出版社や編集プロダクションの編集者を辞めたい人へ=つらい職場を上手に辞める方法

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加




The following two tabs change content below.
野村 龍一

野村 龍一

医療系転職コンサルタント企業で700名以上の医師転職支援に関わる。近年は医療以外にも様々な業種からの「私も会社を辞めたい」という転職相談が相次ぎ、転職成功者のインタビューを敢行中。2016年12月より一般転職に関する情報提供、人生相談を当サイトにて開始。




記事の目次

消えゆくオールドメディアと揶揄されつつも、知恵を振り絞り出版不況生き残りを図る編集者達。しかし、経営陣はそんな編集者達への血と汗と涙に理解が薄すぎる…。

出版業界が黄金時代だった1990年代、ビッグコミックス(小学館)の連載で故土田世紀氏が漫画編集業界を描き話題になった「編集王」を愛読、後にドラマ化もされたこの漫画がきっかけで自分も編集者になりたい!と出版業界入りを志した方も多いのではないでしょうか。

編集者見習いとして、熱く生きる主人公、桃井勘八に感銘した青春を過ごしたのは、私だけではないはずです。漫画「編集王」の連載期間は1994年~1997年。まさに、出版市場がピークを迎える1995年を中心時期にとらえた漫画でした。

時は流れて2017年現在。紙媒体、所謂出版業界では、取り扱い分野が総合的であろうと専門的であろうと、インターネットメディア業界に市場を急激に侵食されている「消えゆくオールドメディア」の代表として扱われています。

一般的なニュースサイトやブログに情報市場を奪われるだけでなく、アマゾン、アップル、楽天のような巨大ネット企業に書籍流通ルールを破壊され、電子書籍市場を牛耳られ、書籍作成プロセスにおいて、版元が従来手にしてきた利益は跡形もなく消えてしまいました。

しかし「出版業界がやばい」と何度も耳にするようになって久しく、老舗といえる超有名雑誌からは広告主が次々撤退した結果、続々と廃刊を迎え、一般書籍が売れなくなってミリオンセラーという言葉もめったに聞かれなくなった今でも尚、それでも出版メディアは何とか生き残ってはいます。

ただしその内情は地獄そのもの。

特にあなたと同じく編集者として出版業界に夢を持って就業した出版現場の人々にとっては、毎日つらい現実と向き合いながらかろうじて仕事の体裁を保っているというケースがほとんど。

出版業界市場規模の推移とリンクするように、多くの編集者はボーナスも出ず、昇給も見込めず、コロコロ変わる経営陣の方針と、アマゾンをはじめとする外資ネット企業の動向に右往左往するしかありません。

過去のドル箱であり、頼みの綱だった漫画市場や新書市場ですら、1995年をピークに、はっきりと先細りの傾向が見えてきてしまいました。

引用:出版月報-全国出版協会

多くの編集者は今、書籍や雑誌を刷っても売れない、でも刷らないと売上が得られないという非常に苦しい負の循環に突入するに至りました。

更に、編集プロダクション勤務となるならば、構造上の下請け立場から考えても、上記の出版社所属の編集者に輪を3重にも4重にもかけた形でその状況は厳しいものがあります。

結果、コストを掛けずに一定の売り上げ確保がたやすい「売れ筋書籍と似たような作品」が次々に世に生み出される結果につながっています。

このむごたらしい業界状況は、個々の志ある編集者が求めてきた結果では決してないはずですが、あなたを始め編集者それぞれが業界の流れに抵抗することも不可能。ただ、流されるがままの心境で、日々の業務をこなすしかなくなっているのが現状です。

以下、出版社(編集プロダクションを含む)に勤める現役編集者のための、業界の現状分析と将来性、業界内外への転職可能性について解説いたします。

出版業界に努める編集者ならではの、就業中の不満、大変さ、辛さと悩み

辞めたい理由と悩み1:業界の命運を米国アマゾンに一手に握られ、理不尽な契約、処遇に涙をする。一切の反論や抵抗は出版業界には許されてない。

2000年以降、出版業界にとっての黒船的存在は明らかに米国アマゾンドットコムといえるでしょう。米国企業のアマゾンは、従来型の国内書籍流通市場ルールに捉われることなく、次々と業界の掟や慣習を破る販売戦略を打ち立ててきました。

2011年に電子書籍へ参集したアマゾンは、国内主要版元約130社に電子書籍ビジネスへの参加を一方的に促す通知を送り、既存書籍新刊書籍問わず、すべての書籍電子化の権利をアマゾンへ明け渡すことを要求しました(しかも売上の半分以上がアマゾンに入るシステムです)。

2016年には電子書籍読み放題サービスの「Kindle Unlimited」がスタート。ところがこのサービスは予想以上に加入ユーザーが激増してしまったために、アマゾン側は出版版元に支払う利用料金が急激に膨らんだことを(おそらくだが)理由にして、高額使用料が必要な人気の商品を読み放題サービスから除外。このことが講談社等版元との間で深刻なトラブルに発展しました。

アマゾンは日本の書籍流通経路から卸を外して、直取引の割合拡大を狙っています(e託販売サービス)。ベンダーセントラルというサービスへの登録出版社を募った際も(登録により下代が60%から66%にアップされる)、直取引への誘因施策だと批判されました。

直取引狙うのはアマゾンの自由ですが、ネット上での販売力を背景にして、半ば強引ともいえるそのやり方に、出版業界からは度々批判が集まります(ビジネス系出版社に勤める筆者の友人も、顔を合わせる度にアマゾンの悪口ばかり)。

何かあるたび、一方的に期限を区切って回答を要求するやり方へのアレルギーもあり、出版業界でアマゾンが好きでしょうがないという方には会ったことがありません。

ただそうはいっても、ネット販売をアマゾンに大幅に依存をしていることはどこの出版社でもほぼ間違いがないわけで、「文句は言えど、明確な反旗は翻せない」状態。

2014年に「Amazon Student」サービスが書籍の再販価格維持制度に違反するとして、小規模出版社3社(緑風出版・水声社・晩成書房)がアマゾンに反抗する形で出荷拒否を唱えましたが、それ以降この動きに追随する話も聞きません。

アマゾンが最大取引先となってしまっている各出版社にとって、致し方ない現状なのかもしれませんが、現場の編集者にとって、この出版業界パワーバランスの歪な不均衡は、出版業界のさらなる暗い未来を予想させるものにしか映りません。

辞めたい理由と悩み2:年々先細る紙メディアの中で気を吐くも、業界はウェブメディアに蹂躙され、編集者は捨て駒人材として消費されていく。

出版業界と書籍市場の縮小については、あらゆるところで声高に叫ばれているので「今更感」を感じてしまいますが、当然の波及として(編集者を含む)出版業界に属する個別の労働者の生活そのものに大きな打撃を与えています。

版元の企業規模大小にとらわれず、一般的に出版編集者の仕事は超多忙であり、長時間労働は避けられません。

そもそも編集者になりたいと希望する学生は、そんなこと最初から承知の上で業界に入ってくるので、他業界のようにイチイチ「ブラックだ」「労組だ」と騒ぎにはなりづらい環境にあります。

それでも業界が潤っていた1990年代までは何の不満も外に漏れてきませんでしたが、2000年代以降の出版不況で書籍販売数がガクッと下がると、ひたすら出版点数を増やすことで売り上げ補填を目指した経営方針が、あなたのような編集者の労働状況を一層蝕むようになってしまい、その不平不満が表で散見されるようになりました。

出版点数が増えれば、その分ひとりひとりの編集者に負担となる業務工数がどんどん増えていくわけですから。加えて、著者一人ひとりに応対する時間が自然と減少しますので、書籍そのもののクオリティ低下も招くという悪循環。

出版社の新人のスケジュールは「9:30出社で22:00退社」等といわれますが、22時に退社できる環境にいる編集者は恵まれています(週刊誌担当者にでもなったならば言わずもがなですね)。

それでも「本が好きだから」「読者、著者のために」「良い書籍を世の中に残すために」と身体に鞭打ち頑張る編集者に、薄給、給料遅延という追い打ちがかかります。

業界がこんな状況でも、大手出版社の編集者はきっちり会社に守られていて、何とかボーナスも支給されますし、給料遅延などあり得ないわけで…やはり恵まれています。

一方、業界の大多数を占める中小零細出版社に勤める編集者の場合は、そうもいきません。会社が編集者を守ってくれるなどということは、まず考えられません。

「もうすっかり昇給なし、ボーナスなし、同年代の平均給与にはるか届かない環境などは慣れっこになりました」

という編集者も多いですが、これで給料遅延にまで「慣れっこです」といい始めてしまったら、本当にその版元は末期でしょう。確実にその編集者は捨て駒として所属出版社に消費されていきます。

酷いケースだと、経営縮小目的(要はリストラです)で、ヒット書籍が出せない編集者から次々に退職勧奨を受けている版元もあります。

往々にして、オーナー兼社長のワンマン経営が多い中小零細出版社では、社長など経営陣によるパワハラを伴った退職勧奨が珍しくありません(一時期、出版業界老舗のKKベストセラーズなどでも、会長以下経営陣によるベテラン従業員を標的にした、恫喝を伴うパワハラ退職勧奨が吹き荒れて、業界内外にその話が一気に広まったことなどがありました。結局18名のベテラン社員が同社を去らざるを得なくなりました)。

せめてもの救いが、年末年始進行やゴールデンウィーク進行によって、他のマスメディア関係者が休めない時期にも割と休みがとりやすいというのが心の支えになっている様子です。

辞めたい理由と悩み3:売れる出版企画なんて千三つ以下。横並びのタイトル、パクリの装丁、同じ著者起用で、どこかで見たようなおんなじ書籍をプライド捨てて粗製乱造。

出版社の経営陣は「生き残るためには、とにかくヒット作を生み出せ」「ヒットが出せないならば、出版点数を増やして部数を補てんしろ」と簡単に言いますが、前項で述べたとおりに、出版業界におけるこの考え方は、確実に編集者を疲弊させ、書籍そのもののクオリティが低下していく悪循環を招いています。

結果、書店に並ぶ新刊の多くが「どこかでみたような横並びのタイトル、パクリかと見まがう装丁、内容も50歩百歩」の粗製乱造本と揶揄されても仕方のない作品ばかりになってしまいました。

しかも、できることならば既に1回売れている本を出した著者に類似本を出してもらうか、一定数の読者がいるド素人ブロガーなどを引っ張ってきて、アマゾンのベストセラーランキングにほんの数時間でも顔を出せるように、著者ファンによる集団集中購買を著者自身に音頭を取らせてしかけるのも常套手段。

「著者がもともと持っている取り巻き連中を対象に、瞬間的にちょこっとでも売れて目先の利益が残ればそれでOKだから」という下心が誰の目にも明らかです。

挑戦的な書籍企画を立てること自体が、多くの編集者にとって不可能に近い時代になってしまいました。

更にまずいことに、書籍作成コストを限界まで抑えるために、只管ネットから企画テーマをパくる行為が横行。ネタだけでなく、ブログの写真などを組織的に盗用して出版してしまうという、大それた行為を行って炎上するなど、もはや倫理観すら霧消してしまったのか?と疑わざるを得ない状況。

当然、トラブルを起こせば出版停止という結末を迎えることになり、そこまでいかなくとも、日々パクッた書籍についてのクレーム電話やメールが入らないかどうかでビクビクした日々を編集者はすごさなければなりません。

こんな業界の腐り方にウンザリしている編集者はあなただけではありません。

辞めたい理由と悩み4:素人丸出しのブロガーを探し出してきては「先生」とおだてまくり、内容は嘘八百のブログ擦り直し本がハイできあがり。

編集者自身がネットからネタを盗んだり不確かな情報を書籍化すれば糾弾されますが、それが著者自身の行為であるならば、版元の責任は軽くて済みます。

そこで、出版ド素人だけれども、それなりに読者がついてるブロガーの中からエッジのたった人間を探してきては、ブログ内容が真実かどうかはさておき、一定のPVがあってツイッターのフォロワーが多いブログだからとにかく本も売れそうだという理由で出版にこぎつけます。

当然相手は素人ですので、本当ならばプロのライターにゴーストライティングを依頼したい。しかしコストがかかるゴーストライティングを処女作ブロガーにあてがうことは稀で、対外が過去のブログの焼き直しと編纂でなんとか凌ごうと画策します。

しばしばアマゾンの書籍レビューに「単なるブログの焼き直し本!」と厳しいレビューが載っている本がもう珍しくない時代になっています(本当にこれでよいのでしょうか…)。

肝心の内容はというと、投資やFX(私は〇〇で〇〇〇〇万円儲けた)、自己啓発、女性をターゲットにしたキラキラ本、トンデモ健康本(疑似科学本)、スピリチュアル本など、その内容の真実性と社会的テーマ意義などは何でもござれで、ちょいと売れて締切さえ守ってくれれば、出版した後は版元には関係のない話…正直どうでもよくなってしまいます。

多くの編集者は著者のことを本当に心から考えて本づくりをしている(していた)ことは間違いない事実なのですが、著者そのものの人的クオリティーが低下している現在、編集者ばかりにプロフェッショナルとしての仕事を求めること自体が酷なのかもしれません。

勿論、実績のある有名作者の担当になったらなったでそれは大変なのですが…(1つ意見をぶつけるだけでも心理的ストレスは相当なものですからね)。

しかし、それは編集者という仕事にとっては昔から避けて通れないものですから、むしろ醍醐味に近いものがあるでしょう。昨今の「素人ブロガー先生」とばかり付き合わなければならない状況とは全く別物といえます。

辞めたい理由と悩み5:ついにウチにも自費出版部門を立ち上げ。素人著者に高額で記念出版の押し売りビジネス開始。

そしてにっちもさっちもいかなくなると、禁断の(?)自費出版ビジネスに手を出すこととなります(ただ、実際は大手版元の多くも子会社を立ち上げて、しれっと自費出版ビジネスを目立たず水面下で行っていますが…)。

悪名高い自費出版商法で倒産した新風舎をご存じの方も多いかと思いますが、自費出版商法を過度に推し進めた挙句、社会問題に近い糾弾をされた出版社が何社もあります。

あなたも作家になれる!と耳触りの良い広告売って毎月出版原稿コンテストを開催。

「今回惜しくも落選しましたが、あなたの作品は素晴らしい!協力出版(共同出版、出版ファンドという別名も使いつつ)で著者が費用を負担してくれるならば、今だけ特別にウチが版元となって出版しましょう」と予定調和の落とし穴を仕掛け、「それならば」とお金を著者が出してくれれば後は完全放置。

どの角度から見てもグレーな商売といわざるを得ません。

著者は出版社から鴨葱扱いされ、大金と引き換えにISBNコード付きで出版を果たしたがいいけれども、書店営業などの支援は皆無ですから、書棚に著者の作品が並ぶことはまずありません。

本を制作しさえすれば、既に出版社は元が取れているので、販売活動などするだけ無駄です(どこのだれが書いたかもわからない本などどうせ売れません)。

大量に売れ残った在庫を目にした自費出版著者は、その段階で初めて「騙されたのでは?」と気づき、編集者を呼び出しては深刻なクレーム問題に発展。

今更、自費出版商法の問題点をあれこれ言うのも、単なる釈迦に説法となってしまいますが、自費出版部門(子会社)に転属された編集者にとっても、決して「これが本当にやりたかったこと」であるわけがありません。

当然、編集者の中には罪の意識にさいなまれて心を壊してしまう人が続出です。まさに、作家志望者と出版編集者の墓場ともいえる自費出版部門ですが、こうもしなければ生きていけなくなってしまった業界に、編集者達がしがみつく理由はこれ以上あるのでしょうか…。

倒産した新風舎、地位を確立した文芸社|自費出版・出版社ガイド
倒産して文芸社に事業譲渡した新風舎は、出版契約を結んでおきながら本が出版されないなど、まさに悪徳商法、詐欺。倒産すべくして倒産した出版社といえます。
では、出版編集者としてに勤めるあなたはどうすればよいのでしょうか?
この先もつらい現実に耐えながら生きていかなけばならないのでしょうか?
いいえ、出版編集者の人生を変える解法」はきちんと存在していますので、それを今からご説明いたします。

あなたの「会社を辞めたくなる悩み」への対応策

1.ミリオンセラーブックの編集に「本気」で取り組む

これだけ多数の書籍が毎年世に生み出されているにもかかわらず、ご存じのとおりミリオンセラーの書籍は良くて年間数点、全くミリオンセラーが生まれない年もありました…いまでは1万部も書籍が売れれば、十分(ささやかな)パーティーをするに値します。

これまでのあなたは「ミリオンセラーなんて、ラッキーがラッキーを呼び、奇跡が奇跡を生み出さない限り無理」「ウチの版元でミリオンなんて笑っちゃう…」と、まず現実的に自分自身がミリオンに関わる編集者になれるなどとは、一切考えなくなってきてしまっているのではないでしょうか。

そんなあなたでも、入社したばかりの頃は違ったはずです。

「いつか自分の手でベストセラー作家を生み出す」

「ミリオンセールスを必ず達成してやる」

と意気込んできた頃もあったと思います。しかし、ミリオンセラーを生み出す努力をこれまで本当にしてきましたか?もしその答えが「NO」ならば、今こそ本当に自分自身がミリオンセラーを生み出すために、動き出してもよいのではないでしょうか。

実用書にもかかわらず300万部を売り上げたミリオンセラー「もしドラ(もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」は、あなたもご存じのとおり、作者の岩崎夏海氏とダイヤモンド社の担当編集だった加藤貞顕氏(現在は独立起業されています)は、徹底的なマーケティングと顧客対象調査を行い、まず10万部を売ることを目標にタッグで動かれました。

岩崎夏海氏の「購入者=読者ではない」という、書籍のプレゼントニーズを発掘した慧眼もさることながら、その思いは加藤氏という編集者の「本を売ることでなく、著者のメッセージを広く伝えることが自分の仕事」という哲学あってこその結果だったのでしょう。

加藤氏はベストセラーの条件を「100万部売るには1億人に共通するテーマが必要」「1億人が興味があるテーマで最高にうまくやると1%の100万人売れる」「そのテーマは家族、恋愛、青春、健康、お金かそれらの組み合わせ」と断言しています。

ネットを通じた情報社会の中で、出版世界の先達が生み出した方程式がある程度わかっているにもかかわらず、あなたがそれを生かさず放っておく道理があるでしょうか?

アカデミーヒルズ オピニオン・記事 異色の大ヒットビジネス書『もしドラ』はこうして生まれた
六本木ヒルズ・森タワー49階の知の拠点、アカデミーヒルズ。ビジネスパーソンに必要なスキルを学ぶ「Roppongi BIZ/六本木スクール」、週末のワンデースクール「アーテリジェントスクール」、日本を元気にする「日本元気塾」、グローバル人材を育てる「グローバル・アジェンダ・ゼミナール」を開講。会員制図書館「六本木ライブラ...

今は独立開業を果たしていますが、加藤氏も元はといえばサラリーマン編集者。今のあなたと全く同じ立場です。

口癖となってしまった「どうせ売れないけどね…」という言葉を今度こそシャットアウトして、本気の本気でミリオン作品を生み出すために腰を上げてもよいのではないでしょうか。

2.社内のいかなる反対に遭っても、他社の売れ筋書籍のパクリを封印し、今度こそ本当に自分自身が作りたいと心から言える作品を生み出す

自分の好きな分野、好きな著者で、好きなテーマの本を気兼ねなく作る。編集者を生業とする者ならば、1度は必ず夢見ることだと思います。

しかし現実は「売上」「会社の方針」「著者の力量と興味」など、本の制作過程は編集者以外のプレイヤーによる思惑に左右されることが殆ど(それらを統括してまとめ上げることこそが編集者の仕事である…といってしまえばそれっきりですが)…これが仕事とはいえ、思うようにはいかないものです。

ところでこのサイトのこの記事をお読みになっているならば、あなたは編集者としての仕事を続けるかどうかをお悩みになっていることは間違いないかと思います。

もしそうならば、どうせ短い編集者人生の中で1度くらいは、心底惚れ込んだ企画と著者に命を預ける気持ちで、辞表を胸に忍ばせながら、本気で好きなテーマの本づくりに取り組んでみれもよいのではないでしょうか?

書籍づくりにいつも「売れる売れない」ばかり考えてきたあなた、今回だけは例外的に「売れる売れない」をプライオリティーの2番手に持ってきてみませんか?

確かに、他社の猿真似をすれば、もちろんある程度の部数は出るでしょう。今まではそれがあなたの編集者として社から下されてきた指名です。

しかし、今回命を懸けてまであなたが世に出す作品は、猿真似本ではいけないのです。あなたの編集人生の中で最も輝く代表作として、売れる売れない意外の判断基準をもって後世に残すべき作品と位置付けてください。

上司や同僚からははっきりと反対されるでしょう。社長から直接Noを突き付けらえるかもしれません。しかしあきらめず、どうせ最後の作品だと心に言い聞かせて、妥協なきまで作り上げる道をめざし、今までの編集者人生で培った交渉力をもって、社内企画会議を突破してください。

出版不況を言い訳に、目先の利益だけを稼ぐ作業だけを仕事にすることは、もうやめにしませんか?良い本を作れば売れるという訳ではないのはわかっていますが、良い本づくりこそが書籍を売るための近道の1つであることも、また事実です。

ホリエモン「面白いのに売れない本には理由がある」〈週刊朝日〉
 ベストセラーはどうやってできるのか? ライブドア元社長の堀江貴文氏は全国講演ツアーを行うなか、その理由を推測する。*  *  * 著書『ゼロ』の全国講演ツアーが続いている。先日は、北海道の帯広市で地...

3.出版編集者を辞めて他業界に転職する

ここまで見てきたように、出版業界内外の状況はぬきさしならぬ負のスパイラルに突入してしまっていることは間違いありません。

しかしラッキーなことに、インターネット業界を始め、元出版編集者が活躍できるフィールドは数多く用意されています。

昨今のDeNA社が引き起こしたWelq問題を鑑みても、経験値の高い編集者人材をインターネット業界では広く求めていることは間違いない事実であり、これはむしろ、出版編集者にとっては好条件での転職を実現できるチャンスが到来したといってもよいでしょう。

紙の書籍が好きで好きで…この業界に留まりたい気持ちもよくわかります。

しかし、編集者としてがあなた個人の夢を叶える可能性がこの出版業界に残されていない以上、思い切って今のあなたの力を他業界のフィールドで発揮することは、決して間違った選択肢ではないと思います。

あの「もしドラ」を編集したダイヤモンド社編集の加藤貞顕氏も、自分自身の理想を平面出版業界ではなく、インターネット業界に求めて独立起業をしました(加藤氏は株式会社ピースオブケイク代表取締役CEOとして活躍。

さて、あなたはこれからの将来をどうしたいですか?

https://www.pieceofcake.co.jp/

他業種への転職…不安はよくわかります。

しかし、まく出版社勤務を抜け出して、人生の立て直しに成功した人の多くは、出版編集者以外への道を選択した人々なのです
この件について、以下でより詳しく説明いたします。

出版編集者の辞め方とタイミング

1:関わった企画はしっかりとやり通してから退職する

退職を決意しても、実際はなかなか会社を速やかに辞めることには困難が伴うことはご存知かと思います。

実際に同僚や上司の方で、出版社を辞める際に大揉めに揉めた末、退職金の未支払いや理不尽な減額だったり、未払い給与の清算だったりというやっかいなトラブルを引きずったまま、泣き寝入りをする形で退職を強いられた方もいるのではないでしょうか。

どのような理由だとしても、自分から退職(自己都合退職)をする場合は、跡を濁さず、遺恨を残さずに会社を去りたいものです。そのためにも、自分がかかわっている担当企画については、決して途中で放り投げることはせず、書籍完成を全うしてから退職へと進んでください。

一般的には退職には2か月~3か月の準備期間が必要となりますが、一般書籍の編集者のように、1つの企画が完遂するまでに半年以上かかるような職種の場合は、より長い時間を退職準備スパンとして考える必要があるケースも珍しくありません。

会社を辞めるまでのスケジュールと退職意思の伝え方(退職願、挨拶状の書き方)
円満に会社を辞めるためには、突発的な退職ではなくある程度の準備期間をおいて、跡を濁さないようにしてから退職すべきです。 実際、...

ご存じのとおり、出版業界は経営者同士の横のつながりが案外密に張り巡らされている業界です。もし退職後に、別業界ではなく同じ出版業界内の企業に転職する予定ならば、経営層とのトラブルが引き金で、(噂の伝聞などにより)新しい職場での立場に悪い影響が出る可能性を最大限注意しておくべきです。

2:企画を転職先の他社に持っていくことはご法度

編集者の退職トラブルで時々耳にすることに、今の版元で動かそうとしている企画や著者を「手土産」にして、同業出版社に持ち込む形で転職をすることによる揉め事です。

私自身も身近なところで、企画だけでなく、著者そのものを他社に連れ込む形で転職してしまい、大変深刻なトラブルになった案件を過去目にしています。

一昔前はこういったことも黙殺されることすらありましたが、どの版元も売れる著者は手放したくない事情は一緒ですから、「なんとかなるだろう」「ばれないだろう」とゆるく考えることは禁物といえます。

他業界への転職ならば問題ないものの、もし今後も他出版社での編集業務に就きたいと考えている場合は、必ず不義理な行為はしないでおくように気を付けてください。

会社を辞める前(在職中)と退職日当日に準備すべき事項
会社を辞める前(在職中)と退職当日にすべきこと 退職前にはやることが多数ありますが、どれれ円満退社を目指すためには欠かせない項目ばかり...

編集者としての出版社勤務経験が優遇される、より就労条件のよい「おすすめ転職先」の例

1.中小企業向けに書籍企画の立案を支援する、出版プロモートを得意とするコンサルタント、出版エージェントに転職

中小企業のマーケティング戦略や販売戦略において、社長や従業員による書籍の出版が大きな役割を示しているのはご存じのことと思います。

実際、幻冬舎メディアコンサルティングなどの自費出版を扱う企業では、特にこういった企業関係者の出版ニーズに集中して営業をかけていますが、商業出版においても、実用書をマーケティングツールの先鋒として使用することを織り込み済みで出版を行い、企業とタッグを組みながら書籍と商品(または企業サービス)の売り上げ向上を狙う施策が一般的です。

書籍出版が企業ブランディングや商品販売に役立つと気付いた企業からのニーズは高まる一方ですが、同時に、書籍出版のための企画書の立て方や、版元に企画を持ち込む代行やコンサルティングを行う企業や個人も増えてきました。

著名な方だと元アマゾンバイヤーの出版コンサルタント土井英司や、アップルシードエージェンシーの鬼塚忠氏などがいらっしゃいます。

出版コンサルティング
出版業界屈指の目利き、出版コンサルタントの土井英司が、あなたの商業出版を実現するための出版企画や販売戦略のアドバイスをいたします。出版決定の有無、出版の形態(商業出版・自費出版)を問いません。本を出版...

出版エージェント企業は概して小規模企業ではありますが、企業のマーケティング支援を行っている中小企業向けコンサルティング会社においても書籍プロモートによるマーケティングは注目されており、元編集者の肩書は同業界への転職の際に「大きな強み」として活用されています。

また、出版エージェンシーの業務プロセスを現場で身につけることで、将来的には自分自身がエージェンシー企業を立ち上げることも可能となります。

著名な出版エージェンシーと出版戦略に積極的なコンサル会社
企業名 URL
アップル・シード・エージェンシー  http://www.appleseed.co.jp/
エリエス・ブックコンサルティング  http://eliesbook.co.jp/
船井総合研究所  http://www.funaisoken.co.jp/
日本経営合理化協会  http://jmca.co.jp/
山田ビジネスコンサルティング  http://www.y-bc.co.jp/

2.メディア勤務の履歴を活用してPR会社に転職

前項と同じく、出版プロモートによる販売促進(ブックマーケティング)をクライアントのために仕掛けたいと考えている広告代理店やPR会社も多く存在します。

特にPR会社においては、広告代理店よりも書籍販売による著者ブランディングや企業ブランディングの企画立案を積極的に行う傾向でもあり、従業員の採用基準として元マスメディア勤務経験のある方を重視していることもありますので、より一層、元編集者の転職候補先としては非常に有力な業界といえます。

PR会社に転職する場合は、今までのように平面媒体だけでなく、テレビやラジオといった電波媒体に加えてインターネット媒体についてもクロスメディア的にプロモーション企画を立ち上げる必要性が出てきます。

従って、今までの経験に加えて別媒体への知識と情報も積極的に取り入れるように準備をしておくべきでしょう。

また、PR会社では日々報道用資料(プレスリリース)の作成が重要な業務の1つとなっていますので、元編集者の文章伝達力は大いに腕を振るう場所が用意されているといえます。

そういえばPR会社の人って、どんな仕事しているんだろう?
なんてこと思っている人、実は多いのではないだろうか? かく言う筆者もPR会社勤務なわけだが、よく「PR会社さん&
PR会社の平均年収Top3社ランキング
年収Rank 企業名 平均年収
1位 共同ピーアール株式会社 585万9034円
(※2014年12月決算より)
2位 株式会社プラップジャパン 565万9454円
(※2015年8月決算より)
3位 株式会社サニーサイドアップ 507万円
(※2015年6月決算より)

3.ウェブメディア、企業オウンドメディアの編集者に転職

コンテンツマーケティング全盛の時代ですが、その流れに新たな風が吹き始めています。既にふれましたが、DeNA社運営の医療系ウェブメディアWelqが大問題を引き起こした関係で、それまで「ただ記事を作ってネットにアップすればよい」という段階から、「しっかりした取材内容に基づき、適性且つ正しい文章編集をもって由とすべき」という段階へ移行しました。

「炎上」が暴いたDeNA劣悪メディアの仕掛け | 「WELQ問題」の本質とは何か
DeNAは、同社が運営する医療健康情報サイトの「ウェルク(WELQ)」に掲載されているすべての記事をいったん非公開にすると11月29日21時に発表した。人間の健康、あるいは生死にさえかかわるヘルスケア情報について&

この状況を鑑みて、各企業が所有するオウンドメディア運営にあたっての不足人材こそが、経験値の高い編集者であることは間違いありません。

ドナルド・トランプ米国大統領が選挙戦で糾弾しつづけた「嘘ニュース(Fake News)」の話題を端に発し、ウェブニュース界隈でも、同じように経験値の高い編集者(記者)が求められるようになりました。

ネットに広がる「フェイク・ニュース」― 嘘と真実の見分け方とは
ネットに広がる「フェイク・ニュース」― 嘘と真実の見分け方とは

実際、名のある編集者がウェブメディアやウェブニュースを運営する企業に転籍するケースが相次いでおり、ウェブ業界では出版業界からの人材を更に強く求めるうねりに面しています。

オウンドメディアには、スポンサー企業自身が運営しているケースも多数みられるため(管轄は広報部かマーケティング部、広告宣伝部が多い)、企業の広報部署などに、ウェブメディア担当者として直接転職する方法も考えられます。

また、編集プロダクションや広告代理店が企業ウェブメディアの運営を代行しているケースもありますので、こういった代行企業に転職する方法もあります。

【LIG・プレスラボ・DeNA】「WEB編集者」が正社員になれる職場&注目メディア10選
「WEB編集者」ってどこで働い

引用:http://next.rikunabi.com

引用:引用:http://next.rikunabi.com

人生の選択肢は常にあなた自身が持っている

出版社や編集プロダクションでの編集者勤務のあなたの人生を変えるために、まず一番注目すべきことは「出版社以外の職場もあることを知る」ということです。
案外、外部と交流がない出版業界人は井の中の蛙になることが多いです。
自分の会社以外のことを全く知らないというケースも非常に多いようで、勇気を出して一歩外に踏み出せば大きな海が広がっているということを、改めて考えてみてはどうでしょうか。

兎に角、どうしても今の悩みが解決できなければ「別に辞めればいい」「辞めたっていいんだ」「自分は自由に人生を選択できるんだ」と割り切ること。

周囲からの目を気にしたり、あなたの人生と無関係な上司のメンツを立てて、自分の人生を後回しにしてします思考こそが「今の職場を辞められなくなってしまう」ことの最大原因であり、悩みをより深くして人生を間違えてしまう事につながります。

転職コーディネーターに無料相談することから始める

自分自身でまず何をしてよいかわからないならば、人材紹介会社に登録するのも手。
転職コーディネーター経由で他の業界、企業の内情を知ることができますし、冷静な第三者の目で、あなたのスキルと経験を活かせる新しい職場を用意してくれます。

また、辞めづらい今の職場で、(転職先を紹介してもらった後に)スムーズに次の職場に移動するための方法やタイミングなどもしっかり教えてくれますよ。

いきなり仕事を辞めたりはせず、まずはじっくり転職エージェントと無料のアポイントを取って、今後の動き方を相談しつつ、あなたの希望に沿った新天地候補をじっくりと紹介してもらうべきでしょう。

スポンサーリンク




コメントの入力は終了しました。