田さんと同じように、精神科クリニックでの勤務に限界を感じている場合、それはそこの院長に問題があるのであって、「精神保健福祉士の仕事」はいまだにあなたにとって天職かもしれません。

あなたは「壊れてしまった心を治してあげたい」と思い、精神保健福祉士の資格を取ったのではないでしょうか。過酷な長時間労働や理不尽な業務指示くらいで、あなたの初心を消し去らないでください。

転職を考えましょう。

他業種への転職…不安はよくわかります。

しかし、まく精神保健福祉士としてのクリニック勤務を抜け出して、人生の立て直しに成功した人の多くは、クリニック以外への道を選択した人々なのです
この件について、以下でより詳しく説明いたします。

精神科クリニックの辞め方とタイミング

1:退職を決意したとき退職願を書く気力も残っていなかった。

精神科クリニックで働き始めた精神保健福祉士の平田佳織さん(仮名、27歳)でしたが、パワハラ院長の毒牙(どくが)にかかり、心の病をぶり返してしまいました。

別の精神科にかかって薬をもらうようになり、それでも症状は改善せず増薬、そしてより強い薬の服用へと状況は悪化していきました。

毎日10時間以上拘束され、体は疲れているはずなのに眠れないようになり、不眠症も引き起こしました。

さすがに勤務先の精神科クリニックの事務長も平田さんの異変を察知し、平田さんの勤務は「午前のみ」になりましたが、時すでに遅しでした。

眠剤を服薬したにも関わらず寝付けず、ようやく寝たのが早朝で、起きた時間は14時過ぎということもありました。

当然、無断欠勤です。

そして退職を決意したときには心身ともに限界を迎えていました。平田さんは「直接謝罪しなきゃ」と思いつつも、院長に会うシーンを想像すると怖くなり、事務長のスマホにメールを送って、退職の手続きの依頼と謝罪をしました。

ところがクリニックの事務長は平田さんに電話をかけてきました。そして「退職願の用紙はクリニックにありますので、取りに来てください」と言ったのでした。

平田さんは「退職願を郵送してもらって、それに記入して郵便で送り返してもいいですか」と頼みました。

事務長は「いえ、郵便で退職の事務処理をしたことはないので、少なくとも1度は来院してください。それと、仮に退職願を出していただいたとしても、当院が退職届を受理するのは、引き継ぎなどの残務をすべて終えた後になります」と言いました。

平田さんはさすがに「それはひどい」と言いました。しかし事務長は「それがうちのルールだから、頑張って出てきてください」と言います。

しかし平田さんが「分かりました。もう退職の手続きは結構です。労働相談所みたいなところに行きます」と言うと、事務長は「ちょ、ちょ、ちょっと待ってよ」とあわてました。そして「平田さんも分かっていると思うけど、これは全部院長の指示なんだよ。そしたらさ、クリニックの近くまで来てよ。車の中で退職願に記入して、それで終わりにしよう」と言いました。

平田さんがそれを断ると、事務長はようやく郵便での退職手続きに応じました。引き継ぎも事務長が「僕がなんとかするよ」と言いました。

しかしもう、この頃の平田さんには、退職できたことの喜びはありませんでした。それどころか、専門職として働く自信を失いました。

2:知り得た患者情報をスタッフに伝え残すことは専門職としての責務だが…。

無事退職することができた平田さんでしたが、体調が回復すると、強い後悔に襲われました。それは「引き継ぎをちゃんとやらなかったこと」です。

もちろん、あの状況であれば、誰も平田さんを責めるわけがありません。しかし平田さんは「一度でも患者さんの心に寄り添った以上は、責任が生じます。退職は避けられなかったとしても、引き継ぎをする気力がなかったとしても、せめて『引き継ぎメモ』を作って同僚に渡すべきでした」と述べていました。

平田さんが言う「引き継ぎメモ」とは、患者の特徴や様子をつづったものです。平田さんが勤めていた精神科クリニックでは、スタッフたちが「電子カルテに入力するほどではないが、担当者は知っておいた方がよい情報」を、引き継ぎメモに書き込んでいました。

引き継ぎメモには、仕事を始めた当初の平田さんもかなり助けられました。

院長があの性格ですので、気軽に患者情報を聞き出すことができませんでした。そんなとき、引き継ぎメモをめくると、実務上のアドバイスが書かれてあるので、仕事がスムーズにいくのでした。

なので平田さんは「私が持っている情報なんて薄っぺらかもしれませんが、患者情報をきちんと残しておくという作業ができなかったことは、専門職としてとても恥ずかしいです」と申し訳なさそうに言うのでした。

あなたの職場では、個人情報管理の観点から、こうした引き継ぎメモは作っていないかもしれません。しかし患者があなたにしか言っていないことがあったとしたら、あなたは退職前にそれを他のスタッフに伝えておく必要があります。

あなたのその情報が「明日の治療」に役立つかもしれないからです。

精神保健福祉士のあなたは、「辞める」と決心したらすぐに引き継ぎに取り掛かってください。勤め先のために、ではなく、患者のために、そうしてあげてください。

精神保健福祉士としてクリニック勤務経験が優遇される、より就労条件のよい「おすすめ転職先」の例

1.法人組織の健康支援を支援する企業に転職

日本の企業が抱える最も深刻な問題は、円高でもトランプ政権の余波でもなく、従業員の健康です。独立行政法人労働者健康安全機構によると、企業が行う定期健康診断で「異常がありますよ」と認定される「有所見率」は5割を超えています。また仕事によって不安やストレスを感じている人も6割に達しています。

つまり日本のサラリーパーソンの半数以上は「病気」か「病気になりそう」か「とても疲れている」か「参っている」状態にあるのです。

そこで政府は「産業保健」という用語を使って、企業に対し従業員を元気に働かせるよう指導しています。

というのも、企業にとっては、産業保健部門や産業保健活動は、利益を生まない単なるコストです。しかし国は、産業保健の取り組みこそ、新たな付加価値の創造や生産性向上に直結する将来に向けた重要な投資である、と説いています。

それはその通りで、というのも、企業が働く人の健康を軽視し、過労死や過労自殺といった問題が起これば、莫大な損害賠償責任の追及という経営上の重要なリスクにつながるからです。

ここに「企業が取り組むべき産業保健を代行するサービス」というビジネスが誕生しました。つまり「企業の健康支援を支援する企業」です。

この健康支援ビジネスの世界は、精神保健福祉士のあなたの入社を心待ちにしています。それではある「企業の健康支援を支援する企業」の精神保健福祉士の求人票を見てみましょう。

仕事の内容 契約企業への相談、ストレスチェック事務、メンタル不調者への面談、産業保健業務のサポート、高ストレス者の面談医師依頼、面談指導結果の契約企業への報告
雇用形態 正社員
時間外 20時間程度(月平均)
賃金形態 月給:220,000円~(経験・知識考慮致します。)
休日・休暇 週休2日(土日)繁忙期は年3回ほど土曜出勤あり
福利厚生 社会保険完備・交通費全額支給
応募資格 精神保健福祉士資格保有者・経験者優遇
募集人数 1名
PR 弊社が契約している企業様へのストレスチェック業務を担う担当者様を募集しています。アットホームで働きやすい環境の職場で働きませんか。ぜひご応募お待ちしています。

資料「精神保健福祉士の求人情報」(公益社団法人日本精神保健福祉士協会)

http://www.japsw.or.jp/bosyu/kyujin.htm

ここでの仕事は、あなたが契約企業に出向き、保健指導をするのです。中でもストレスチェックの仕事はかなりのウエイトを占めています。

2.大企業の特例子会社に転職する

精神保健福祉士の活躍場所は、大企業の特例子会社にもあります。

特例子会社の説明をする前に、障害者雇用率制度について解説します。日本の企業は、全従業員の2%に当たる人数の障害者を雇用しなければなりません。しかし企業が特例子会社を設立し、そこが障害者を雇用すれば、親会社である企業の障害者雇用率が0%でもOKとする例外規定があるのです。

本業でのパフォーマンスを落とさず法規制をクリアするための企業の「苦肉の策」と映るかもしれませんが、しかし特例子会社は「障害者専用の職場」にデザインすることができるので、働く障害者にとってもメリットがあるのです。

この特例子会社が、あなたの精神保健福祉士としてのスキルを求めています。それでは、ある特例子会社の求人票を見てみましょう。

勤務地 ・東京都立川市、大阪市など
仕事の内容 指導員(特例子会社における精神・知的障がい者の業務指導)、精神・知的障がい者への事務および清掃業務の作業指導、チームメンバーの面談・育成、業務受託先への研修
雇用形態 正社員
勤務時間 9:00~17:20
時間外 月10時間程度
賃金形態 基本給:21~27万円/月、超過勤務手当、通勤手当:実費(上限なし)
昇給:有、賞与:有(年2回)
 休日・休暇 休日:完全週休2日(土、日)及び祝日、 年末年始休暇:12月30日~1月3日有給休暇:6ヶ月経過後の年次有給休暇日数10日
福利厚生 雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金
応募資格 精神福祉士資格者
PR 現在、障がい者47名が指導員7名、管理部5名と共に自分たちの特性(持久力、正確性)を仕事に活かし、日々業務を行なっています。さらなる拡大を目指し、業務受託先への障がい特性の理解・啓蒙、職場環境の整備、新たな事業創出等、共にチャレンジしたいと興味を持っていただける方の応募をお待ちしています。

資料「精神保健福祉士の求人情報」(公益社団法人日本精神保健福祉士協会)

求人情報

この求人を出している特例子会社の親会社は、実は日本人なら誰でも知っている、プロ野球球団を持っている大企業です。これこそが、あなたにおすすめしたい理由です。

特例子会社自体は小さな会社ですが、その母体がこれだけ大きいと、安心して働くことができます。福利厚生は原則本社と同じですし、何より大企業ならではのしっかりした労務管理と人事管理が行われているので、「理不尽さ」がより小さいといえるでしょう。

http://www.mhlw.go.jp/bunya/koyou/shougaisha/dl/07.pdf

3.精神保健福祉士が管理職を目指せる介護施設に転職

最後にあなたにおすすめしたいのは、介護施設です。

介護といえば、求められる資格は介護福祉士や看護師なのですが、実は精神保健福祉士も介護施設で活躍しています。

というのも、介護福祉士や看護師は認知高齢者のケアは得意でも、精神疾患の高齢者の対応が苦手だからです。認知症も精神疾患も一般の人にとっては「どちらも脳の病気では?」となりますが、介護の人たちにとっては、まったく別のケアを提供しなければなりません。

そこで、介護施設では精神疾患に詳しい精神保健福祉士を求めているのです。

あなたが介護の世界に入るメリットは、なんといっても将来性です。介護の市場規模は将来的には20兆円にまで膨らむ試算があります。

しかも介護現場は人手不足が深刻化しています。

ですので、あなたが「いま」介護の世界に飛び込めば、5年後10年後には管理職の地位にいることでしょう。これだけの短期間で管理業務に就けるのは、介護業界が新興事業であり成長産業だからです。

人生の選択肢は常にあなた自身が持っている

精神保健福祉士としてクリニック勤務のあなたの人生を変えるために、まず一番注目すべきことは「精神科クリニック以外の職場もあることを知る」ということです。
案外、外部と交流がない精神保健福祉士は井の中の蛙になることが多いです。
自分の会社以外のことを全く知らないというケースも非常に多いようで、勇気を出して一歩外に踏み出せば大きな海が広がっているということを、改めて考えてみてはどうでしょうか。

兎に角、どうしても今の悩みが解決できなければ「別に辞めればいい」「辞めたっていいんだ」「自分は自由に人生を選択できるんだ」と割り切ること。

周囲からの目を気にしたり、あなたの人生と無関係な上司のメンツを立てて、自分の人生を後回しにしてします思考こそが「今の職場を辞められなくなってしまう」ことの最大原因であり、悩みをより深くして人生を間違えてしまう事につながります。

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退職代行サービス会社には「一般企業」と「法律専門家企業」の2種があることに注意

ただし、退職代行サービスを利用する際には、正しい法律の交渉にたけている「弁護士」が常駐しているサービスを選ぶ必要があります。

弁護士の所属しないような一般企業の退職代行企業だと、どうしても仕事の遂行プロセスに雑さと時には脱法的な強引さが出てくるケースがあります。

したがって、退職代行サービス申込時には、慎重に「御社には弁護士が在籍していますか?交渉は弁護士が行ってくれるのですか?」と確認をとるべきでしょう。

当サイトお勧めの退職代行サービスは「汐留パートナーズ法律事務所」がダントツ

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